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落書き帳アーカイブズ 大阪府和泉市(いずみし)の字をよく見ると、「泉」の字だけで「いずみ」と読めるので、「和」の字は読み仮名に含まれないのに追加された漢字であることが分かりますね。このように、読まない字を含む地名を集めてみました。

読まない字を含む地名



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編集:YSK

記事数=10件 更新日:04年10月08日
記事#記事日付
記事タイトル
発言者
[29884]2004年6月30日
発音しない文字 猫使い
[29886]2004年6月30日
だいす→まめ ありがたき
[29891]2004年6月30日
和泉、伊達 KMKZ
[29895]2004年6月30日
立売堀 今川焼
[29926]2004年6月30日
Re: 発音しない文字 まがみ
[29937]2004年7月1日
「大豆」の「大」はサイレント文字に非ず、多分… EMM
[29938]2004年7月1日
あふぎがやつ Issie
[29939]2004年7月1日
「ふつか」の半分を何と読む? Issie
[29971]2004年7月1日
Re: 漢文読みする地名 まがみ
[33960]2004年10月8日
熟字訓と、熟字訓に見えるがそうでないもの 実那川蒼



[29884] 2004 年 6 月 30 日 (水) 00:02:26 猫使い さん
 発音しない文字
ARC 読まない字を含む地名

こんばんは。
メンバー紹介文ありがとうございます>まがみさん

さて、地名コレクション、大ブームですね。
ちょっと趣向が変わりますが、発音しない文字を含む地名があります。
難読地名の当て字などは、文字と読みが全く乖離している場合がありますが、
純粋に一文字だけ発音しない地名です。

大豆谷(まめざく)千葉県東金市

最初の文字をスルーするのは珍しくないですか?
こういう地名、他にもありますかね?
途中の文字をスルーする例は
一日市(ひといち)がありますが、

実は30年来の小さな疑問なんですけど・・・

[29886] 2004 年 6 月 30 日 (水) 00:47:37【3】 ありがたき さん
 だいす→まめ
ARC 読まない字を含む地名

[29884]猫使い さん
大豆谷(まめざく)千葉県東金市

最初の文字をスルーするのは珍しくないですか?
こういう地名、他にもありますかね?

わたしの知りうるだけで「大豆」を「まめ」と読ませる地名は2箇所あります。これは結構あるのではないかと思いましたので、ちょっと調べてみました。

○「大豆」を「まめ」等、「大」を発音しないで読ませる地名
都道府県郡市区町村町名読み
青森県上北郡横浜町大豆田まめだ
埼玉県比企郡鳩山町大豆戸まめど
千葉県東金市大豆谷まめざく
神奈川県横浜市港北区大豆戸町まめどちょう
石川県金沢市大豆田本町まめだほんまち
山梨県北巨摩郡須玉町大豆生田まみょうだ
長野県長野市大豆島まめじま
大阪府堺市大豆塚町まめづかちょう
奈良県奈良市大豆山町まめやまちょう
大豆山突抜町まめやまつきぬけちょう
桜井市大豆越まめごし
吉野郡東吉野村大豆生まめお

ついでなので、普通に読むものも。

○「大豆」を「おおまめ」もしくは「だいず」と読ませる地名
都道府県郡市区町村町名読み
福島県会津若松市大戸町上三寄大豆田おおとまちかみみよりおおまめた
喜多方市大豆田おおまめだ
栃木県那須郡黒羽町大豆田おおまめだ
新潟県上越市大豆だいず
富山県東礪波郡利賀村大豆谷おおまめだに

12対5でキャンセル読みの勝ちでしたw
富山県では漢字通りの「大豆谷(おおまめだに)」と読みますが、同じ漢字を使っても猫使いさんの挙げられた東金市の場合「大豆谷(まめざく)」と、地名は面白いですね。

「大豆」以外にも読みキャンセル漢字の地名はありそうですが、残念ながらパッと思い浮かびませんでした。皆さんのお力添え、待ちましょう。

※誤字訂正といろいろ。両毛人さん、フォローありがとうございます!

[29891] 2004 年 6 月 30 日 (水) 07:16:48【2】 KMKZ さん
 和泉、伊達
ARC 読まない字を含む地名

[29884]猫使い さん
大豆谷(まめざく)千葉県東金市

最初の文字をスルーするのは珍しくないですか?
こういう地名、他にもありますかね?

有名な地名では和泉(いずみ)、伊達(だて)が、最初の文字をスルーしますね。
ところで、谷を「ざく」と読む例は、他にもあるのでしょうか?

#最近、多忙でなかなか書き込みができません。

[29895] 2004 年 6 月 30 日 (水) 09:02:04【3】 今川焼 さん
 立売堀
ARC 読まない字を含む地名

[29884] 猫使い さん
発音しない文字を含む地名
ちょっと違う、むしろ当て字の部類にはいるかもしれませんが、大阪市西区の難読地名として有名な立売堀(いたちぼり)の例があります。由来には諸説あるようですが、大阪城攻めのとき伊達政宗の軍勢が陣取ったので「伊達堀(だてぼり)」と呼ばれ、それがのちに伊達を文字通り「いたち」と発音するようになったようです。その後材木の立ち売りが行われるようになって「立売」の文字が当てはめられたのに、読みはそのままで今に至っています。
[29891] KMKZ さん
伊達(だて)が、最初の文字をスルーしますね。
つまり結果的に、本来発音しない「伊(い)」の文字の読みだけが残り、表記される「売」の文字は発音しないという不思議な地名になっています。

[29926] 2004 年 6 月 30 日 (水) 23:41:56 まがみ さん
 Re: 発音しない文字
ARC 読まない字を含む地名

[29884]猫使いさん
ちょっと趣向が変わりますが、発音しない文字を含む地名があります
代表格は「上野(こうづけ)」「下野(しもつけ)」など。
参照)Issieさん[1019]、YSKさん[9170]

全国各地にある「服部(はっとり)」もそうですね。
機織部(はたおりべ)→(はとりべ)→服部(はっとり)

これらは結局、地名を雅字2文字にすべし、とされたことに起因するものです。その際、読みと表記が食い違ってしまったためにこうなったわけですね。

[20521]牛山牛太郎さんが挙げられた、「百舌鳥」は?

[29937] 2004 年 7 月 1 日 (木) 01:20:21【1】 EMM さん
 「大豆」の「大」はサイレント文字に非ず、多分…
ARC 読まない字を含む地名

これまた前日からあっためる羽目になってしまったネタです。

[29884][29917] 猫使いさん
[29886][29893] ありがたきさん
[29891] KMKZさん
[29892] 両毛人さん

ありがたきさんのリストにもありますが、「大豆」で「まめ」と読む地名としては我が金沢市にも「大豆田本町」がありまして、小さい頃から「だいは何処へいってもうたがいや?」と疑問に思っておりました。
ところが、いつだったか忘れてしまいましたが、何かを調べていたときに、「まめ」と言う言葉は豆類全般を指す言葉だが、特に大豆のことを指す言葉でもある、と言ったことが書いてあったのです。
それを見て、「なるほど、小豆で‘あずき’と読む様に大豆で‘まめ’と読んでいたのか!」という結論に至りました。
元々大豆を示す「まめ」と言うやまとことばがあり、そこに「大豆」という漢字が当てられているのではないでしょうか。
となれば、「大豆」の「大」を発音せずに「まめ」と読むのでは無いことになってきます。

以上は私の推論ですが…。


※句読点訂正

[29938] 2004 年 7 月 1 日 (木) 01:29:52 Issie さん
 あふぎがやつ
ARC 読まない字を含む地名

[29926] まがみ さん
「百舌鳥」

これは「熟語訓」というやつですよね。
どれかの文字を「読まない」のではなくて,3文字そろって,はじめて「もず」と読む。

「大豆=まめ」も,これだけ多くの用例があると,(少なくとも地名の表記に関しては)熟語訓と考えたほうがいいような気がします。この場合,「豆」という字単独で,もちろん「まめ」と読むわけですが。
(蛇足ですが,「豆」という漢字自体はもともと「まめ」という意味ではなく,肉を盛る器の象形文字です。たまたま,中国語での発音が同じだったので「まめ」を表す文字として借用されたのでした。)

[29902] 淡水魚 さん
扇谷も「おうぎがやつ」ですね(「おおぎがやつ」なのか?)。

「おうぎ」が正解です。
旧仮名づかいで「あふ」と表記し「オー」と発音する場合には「おう」と表記する,というのが現代仮名遣いの規則です。
だから「あふさかやま(逢坂山)」も,現代仮名遣いでは「おうさかやま」。
扇の旧かな表記は「あふぎ」なので,現代仮名遣いでは「おうぎ」と表記します。
ただし,動詞の「あふぐ」「あふ」は,現実の発音にしたがって「あおぐ」「あう」と表記されることになっています。
(「仰(あふ)げば尊(たふと)し」は,文語文なので本当は「オーげばトーとし」と歌うべきだ,という人がいます。賛美歌「神ともにいまして」のリフレイン「また逢う日まで」の部分は,やはり「またオーひまで」と歌っています。)

…ただし,固有名詞の表記では必ずしもこの規則に従わないこともままあるようです。

で,本題はこちら。
扇谷に限らず,鎌倉では「谷」と書いて「やつ」と読むのが普通ですね。「亀ヶ谷」などなど…(もっと例を探そうと思ったら,住居表示で「扇ガ谷」以外,町名としては消えてしまっているではありませんか)。

[29898] みかちゅう さん
横浜市金沢区釜利谷東の「北谷(きたやつ)」

金沢(かねさわ)は,隣国(武蔵国久良岐郡)とはいえ,鎌倉の近郊で,執権北条氏支流の「金沢氏」の本拠地でもあったから,鎌倉式の読み方(書き方)が広まっていたのかもしれませんね。
しかし,「釜利谷」は「かまり“や”」だ…。

[29939] 2004 年 7 月 1 日 (木) 01:52:53 Issie さん
 「ふつか」の半分を何と読む?
ARC 読まない字を含む地名

…これ,前にも書いたことですが。

「ふつか(二日)」という単語には,two days という意味と,second day of a month という意味の両方があります。
「みっか」以下,「とおか」まで,そして「はつか」もそうですね。
「みそか」も本来は両方の意味があったけれども,現在では last day of a month という意味に限定されているようです。

「一日」を「ついたち」と読むのも“熟語訓”というやつで,もともとは「新月が出る」という意味の「つきたち(月立ち)」から変化したものに,「一日」という漢字を当てはめたものです。
では,「ふつか」の半分,a day を日本語(やまとことば)で何と言うかというと,「ひとひ」と言います。

でね,何の話か,というと…

[29884] 猫使い さん
一日市(ひといち)がありますが、

安曇野の,大糸線にも「一日市場(ひといちば)」という駅がありますね。

これ,もともとは「ひとひいち(ば)」という地名だったと思われます。
けれども日本語の歴史の中で,“ハ行”の音が単語の頭以外の位置に来たときには“ワ・イ・ウ・エ・オ”の音と交替する,というできごとがありました。
恐らくはこの変化そのもの,あるいはこれからの類推によって,

 ひとヒいち → ひとイいち

という変化が生じ,連続する い が1つにまとめられて「ひといち」となったのではないか,という推測が可能です。

つまり「日」を「読まない」のではなくて,やはりこれも“熟語訓”なのだろうと思います。

[29971] 2004 年 7 月 1 日 (木) 22:57:33 まがみ さん
 Re: 漢文読みする地名
ARC 読まない字を含む地名

[29947]かすみさん
漢文読みする地名って結構あるのでしょうか?
地名、ではないんですが、京都市内の通り名。

不明門通

烏丸通の1筋東側を、塩小路通(京都駅)から松原通まで通じている通りです。北端に位置する因幡堂(下京区松原通烏丸東入ル)の“開かずの門”に由来するとのことです。これもいわゆる漢文読みと言いますか、「レ点」を用いた読み方ですね。しかも、「門」は発音しないのに表記される文字でもあります。

ちなみに、「あけずどおり」です。

[33960] 2004 年 10 月 8 日 (金) 21:39:48【3】 実那川蒼[あんどれ] さん
 熟字訓と、熟字訓に見えるがそうでないもの
ARC 読まない字を含む地名

[33940](ふじなが26号さん)
和泉(いずみ)について これは2文字で「いずみ」と読むはずだと思います。日本語には、読まない文字はありません。(英語だったら多数見られますが)その為、熟字訓であると思われます。
本からの受け売りの知識で、ネット上にもソースを発見することができなかったので参考程度に聞いてほしいのですが、もともとは「和泉」は「にぎいずみ」と読んでいました。「和」を「にぎ(にき)」と読むソースは見つかっていて(和銅と和同)、「純度の高い」という意味であったようです。
いつの間にか「和」のほうを読まなくなって、「泉」の読みである「いずみ」を「和泉」の読みにも使うようになったのですが、それが和泉国の表記が確立したときより前なのか後なのかはちょっとわかりません。

これを「熟字訓」と考えるか、それとも「読まない文字」と考えるかですが、日本語には「単独の文字で、なおかつ読まない文字」はありませんので(漢文など、特殊なものは除く)、「熟字訓」と考えるのが妥当なような気がします。なお、英語にも「単独の文字で、なおかつ読まない文字」はありませんが、英語は綴りと発音との乖離が激しいので、言ってみれば全部が「熟字訓」です。

さて、福井県に遠敷郡という郡があります。これは「おにゅう」郡と読みます。振り仮名を振るときは「遠」に「お」、「敷」に「にゅう」と振る慣例になっていますが、「遠」の音読みは「エン」「オン」、「敷」は「フ」で、何かおかしいです(訓読みは全然違いますね)。素直に読めば「遠敷」を「おんぷ」と読むことはあっても、「おにゅう」にはならないような気がしませんか。
これはあたかも熟字訓のように見えますが、実は、「おにゅう」は旧仮名遣いで「をにふ」と表記し(国郡沿革表・北陸地方)、「遠」が「をに」、「敷」が「ふ」に当たるとするとぴったりと合うのです。

で、問題は「遠」が「をに」になるかどうかなのですが、漢字音が日本語化されるに当たって、n以外の母音を伴わない子音はiかuを伴って発音されたのですが(駅(ek-i)とか発(hat-u)など。ngは少々異なりますが、省略します)、nにもiが伴って「に」となることがあったのです。その証拠として、花の紫苑(しおん)が旧仮名遣いで「しをに」と表記されていたこともあるのを挙げたいと思います。
もっとも、「遠敷」は当て字と推定されますから、先に「をにふ」という言葉があり、それに「遠敷」という文字を当てたと考えるのが妥当だと思われます。そうでなければ、「遠敷」は「おんぷ」だろうが「とおしき」だろうがどう読んでもいいことになってしまいます。

※「遠敷」は「おにぶ」と読まれることもありました。「をにふ」の音が変化したものと推察されます。

【訂正履歴】
(1)「国郡沿革表・北陸地方」へのリンクを加えたほか、文章を一部変更。
(2)「和銅と和同」へのリンクを加えたほか、文章をさらに一部変更。
(3)ngについての注釈を追加。



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