オフィスの8Fで経験した大きな揺れが未だに体に残っています。ついこの前のように思っていましたが、もう一ヶ月が経とうとしています。原発危機、被災地復興、農業や漁業への影響、部品不足による製造業への影響、夏の電力不足、等々、数えきれない困難が我々の行く手に立ちはだかっています。この一ヶ月、体調を崩された方も多いかと思います。私自身、私の周辺でもいろいろなことが起こっています。前を向いて立ち向かっていくしかありません。
この間の落書き帳への書き込みを、本日、ようやくしっかりと読みました。多くの皆さんが災害への憂慮とともに、困難に立ち向かう決意を書き込まれています。直接被災された方もいらっしゃるようです。落書き帳のメンバーの安否を確認するすべはありませんが、心から皆さんのご無事を祈るばかりです。
[77841] hmtさん
宮城県岩手県の沿岸部を主とした 浸水範囲概況図 が、国土地理院HPに発表されています。空中写真を判読した結果で、12枚の地図が添付されています。
浸水域がこれだけの広い範囲に渡っているのを見ると、本当に津波の大きさと怖さを実感します。水田に津波が押し寄せて広がっていく映像が、震災直後にテレビで何度も流れましたが、あの映像の脅威が、仙台平野を中心に広い範囲で同時進行していたことが分り、あらためて自然の恐怖を実感します。
実は、昨年の8月下旬に仙台に用事があり、その帰りに、ちょうどこの概況図にある浸水範囲を車で南下していました。仙台東部有料道の仙台東ICから仙台空港の脇を通過して山元ICまで行き、国道6号に入りました。途中、相馬市の松川浦に立ち寄り、海岸沿いの県道を南下して、福島第一原発の手前で国道6号線に戻り、常磐富岡ICで常磐道に乗り、佐倉まで帰りました。
松川浦では、松川浦大橋や漁港のカラフルな漁船、犬と一緒にボディボードを楽しむ若い女性など、のんびりゆったりした景観を楽しむことができました。
・
松川浦漁港のカラフルな漁船
・
松川浦漁港から松川浦大橋を望む
・
松川浦漁港から鵜ノ尾崎灯台を望む
・
犬と一緒にボディボードを楽しむ女性
こんなのどかで美しい景観の地も、すっかり浸水してしまいました。ボディボードを楽しんでいた女性は無事だったでしょうか。カラフルな漁船も流されなかったでしょうか。上記の3枚目の写真は、漁港の2mの高さはある堤防の上から撮影したのですが、浸水域の地図を見ると、松川浦漁港周辺はすっかり浸水したようです。
松川浦から海沿いの県道を、相馬市、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町と南下しましたが、そこは今回の原発避難地域そのものです。のどかな農村地帯という印象でした。いつかまた必ず訪れてみたいと思っています。