[88174] じゃごたろさん
長野県南佐久郡川上村内で遭遇した案内標識の表記が、「川上村役場」と「秩父」であったとのこと。
線路は続くよどこまでも という歌がありますが、道路の行く先も「どこまでも」続いており、役場も秩父も間違いではない。
しかし、設置場所も考慮した上で、利用者にとり適切な案内なのだろうか? そういう問いかけですね。
設置場所は村内の主な集落を結ぶ
村営バスが通る県道から少し外れた交差点です。
設置位置から判断すると、「役場」という言葉が最も適切な案内機能を果たしているように思われます。
役場付近の地名は「大深山」なのでしょうが、村外からの訪問者にこの付近が「川上村」であり、この道を進めば村内の中心集落に至ることを教えている「川上村役場」の方が役に立ちます。
問題の「秩父」。この道を東に進めば確かに秩父に通じる道路があるにしても、この案内でよいのか?
ドライバーが「秩父」という言葉から受け取るのは、「秩父山地」ではなく、秩父盆地の中心にある市街地なのでしょう。
市街地を意味する「秩父」に行くならば、有名な悪路らしい
中津川林道 [46698]よりも、遠回りになっても 雁坂トンネルが選択肢になる。
こちらも トンネル開通前には
酷道 だったようですが
[36094]。
道路の案内標識は、この道がどこに続いているかという単純な地理的情報ではなく、ドライバーが道を選ぶための情報である。このような趣旨を込めた指摘であると理解しました。
折角の機会なので、落書き帳メンバーによる
三国峠越え を紹介しておきます。
futsunoおじさんは、40年以上前に「旧・中津川林道」を3~4回は通過。
バイク乗りの ただけんさん も、10数年前?
じゃごたろ さんは、11年前に 長野県から埼玉県への越境に成功。
JOUTOU さんも、その2年後には 念願の三国峠越え。 所要11時間 通過自治体数は 実に 57。
[88179] k-ace さん
信濃川上駅で同様の案内標識…右折(東)すると秩父、梓山となっています。その下に、町田市自然休暇村、三鷹市川上郷自然の村、武蔵野市立自然の村は右折と東京都の市名が並び、ここは一体どこなんだ?と思わせます。
梓山というのは、三国峠越えの林道に入る手前、県道の終点付近の集落ですが、少し戻った秋山から南下すると川端下(かわはけ)という集落があります。
武蔵野市立自然の村は、この川上村最奥部の集落の先にあります。
hmtは、この川端下という地名に記憶がありました。戦時中に親しんだ岩波書店「少国民のために」シリーズの1冊『トンネルを掘る話』。
急病のわが子を秩父の病院に連れてゆく父親と、十文字峠で会った話が紹介されていたのですが、それが川端下の人でした。
千曲川沿いに下った岩村田【佐久市】の病院という選択肢もあったが、「時間的に有利と聞いて秩父を選んだ」という山越えの理由が記されていました。
十文字峠 は現在でも山道です。
県境の交通路
救急医療体制は現在でも完備とは言い難いでしょうが、一応は救急車の恩恵に浴している私達からは、想像もできない時代だったのでした。