現在
日本の有人島一覧では、有人島の直近2回の国勢調査人口と面積の情報がまとまっていますが、『新版 日本の島事典』(2022年)にせよ『SHIMADAS』(2019年)にせよ『離島統計年報』にせよ、島に関しては面積に加え、海岸線延長と最高点の情報がまとまっています。例えば『新版 日本の島事典』の場合、北海道の有人島の基本データは以下の通りとなっています(利尻島に利尻富士町が抜けていますが、原表ママ)。
島名 | よみ | 所在地 | 面積(km2) | 海岸線延長(km) | 最高点(m) | 人工/自然 |
小島 | こじま | 厚岸郡厚岸町 | 0.048032 | 0.848 | 27.0 | 自然島 |
利尻島 | りしりとう | 利尻郡利尻町 | 182.087447 | 86.567 | 1,721.0 | 自然島 |
礼文島 | れぶんとう | 礼文郡礼文町 | 81.254697 | 90.533 | 489.8 | 自然島 |
天売島 | てうりとう | 苫前郡羽幌町 | 5.470898 | 15.143 | 183.5 | 自然島 |
焼尻島 | やぎしりとう | 苫前郡羽幌町 | 5.194954 | 13.816 | 59.9 | 自然島 |
奥尻島 | おくしりとう | 奥尻郡奥尻町 | 142.703268 | 86.046 | 584.0 | 自然島 |
これだけ数値が揃っているので、海岸線延長(km)と最高点(m)についてすべての有人島でまとめられそうに思いましたが・・・海岸線延長にせよ最高点にせよ、このまま用いるには色々問題点がありました。
まず海岸線延長については、北海道、本州、四国、九州、沖縄島の5島の海岸線延長に関して古い情報しか入手できないという問題があります。『新編 日本の島事典』の場合、個々の項目として5島の海岸線延長の情報が載っておりますが、沖縄島を除き、
『第六十三回日本統計年鑑』(平成26年)の「周囲」の数値を用いていることが分かります(平成27年以降の日本統計年鑑ではこの項目が削除されて無くなっている)。
島名 | 『日本の島事典』の「海岸線延長(km)」 | 『第六十三回日本統計年鑑』の「周囲(km)」 |
北海道 | 2,676 | 2,676 |
本州 | 10,084 | 10,084 |
四国 | 2,091 | 2,091 |
九州 | 3,888 | 3,888 |
沖縄島 | 476 | 501 |
問題はこの数値なのですが、『第六十三回日本統計年鑑』によると
「周囲」は昭和61年(色丹島,国後島及び択捉島は44年)海上保安庁による。
とあり、なんと1986年のデータを使いまわしていたことが判明しました。自分ですらまだギリ小学生を卒業するかどうかの頃で、いくらなんでも古すぎます。
一応関連する海岸統計を探したところ、まず
第4回自然環境保全基礎調査 海岸調査全国版 平成6年(1994年)3月と、
第5回自然環境保全基礎調査 海部調査 1998年3月が挙げれ、それぞれ1993年度と1996年度の海岸延長が、本土域と島嶼域に分割されて集計されています。
(開く)自然環境保全基礎調査による海岸延長(1993年、1996年)
(閉じる)自然環境保全基礎調査による海岸延長(1993年、1996年)
都道府県名 | 本土域海岸延長 (1993年) (km) | 島嶼域海岸延長 (1993年) (km) | 本土域海岸延長 (1996年) (km) | 島嶼域海岸延長 (1996年) (km) |
全国 | 19,044.18 | 13,734.70 | 19,297.54 | 13,501.48 |
北海道 | 2,747.70 | 303.55 | 2,840.33 | 302.35 |
青森県 | 743.93 | 17.50 | 757.24 | 17.54 |
岩手県 | 649.22 | 24.87 | 647.16 | 24.09 |
宮城県 | 552.68 | 270.85 | 573.91 | 264.63 |
秋田県 | 265.75 | 3.74 | 271.15 | 3.59 |
山形県 | 97.63 | 13.30 | 101.62 | 1.06 |
福島県 | 178.06 | 0.50 | 187.38 | 0.00 |
茨城県 | 181.53 | 3.45 | 199.04 | 0.60 |
千葉県 | 550.58 | 22.97 | 555.02 | 22.03 |
東京都 | 56.70 | 752.74 | 69.11 | 737.64 |
神奈川県 | 347.40 | 87.27 | 351.40 | 84.23 |
新潟県 | 300.56 | 281.61 | 324.60 | 292.91 |
富山県 | 114.79 | 0.00 | 136.38 | 0.00 |
石川県 | 493.61 | 88.30 | 547.84 | 47.27 |
福井県 | 403.09 | 8.90 | 405.57 | 8.99 |
静岡県 | 524.19 | 12.86 | 537.88 | 12.31 |
愛知県 | 508.82 | 70.92 | 553.45 | 68.13 |
三重県 | 948.05 | 155.65 | 964.87 | 146.02 |
京都府 | 302.29 | 20.12 | 304.10 | 21.46 |
大阪府 | 160.26 | 55.77 | 173.40 | 69.52 |
兵庫県 | 419.28 | 355.51 |
和歌山県 | 506.17 | 90.43 | 520.66 | 104.13 |
鳥取県 | 149.64 | 0.00 | 155.06 | 0.00 |
島根県 | 422.19 | 431.25 | 433.52 | 430.36 |
岡山県 | 304.76 | 198.00 | 317.44 | 231.52 |
広島県 | 326.27 | 748.96 | 347.58 | 761.83 |
山口県 | 762.01 | 665.29 | 785.60 | 662.18 |
徳島県 | 246.24 | 100.83 | 265.47 | 96.17 |
香川県 | 301.03 | 402.40 | 302.14 | 407.16 |
愛媛県 | 932.77 | 601.37 | 938.05 | 626.02 |
高知県 | 647.14 | 51.60 | 661.84 | 52.44 |
福岡県 | 503.35 | 102.64 | 522.42 | 91.68 |
佐賀県 | 292.84 | 71.55 | 291.39 | 72.54 |
長崎県 | 1,047.51 | 3,129.75 | 1,074.90 | 3,224.81 |
熊本県 | 276.01 | 790.19 | 268.76 | 791.56 |
大分県 | 603.62 | 113.13 | 617.89 | 105.24 |
宮崎県 | 379.81 | 67.85 | 384.08 | 62.78 |
鹿児島県 | 796.70 | 1,920.33 | 909.29 | 1,899.84 |
沖縄県 | 0.00 | 1,698.75 | 0.00 | 1,756.85 |
北海道 | 2,747.70 | | 2,840.33 |
本州 | 10,269.46 | | 10,640.26 |
四国 | 2,127.18 | | 2,167.50 |
九州 | 3,899.84 | | 4,068.73 |
ここから北海道、本州、四国、九州の海岸線の長さを求めることが可能ですが、沖縄県は全域が島嶼域になっていて、沖縄島の海岸延長は算出できません。また1996年度は兵庫県で調査が実施されておらず(阪神淡路大震災の影響?)、本州の本土域海岸延長の計算には1993年度版の数値を用いてます。その結果四島の海岸線延長は、北海道が2,676km(1986年)、2,747.70 km (1993年)、2,840.33 km (1996年)、本州が10,084 km (1986年)、10,269.46 km (1993年)、10,640.26 km (1996年)、四国が2,091 km (1986年)、2,127.18 km (1993年)、2,167.50 km (1996年)、九州が3,888 km (1986年)、3,899.84 km (1993年)、4,068.73 km (1996年)と、十数年間の間にもどんどん海岸線が伸びているという結果となりました。残念ながら自然環境保全基礎調査は第五回調査を最後に実施されていませんので、21世紀に測量された海岸線延長の数値が入手できませんでした。
一方国土交通省は毎年「海岸統計」を発表していますが、こちらの方では本土域と島嶼域にわけて海岸線延長を公表していません。実は「離島振興法」、「小笠原諸島振興開発特別措置法」、「奄美群島振興開発特別措置法」に係る海岸線延長を内訳として公表はしているのですが、例えば「離島振興法」の対象となっていない無人の離島の海岸線延長がどうなっているのか、さっぱり分かりません。佐渡の海岸線が「離島振興法」に係るものと等しい、伊豆小笠原の海岸線が「離島振興法」および「小笠原諸島振興開発特別措置法」に係るものと等しいなど、結構適当な処理がなされているようにも見えますが、一方で五島・壱岐・対馬の海岸線に関しては、全部離島なのに「離島振興法」に係るものとの間に差があります。よって「離島振興法」の対象となっていない無人の離島がすべて調査の対象外となっているなどと断定することはできません。よって国土交通省の海岸統計から北海道、本州、四国、九州の海岸線延長を算出することはできません。
(閉じる)(令和2年度) 海岸統計
沿岸名 | 都道府県 | 海岸線延長 (m) | 「離島振興法」 に係る 海岸線延長 (m) | 「小笠原諸島振興 開発特別措置法」 に係る海岸線延長 (m) | 「奄美群島振興 開発特別措置法」 に係る海岸線延長 (m) |
北見 | 北海道 | 415,268 |
根室 | 北海道 | 388,331 |
十勝釧路 | 北海道 | 449,463 | 6,950 |
日高胆振 | 北海道 | 273,428 |
渡島東 | 北海道 | 261,790 |
渡島南 | 北海道 | 170,867 |
後志桧山 | 北海道 | 524,589 | 81,201 |
石狩湾 | 北海道 | 193,248 |
天塩 | 北海道 | 417,415 | 151,862 |
下北八戸 | 青森県 | 309,223 |
陸奥湾 | 青森県 | 256,830 |
津軽 | 青森県 | 228,983 |
秋田 | 秋田県 | 264,220 |
山形 | 山形県 | 134,818 | 12,468 |
三陸北 | 岩手県 | 261,436 |
三陸南 | 岩手県 | 447,149 |
三陸南 | 宮城県 | 425,149 | 56,186 |
仙台湾 | 宮城県 | 401,154 | 59,365 |
仙台湾 | 福島県 | 24,345 |
福島 | 福島県 | 141,683 |
茨城 | 茨城県 | 194,561 |
千葉東 | 千葉県 | 230,347 |
東京湾 | 千葉県 | 300,668 |
東京湾 | 東京都 | 194,894 |
東京湾 | 神奈川県 | 281,620 |
伊豆小笠原 | 東京都 | 566,788 | 264,030 | 302,758 |
相模湾 | 神奈川県 | 153,966 |
新潟北 | 新潟県 | 273,681 |
佐渡 | 新潟県 | 304,871 | 304,871 |
富山湾 | 新潟県 | 56,578 |
富山湾 | 富山県 | 147,394 |
能登半島 | 石川県 | 433,654 | 6,127 |
加賀 | 石川県 | 149,125 |
加賀 | 福井県 | 75,260 |
伊豆半島 | 静岡県 | 268,630 | 3,040 |
駿河湾 | 静岡県 | 173,956 |
遠州灘 | 静岡県 | 70,405 |
遠州灘 | 愛知県 | 46,566 |
三河湾・伊勢湾 | 愛知県 | 549,691 | 26,524 |
三河湾・伊勢湾 | 三重県 | 149,951 |
熊野灘 | 三重県 | 932,577 | 57,666 |
熊野灘 | 和歌山県 | 148,446 |
若狭湾 | 福井県 | 339,413 |
丹後 | 京都府 | 316,886 |
但馬 | 兵庫県 | 153,780 |
紀州灘 | 和歌山県 | 503,424 |
大阪湾 | 大阪府 | 226,992 |
大阪湾 | 兵庫県 | 202,765 |
播磨 | 兵庫県 | 283,527 | 88,823 |
淡路 | 兵庫県 | 216,124 | 21,571 |
鳥取 | 鳥取県 | 133,318 |
島根 | 島根県 | 562,666 |
隠岐 | 島根県 | 465,726 | 465,726 |
山口北 | 山口県 | 429,987 | 19,185 |
山口南 | 山口県 | 1,074,031 | 161,324 |
広島 | 広島県 | 1,123,337 | 125,909 |
岡山 | 岡山県 | 541,950 | 113,818 |
讃岐阿波 | 香川県 | 667,704 | 328,273 |
讃岐阿波 | 徳島県 | 57,656 |
紀伊水道西 | 徳島県 | 183,654 | 10,317 |
海部灘 | 徳島県 | 151,252 | 3,012 |
海部灘 | 高知県 | 50,055 |
土佐湾 | 高知県 | 444,445 |
豊後水道東 | 高知県 | 218,295 | 26,591 |
豊後水道東 | 愛媛県 | 760,141 | 72,175 |
伊予灘 | 愛媛県 | 366,377 | 126,911 |
燧灘 | 愛媛県 | 577,468 | 130,389 |
燧灘 | 香川県 | 68,342 | 7,077 |
玄海灘 | 福岡県 | 312,109 | 45,955 |
豊前豊後 | 福岡県 | 312,955 | 18,864 |
豊前豊後 | 大分県 | 354,387 | 20,710 |
豊後水道西 | 大分県 | 415,008 | 52,927 |
日向灘 | 宮崎県 | 405,955 | 26,664 |
大隅 | 鹿児島県 | 148,628 |
鹿児島湾 | 鹿児島県 | 317,052 | 2,300 |
薩摩 | 鹿児島県 | 549,348 | 183,114 |
薩南群島 | 鹿児島県 | 1,430,981 | 559,264 | | 871,717 |
八代湾 | 鹿児島県 | 196,991 | 57,501 |
八代湾 | 熊本県 | 549,881 | 38,073 |
有明湾 | 熊本県 | 295,080 | 3,961 |
有明湾 | 福岡県 | 52,799 |
有明湾 | 佐賀県 | 99,774 |
有明湾 | 長崎県 | 138,036 |
天草西 | 熊本県 | 220,620 |
橘湾 | 長崎県 | 151,559 |
西彼杵 | 長崎県 | 431,259 | 33,136 |
大村湾 | 長崎県 | 304,917 |
松浦 | 長崎県 | 839,766 | 88,276 |
松浦 | 佐賀県 | 264,285 | 18,459 |
五島・壱岐・対馬 | 長崎県 | 2,300,729 | 2,300,244 |
琉球諸島 | 沖縄県 | 2,014,992 |
北方四島 | 北海道 | 1,347,800 |
尖閣列島 | 沖縄県 | 21,550 |
総計 | | 35,288,794 | 6,180,839 | 302,758 | 871,717 |
まあ、淡路のすべての海岸線、八代湾の熊本県のうち上天草市・蘆北町・天草市の海岸線、天草西のすべての海岸線を離島扱いにして、他の無人の離島の海岸線は計算に入っていないと仮定して無理やり計算すると、北海道2,854,386メートル、本州12,888,601メートル、四国2,840,644 メートル、九州5,205,820メートルとなります。また、那覇市~豊美城市の海岸線延長の合計(782,566メートル)から離島統計年報掲載の水納島・津堅島・久高島・瀬底島・古宇利島・伊計島・宮城島・浜比嘉島の合計(19.22キロメートル)を減じると、沖縄島の海岸線延長は763,346メートル・・・となりますが、多分何れも実際よりもかなり多く見積もられていると推察されてしまうような値となってしまいます。
(開く)海岸線延長(単位:km)のまとめ(注意:海岸統計由来の数字は信頼性なし)
(閉じる)海岸線延長(単位:km)のまとめ(注意:海岸統計由来の数字は信頼性なし)
島名 | 『日本の島事典』 | 『第六十三回日本統計年鑑』 (1983年) | 第4回自然環境 保全基礎調査 (1993年) | 第5回自然環境 保全基礎調査 (1996年) | 『海岸統計』 (2020年) |
北海道 | 2,676 | 2,676 | 2,747.70 | 2,840.3 | 2,854.386 |
本州 | 10,084 | 10,084 | 10,269.46 | 10,640.26 | 12,888.601 |
四国 | 2,091 | 2,091 | 2,127.18 | 2,167.50 | 2,840.644 |
九州 | 3,888 | 3,888 | 3,899.84 | 4,068.73 | 5,205.820 |
沖縄島 | 476 | 501 | | | 763.346 |
次に最高点の問題点ですが、『日本の島事典』がまとめている最高点の数字は、しばしば三角点の標高を採用していて、最高点ではないことが多いのです。例えば、上にまとめた北海道の事例ですが、焼尻島の最高点が59.9メートルとなっていますが、SHIMADASによると実際の最高点は94メートルです。国土地理院の地図を見ると、59.9メートルというのは
三角点(地図記号で「•」の入った「△」)の標高であり、国土地理院地図に書き込まれている標高点(地図記号で「•」)で最高のものは
94メートルです。
しかしながらすべての島で最高点に標高点が示されているとは限りません。例えば三浦半島の城ヶ島の場合、29.8メートルの位置に
三角点がありますが、実際の最高点は、SHIMADASによると35メートルです。しかしながらこの35メートル地点(三角点から東南東300メートル離れたがけの上)には国土地理院地図では標高点が示されておりません。実際に国土地理院地図を使って最高点を探してみると、基盤地図情報数値標高モデルDEM5A(高さ精度0.3メートル以内)をソースとする
36.0メートル地図が存在し、日本の島事典(29.8メートル)ともSHIMADAS(35メートル)とも異なります。
琵琶湖の沖島の場合、三角点が置かれているのは
220.2メートル地点で、SHIMADASでも標高220メートルが最高点として採用されています。しかしながら、その三角点の東北東300メートル程離れたところに真の最高点が存在し、基盤地図情報数値標高モデルDEM5B(高さ精度0.7メートル以内)をソースとする
224.0メートル地点が存在し、三角点よりも4メートルも高い地点となります。
ただ基盤地図情報数値標高モデルのDEM5AやDEM5Bの数値は万能ではありません。富士山の場合、三角点が置かれているのは
3775.5メートル地点(実測値は3775.51メートル)ですが、地図上に示された標高点は3776メートルが最高で、実測値は3776.12メートルです。ところがDEM5Aでは、
3774.4メートル地点が最高となっています。
現状では、国土地理院地図上で最高地点付近に標高点がある場合は、その数字の方を採用し、そうでない場合には基盤地図情報数値標高モデルの数字を採用することになるかと思います。ただ手作業でこれを調べるのは大変です。
【追記】国土地理院地図ですと、天売島の最高点となる三角点の標高は
183.5メートルですが、
基準点成果等閲覧サービス(国土地理院)を使ったところ、三角点の標高は183.49メートル(2016年2月1日更新)となっていました。つまり国土地理院地図の183.5メートルをそのまま下一桁目で四捨五入すると184メートルになってしまいますが、基準点成果閲覧サービスの数値を下一桁目で四捨五入すると183メートルです。一方DEM5Cデータ(高さ精度1.4メートル以内)だと、多分最高点は182.3メートルになります。SHIMADASが採用している数字は185メートルです。つまり天売島の最高点の標高は、SHIMADASを採用すると185メートル、国土地理院地図の数字を採用すると184メートル、基準点成果等閲覧サービスを利用すると183メートル、DEM5Cだと182メートルとなっていまいます。現状では三角点の正しい標高は183メートルですが、三角点が最高点に置かれているとは限らないとすると1センチぐらいは誤差で、184メートルを採用するべきなのかも知れませんし、もうどの数字が正しいのか分かりません。
【追記の追記】基準点成果等閲覧サービスで富士山を確認したところ、二等三角点は3775.51メートルで問題ないけれど、電子基準点(基準点コードEL15338053802)だと3774.90メートルという情報(基本基準点全体にチェックを入れて検索した場合)と3777.41メートルという情報(電子基準点にだけチェックを入れて検索した場合)が混在する・・・
電子基準点は実際よりも高いところに設置されているとはいえ(
参考(2002年の記事))、なぜ2つの数字が混在するのでしょうか?