都道府県市区町村
落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

アメリカ合衆国における行政区画及び制度について

トップ > 落書き帳アーカイブズ > アメリカ合衆国における行政区画及び制度について
記事数=12件/更新日:2003年12月12日/編集者:YSK

アメリカ合衆国における自治体の行政区画は、州によって異なるうえに、「市」と訳される「City」が「郡」と訳される「County」に包摂される例があるなど、日本の行政区画のイメージとはかなり違った陣容のようです。

… スポンサーリンク …

★推奨します★(元祖いいね) 夜鳴き寿司屋 なお SANUKI-Impact


[1549] 2002年 5月 18日(土)22:24:35Issie さん
city
> [1404]で聞いたのですがcityになる条件は何ですか?教えてください。

アメリカ合衆国の city について,ということなら,お答えすることはできません。
理由は,州によって,さらには個々の city によってそれぞれ制度が違うからです。
アメリカ合衆国には日本の地方自治法や,かつての「市制」で規定されている(いた)ような画一的な制度がないのです。それぞれの自治体が city charter(市憲章)を定めることによって city となることのようです。
早い話が,州の法律に違反しさえしなければ,どのような制度をとっても構わない,ということです。

city(市),mayor(市長)という単語は,西ヨーロッパではそれぞれの国語によって少しずつ形が違いますが,基本的には同じ単語です(ドイツ語などゲルマン系の言語では全然違う語源の単語が使用されていますが,概念はほぼ同じ)。
ヨーロッパの歴史の中では,city というのは国王や皇帝(神聖ローマ帝国=ドイツの場合)から自治の特権を“特別に”与えられた都市を意味します。この特権を与えられた都市は,所領を持つ貴族たちの支配に属さずに,市民の自治によって都市共同体の運営がなされました。
この場合も,画一的な制度があったわけではなくて,自治の行われ方は個々の都市によって違っていたわけです。
これが近代国家の地方制度の中に取り込まれることになるわけですが,その間にそれぞれの国がたどった歴史によって city(または,これに相当するもの)をめぐる制度は少しずつ違ってきます。それでも,どの国でも過去の自治都市の制度に起源をさかのぼることができるようです。
[9903] 2003年 2月 27日(木)15:07:45Zzz さん
アメリカの自治体
[9834]YSKさん
アメリカ合衆国(ですよね?)の地理事情のことについても、いろいろお教えくださいね。

教える、ってほど知らないので申し訳ないですが...。

ただ、こちらで生活してみてなかなか理解できないのが
こちらの自治体組織です。

State(州)はさすがにわかるんですが、その下がちょっと複雑です。
例えば、私が住んでいるのはAtlanta Cityで、日本語だと
「アトランタ市」になります。
また、これとは別にFulton Countyに住居は所属していて、
日本語だと「フルトン郡」となります。
#「~~郡」という表記は、大統領選などあると
「フロリダ州パームビーチ郡でre-count」と
日本のニュースでも登場しますよね。

このcityとcounty、どうも日本の町村と郡の関係とは違うんですよね。
今までわかった範囲だと、
county:
stateの下部組織。
税金はcountyごとに異なる
(私の場合、隣のcountyの方が税金が安い)
自動車の免許や登記もcounty単位
city :
住所はcityで表記する
市役所や市長も存在する
cityの職務の範囲は不明(水道はcityの管轄らしい?)

で、このcountyの境界線とcityの境界線は全然一致してなくて、
包含関係は全くないようです。

ということで、こっちで生活していてもよく分からないのですが、
なんか分かり次第報告いたしますね。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けたら幸いです。

それでは、YSKさんはじめ、皆様今後ともよろしくお願いいたします。
[9921] 2003年 2月 27日(木)19:54:46太白 さん
はじめまして(アメリカの地方制度)
 はじめて書き込みします(というか、ネット上の掲示板に投稿するのはこれが初めてです)。
 少し前に、市町村合併のリンクからこのHPを偶然発見し、「ツボ」にはまってしまい、以来楽しく見させていただいています。私は現在アメリカのマサチューセッツ州在住の者です。

 [9903]でZzzさんがアメリカの地方制度について触れられていたので、私の知っている範囲で補足できればと思い書き込みします。

 アメリカの地方自治制度は、基本的には、連邦政府の下に、州(State)、郡(County)、市・町(City, Town等:以下まとめて「市」とします。)の三層構造(連邦政府を合わせれば四層)となっています。日本と違って、州が内政に関する広範な権限を持つため、例えば消費税は州によって異なります。マサチューセッツ州の消費税は5%、その北隣のニューハンプシャー州には消費税が存在しません。高速で小1時間もあれば州を越えてしまうので、州境のニューハンプシャー側には、税金が安いことを売り物にしたショッピングモールや酒屋が立ち並ぶ…という状況です。日本では、県境を越えた瞬間消費税が安くなるという制度は考えも付きませんでしたが…。

 カウンティは、州の出先機関で、州の授権の範囲内でその職務を行います。都市部では、普段生活していてカウンティを意識することはまず無いと思います。なお、カウンティはいくつかの市を包含しており、例えばボストン及びその近郊都市は、Suffolk Countyに属します。ただ、例外的にCountyに属しないCityがあるようで、その場合、CountyとCityの境界が一致しないかも知れません。

 さて、基礎的自治体である「市」ですが、この具体的な権限は州によって異なります。なぜなら、地方自治制度の設計や市の設置そのものが各州政府の判断に委ねられているからです(地方自治権の根拠は連邦憲法ではなく、州憲法)。州が基礎的自治体を設置する際制定する憲章(Charter)によって、市の権限や組織も多様なものとなります。このため、日本のように「市」と「町」の一般的な違いを論ずることはあまり意味がないようです。都市部には一般に市が存在しますが、農村部においては法人格を持つ基礎的自治体は存在しないことも少なくないようです。この場合、法人格を持たないタウンシップ(Township)なるものが存在しますが、地方自治制度としては州・郡の二層となります。(冒頭に「基本的に三層構造」と書いたのはこのためです。)

 「市」や「町」といっても、その規模はニューヨークのような数百万規模のものから、数十人のものまで、極めてバラエティに富むものです。このため、行政組織も、市長-議会という形態とは限りません。むしろ、そのような例は少ないといえるでしょう。私の手元に、マサチューセッツ州東部166のCity, Townの行政組織に関するデータがありますが、その範囲では、基礎自治体の行政形態は次の4つに分類することができます。

1.市長(Mayor)-議会(Council)型
2.市支配人(Manager)-議会(Council)型
3.理事会(Representative Town Meeting)型
4.住民総会(Open Town Meeting)型

 1.のパターンは、166市のうち、26に過ぎません。その殆どは人口5万人以上の市です。ボストン(人口58.9万人)やその周辺の都市が、ほぼこの類型になります。

 2.のパターンは、議会の議員は住民の選挙で選ばれ、政策決定の全権と行政の監督権限を持ちますが、行政全般の運営を行政の専門家として雇った市支配人(Manager)に委ねる仕組みです。それなりの規模(人口3~10万人)の都市にいくつか見られます。ハーバード大学があるCambridge(人口10.1万人)がこの類型に属します。

 3.のパターンは、住民に選挙された代表が、理事会で政策決定を行うものです。全住民の総会を開くにはちょっと大きい市・町(人口2万人~5万人程度)にこの例が多いです。

 4.のパターンは、住民が直接、総会で重要事項の決定を行うものです。2万人以下の町で多く見られます。(でも、2万人の町で住民総会って…)

 初等・中等教育の充実度が自治体によって全く異なるため、結果、税金は高いが、潤沢な予算を背景に良い教育を受けられる市には高所得者が住む傾向があります。また、自動車保険に加入する際にも、その町の治安(車の窃盗、いたずら等の可能性)を勘案して保険料にプレミアムが付きます。契約時に保険屋さんに見せてもらったのですが、郊外にある所謂高級住宅街と、都心のスラム街では、同じ車でも年間1000ドル(=12万円!)の差がありました。極めて合理的ではありますが、もし日本で「あなたは治安の悪い市に住んでいるから自動車保険料が高くなります…」とかやったら、いろいろ問題が生じるでしょうね。

 では、今後ともよろしくお願いします。
[9965] 2003年 2月 28日(金)04:34:47Zzz さん
アメリカの自治制度
太白さん、詳しいご説明ありがとうございました。
#ところで、「太白」は「太白星=金星」からのネーミングでしょうか?

マサチューセッツは州として消費税は7%に統一されてるんですね。
こちらジョージア州では、州内でもカウンティ単位で5~7%と差があるようです。
きっと州の憲法の規定で、カウンティに課税権があるのでしょう。
一度こういう法律も読んでみると面白いのかもしれませんが、
何分、私は英語が苦手なもので...(苦笑)

なお、税金が高いカウンティは、MARTAというアトランタの
都市交通の費用を負担しているため、と聞いたことがあります。
真偽のほどは分かり次第報告いたします。

また、こちらの都市交通システムも、日本の地下鉄などとは
いろいろ趣きが異なる点があります。
その辺も機会がありましたら書いてもいいでしょうか?
[9975] 2003年 2月 28日(金)09:34:01f さん
アメリカの地方制度
[9921]
いろいろと書かれていますが、たとえば
日本と違って、州が内政に関する広範な権限を 持つため
これなんかアメリカ合衆国の州に相当するものは日本ではやはり日本全体ですよね。そしてアメリカ合衆国の郡に相当するのが日本の県であると。そのように理解しておくと「県境を越えた瞬間消費税が安くな るという制度」なんていうアナロジーは成立しません。
私が、よくわからないのが
例外的にCountyに属しないCityがあるようで、その場合、CountyとCityの境界が一致 しないかも知れません
これでして、具体的に例を挙げることができますか?もともとCountyとCityは行政的な上下関係に無いので地理的な範囲についての話になりますが、私の知る限りではCountyに属しない例は見つけられませんでした。知っているのはCounty=Cityとなっていて同一の自治体が両者の権限を行使している例などです。
[9984] 2003年 2月 28日(金)12:47:19太白 さん
County と City の関係
[9975] fさん
 はじめまして。

もともとCountyとCityは行政的な上下関係に無いので地理的な範囲についての話になりますが、私の知る限りではCountyに属しない例は見つけられませんでした。

 私の書き方が不正確だったかも知れません。結論から申し上げると、事実上「County=Cityとなっていて同一の自治体が両者の権限を行使している」という点では、fさんの認識で正しいのではないかと思います。州の出先機関としての「County」が存在しないという意味で書きました。

 ニューヨーク市(NYC)を例にとります。ニューヨーク州のHPを見ると、各Countyのリスト及び概要が見られるのですが、NYCだけは、○○County ではなく、”New York City”とあります。他のCountyは議会(Legislature)の議長(Chair)が代表者ですが、NYCの代表者はブルムバーグ市長になっています。行政機関も、市役所(City Hall)となっています。NYCには、Manhattan, Brooklyn, Queens, Staten Island, The Bronx(何故かこれだけ”The”が付く)の5つの行政区(borough)があり、それぞれの区長は住民の選挙で選ばれます。
 以上から、少なくともNYCはどのCountyにも属していないと思われます。

 いずれにせよ、私は専門家ではないので、認識違いがあるかも知れません。誤り・補足等ありましたらお願いします。

アメリカ合衆国の州に相当するものは日本ではやはり日本全体ですよね。そしてアメリカ合衆国の郡に相当するのが日本の県であると。そのように理解しておくと「県境を越えた瞬間消費税が安くなるという制度」なんていうアナロジーは成立しません。

 確かに、アメリカは連邦制ですから、州=日本全体という認識であれば、税率の違いも頷けます。日常生活に関わる法律は殆どが州法ですし。しかしながら、別に州境にパスポートコントロールがあるわけでもなく、周囲を走る車のナンバープレート(州ごと)の比率が変わるくらいですから、現実に、州ごとの税率の違いが市民の消費行動に一定の影響を与えていると考えると、現実問題としては、面白い制度だとは思います。さらに、[9965] でZzzさんが書かれていますが、

こちらジョージア州では、州内でもカウンティ単位で5~7%と差があるようです。

なんていう話になってくると、上記のような基本認識でも、日本との違いが際立ちますね。
ニューヨーク市の消費税率は8.25%(食料品除く)、州内の他の町は4%、とか。

※ちなみに、アメリカ各州の税金の一覧表です。ご参考までに。
http://www.taxfoundation.org/variousrates.html
[9985] 2003年 2月 28日(金)12:57:25【1】般若堂そんぴん さん
ニューヨーク市の「郡」
[9984]太白さん
New York City における county は次のようだと思います.
Manhattan Borough = New York Co.
The Bronx Borough = Bronx Co.
Queens Borough = Queens Co.
Brooklyn Borough = Kings Co.
Staten Island Borough = Richmond Co.

実は,「区」の方の正式な表し方を知りませんので,誤りがありましたら御教示下さい.
[10003] 2003年 2月 28日(金)17:07:07太白 さん
市の中の郡?!
10,000突破おめでとうございます。さっき書き込もうとしたら、プレビュー画面で”9999”だったので、思わず書き込みを躊躇してしまいました(笑)

[9985] 般若堂そんぴん さん
New York City における county は次のようだと思います.
Manhattan Borough = New York Co.
The Bronx Borough = Bronx Co.
Queens Borough = Queens Co.
Brooklyn Borough = Kings Co.
Staten Island Borough = Richmond Co.

  ご指摘ありがとうございます。区の正式名称はこれで良いと思います。
 私も、アメリカの道路地図を見て、NYC内に5つのCountyがあることは確認していたのですが、その行政的な位置づけが不明だったため、取りあえず言及を避けさせていただきました。
 ちょっと調べてみたのですが、NYC内のCountyには、行政組織は存在しないようです。また、一般的な住所表記としても区+州名が使われ、カウンティは出てきません。
 この「市の中の郡」はどう解釈したらよいのでしょうか? 私のPCにインストールしてある辞書(英辞郎)では、Countyの2つ目の意味として「区」が挙げられているのですが、Oxford英英辞典だと、Countyの意味は”An area of the US that has its own government”(米国における、自治体を有する区域)とあり、謎は深まるばかりです…。例外という理解でよいのでしょうか?
[20461] 2003年 9月 30日(火)14:26:50【1】太白 さん
アメリカのカウンティ
[20417] ぴょん さん
CityにもTownにも属さない地域は州→カウンティ
おっしゃるとおり、CityなりTownなりTownshipなり、とにかく住民が発議して基礎的自治体を作らないかぎり、州の出先であるカウンティが最小単位(すなわち2層構造)になります。北東部でCity等がない地域は少ないですが、西部の都市近郊(とくに低所得者居住地域)や過疎地域などでは別に珍しくないようです。その分、道路や下水道などのインフラ整備が遅れたり、いろいろ問題もあるようです。
ただし、基礎的自治体がない場合でも、地名はあるので、郵便物などのあて先は、自治体ではない、当該地名(字名と考えればよいでしょうか)が使われます。私の知る限り、カウンティがあて先になると聞いたことはありません。

[20416] 両毛人 さん
シティもカウンティに属するのが普通
この件、[9965]のfさんの書き込みに関連して、個人的にずーーっと気になっていました。というのは、「行政組織としての」カウンティに属しないシティの例はある(ニューヨークなど)のですが、「地理的区分としての」カウンティにも属さないシティが見つけられなかったからです。で、最近ついに見つけました。ネバダ州カーソンシティ(ネバダ州都)。ここはどこのカウンティにも属さないようです。今のところ見つけた例外は、これ1つです。
[20462] 2003年 9月 30日(火)14:51:13【3】太白 さん
地方財政制度の日米(独)比較
[20458] なきら さん
合衆国でも、補助金による再配分がかなりの比率を占めているのですね…各州の独立意識は相当強いと思いますが、他州への配分に対して豊かな州から不満は出ないのでしょうか。福祉に対する意識が徹底・浸透して、問題とはならないのかな。
これは若干の誤解があるかと思います。[20415]でぴょんさんが書かれているとおり、歳入においてそれなりのウェイトは占めているものの、それらは基本的に
ヒモつきで、そのほとんどがメディケイド(貧困者向けの医療補助)、所得保障、教育といった福祉関係
という点に注意する必要があると思います。すなわち、これらはナショナルミニマム確保のための社会政策費です。公的な年金も健康保険制度もなく、盲腸の手術で2日入院したら200万円取られる国(だから、入院せずにホテルなどに宿泊する)に、日本的な意味での「福祉に対する意識が徹底」しているとは到底思えません(笑)。

つまり、アメリカにおける所得再配分は、日本でいえば使途限定の国庫補助金にあたるわけで、これらの社会政策は、国として最低限保証すべき生活のために必要な事務を、受益者である住民に近い州などが実施しているもの(日本風にいえば法定受託事務=旧機関委任事務)であると、私は理解しています。

これに対して、使途を定めない地方交付税交付金のようなものは存在しません。ここが、根本的に違います。1960年代、ジョンソン政権下で地域間の所得再分配システムが試みられましたが、失敗に終わっています。

ですから、インフラ整備や治安維持などは、基本的に自助努力ということになります。確かに、州間・自治体間に人的・経済的資源等の「実力差」がありますが、身の丈にあった行政をする、ということでしょう。これが可能な理由としては以下が挙げられると思います。

1.自主課税権が、州においてほぼ完全に、市町村においてもかなりの裁量をもって確保されている。
2.州の財源は個人所得税・消費税が中心、市町村の財源は資産課税(固定資産税など)が中心で、税収が比較的安定して推移する。日本の都道府県は法人事業税の割合が大きく、景気により税収が大きく左右される。
3.(文化の違いもあるでしょうが)地方政府のリーダーの交代により、大胆なリストラが行われる。しかし、日本の場合、警察官や保健所などの必置規制などにより、必要的経費(人件費等)が固定化し、大胆なリストラを行う余地が相対的に少ない。

対して、日本の場合、負担=受益の関係が必ずしも1対1でないため、負担について十分に省みられない懸念があります。合併特例の起債に伴うハコモノ整備にしても、それが地域のインフラとして役に立つのは当然ですが、結局、債務の大部分が将来の地方交付税交付金により(=当該自治体でなく、国民全体の負担という形で)償還されるため、費用対効果などの分析が十分になされず(ないしは、自治体負担分だけということで甘くなり)、取りあえず作っとけ! 的になることが危惧されます…。

また、「裕福な自治体から不満が出ない」という意味では、日本のように、一度国税として徴収してから地方に再配分する(垂直的配分)の方が、ドイツ(スウェーデン)のように、裕福な自治体から貧しい自治体に直接税収を移転させる(水平的配分)よりも、表面上は見えないだけ、(ことの是非はともかく)都市住民の反発が少ないといえるでしょう。日本で、東京都の税収の一部を直接、鳥取県に入れる形にしたら、もうちょっと都市の納税者の反応も違ってくると思いますが…。
[20464] 2003年 9月 30日(火)16:09:04【1】ぴょん さん
間違いごめんなさい。そして日米の補助金制度
まず、ひとつ勘違いをしてました。
[20415]
政府間歳入(つまり補助金)の占める割合は12~52%、歳入に占める税収も22~74%と州によってまちまちなようです
これ数値は正しいんですが、州の下部である地方政府(カウンティ・シティなど)の政府間歳入(主に州からの補助金)の州別平均でした。
ここは大変重要なところで穴があったら入りたい心境であります。
(その部分消去させていただきました。)


[20458]なきらさん
他州への配分に対して豊かな州から不満は出ないのでしょうか
で、州・地方政府の支出における連邦補助金の割合は全国平均22%、配分額は最大はカリフォルニアの$327億最少はデラウェア$7億、格差はおよそ47倍。一人当たりは最大はアラスカの$2606最少はバージニアの$660で3.95倍です。
そしてここのあたりが日本の補助金制度との違いなんですが、下表で違いがはっきりわかりますね。
つまり、USAにおいては財政調整機能は行われていないんです。
これは、全てではありませんが、USAは、そのサービスを享受するであろう人の頭数によって(例えば貧困ライン以下の人口とか就学年齢層の人口など)額を決定したり、州の財政能力(つまり一人当たりの所得・税収)に基づいて配分を決定したりしている部分が多いためです。因みに高速道路は10%、経済復興にかかるものは50%州が負担します。また、維持努力要求といって、補助金交付の条件として、それにかかる特定の分野において交付前のレベルの財政努力を政策的に要求するというもらうほうにとって頭の痛い制度もあるようです。結局、[20415]で書きましたが、福祉などの人的補助が大部分ですし、財政調整もしないので不満は出にくいのでしょう。

地方税収入税+連邦補助金(地方交付税)収入
日本税収上位5都府県1.3260.886
日本税収下位5県0.6921.224
USA税収上位5州1.4081.401
USA税収下位5州0.7270.814

注:それぞれの国の全国平均を1とした場合の数値、住民一人当たりベースでの値

最後に、英・独・仏においては財政調整機能制度は存在しますが、英は都市部ほど一人当たりの補助金が多くなり(人件費や物価の関係らしい)、また公共事業は交付金の対象外、独はキレイに一人あたりの額が同じになるように調整(ただしもともと格差が20%くらいしかない)、仏は制度が複雑な割にはほとんど調整されない形です。
[22729] 2003年 12月 12日(金)03:34:23【3】太白 さん
「ロサンゼルス市」の領域はすごいことになってます。
[22728] ken さん
大ロスアンジェル地区内の各都市と、ロスアンジェルス郡の関係が、日本の自治体の感覚を当てはめようとすると、未だに良く理解できませんね。
Torrance市とCarson市の間に、隙間のような場所にLonAngeles Countyと書いてあるところがあったり、市と市の隙間地区は郡部という概念で良いのか?
いいえ、そこは「ロサンゼルス郡内」の領域であることは事実ですが、れっきとした「ロサンゼルス市内」です。
以下の地図をご覧ください。結構笑えます。
http://www.losangelesalmanac.com/LA/lamap2.htm
※kenさんが「Torrance市とCarson市の間」とされているのは、緑の213号線沿いの回廊部分(Harbor Gateway)です。

結構中心部、緑の2号線沿いに、かなり大きな「虫食い」がありますが、ここが高級住宅街で有名なビバリーヒルズ(=ロス市内ではない)です。

さすがに、ロスのような領域設定は極端ですが、20世紀以降の合併で市域が拡張した都市の中には、虫食い状態になっているものもいくつかあります。ほかの例としては、ヒューストンなんかいかがでしょうか。
http://www.ci.houston.tx.us/citygovt/council/councilmap.html

他方で、カウンティが虫食い状態になっていることはまずありません。
http://www.arb.ca.gov/emisinv/maps/statemap/cntymap.htm

前にも書きましたが、地理的には郡は複数の市や町を包括しているのが通常です。私の知る限り、1つのカウンティ=1つの市という例はいくらかありますが、それを超える例外はニューヨーク(市内に5つのカウンティ)とネバダ州カーソンシティ(カウンティに属さない)だけです。ただし、アメリカ全土にわたって「市」や「町」があるわけではなく、このような、基礎的自治体未編成地域は、郡の直轄になります。

ちなみに、統計などで「ロサンゼルス都市圏」という場合には、「ロサンゼルス郡」の領域とは一致せず、近隣のオレンジカウンティなども含まれます。

※訂正機能にて、郡=カウンティに関する記述を追加・修正

この特集記事はあなたのお気に召しましたか。よろしければ推奨してください。→ ★推奨します★(元祖いいね)
推奨するためには、メンバー登録が必要です。→ メンバー登録のご案内

… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

パソコン表示スマホ表示