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落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

再論!やっぱり気になる“南アルプス市”

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記事数=12件/更新日:2003年2月28日/編集者:YSK

2003年4月1日の発足まで秒読み段階に入った“南アルプス市”。とある番組でこの市名に関する話題が出たことから、まとまった議論がありました。まず、「賛否両論!南アルプス市&天草シオマネキ市」をご覧になった上で、参照いただけると幸いです。

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[9685]2003年2月23日
special-week
[9704]2003年2月23日
あっちゃん
[9705]2003年2月23日
miki
[9744]2003年2月24日
special-week
[9756]2003年2月24日
ken
[9777]2003年2月25日
おかじぃ
[9794]2003年2月25日
深海魚
[9797]2003年2月25日
special-week
[9817]2003年2月25日
Issie
[9831]2003年2月26日
おかじぃ
[9948]2003年2月28日
おかじぃ
[11892]2003年3月26日
しんすけ

[9685] 2003年 2月 23日(日)13:46:01special-week さん
南アルプス市の名前論議再燃!
 先ほど、TBS「噂の東京マガジン」で南アルプス市についての報道がありました。
 報道内容はというと、南アルプス市の名称についてなんですが、出演者全員が「南アルプス市」に対して猛反対の意見を述べていました。(井崎脩五郎さんだけは、意見をしていませんでしたが)
 しかしこれら出演者が、南アルプスの歴史的背景を持ち出して反対していることに私は、開いた口がふさがらない思いでした。というのも、彼らの中でどれだけの人が南アルプス市が決定するまでの経緯を知っていたというのでしょうか?あるタレントは、「信玄市の方がまだ分かりやすい」と発言していたけれどそれは山梨全体のイメージであって、合併する6町村に適合するとも思えない。南アルプスの地理的背景をどの程度熟知して発言していたのだろうか?住民投票で南アルプス市が1位になったことなどを知っているのか?まったく不快な報道でした。ああいった場合、賛成派・反対派両方の意見を取り上げるべきなのに、賛成派の意見が全くなかったのがいただけない。ただ、行政が悪い!という意見に集約しているだけでは、何の解決にもならない。
[9704] 2003年 2月 23日(日)17:55:44【1】あっちゃん[実は小学生] さん
今日のテレビ
[9685]special-weekさん
僕も見ました!南アルプス市の前に、鳥取県東郷町・羽合町・泊村のことについてもやってました。
羽合町をネタにしていて、とにかく「ハワイ」「ハワイ」で、ちょっとクドかった。
僕も、南アルプス市のあの議論では何も解決してないと思いました。

それから今日本テレビ系で放送中の「笑点」の大喜利でも合併後の新地名をネタにしてました。

噂の!東京マガジン(TBS日曜13時~)放送局
北海道放送 IBC岩手放送 テレビユー山形 東北放送 テレビユー福島 信越放送 新潟放送
チューリップテレビ 北陸放送 静岡放送 MBS(不定期放送) 山陽放送 あいテレビ 長崎放送
*ネット局東日本に多し(東京マガジンだから当たり前か)。
[9705] 2003年 2月 23日(日)18:01:15【3】miki さん
TBS「噂の東京マガジン」
[9685]special-weekさん
 先ほど、TBS「噂の東京マガジン」で南アルプス市についての報道がありました。
残念ながら、広島では放送していません。
放送していたら、ビデオでも撮ろうかと思っていたのに、残念です。
...なお、その時間帯は「クイズ!赤恥青恥」を放送しています。

放送されていない地域の人のために。
今日の「噂の現場」の内容はこちらです。
http://www.tbs.co.jp/uwasa/20030223/genba.html
[9744] 2003年 2月 24日(月)20:32:01special-week さん
南アルプス市は不適正か?
 先日の「噂の東京マガジン」にて南アルプス市の名称に関してのレスが多いのは、やっぱりみんなの関心が高い証拠ですね(笑)


 番組内で、郷土史家の人が「旅行者や登山愛好家が南アルプスと呼ぶには問題ない。しかし地名となるのは問題である」と発言していましたが、南アルプスって地名じゃないんでしょうか?このあたりの事情は、Issieさんが詳しいと思います。しかし私は、地名と市名もまた違うのではないかと思うのですが、どうなのでしょう?例えば、南アルプス市になっても旧町村名が完全に消えてしまうのだろうか?少なくても歴史は消えることはない。
 確かに番組内で「ウルトラハッピー市」というような名前をつけるところが出てきたら、これは住民が郷土のことを考えなくなった、ふるさとに愛着を抱かなくなったという証拠ではないか?そんなんでは、住民が総幼稚化である。というような趣旨でありました。
 確かにウルトラハッピー市なる自治体名になったら私も猛反対いたします。(もちろん、自治体・住民も反対するでしょうけど)だからといって、南アルプス市とウルトラハッピー市を同列に論じること自体が既にナンセンスな状況にある。

 今さらながらであるけども本当に南アルプス市は、不適正なのだろうか?
[9756] 2003年 2月 24日(月)23:19:48ken さん
今更ながら、南アルプス
[9744]special-week さん
今さらながらであるけども本当に南アルプス市は、不適正なのだろうか?

今更ながらですが、カタカナであるなどは、脇に置いておいても、

私も、本当はあまり適正な名前じゃなかったと思ってます。
単独存続表明の早川町が加わっていれば、まだしも相応しかったと思いますが。

問題点(1)
通説に従って、赤石山脈が南アルプスだとすると、「南アルプス市域のほとんどの場所から、南アルプスは見えないのではないか」と思う。

どなたか、登山事情に詳しい方、間違ってたら訂正して欲しいのですが。
鳳凰山から、千頭星山~大崖頭山~櫛形山に至る山塊の影になって、南アルプス市域のほとんどの場所から、南アルプスは直接見えないのではないでしょうか?

以前、芦安村の芦安温泉に泊まったことがあり、翌日、夜叉神峠まで登りまして、峠の鞍部出ると、眼前に白根山、北岳が、バーンとひらけて、「おお、これぞ南アルプス!」と感激しましたが。
芦安村域でも、夜叉神峠以東では、いわゆる南アルプス現物は死角で見えないんですよね。
まあ、その肝心の南アルプスの象徴、日本第二位の高峰「北岳」は、完全に芦安村域内ですから、今後、南アルプス市域になるわけで、その点を以って、南アルプスを所有している、とは、言えるんですけれど。

夜叉神峠、ハイカーには初心者コースでしょうけれど、わたしゃ、死ぬかと思いました。きつかった。
でも、ここが、南アルプスが見える最短(最楽)ポイントだと思うんです。

問題点(2)
サントリーの「南アルプス天然水」とそのCM露出量&良好イメージが無かったとしても、果たして、この名がここまで支持されたか?
という疑問が、底流に澱のように残る後味悪さ。

で、肝心のサントリーの「南アルプス天然水」の取水地は、皆さんご存知だとは思いますが、白州町なので、南アルプス市と関係ないわけで。

小問題点(3)
それと、そもそも南アルプス、というのは、まず「日本アルプス」、という全体のニックネームが存在して、その北部、中央、南部ということだと思いますので、南アルプスという言葉自体が、「日本アルプス」という概念を置き去りにして、熟して行くことそのものに、ちょっと抵抗がある。

小問題点(4)
東洋のナポリ、は鹿児島、別府、熱海など、いろいろありますが、例えば、熱海・湯河原・真鶴新市が、ナポリ市と名乗るのと、本質的には、同じ性質を帯びていないか。

内心では思うところはありますが、
でも、まあ、地元で支持されたのですから、仕方ない。

和歌山県北山村と同様、所詮、地図を眺めて、机上で捻くっている、私なんかと、現地の生活者では、考え方が違うのは仕方ないですよね。
[9777] 2003年 2月 25日(火)02:21:00おかじぃ さん
南アルプス市
 みなさんこんにちは、おかじぃと申します。しばらくROMしていましたが、初めて書き込まさせていただきす。

[9756]ken さん
[9744]special-week さん

 「南アルプス市」、以前にもここで話題になっていましたね。
 結局は地元の方々が決めることですけど…。

 もともと「南アルプス」という名は、よそからの借用地名ですよね。
 明治期に日本にスポーツ登山を紹介した欧州人たちが「これはまるで日本におけるアルプスのようだ」と評したことから「日本アルプス」なる呼び名が生じ、さらにそれを北・中央・南に分けて付けられた名であったと思います(たしか)。
 ちなみに「スポーツ登山」とは、生活目的(薪取りや狩猟など)でもなく、宗教目的(修行や参拝など)でもなく、歩いて登ること自体を楽しむための登山のことです。それ以前の日本には、こうした発想の登山は一般的ではありませんでした。

 ですから、スポーツ登山の分野で「南アルプス」なる呼称を用いるのは、一応沿革と理由のあることなんですね。またそこから派生する観光・商業の分野で用いるのも、まあうなずける話です。「噂の東京マガジン」で「登山家や観光業者が使うのはいい」という意見があったのは、そういうことを背景にしたものなのでしょうね。

 でも、自治体名として、借り物の名前を使う理由は何でしょうか?

 別称がいつの間にか定着して本名になるというのは、ありえる話でしょう。
 しかし「アルプス」は誰でも知っている外国の山脈名です。自治体名として熟するということが、果たしてあり得るのでしょうか。kenさんご指摘と同じく、熱海市が「東洋ナポリ市」、東京都が「日本ニューヨーク都」に改称するのと同じような感覚で、どうしても違和感がぬぐえないのですが・・・。(番組内で「地名となるのは問題である」と言っていたのは、たぶん「自治体名となるのは」という意味なのでしょうね。そういう意味では、同意見。)
 ちなみに私は地元民ではありませんが、山登りが好きでこの地には何度か足を運んでおりまして、一応の土地勘はあるつもりです。

 まあ、言いたいことはいろいろあるのですが、最初にも書いたように「結局は地元の方々が決めること」です。このような批判も計算の上で、なおあえてその名を採用したというのであれば、その決断には敬意を表したいと思います。

 ところで[9685]special-week さん
出演者が、南アルプスの歴史的背景を持ち出して反対している
というのは、具体的にはどのような内容でしたか?上に述べたこと以外にも歴史的背景があったのでしょうか、もしお教えいただければ幸いに存じます。

[9756]ken さん
鳳凰山から、千頭星山~大崖頭山~櫛形山に至る山塊の影になって、南アルプス市域のほとんどの場所から、南アルプスは直接見えないのではないでしょうか?
 だいたい国道52号以東で、夜叉神峠の鞍部の向こうに北岳や農鳥岳が見え隠れする程度です。「見える」と胸を張って言えるかどうか、微妙なところですね。もっとも、鳳凰山も普通は南アルプスのうちに入れるのですが・・・

 このページには、全国の市町村合併動向を探っているうちにたどり着きました。広範・詳細・迅速、実にすばらしいページですね!スタッフの方々の労力たるや、並々ならぬものがあることでしょう。このページの益々のご発展を、陰ながら応援いたしております。今後ともよろしくお願いします。
[9794] 2003年 2月 25日(火)12:40:09深海魚[雑魚] さん
ハイジ …… 私立てたわ!
今朝は少し早起きして、路面凍結に怯えつつハンドルを握り、出勤前に北の方面で雪からみの風景を
撮ってきました。なかなか良い味が出ています。しかしYSKさんの写真の魅力には及びませんね (笑)

TV番組での特集を契機として、自治体としての 「南アルプス」 なる命名感覚の是々非々論が再燃の
兆候を見せて来ましたね。私は地元とは無縁の立場なので意見は控えますが (実は好感しています。)
「アルプス」 が、登山としては相応の沿革や意味を伴うが、飽くまで外来の借り物的な言葉であるとする
見解を伺うと、「やはり世間一般の感覚はそんなものか?」 という感じですね。

私自身は学生時代、主に飲み会で新宿駅を煩雑に利用しており、複数の定期夜行便が運転されていた
当時の中央線関連における 「アルプス」 なる語の多用振りを実感していました。曰く 「急行アルプス」、
曰く 「アルピニスト」、曰く 「アルプス広場」、つまり元々は外来語ながら、半ば固有名詞的に日本語に
定着した側面が大きいのではないか、と感じた訳です。しかし落書き帳での遣り取りを見ると、必ずしも
そうでは無かった様ですね。

余談ですが 「アルプス」 と聞いて真っ先に連想する言葉は 「ハイジ」 です。本放映の当時、裏番組で
「宇宙戦艦ヤマト」 が始まり、私はそちらに寝返りました。親父殿が 「そっだ荒唐無稽なモン見ねぇで、
名作文学的な方にしろっちば。」 と言えば、中国東北部で八路軍と事を構えた爺様は 「男なんだがら、
こだっけぇ元気があって良がっぺさ。」 そして最後に御袋殿が 「どうせあんたの事ったがら、クララより
森雪ちゃんの方が良いんでしょ?」 ……… ぎくり。(滝汗)

[9779] YSKさん
平成2年=1990年、ですよね!もう、あの変革期に生まれた世代も、中学生になろうとしている
昭和生まれも年を追うごとに肩身が狭くなる思いですね。東欧で、社会主義政権が片っ端から崩壊した
89年の後半、最後の牙城となったルーマニアでは、ティミショアラの事件等を巡り、不幸にも流血革命に
発展してしまいました。大統領が失脚、逃亡していた正にその時、学生だった私は徹夜で幕張メッセにて
漫画イベントの開場待ちだったのですが、暖を取る為、同行の仲間とカップ酒をしこたま飲みつつ、携帯
ラジオから断続的に流れる急報、続報に驚き、耳をそばだてた記憶があります。

[9786] [9792] 地域研究家さん
千葉・茨城・埼玉県民という証左です。
土浦以南の利用者が殆どでしょうから、直接我が地元に関わる話ではないだろうけれど、かかる表現は
不快感を覚えないまでも ギョッとします。「あさりちゃん」 の路線別傾向が事実として、その行動様式が
数多いる当該路線の利用者全体を象徴する訳ではなく、その利用者にしても、少なからぬ割合の方が
後発的な宅地開発から新規に居を構えた点を勘案するに、恐らく、そうした意図は無いかと考えますが、
「あさりちゃん = 県民性の象徴」 と解釈できない事もない言い回しがほんの少し気になる雑魚でした。

野々市出身の人に「地元ではサークルKばっかりだった」と聞き、
北陸でも有力なんですかね。野々市と言えば、確か管理人様の旧テリトリーですが。
[9797] 2003年 2月 25日(火)13:35:22special-week さん
外来語地名
 南アルプスが外国の地名だからというそしりはいまいち的外れのような気がします。そしたら南陽市なんてどうすんの?と郷土史家の方に見解を聞かなければなるまい。というよりも、もともと日本の地名は外来語のオンパレードなわけだからあと100年もすれば南アルプス市がしっくりくるような気がしますけどね。郷土史家は「今ある地名は歴史がある」と歴史的背景(というほど大袈裟なもんじゃないけど)を持ち出してるけど、南アルプスだってここ最近ってほどでもないでしょう。だいたい今ある町村だって、明治の大合併でできた町村なのだからそんなに大事にするほどの歴史なんでしょうか。
 確かに南アルプス市という命名感覚は、サントリーの天然水のよいイメージと同様の効果を期待してのことだと思います。
 私としては、ひらなみ市の方にむしろ違和感を覚えます。語感は人それぞれの受け取り方があるようなので、言及いたしません。しかし各自治体から一字ずつ取るという手法は、地域の一体性をなくすとも思えます。スパゲティーも食べたい、ハンバーグも食べたい、ピラフも食べたいというような子供の感覚に近いものを感じます。こんなどっちつかずのお子様ランチ地名は子供なら分かるけど大人が考えるようなことじゃないです。これじゃあ、余計に意味不明になるだけのような気がします。

 雑魚さんの沈黙が気になりますが仕事に戻りま~す★
[9817] 2003年 2月 25日(火)21:38:23Issie さん
アルピニスト
[9794] 雑魚 さん
曰く 「アルピニスト」、

一応,念のために申しておきますと,これは決していわゆる「和製英語」ではありません。
alpinist というのは「登山家」,alpinism というのは「(スポーツ)登山」という意味の英語の普通名詞です。もちろん,語源はヨーロッパ・アルプスに求められて,ここでスポーツとしての近代登山が発達した歴史を踏まえているのですが。

以前にも触れたとおり,私は「南アルプス市」なる呼称を取り立てて問題にするべきものとは思いません。
確かに「南アルプス」という呼称は,ヨーロッパ・アルプスを踏まえた呼称であることに違いはないし,いわゆる“愛称名”であることも事実ではあるのですが,では国土交通省(旧・旧内務省)や文部(科学)省が「公式」のものとしている「赤石山脈」なる呼称が“歴史的”なものかというと,決してそうではない。
どうも,もともと日本人は「山脈」なり「山地」なりに一々名前を付ける習慣などなかったのではないか。
現在,広く通用する「○○山脈」なり「××山地」なるという呼称は,別に昔から行われていたわけではなくて,せいぜいが,明治半ば以降,地形学上の学術的研究や地理教育,あるいは土木行政上の必要に応じて「適宜」名づけられたものに過ぎない,と思います。
「その程度」のものだから,場合によって「松本平」と言ってみたり「松本盆地」と言ってみたり,「越後平野」と言ってみたり「新潟平野」と言ってみたり「蒲原平野」と言ってみたり…
話をする都合上,それぞれの世界で標準的な呼称が慣用されているけれども,ではそれが絶対的に正しい呼称であるかというと,決してそうではない。

現在,公式には「飛騨山脈」と呼ばれている,いわゆる「北アルプス」は,それを展望する松本平からは長い間,単に「西山」と呼ばれてきました。ここに「飛騨山脈」なる,学者世界で通用するオタッキーな名前が与えられたのは,せいぜい百年ほど前のことに過ぎません。
おそらくは甲府盆地から眺めた山々についても,かつては「西山」と呼ばれていただろうと思います。そこに「南アルプス」という“適切”な名前が与えられた。
細かく言えば,「南アルプス」というのは,いわゆる赤石山脈に限定されるのかもしれない。そうは言ったって,普通の人の感覚から言えば,赤石山脈からは外れるけれども甲斐駒や鳳凰三山,さらにそれから続く山並みだって「広い意味の南アルプス」と言って,無理はないのかもしれません。

であれば,それは「榛名町」や「妙高村」,「霞ヶ浦町」や「北浦町」があって不思議ではないように,「南アルプス市」があって別段不思議なことではないと思います。近隣の著名な山や川,湖沼に基づく名称を名乗る自治体は,明治以来,掃いて捨てるほどあるのですから。
むしろ「赤石山脈」よりも「南アルプス」の方がはるかにポピュラーな分,こちらの方がずっと当然の名前であるように思います。

もっとも,以前に触れたとおり,私としては「こま野市」が大変に気に入っていました。これが落選して「南アルプス市」なる名前になってしまったこと,返す返すも残念です。
[9831] 2003年 2月 26日(水)04:16:35おかじぃ さん
有阜(あるふ)市
[9817] Issie さん
[9797] special-week さん
[9794] 雑魚 さん

 レスありがとうございます。話を長引かせるようで恐縮なのですが・・・
 [9777]南アルプス市関係の発言は、「外国由来の地名だからダメ」「歴史が浅いからダメ」と言ったのではなくて、「よそからの借用名であることがあまりにも明らさまである名称を自治体名として用いるのは、不自然だと思う」という趣旨だったんですね。スポーツ登山であればそもそもが輸入物ですから、外来用語や借用名があっても不自然ではないのですが、自治体はいやしくも「自」治体、自分で自分を律するもの。ならば自分本来の(と思える)名を名乗るべきだ・・・と思うのです。

 元は外国由来であっても、本来の名のようになじんでしまっているものならば、別にかまわないと思います。「湘南」がそうですね。「南陽」もそうですね。漢字2字の地名なんて日本全国どこにでもありますから、これが中国由来だなんて一般には意識されていないでしょう。
 歴史が浅いのも、別に問題とは思いません。どんな地名でも、それが使われ始めたときは新地名です。京都・東京からしてそうですし、松・鶴・亀が付く城下町名の多くがそうですね。歴史はすでに固定化されたものではなく、現在なお進行中のものです。

 ですから逆に言えば、「南アルプス」もその土地本来の名だと錯覚(悪い意味ではありませんよ)されるようなものであったならば、問題にはされなかったと思います。例えばそうですねぇ、明治期に「アルプス」に「有阜(あるふ)」という漢字が当てられ、南有阜山地という名が生じ、略して南有と称され、そのうちこれが欧州アルプス山脈に由来する借用名であることが意識されなくなった状況の元、今回の新市名が「南有市」と決定された・・・というふうに。(あくまで仮の話。これを最善として推薦しているのではありませんので念のため)

 しかし「アルプス」と読むまたは書く限りは、どこかで本家アルプスが意識されるのではないか?「これこそ我が名」と堂々と言い切ることはできないのではないか?と、人ごとながら思ってしまうわけです。榛名町・妙高村とは、ここが決定的に違うと思うんですね。
 まあこれは感覚的な話になりますので、そんなことあるものか、「南アルプス」とは他ならぬ我々の名として定着している!と言われれば、それまでですね。

 ところで[9797]special-week さん
もともと日本の地名は外来語のオンパレードなわけだから
とは初耳ですが・・・漢字を使っていても、やまと言葉の地名が圧倒的だと思うのですが、いかがなものでしょうか?
[9948] 2003年 2月 28日(金)00:48:17おかじぃ さん
タダの批判としてではなく
 アーカイブズを見てびっくり。つい先日の発言がもう編集されている! YSKさん、編集ご苦労さまです。素早い処置に感服いたします。

[9838] 雑魚 さん、レスありがとうございます。

結局は個人の感覚に帰する事ですが
 そのとおりですね。そして、そのような個人の感覚の総和が、その名称が定着していくか否かを決めるのでしょうね。皆それなりに理論武装はしますが、良い名前かどうかはセンスの良し悪しによる、ということでしょう。

 ただ、それを重々分かった上でなお付言すれば、「個人の感覚」としてそれ以上は詮索しないとあっては、どうも議論が深まらない。ある感覚が出てくる背後には、源泉となる知識なり経験なり価値観なりがあるはずで、それはどういうものか? 人によって違う感覚を持つとすれば、何が原因か? 同じ社会に暮らすからには、ある程度は知識・価値観を共有していると思うのですが、どこから先が違っているのか?
・・・ということを、たまには追求してみるのもいいのではないかなぁ、と思っています。それがひいては、他者理解というものにつながっていくでしょうから・・・ ここで議論しても現実が変わるわけではありませんが、それを抜きにしてもこの種の議論には意味があると思うんですね。

 私とて「南アルプス市」を真向から否定するものではなく、ましてや関係者をそしる意図はまったくありません。ただ、違和感を感じた理由は何か、他の人はどうか。もしお互いに知識不足があるなら埋めていきたい、お互い参考すべき価値観があるならば教えあいたい。そう思って発言したものです。目論見どおりいっているかどうか分かりませんが・・・

 新参者なのに出しゃばりすぎたでしょうか? もうそろそろこの話題はヤメにしますね。
[11892] 2003年 3月 26日(水)23:35:18しんすけ さん
南アルプス市
 先日新しいアトラスRDX東海道路地図が書店で売りだされているのを見つけました。これは東海三県をメインに、北陸地方や滋賀県、長野県、静岡県などが掲載されている道路地図です。巻末には、2003年4月発行とあります。それなら山県市や静岡市は変更されているだろうと思って本文を調べてみると、やはり変更されていました。静岡市は、現在の清水市の住居表示の頭にすべて「清水」がつけられていました(例:清水伊佐布、清水谷津など)。実際合併後もこの住所になるのでしょうか。
 そしてさらに見てみると、ありました、山梨県南アルプス市です。とうとう地図に掲載されたのです。しかし改めて見るとやっぱり変です。地図上に堂々と「南アルプス市」です。私は南アルプス市という名前に反対しませんが、やはり違和感を感じます。まあそのうち慣れて何も感じなくなるのでしょう。それはいいことなのか、悪いことなのか。それぞれの町が誕生するまであと一週間足らずです。

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