ホットな話題だったこともあり、たくさんのフォロー記事がありました。今朝は風はまだ強いようですが、千葉県では素晴らしい快晴になっています。台風18号は現在、青森県の西側海上にあり、もうすぐ渡島半島に再上陸しそうです。この台風は、鹿児島県に上陸後、高知県、兵庫県、北海道に再上陸という記録になりそうです(若狭湾には出なかったようです)。上陸と反対の陸から海へ出た際の都道府県をデータ化するのも興味深いですね。今回の台風18号でみると、宮崎県、香川県、富山県、北海道?が該当しそうです。
ところで、
台風上陸回数のデータ読み取りに間違いがあり訂正しました。青森県の上陸回数が1回増え、鹿児島県の上陸回数が1回減ります。北海道、山口県の再上陸回数も1回減ります。したがって上陸数の最多は高知県と鹿児島県の8回になります。なお、今回の台風18号の記録も暫定ですが含めました。
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なお、同一台風の同一都道府県への複数上陸は1回と数えます(上陸後再上陸の場合は上陸1回のみ)。
2001年以降52個の上陸台風の中で上記に該当する事例は次の5例です。地点名は気象庁データの表現通りです。
発生年 | 台風 | 都道府県 | 上陸地点 | 再上陸地点 |
2004年(H16年) | 16号 | 北海道 | | 函館市付近・長万部町付近 |
2004年(H16年) | 23号 | 高知県 | 土佐清水市付近 | 室戸市付近 |
2007年(H19年) | 5号 | 青森県 | | 津軽半島・下北半島 |
2007年(H19年) | 9号 | 北海道 | | 函館市付近・胆振支庁西部 |
2014年(H26年) | 18号 | 静岡県 | 浜松市付近 | 沼津市付近 |
[93783] EMMさん
岩手県の上陸事例(2016年台風10号、東に開けた海岸線に南南東側から上陸)、福井県の上陸事例(平成22年台風9号、丹後半島にかすらずに西北西方向から若狭湾に進入した台風が敦賀付近で上陸)からすると、迷走する台風も多い現状では海岸線がどっち側にあっても台風上陸の可能性はありそうです。
主観的ですが、私が意外と感じる上陸事例は上記2例を含め次の8例です。
発生年 | 台風 | 都道府県 | 上陸地点 |
2003年(H15年) | 4号 | 愛媛県 | 宇和島市付近 |
2004年(H16年) | 15号 | 青森県 | 津軽半島 |
2010年(H22年) | 4号 | 秋田県 | 秋田市付近 |
2010年(H22年) | 9号 | 福井県 | 敦賀市付近 |
2015年(H27年) | 15号 | 熊本県 | 宇城市付近 |
2016年(H28年) | 7号 | 北海道 | 襟裳岬付近 |
2016年(H28年) | 10号 | 岩手県 | 大船渡市付近 |
2016年(H28年) | 11号 | 北海道 | 釧路市付近 |
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1951年以降の都道府県上陸数ランキングがありました。やはり、鹿児島県が圧倒的に多く40回で、高知県26回、和歌山県22回と続いています。
気象庁の1951年以降の
上陸数が多い都道府県ですが、4位以降は、静岡県19回、長崎県17回、宮崎県・愛知県12回、熊本県・千葉県8回、北海道6回、となっています。昨年の北海道は久しぶりということで珍しかったのでしょうが、ランキングでは10位です。むしろ、上記の表にない、神奈川県や徳島県の方がデータからは意外性が高いと言えるようです(2001年以降ともに2回上陸)。
【追記】
今回の台風18号は、鹿児島県上陸、高知県、兵庫県、北海道に再上陸となりそうですが、上陸と再上陸が4都道府県に及ぶのは、2001年(平成13年)の11号以来になります。この時の11号は、和歌山県田辺市付近に上陸し、静岡県沼津市付近、神奈川県藤沢市付近、千葉県船橋市付近に再上陸しました。