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落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

大都市における行政区及びその人口の変遷

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記事数=21件/更新日:2003年6月15日/編集者:YSK

現在東京都には23の「特別区」が、また政令指定都市には「行政区」がそれぞれ設けられています。これらの「区」は、どのような経緯で生まれ、またどのような変遷を経てきたのでしょうか?

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★推奨します★(元祖いいね) 太白 日和 なお ken 般若堂そんぴん えっす トライランダー 北神

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[404]2001年9月30日
Issie
[1079]2002年3月10日
Issie
[1080]2002年3月10日
Issie
[1081]2002年3月10日
Issie
[2112]2002年7月8日
Issie
[2342]2002年7月29日
ニジェガロージェッツ
[2494]2002年8月11日
ニジェガロージェッツ
[2497]2002年8月11日
ニジェガロージェッツ
[2504]2002年8月11日
ニジェガロージェッツ
[2516]2002年8月12日
ムンク
[2521]2002年8月12日
グリグリ
[3399]2002年9月28日
ニジェガロージェッツ
[3421]2002年9月30日
ニジェガロージェッツ
[3422]2002年9月30日
ニジェガロージェッツ
[3503]2002年10月3日
ニジェガロージェッツ
[3667]2002年10月8日
ニジェガロージェッツ
[8132]2003年1月24日
Issie
[8136]2003年1月24日
ニジェガロージェッツ
[8783]2003年2月6日
Issie
[11424]2003年3月18日
まがみ
[11948]2003年3月27日
seahawk

[404] 2001年 9月 30日(日)22:18:13Issie さん
区の一覧表
ちょっとフライングなのですが,「10月1日付け」で更新しちゃいました。

で,話題の市とは全然関係ないのですが,ついでにタイトルのようなページを新設しました。
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/cities/ku.htm
「区・特別区一覧表:50音順」
 ↑タイトルのまんまのページです。
市制施行(1889年)以降,大都市(1959年以降の政令指定都市)の行政区画として設置された「区」(旧東京市を含む)と東京都の特別区を,廃止・改称されたものも含めたすべてを50音順に並べ替えてみました。
やってみると,結構面白いものです。

ご参考までに。
[1079] 2002年 3月 10日(日)18:51:13Issie さん
旧市域15区
>(2) 区の根拠は往年の市町村分布等に基いて居るのか?

「根拠」という言葉は変ですね。
それぞれの区の範囲は,合併以前の旧町村を統合したものです。

【旧市域15区】
1:麹町区
2:神田区
3:日本橋区
4:京橋区
5:芝区
6:麻布区
7:赤坂区
8:四谷区
9:牛込区
10:小石川区
11:本郷区
12:下谷区
13:浅草区
14:本所区
15:深川区

*直接には郡区町村編制法による「東京15区」(東京市街地を統合する行政区画は存在しない。「東京」とは,この15区全体の“総称”である。「東京府」は市街地とともに周辺6郡[荏原・東多摩・南豊島・北豊島・南足立・南葛飾]を含む行政区画)をそのまま引き継いだものです。
それぞれの区の名前は江戸時代以来の各地区の呼称によるものです。ただし,江戸時代には「江戸」を「区」に区分するなどという発想はありません。
[1080] 2002年 3月 10日(日)18:52:52【1】Issie さん
新20区の範囲
【新市域20区】
16:品川区 <--荏原郡品川町・大崎町・大井町
17:荏原区 <--荏原郡荏原町
18:目黒区 <--荏原郡目黒町・碑衾(ひぶすま)町
19:大森区 <--荏原郡大森町・入新井町・池上町・馬込町・東調布町
20:蒲田区 <--荏原郡蒲田町・矢口町・羽田町・六郷町
21:世田谷区 <--荏原郡世田ヶ谷町・松沢町・玉川村・駒沢町
 *1936年に北多摩郡千歳村・砧村を編入
22:渋谷区 <--豊多摩郡渋谷町・代々幡町・千駄ヶ谷町
23:淀橋区 <--豊多摩郡淀橋町・大久保町・戸塚町・落合町
24:中野区 <--豊多摩郡中野町・野方町
25:杉並区 <--豊多摩郡杉並町・井荻町・高井戸町・和田掘町
26:豊島区 <--北豊島郡巣鴨町・高田町・長崎町
27:滝野川区 <--北豊島郡滝野川町
28:荒川区 <--北豊島郡南千住町・三河島町・尾久町・日暮里町
29:王子区 <--北豊島郡王子町・岩淵町
30:板橋区 <--北豊島郡板橋町・上板橋村・赤塚村・志村
 *(練馬区) <--北豊島郡練馬町・上練馬村・中新井町・石神井村・大泉村
31:足立区 <--南足立郡千住町・西新井町・江北村・舎人(とねり)村・梅島村・綾瀬村・東淵江村・花畑村・淵江村・伊興(いこう)村
32:向島区 <--南葛飾郡吾嬬(あづま)町・隅田町・寺島町
33:城東区 <--南葛飾郡亀戸町・大島町・砂町
34:葛飾区 <--南葛飾郡金町・水元村・新宿(にいじゅく)町・奥戸村・本田(ほんでん)町・亀青村・南綾瀬村
35:江戸川区 <--南葛飾郡小松川町・松江町・葛西村・瑞江村・鹿本(しかもと)町・篠崎町・小岩町

*それぞれの旧町村の表記・読み方には“ゆれ”があります。
*各区名のうち,全く新しい地名なのは「荒川区」「城東区」「江戸川区」の3つ。
「豊島区」「足立区」「葛飾区」は旧郡名によるもので,残りはそれぞれの区の中心となった旧町名によるものですね。
1町そのまま1つの区になった「荏原区」は“荏原郡”よりも“荏原町”による,と考えた方がよいでしょう。1町そのまま,というのは「滝野川区」も同様です。
[1081] 2002年 3月 10日(日)18:53:31Issie さん
23区の名前
【統合による新22区】
1:麹町区 + 神田区 --> 千代田区
 *皇居=千代田城による
2:日本橋区 + 京橋区 --> 中央区
 *新地名
3:芝区 + 麻布区 + 赤坂区 --> 港区
 *新地名
4:四谷区 + 牛込区 + 淀橋区 --> 新宿区
 *位置的に中心にあり最繁華な新宿駅周辺地区による。
  なお,「新宿」は旧四谷区だが,「新宿駅」があるのは旧淀橋区角筈(つのはず)。
5:小石川区 + 本郷区 --> 文京区
 *新地名
6:下谷区 + 浅草区 --> 台東区
 *新地名
7:本所区 + 向島区 --> 墨田区
 *隅田川に由来する新地名
8:深川区 + 城東区 --> 江東区
 *新地名
9:品川区 + 荏原区 --> 品川区
 *旧品川区による
11:大森区 + 蒲田区 --> 大田区
 *合成名
17:滝野川区 + 王子区 --> 北区
 *新地名

以下は統合がなく,従前の区名をそのまま継承
10:目黒区
12:世田谷区
13:渋谷区
14:中野区
15:杉並区
16:豊島区
18:荒川区
19:板橋区
20:足立区
21:葛飾区
22:江戸川区

なお,「北区」が選定されるにあたって,当初予定されていた「飛鳥区」(江戸時代以来の景勝地である「飛鳥山」に由来する)が「読み方が難しい(後の当用漢字の読みの基準に準拠しない)」という理由で排除されたのは有名な話です。
[2112] 2002年 7月 8日(月)21:01:07Issie さん
政令市の区
論点がずれていないことを祈りつつ

>わたしが挙げた「資料」というのは、名称の字体・一覧にする場合の順位がわかるものを指します。

とすれば,それはやはり条例そのものが唯一の公式資料になります。
たとえば,札幌市の場合は「札幌市区の設置等に関する条例」という条例がそれに当たります。
幸い,札幌市は例規集をWEB上で公開していますから,よそからでも楽にアクセスできます。

http://www.city.sapporo.jp/reiki/honbun/aa0020009041312271.html

ここに掲載されている条文:
>第2条 本市の区域を分けて,次の区を設ける。
>中央区
>北区
>東区
>白石区
>厚別区
>豊平区
>清田区
>南区
>西区
>手稲区

これが名称の字体・配列の「一次資料」であるはずです。
WEB上に公開されていなければ,印刷された例規集に当たるしかないですね。
指定都市級であれば国会図書館で開架で閲覧することができます。
でも最近はWEB上での例規集の公開が急速に進んでいて,指定都市レベルなら大丈夫なのではないかな(千葉市や横浜市は確認しています)。

ただ,例規集は当然ながら“現行の”ものしか収録していませんね。改正されれば当該ページはすぐ差し替えられてしまいますから。
で,現行の区にとって「いつ設置されたか」は実は大した問題ではないから,札幌市もそうだけど条例本文には書かれない。
「附則」に運良く書き込まれていればいいけれども,そうでなければ「沿革」を見て「条例を改正する(ための)条例」をさがすしかない。
でも,そういう一時的な条例は「現行例規集」にはもちろん収録されないから,それは国の「官報」に相当する市の公報に当たるしかないでしょうね。
でもこれは他所の人間には敷居が高いなぁ。
ま,一次資料にこだわれば,そうなっちゃうんじゃないかな。

>郡区町村編成BR>
すでに「法令全書」が二次資料・三次資料ですからねぇ。

>明治13(1890)年

ん? これは,どちらが正解?

>明治以降はすぐ換算できるんですが、江戸時代以前は分かりません。

実は私は「平成」が全然換算できません。する意志がないので。
…なんて冗談は措いておいて,

私は基本的に西暦単独表記優先・場合により元号併記という方針にしているのですが,幕末から明治5年末までは元号表記優先にしています。旧暦が採用されていた時期ですね。
もちろん,それ以前だって旧暦なんですが,あまり日付にこだわる必要がないので大雑把な換算でかまわない。
けれでも,明治維新前後は日付が重要ですからね。
その場合,旧暦と太陽暦では元々1ヵ月以上のズレがあるから,特に旧暦で年末に起きた事件はそのまま太陽暦に換算すると,少々落ち着かないことが起きる。
たとえば,「慶応3年12月9日」に起きた王政復古のクーデタ。通常,慶応3年は1867年と換算するけれども,実はこの日は太陽暦では既に年が明けていて1868年。
何か,気持ち悪いな。
てなわけで,この時期に限って元号優先・西暦(日付まで)併記ということにしています。

ま,これは私個人の方針ですからね。少なくとも,明治以降は相互に換算できるようになっていることがお互いに理想的なのでしょう。

清朝を話題にするときは旧暦(太陰太陽暦)を頭に入れておいた方がいいし,帝政ロシアからロシア革命にかけての事件は,やはりユリウス暦表記(二月革命・十月革命)の方が好もしい。
暦の表記も結構面倒なものです。
[2342] 2002年 7月 29日(月)01:14:53【1】ニジェガロージェッツ さん
神戸市にあった区政発足当時の区
はじめまして。戦前の神戸の区にこだわってみました。
神戸市は1931年9月1日に行政区を設置し、当時の市内に8区を設けましたが、戦時中の1945年
5月1日に神戸区以西は大改正され6区となりました。この改正では単純な合区とか分区ではなく
区の線引きから白紙に戻し、区名も変更したようなもので他都市にも全く例はありません。
そのため、神戸市の統計を見ても戦前と戦後に一貫性がなく、人口の流れを戦前から通じて見た
り、戦後の人口分布を戦前のものと比べるのにも難しいものです。
そこで今の神戸市を旧市内を1940年当時の区に戻し、新市域は現在のように区分けし、町丁別
人口を基に旧各区の人口を計算して見ました。以下計算結果です。
       1940年   1955年   1970年   1985年   2000年
神戸旧市域  967,234   745,632   828,495   685,402   590,774
  灘  区  155,498   138,214   170,730   133,746   120,505
  葺合区  123,846    74,559    84,889    58,655    54,501
  神戸区   79,850    61,882    50,487    51,664    45,228
  湊東区   62,382    43,412    33,601    24,195    22,596
  湊  区   53,727    57,753    63,904    45,874    33,557
  兵庫区  149,363    76,429    81,559    52,134    46,597
  林田区  229,356   188,803   201,015   143,149   101,257
  須磨区  113,212   104,580   142,310   175,985   166,533
神戸新市域  172,141   240,712   460,202   725,441   902,821
  東灘区   87,191   108,464   171,109   184,738   191,304
  北  区   32,034    37,023    81,213   177,220   225,187
  垂水区   23,140    53,821   161,348   252,709   250,567
  西  区   29,776    41,404    46,532   110,774   235,763
人口は国勢調査速報値。
旧垂水に属した須磨区名谷団地は垂水区に、旧灘、東灘、北等に属した六甲山町は灘区とし、
また1965年ごろから新住居表示等に伴う町丁界の変更により旧区界の一部消滅ついては、現行
の町丁界に区界が変更になったと解釈して計算しました。
[2494] 2002年 8月 11日(日)03:02:45ニジェガロージェッツ さん
政令市の区の数について 2
大都市の中には、かつて設置されたものの廃止された区があります。
東京の特別区制(1947年5月3日)、政令指定都市制(1956年9月1日)実施以前も含め
まとめてみました。

1933年1月
 神戸市湊西区(1931年9月設置、兵庫区と改称)
1945年5月
 神戸市神戸区(1931年9月設置、生田区新設)、湊東区(同、生田・兵庫2区に分割)
      湊区(同、兵庫区に吸収)、林田区(同、長田区新設)
1945年8月 施政権放棄
 京城府中区、鐘路区、西大門区、東大門区、城東区、龍山区、永登浦区(1943年6月設置)
      麻浦区(1944年10月設置)
1945年11月
 名古屋市栄区(1944年2月設置、中区に吸収)
1947年3月
 東京都麹町区、神田区(1889年5月設置、千代田区新設)
      日本橋区、京橋区(同、中央区新設)
      芝区、麻布区、赤坂区(同、港区新設)
      小石川区、本郷区(同、文京区新設)
      下谷区、浅草区(同、台東区新設)
      四谷区、牛込区(同)、淀橋区(1932年10月設置、新宿区新設)
      本所区(1889年5月設置)、向島区(1932年10月設置、墨田区新設)
      深川区(1889年5月設置)、城東区(1932年10月設置、江東区新設)
      荏原区(1932年10月設置、品川区へ吸収)
      大森区、蒲田区(同、大田区新設)
      瀧野川区、王子区(同、北区新設)
1974年4月
 北九州市小倉区(1963年4月設置、小倉北区、小倉南区新設)
       八幡区(同、八幡東区、八幡西区新設)
1980年12月
 神戸市生田区(1945年5月設置)、葺合区(1931年9月設置、中央区新設)
1989年2月
 大阪市北区(旧、1889年4月設置)、大淀区(1943年4月設置、北区新設)
      東区、南区(1889年4月設置、中央区新設)
[2497] 2002年 8月 11日(日)13:00:57ニジェガロージェッツ さん
Re: 分かれば日まで...。(>2494)
[2494]のうち、区設置、廃止の日付について
1889年4月1日、市制施行と同時に区設置。大阪市(北、西、南、東)、京都市(上京、下京)
1889年5月1日、市制施行と同時に区設置。東京市(麹町、神田、京橋、日本橋、芝、麻布、
     赤坂、四谷、牛込、小石川、本郷、下谷、浅草、本所、深川)
1902年4月14日、名古屋市に区設置(東、中、西、南)
1925年4月1日、大阪市市域拡張と同時に区再編、新設(此花、港、浪速、天王寺、西淀川、
     東淀川、東成、住吉、西成)
1927年4月1日、横浜市に区設置(鶴見、神奈川、中、保土ヶ谷、磯子)
1929年4月1日、京都市、新設(中京、東山、左京)
1931年4月1日、京都市市域拡張、新設(右京、伏見)
1931年9月1日、神戸市に区設置(灘、葺合、神戸、湊東、湊、湊西、林田、須磨)
1932年10月1日、東京市市域拡張、新設(品川、荏原、大森、蒲田、世田谷、目黒、渋谷、
     淀橋、中野、杉並、板橋、王子、瀧野川、豊島、荒川、向島、城東、足立、葛飾、
     江戸川)
1932年10月1日、大阪市、新設(大正、旭)
1933年1月1日、神戸市湊西区を兵庫区に改称
1937年10月1日、名古屋市、新設(港、中川、中村、熱田、昭和、千種)
1939年4月1日、横浜市市域拡張、新設(港北、戸塚)
1943年4月1日、大阪市区再編、新設(福島、大淀、都島、城東、生野、東住吉、阿倍野)
1943年7月1日、東京市、東京府と合体廃止。35区は東京都直属に移行
1943年12月1日、横浜市、新設(南)
1944年2月11日、名古屋市、新設(北、瑞穂、栄)
1944年4月1日、横浜市、新設(西)
1945年5月1日、神戸市区再編、廃止(神戸、湊東、湊、林田)、新設(生田、長田)
1945年11月3日、名古屋市合区、廃止(栄)
1946年11月1日、神戸市、新設(垂水)
1947年3月15日、東京都、35区を22区に再編(2494に詳述)、同5月3日、特別区制施行
1947年8月1日、東京都、新設(練馬)
1948年5月15日、横浜市、新設(金沢)
1950年4月1日、神戸市市域拡張、新設(東灘)
1955年9月1日、京都市、新設(南、北)
1963年2月15日、名古屋市市域拡張、新設(守山、緑)
1963年4月1日、北九州市、政令市移行に伴い区設置(門司、小倉、八幡、戸畑、若松)
1969年10月1日、横浜市、新設(緑、旭、港南、瀬谷)
1972年4月1日、政令市移行に伴い区設置、札幌市(中央、西、北、東、豊平、白石、南)
      川崎市(川崎、幸、中原、高津、多摩)、福岡市(東、博多、中央、南、西)
1973年8月1日、神戸市、新設(北)
1974年4月1日、北九州市、廃止(小倉、八幡)、新設(小倉北、小倉南、八幡西、八幡東)
1974年7月22日、大阪市、新設(淀川、鶴見、平野、住之江)
1975年2月1日、名古屋市、新設(名東、天白)
1976年10月1日、京都市、新設(山科、西京)
1980年4月1日、広島市、政令市移行に伴い区設置(中、西、安佐南、安佐北、東、南、安芸)
1980年12月1日、神戸市合区、廃止(葺合、生田)、新設(中央)
1982年5月10日、福岡市、新設(城南、早良)
1982年7月1日、川崎市、新設(宮前、麻生)
1982年8月1日、神戸市、新設(西)
1985年3月20日、広島市市域拡張、新設(佐伯)
1986年11月3日、横浜市、新設(栄、泉)
1989年2月13日、大阪市合区、廃止(北、大淀、南、東)、新設(北、中央)
1989年4月1日、仙台市、政令市移行に伴い区設置(青葉、太白、宮城野、若林、泉)
1989年11月6日、札幌市、新設(手稲、厚別)
1992年4月1日、千葉市、政令市移行に伴い区設置(中央、花見川、稲毛、若葉、緑、美浜)
1994年11月6日、横浜市、新設(都筑、青葉)
1997年11月4日、札幌市、新設(清田)
 以上、かなり大雑把ですがまとめてみました。間違いがあれば、ご指摘下さい。
 なお、1889年の市制施行以前より東京15区、京都2区、大阪4区があり、それを継承して市の
 下部組織としての「区」に移行したため、市制施行日を区設置日としました。明治時代の区
 そのものが組織された日付はつかんでおりません。
 また大日本統治時代の京城府にも1943年6月以降、区設置がありましたが詳しい日付までは
 つかんでおりません。
[2504] 2002年 8月 11日(日)19:21:55ニジェガロージェッツ さん
[2497]の補足。神戸市の「区」について
神戸市の行政区設置は[2497]に書いたように1931年9月1日でしたが、
それ以前から、神戸市には「区」があり、市民にも定着していたようです。
この「区」は区会と言うもので、それは財産区であり、学校経営を行う学区であり、また
市会議員の選挙区でもありました。
このため、行政区設置以前の明治・大正期の官製地形図や神戸市地図に「湊東区」「林田区」
などと区名が見受けられるのはこのためです。
なお、一部資料には行政区と区別するため「部」と表記しているのもあるようです。

神戸は1889年4月1日、前身の神戸区(のちに市の区として設置される「神戸区」とは全く別)
に葺合村、荒田村を合併し市制施行しました。このとき市域を4つに分け、葺合、神戸、湊東、
湊西の4区を設けました。更に1896年4月1日、湊村、林田村および須磨村のうち池田を編入し、
それぞれ湊区、林田区(池田を含む)を設け、1920年4月1日、須磨町編入に際し須磨区を、
1929年4月1日、西郷町、西灘村、六甲村の編入に際しては灘区を設置し8区となりました。
行政区としての区の設置は1902年に名古屋市がこれを設けてから神戸市の懸案となっていまし
たが、経費の増大が懸念され、なかなか設置には至らなかったようでしたが、須磨区、灘区の
合併による市域拡大を受け、1931年9月1日ついに行政区設置に至り、区の区域は従来からあっ
た「区」をそのまま継承したそうです。
[2516] 2002年 8月 12日(月)06:23:44ムンク さん
政令市・区の変遷
名古屋市緑区(鳴海町編入)の設置は、1963年(昭和38)4月1日です。
[2521] 2002年 8月 12日(月)08:46:14オーナー グリグリ
区の変遷
政令指定都市の区の変遷が話題になっていますが、この落書き帳常連のIssieさんのHPには詳細な変遷表がありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/cities/seirei.htm
IssieさんのHPはこちらのHPよりもデータが充実してかつ整理されています。とくに変遷データは様々な切り口でまとめられており、私も参考にさせていただいています。
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/tiri.htm
こちらが地理データの目次になります。政令指定都市、中核市、特例市の一覧もあります。

Issieさん、勝手に紹介させていただき URL もトップ以外を出しました。まずければご指摘下さい。
[3399] 2002年 9月 28日(土)22:21:07ニジェガロージェッツ さん
東京市35区の区別人口
遅れレスですみません。
[3293]で横ちゃんさんから昔の人口についての書き込みがあり、またYSKさんからも[3295]に興味深いデータと詳しいご解説があり、大変勉強になりました。
私も以前に戦前の「六大都市」(私が中学生の頃までは良く聞いた表現ですが、現在では死語?、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸をひとまとめにして言う)の人口を20年ぐらい前に調べていました。とりあえず昭和10年(1935年)、昭和15年(1940年)の東京市の区別人口の統計データが出てきましたのでご紹介致します。
横ちゃんさんのご趣旨からは逸れるかもしれませんが、何かのご参考にしてください。

 昭和10年(1935年)人口   昭和15年(1940年)人口    昭和10年 面積 k㎡

【東京市】  5,875,667     【東京市】  6,778,804     【東京市】  550.85
 (35区)             (35区)              (35区)
  荒  川   326,210      荒  川   351,281      板  橋  80.68
  本  所   278,194      豊  島   312,209      足  立  53.52
  浅  草   273,693      世田谷   281,804      江戸川  46.81
  豊  島   268,015      大  森   278,985      世田谷  38.80
  渋  谷   234,850      本  所 △273,407      葛  飾  35.78
  深  川   214,175      浅  草 △271,063      杉  並  34.10
  品  川   204,262      渋  谷   256,706      大  森  23.40
  大  森   201,425      蒲  田   252,799      蒲  田  22.15
    芝     190,776      杉  並   245,435      王  子  15.98
  下  谷   190,524      板  橋   233,115      中  野  15.41
  世田谷   190,486      品  川   231,303      渋  谷  15.24
  杉  並   190,217      足  立   231,246      目  黒  14.73
  向  島   186,698      深  川   226,754      豊  島  13.26
  中  野   178,383      王  子   220,304      荒  川  10.57
  足  立   174,612      中  野   214,117      城  東  10.18
  王  子   171,047      向  島   206,402      品  川  10.16
  城  東   171,047      目  黒   198,795      淀  橋  10.06
  淀  橋   169,187      城  東   192,400        芝     8.61
  荏  原   161,863        芝     191,445      麹  町   8.28
  目  黒   152,187      下  谷 △189,191      深  川   8.24
  板  橋   150,868      淀  橋   189,152      向  島   7.79
  蒲  田   147,516      荏  原   188,100      本  所   6.49
  京  橋   147,334      江戸川   177,304      小石川   6.06
  小石川   147,135      小石川   154,655      荏  原   5.80
  本  郷   141,215      葛  飾   153,041      浅  草   5.27
  神  田   136,906      本  郷   146,146      牛  込   5.21
  牛  込   130,340      京  橋 △142,269      滝野川   5.20
  江戸川   129,230      滝野川   130,705      京  橋   5.11
  滝野川   114,514      牛  込 △128,888      下  谷   5.04
  日本橋   113,871      神  田 △128,178      本  郷   4.87
  葛  飾   105,682      日本橋 △101,777      赤  坂   4.30
  麻  布    87,857      麻  布   89,163      麻  布   4.29
  四  谷    76,321      四  谷   76,440      四  谷   3.24
  麹  町    60,327      麹  町  △58,521      日本橋   3.12
  赤  坂    58,700      赤  坂  △55,704      神  田   3.10

この間、世田谷区は昭和11年(1936年)10月1日、北多摩郡砧村、千歳村を編入し区域が拡大(現在の区域が確定)しています。
[3421] 2002年 9月 30日(月)01:28:18ニジェガロージェッツ さん
戦前の大都市の区別人口
戦前期の六大都市の区別人口のうち東京市については[3399]に書き込みさせて頂きましたが、その続きです。残りの五大市の区別人口です。

 昭和10年(1935年)人口  昭和15年(1940年)人口  昭和15年 面積 k㎡

【大阪市】   2,989,874   【大阪市】   3,252,340   【大阪市】  187.44
 (15区)             (15区)             (15区)
    港     317,725     住  吉   376,643     住  吉  39.94
  東  成   306,619     東  成   371,813     東淀川  29.03
  住  吉   282,880       港     322,231     西淀川  21.27
    北     250,269     東淀川   267,944       旭    18.62
  東淀川   226,946       旭     248,875     此  花  11.55
  此  花   213,609       北    △239,432     東  成  10.98
  西  成   203,530     西淀川   226,498       港     9.32
  西淀川   189,639     西  成   215,828     大  正   9.17
    東     171,263     此  花   215,775       北     8.75
    旭     170,136       東    △148,580     西  成   7.08
  浪  速   151,149     浪  速  △139,806       東     6.55
    西     131,525     大  正   137,931     天王寺   4.40
  大  正   131,037     天王寺  △119,117       西     4.26
  天王寺   124,453       西    △117,229     浪  速   3.79
    南    △119,094       南    △104,638       南     2.73

【名古屋市】 1,082,816   【名古屋市】 1,328,084  【名古屋市】 161.062
 (4区)             (10区)            (10区)
    中     343,580       東     205,458       港    25.504
    南     280,302       中     186,856     昭  和  21.723
    東     263,318       西     185,705     中  川  21.146
    西     195,616     昭  和   182,556       南    18.145
                    中  村   125,237       西    17.645
                    千  種   107,435     千  種  16.431
                   熱  田    98,089       東    13.098
                     南      96,933     中  村  12.525
                   中  川    88,208       中     7.769
                     港      51,607     熱  田   7.076

【京都市】  1,080,593   【京都市】   1,089,726   【京都市】  288.45
 (7区)            (7区)              (7区)
  上  京   254,519     上  京  △251,937     右  京  99.28
  下  京   235,292     下  京   236,748     伏  見  50.77
  中  京   181,451     中  京  △172,824     上  京  45.01
  左  京   123,858     左  京   127,571     東  山  35.70
  東  山   118,235     東  山  △116,313     左  京  31.49
  伏  見    89,268     伏  見    92,714     下  京  18.70
  右  京    77,970     右  京    91,619     中  京   7.50

【神戸市】   912,179   【神戸市】    967,234   【神戸市】   83.06
 (8区)            (8区)              (8区)
  林  田   216,213     林  田   229,356     須  磨  24.74
  兵  庫   145,064       灘     155,498       灘    19.48
    灘     128,186     兵  庫   149,363     林  田  10.60
  葺  合   124,556     葺  合  △123,846     神  戸   7.68
  須  磨    94,382     須  磨   113,212     葺  合   7.56
  神  戸    88,110     神  戸   △79,850       湊     6.96
  湊  東    65,749     湊  東   △62,382     兵  庫   4.00
    湊      49,919       湊      53,727     湊  東   2.04

【横浜市】   704,290   【横浜市】    968,091   【横浜市】  400.970
 (5区)            (7区)              (7区)
    中     348,942       中     381,071     港  北 119.480
  神奈川   155,908     鶴  見   173,695     戸  塚  95.630
  鶴  見   113,962     神奈川   167,619     保土ケ谷 52.700
  保土ケ谷   47,642     磯  子    76,966       中    50.586
  磯  子    37,836     保土ケ谷   63,981     磯  子  38.120
                   港  北    56,432     鶴  見  26.690
                   戸  塚    42,697     神奈川  17.764


[3399]の東京市35区の書き込みで説明し忘れましたが、△印は前回(それぞれ5年前)の人口に対し減少していることを示しています。また、[3399]東京市では昭和5年の国勢調査のデータが手元に無かったために△印をつけていませんでしたが、調べたところ小石川、赤坂2区で昭和5年の人口に対し減少がみられましたので△印を付すべきでした。
なお、名古屋市に関しては昭和12(1937)年10月1日に行政区の再編がなされたため、昭和15年人口に関しては前回結果と比べられないため、△印は付しておりません。
[3422] 2002年 9月 30日(月)01:46:57ニジェガロージェッツ さん
3421のデータ訂正
[3421]のデータのうち、横浜市昭和15年国勢調査人口のうち、中、鶴見、神奈川3区の人口データに誤りがありました。(うっかり同年8月1日の市推計人口を誤記)正しくは次の通りです。失礼致しました。

【横浜市】    968,091
  (7区)
    中     386,020
  鶴  見   172,587
  神奈川   169,408
  磯  子    76,966
  保土ケ谷   63,981
  港  北    56,432
  戸  塚    42,697
[3503] 2002年 10月 3日(木)02:23:38ニジェガロージェッツ さん
Re:区の数
[3491]
大阪が24区あり、東京が23区。大阪の方が東京よりも狭いにもかかわらず区の数が多い。
とのことですが、法的なことに関する知識は薄学につきうまくご説明出来ないので、他の諸先生方にお任せするとして、
まず、同じ「区」という名称を使っていても東京の区は「特別区」として独立した存在で区議会があり、区長を選挙で選出しています。一方、大阪の区は完全に「大阪市」の下部組織で「市」が独自に設置しているものです。
ですから、東京の「区」と大阪の「区」を同じ性質のものとして比べることはできません。

では、政令指定都市の行政区として同質の筈の大阪市の「区」と横浜市の「区」ではその規模に大きな違いがあるのかという疑問が出てくることと存じます。
政令市の区は大体の人口要件があり、その適正規模としては概ね人口15万人±5万人とされているようです。(私自身は行政に携わるものではないので、どういった根拠でこの数字が出てきたのかは詳しくは存じません。)とはいえ、人口20万人を超えたからといってすぐに分区の話がでたり、逆に10万人を割り込んだからといっていきなり他の区と統合したりということはなさそうですが、人口30万人近くに達したり、逆に5万人以下に落ち込んだりすると「そろそろ区の再編を」となりそうです。([3419]で京都市伏見区民さんがご披露くださった京都市のような極端な例外もありますが。)

グリグリさんが編集された今年6月1日現在の推計人口表によれば、

大阪市(全24区) 人口 2,618,508人  1区平均人口109,105人 うち人口20万人以上の区1区、10万人以下の区13区
横浜市(全18区) 人口 3,489,694人  1区平均人口193,872人 うち人口20万人以上の区9区、10万人以下の区1区

となっています。
で、この違いはどこから来るのか? ですが、
私見で恐縮なのですが、両市の「区の沿革」の違い、に尽きるのではと思っています。
まず、拙稿[3421][3422]の昭和15年の人口を見て頂きたいのですが、今の人口分布とはまるで違う62年前の両市の姿があります。ですが、横浜市の場合、このときの7区のうち中区、磯子区、保土ヶ谷区、港北区、戸塚区の5区がそれぞれ人口の増加に伴い分区を続け現在の18区になったのですが、首都圏の人口集中による市人口の激増で「人口20万人を超える大きな区があちこちに出来た」といった所でしょうか。
一方、大阪市の場合は、このときの15区を一旦白紙に戻すかのように、昭和18年という近代史上最も下町に人口が集中した時代に全市域でそのときの人口分布に沿って行政区の再編成をやり、22区に大増区しました。これが現在の区の原型です。しかしその直後、度重なる大空襲で市街は灰塵に帰し、戦後復興はしたものの、特に都心部の各区では戦前の人口に遠く及ばないまま、昭和35年を過ぎた頃には早くも「ドーナツ化」減少が始まり、人口7万人にも達しない区が続出しました。昭和40年代に入り大阪市もさすがに再度の行政区再編を計画し、人口増加が続いていた周辺部(一部戦後の合併で区域が拡大)の4区を8区に分区(東淀川区から淀川区、城東区から鶴見区、東住吉区から平野区、住吉区から住之江区をそれぞれ分区)するのに併せ、人口減少の著しい都心部の11区を5区に統合(北区と大淀区、東区と東成区、南区と天王寺区と浪速区、西区と港区、此花区と福島区をそれぞれ統合)する案を発表しましたが大騒ぎとなり、市民の猛反対でこの合区案は昭和48年ごろ葬られ、結局分区案のみ実行され市内は26区となりました。合区の難しさを見せつけた格好になりましたが、その後、不可能とさえ言われた合区が昭和55年に神戸市で(葺合区と生田区が統合され中央区に)実現するに及び、昭和58年頃より大阪市でも再度合区について議論されることとなり(この頃の東区の人口2万7千、南区で3万6千ほどでした)、その組み合わせについては色々の意見があったといわれていますが結局、最小限にとどめ、北区と大淀区を統合し(新)北区、東区と南区を統合し中央区とすることとなり、平成元年に実行され、現在の24区制となりました。
大阪市に関する説明が長くなりましたが、全国的に見ても異様な「人口10万以下の区」乱立の経緯を述べました。ポイントは「昭和18年の人口分布に沿った行政区」ということになります。
[3667] 2002年 10月 8日(火)01:25:40ニジェガロージェッツ さん
大都市の重複区名
さいたま市の政令市昇格で新たに9区新設されます。
さいたま市で設置される区の名称についてはここの落書き帳でもいろいろと議論されているところです。

大都市の区は1889(明治22)年の市制施行の際、東京市に15区、京都市に2区、大阪市4区がが設置されたのが始まりです(というより、この3市は市制施行以前にすでに存在していたこれらの区が合体して市制が施行され、区は従来の区を継承した)。この時には同一名称の区は一つとして存在しませんでしたが、その後、名古屋市が1902年に区制を施行し4区設置した際、そのうちの3区は大阪市に存在する区と同名のもので、以降、全国各地に同一名称の区が次々に誕生していきました。
さて、そこで現在ある大都市(政令指定都市+東京23区)の区のうち、複数の都市に存在する同一名称の区を列挙してみたく存じます。(名古屋市の昭和初期の古い地図が手元になく、また土地勘も無いので同市の1937年、1944年に行われた区再編について詳しくはわからないのが残念。ご存知の方からの情報をお待ちしています。)
なお、ここでは勝手ながら第1番目に登場した区を「本家」と呼ばせて頂きます。以下、第2番手の区が出来た順に、

本家【東区】大阪市(1889年4月1日、市制施行により設置、1989年2月13日廃止)
   名古屋市東区(1902年4月14日、区政施行により設置)
   札幌市東区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   福岡市東区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   広島市東区 (1980年4月1日、政令市移行により設置)

本家【西区】大阪市(1889年4月1日、市制施行により設置)
   名古屋市西区(1902年4月14日、区政施行により設置)
   横浜市西区 (1944年4月1日、中区より分区設置)
   札幌市西区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   福岡市西区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   広島市西区 (1980年4月1日、政令市移行により設置)
   神戸市西区 (1982年8月1日、垂水区より分区設置)

本家【南区】大阪市(1889年4月1日、市制施行により設置、1989年2月13日廃止)
   名古屋市南区(1902年4月14日、区政施行により設置)
   横浜市南区 (1943年12月1日、中区より分区設置)
   京都市南区 (1955年9月1日、下京区より分区設置)
   札幌市南区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   福岡市南区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   広島市南区 (1980年4月1日、政令市移行により設置)

本家【中区】名古屋市(1902年4月14日、区政施行により設置)
   横浜市中区 (1927年4月1日、区政施行により設置)
   京城府中区 (1943年6月1日、区政施行により設置、1945年8月15日施政権喪失、韓国ソウル市に現存)
   広島市中区 (1980年4月1日、政令市移行により設置)

本家【港区】大阪市(1925年4月1日、西区より分区設置)
   名古屋市港区(1937年10月1日設置)
   東京都港区 (1947年3月15日、芝区、赤坂区、麻布区が合区設置)

本家【城東区】東京市(1932年10月1日、東京市が拡大、設置、1947年3月15日深川区と合区廃止)
   大阪市城東区(1943年4月1日、東成区、旭区の各一部を再編し設置)
   京城府城東区(1943年6月1日、区政施行により設置、1945年8月15日施政権喪失、韓国ソウル市に現存)

本家【北区】大阪市(1889年4月1日、市制施行により設置、1989年2月13日大淀区と合区し旧区廃止、同日新・北区設置)
   名古屋市北区(1944年2月11日設置)
   東京都北区 (1947年3月15日、王子区、滝野川区が合区設置)
   京都市北区 (1955年9月1日、上京区から分区設置)
   札幌市北区 (1972年4月1日、政令市移行により設置)
   神戸市北区 (1973年8月1日、兵庫区より分区設置)

本家【旭区】大阪市(1932年10月1日、東成区より分区設置)
   横浜市旭区 (1969年10月1日、保土ヶ谷区より分区設置)

本家【緑区】名古屋市(1963年4月1日、鳴海町編入により設置)
   横浜市緑区 (1969年10月1日、港北区より分区設置)
   千葉市緑区 (1992年4月1日、政令市移行により設置)

本家【中央区】東京都(1947年3月15日、京橋区、日本橋区が合区設置)
   札幌市中央区(1972年4月1日、政令市移行により設置)
   福岡市中央区(1972年4月1日、政令市移行により設置)
   神戸市中央区(1980年12月1日、葺合区、生田区が合区設置)
   大阪市中央区(1989年2月13日、南区、東区が合区設置)
   千葉市中央区(1992年4月1日、政令市移行により設置)

本家【鶴見区】横浜市(1927年4月1日、区政施行により設置)
   大阪市鶴見区(1974年7月22日、城東区より分区設置)

本家【栄区】名古屋市(1944年2月11日設置、1945年11月3日中区と合区廃止)
   横浜市栄区 (1986年11月3日、戸塚区より分区設置)

本家【泉区】横浜市(1986年11月3日、戸塚区より分区設置)
   仙台市泉区 (1989年4月1日、政令市移行、泉市編入により設置)

本家【青葉区】仙台市(1989年4月1日、政令市移行により設置)
   横浜市青葉区(1994年11月6日、緑区より分区設置)

ざっと、こんなところですか。漏れてたり間違ってたりしていたらご指摘願います。

とはいえ、札幌市と福岡市に同名の区が存在していても両者を混同することはまず有得ないので、何の問題もないと思いますが、私個人の意見としては少なくとも同一の都市圏(この場合、首都圏と近畿圏)での同名の区はともすれば混同しやすく、あまり好ましいものではないと感じます。
1955年に京都市が北区と南区を新設(大阪市に同名の区あり、京都では上中下左右に「京」を加え区名としているが、さすがに「北京区」「南京区」とはしなかった。1976年に右京区西部を分区したときは「西区」とせず「西京区」としたが・・)していらい同一都市圏内での同名の区が発生しています。
その点、首都圏では東京、横浜、川崎の間で暗黙の了解があったのかは存じませんが、同一の区名はなく「さすが」と思っていたのですが1992年に千葉市の政令市移行で中央区(東京にあり)と緑区(横浜にあり)が出来、これが崩れました。
このたびさらに、さいたま市が政令市移行にともないまたぞろ西区(横浜)、北区(東京)、中央区(東京、千葉)、南区(横浜)、緑区(横浜、千葉)とは。
ま、よそものの関西人のわたしが心配するのも何ですが・・・。(実際、神戸と大阪の中央区は混同し、紛らわしいことが多いですよ。)
[8132] 2003年 1月 24日(金)18:55:49【1】Issie さん
Re:東京35区の人口
[8124] ken さん
一応解決したみたいですが,手許にこんな数字があります。

区名人口(人)面積(坪)-- 区名人口(人)面積(坪)
(旧市域)(新市域)
麹町区58,7112,505,002品川区179,4963,074,006
神田区129,976937,750目黒区108,2084,454,615
日本橋区107,645942,287荏原区132,1081,753,895
京橋区131,8881,543,960大森区147,3357,076,384
芝区175,7602,603,012世田谷区133,24911,736,699
麻布区864,4931,296,817渋谷区213,5334,608,891
赤坂区60,2341,301,355淀橋区153,5023,041,336
四谷区75,021979,495中野区134,0984,660,013
牛込区129,1321,576,630杉並区134,52910,313,436
小石川区151,4931,833,150豊島区236,7014,011,756
本郷区136,7491,474,082瀧野川区100,7461,572,093
下谷区173,9771,525,205荒川区280,6163,195,309
浅草区241,6951,594,260王子区126,6734,786,458
本所区235,3241,763,830板橋区113,58624,400,559
深川区176,8152,490,785足立区127,50716,186,475
向島区155,5192,355,568
城東区142,9713,078,544
葛飾区84,45610,822,241
江戸川区96,97114,157,304
 博文館編纂部『大東京写真案内』,博文館,1933年(1990年復刻),折込ページ「大東京区域人口面積図」による

ところが,とんでもないことに,この数字がいつのものなのか,記載がないのですね。
推測できるのは,合併当日(1932[昭和7]年10月1日)の推計人口か,直近の国勢調査である1930(昭和5)年10月1日のデータのいずれかだと思うのですが。
それにしても「坪」という面積の単位,時代を感じさせます。

以前に触れたことがありますが,ここでいう「大東京」というのは本来,従来の旧市域15区の範囲に対して,隣接地域も含めた「より広い東京 Greater Tokyo 」というほどの意味で,「偉大なる東京 Great Tokyo 」という意味ではありません。
この写真集では合併当初の「35区=旧市域+隣接5郡(荏原・豊多摩・北豊島・南足立・南葛飾)」の範囲を「大東京」として扱っていますが,関東大震災をはさむ都市計画(震災復興計画も含む)では,これに加えて「北多摩郡砧村・千歳村」も含めて「大東京」いることが多いようです。どうもこのあたり,この2村があとから東京市世田谷区に編入される伏線になっていたのでしょうね。
[8136] 2003年 1月 24日(金)20:18:58【1】ニジェガロージェッツ さん
Re^2:東京35区の人口
[8124]Ken さん
拙稿[3399]にお気づき頂きまして光栄です。
注意点として2つ。
その昭和10年(1935年)のデータですが、世田谷区は後(現在)の区域とは異なります。(下欄に書いている通りです)
また、王子区と城東区の人口が全くの同一で、誤植かと疑われそうですが、全くの偶然の産物です。
詳しくは
王子区男87,123女83,924総数171,047女百ニ付男103.81
城東区男89,198女81,849総数171,047女百ニ付男108.98

本厄の今年ですが、幸先良く本厄の方に助けられました
お互い本厄同士 ”ты” で呼び合いましょうか?(笑)

[8132]Issie さん
この数字がいつのものなのか,記載がないのですね。
推測できるのは,合併当日(1932[昭和7]年10月1日)の推計人口か,直近の国勢調査である1930(昭和5)年10月1日のデータのいずれかだと思うのですが。
坪単位の面積データ、面白く拝見させて頂きました。
人口の方は間違えなく1930(昭和5)年10月1日の国勢調査人口です。
但し、麻布区の人口は864,493ではなく、正しくは86,493ですね。
[8783] 2003年 2月 6日(木)00:44:01【1】Issie さん
大阪市の区
[8771] ヒロオ さん
[8776] まがみ さん
とりあえず、北区・中央区・港区は共通ですが・・・大阪市には、方角の付く区名のパターンが多いという面はありますね。

つまらないっちゃあ,つまらないかもしれないけれど,由緒はあるんですよね。

都心の「北区」・「西区」と,今は「中央区」になっている旧「南区」・旧「東区」は,1889年に「大阪市」が発足する前,1878年の郡区町村編制法で設置されて以来の行政区です。大坂城下町内の地区区分に由来するのではなかったかな。
梅田周辺の「キタ」,難波周辺の「ミナミ」という用法が今でも行われていますよね。
確か,南区・東区が合区されて中央区になるとき,「伝統ある“ミナミ”の区名が消える」と話題になっていたように記憶しています。
つまり,実のところは思いっきり地域性のある地名であるのです。

「西成区」「東成区」は,それぞれ編入以前の「西成郡」「東成郡」に由来するものですね。郡名としては古代までさかのぼる古い地名です。
もともと大坂城下町が西成郡と東成郡にまたがっていたのでした。
大雑把に言えば,西半分が西成郡,東半分が東成郡。それが1878年の郡区町村編制法で市街地の4区が“郡”の範囲から取り出され,後に「大阪市」となる。そして両郡に属していた残りの町村も順次編入されて,1925年に消滅。
このとき,旧西成郡のうちで既に大阪市であった区域をはさんで南側に飛び地となっていた町村が「西成区」,北側の町村が「西淀川区」と「東淀川区」に整理されました。「淀川区」は1974年に「東淀川区」から分区されたものです。

「東住吉区」は「阿倍野区」とともに1943年に「住吉区」から分区されたもの。住吉区の残りの区域からはさらに1974年に「住之江区」が分区しています。
ところで,「すみのえ(住之江)」というのは本来,「住吉」の異称なんですよね。「よし=良=えし(ええ)」というつながりで,お互い交換可能なのです(同じ理屈で,「日吉(ひよし)」と「日枝(ひえ)」も同根。これはさらに比叡(山)の異称。「山王」という異称もありますね)。
だから,「住吉区」「東住吉区」「住之江区」は区名自体もすべて1つのルーツから分化した,ということもできそうです。

…って,まがみ さんは大阪の方だったのか。
これは「言わずもがな」だったかも。
[11424] 2003年 3月 18日(火)23:12:19まがみ さん
さいたま市行政区別人口
[11392]松戸 さん
さいたま市の行政区別の人口
[11402]ごろごろ さん
だから横浜市のように人口が増えてきたら分区というような方法が最適だと思います。
さいたま市は、今後人口が順当に増加していくことを想定しているのでは?
人口が増えてきたので分区するとなると、そのための手続、看板の付け替え、書類の訂正、ホームページの更新…その他もろもろの作業がありますし、何より財政難の折、そのための費用の出費が痛い。分区によって住居表示が変わり、市民からの文句や苦情をきくのも嫌だ、じゃあ、最初からやや細かいぐらいに行政区を分けておき、のちのち人口が急増しても分区の手間を省けるようにしておこう、という意図があるのではないでしょうか。あくまで推測ですが。

さいたま市の各区の面積を基準に、他の政令指定都市の行政区で面積が同程度の区を2つ挙げ、人口を比較してみました。
さいたま市人口面積 他の市の区人口面積
西区81,78729.00 神戸市須磨区173,67428.91
 京都市山科区137,49628.78
北区129,31416.93 横浜市瀬谷区122,59117.07
 北九州市戸畑区64,80116.66
大宮区105,35012.78 大阪市淀川区167,24812.64
 横浜市南区196,31812.63
見沼区150,26230.64 福岡市南区246,35630.98
 神戸市東灘区199,01830.36
中央区87,2768.38 大阪市生野区140,0468.38
 大阪市城東区159,5678.42
桜区92,05918.60 川崎市宮前区202,20518.61
 横浜市栄区119,13218.48
浦和区137,52211.54 神戸市長田区104,83711.48
 名古屋市瑞穂区103,88611.23
南区164,76513.90 神戸市兵庫区107,67914.52
 大阪市西淀川区94,31114.23
緑区103,09326.56 広島市南区135,78625.80
 神戸市中央区111,43625.56

同程度の面積の区どうしを比較すると、やはり さいたま市の各区の人口は少なめです。

ただ、さいたま市は、市域のほぼ全域が市街地のため、人口密度では政令指定都市中では第5位です。政令指定都市および特別区・静岡市・堺市の人口密度を比較すると、

市名人口面積人口密度
東京都特別区8,283,735621.4513,329.69
大阪市2,619,335221.3011,836.13
川崎市1,281,706142.708,981.82
横浜市3,496,927437.127,999.92
名古屋市2,186,075326.456,696.51
さいたま市1,046,395168.336,216.33
堺市792,879136.795,796.32
福岡市1,368,450339.384,032.21
千葉市904,629272.083,324.86
神戸市1,510,468549.382,749.40
京都市1,466,978610.222,404.01
北九州市1,006,458484.252,078.39
札幌市1,846,0351,121.121,646.60
広島市1,134,648741.751,529.69
仙台市1,019,124783.541,300.67
(新)静岡市703,8551,373.85512.32
※(新)静岡市は、(現)静岡市と清水市の合計

データ出所:
さいたま市の各区…[11392]松戸 さん
その他の市の各区…グリグリさんのデータベース検索
[11948] 2003年 3月 27日(木)16:34:58【1】seahawk さん
政令指定都市可住地面積など
[11854]三鈴さん
[11846]カッパーさん

[11854]三鈴さんへ
が、しかし、可住地面積って、何らかの形で公式に認定されている数値って、あるんでしょうか?
どなたか過去に触れていらっしゃるかもしれませんが、総務省統計局で出しているデータがあります。ただ、gooで引っかかったのはさいたま市がまだ浦和、大宮、与野市になっていたもので、少し古いです。

各政令指定都市の区の面積、可住地面積(さいたま市はありませんでした)
市名区名総面積(k㎡)可住地面積(k㎡)
札幌市1,121.12440.58
中央区46.4225.09
北区63.4863.14
東区57.1357.12
白石区34.5834.47
豊平区46.3535.34
南区657.23106.25
西区74.9330.14
厚別区24.3823.82
手稲区56.9235.68
清田区59.7029.53
仙台市783.54338.67
青葉区302.2895.47
宮城野区58.0954.22
若林区48.3845.94
太白区228.2171.18
泉区146.5871.86
千葉市272.08219.36
中央区44.8141.97
花見川区34.2431.17
稲毛区21.2520.30
若葉区84.2157.59
緑区66.4147.18
美浜区21.1621.15
横浜市437.12397.74
鶴見区33.2732.75
神奈川区23.9622.94
西区7.026.96
中区20.6020.05
南区12.6311.93
保土ヶ谷区21.9119.68
磯子区19.2417.02
金沢区31.0026.42
港北区31.3029.33
戸塚区35.7731.22
港南区19.9118.59
旭区32.8828.62
緑区25.4420.98
瀬谷区17.0715.74
栄区18.4814.94
泉区23.5521.69
青葉区35.1532.54
都筑区27.9426.34
川崎市142.70134.78
川崎区39.2139.21
幸区10.0510.05
中原区14.7014.64
高津区16.3615.34
多摩区20.4918.73
宮前区18.6117.37
麻生区23.2819.44
名古屋市326.45314.33
千種区18.2417.23
東区7.727.72
北区17.5617.56
西区17.9017.90
中村区16.3216.32
中区9.369.36
昭和区10.9310.69
瑞穂区11.2311.09
熱田区8.168.16
中川区32.0132.01
港区15.6745.67
南区18.4718.47
守山区33.9929.20
緑区37.8635.61
名東区19.4217.87
天白区21.6119.47
京都市610.22201.35
北区94.9216.05
上京区7.117.11
左京区246.8831.87
中京区7.387.38
東山区7.465.95
下京区6.826.82
南区15.7815.78
右京区74.2722.93
伏見区61.6247.42
山科区28.7814.99
西京区59.2025.05
大阪市221.30221.30
都島区6.056.05
福島区4.674.67
此花区15.4515.45
西区5.205.20
港区7.907.90
大正区9.219.21
天王寺区4.804.80
浪速区4.374.37
西淀川区14.2314.23
東淀川区13.2613.26
東成区4.554.55
生野区8.388.38
旭区6.306.30
城東区8.428.42
阿倍野区5.995.99
住吉区9.349.34
東住吉区9.759.75
西成区7.357.35
淀川区12.6412.64
鶴見区8.168.16
住之江区20.7720.77
平野区15.3015.30
北区10.3310.33
中央区8.888.88
神戸市549.78316.69
東灘区30.3621.90
灘区32.4012.94
兵庫区14.5210.25
長田区11.4810.12
須磨区28.9121.66
垂水区28.0223.88
北区240.7196.05
中央区25.5619.40
西区137.82100.49
広島市741.75265.15
中区15.3415.29
東区39.3817.88
南区25.8022.59
西区35.6729.15
安佐南区117.1943.73
安佐北区353.3584.20
安芸区94.0225.98
佐伯区61.0026.33
北九州市484.25288.65
門司区73.3738.41
若松区66.2449.70
戸畑区16.6616.10
小倉北区39.2331.30
小倉南区169.3574.97
八幡東区36.3619.27
八幡西区83.0458.90
福岡市339.38225.96
東区66.0655.16
博多区31.4729.06
中央区15.1614.81
南区30.9825.80
西区83.8153.66
城南区16.0213.51
早良区95.8833.96

可住地面積人口密度は現在編集中です。少しばかりお待ち下さい。

[11846]カッパーさん
カッパーさんのご意見はどんなものかということを考えてみました。こういうことですか?違っていたら遠慮無く言って下さい。

横浜市を例にとってみましょう。
仮に、今の横浜市の市域を大横浜市(ロンドンをまねて)としましょう。そして、比較的可住地面積の広い西区、神奈川区、鶴見区、中区(横浜駅、桜木町、みなとみらい21、中華街といった中心部)をセントラルヨコハマ地区とします。ですから、例えば桜木町は「大横浜市西区桜木町」という住所になります。また、その他郊外の地区をそれぞれ市として独立させます。例えば、金沢八景であったら、「大横浜市サウスシーサイド市金沢八景」となるのでしょうか?(あくまで例なのでサウスシーサイドが変な名前であるということは気にしないで下さい)

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