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落書き帳

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[74027] 2010年 1月 23日(土)20:47:01伊豆之国 さん
Family name~地名と姓名の遥かなる関係(その1)
今回の十番勝負「問五」の共通項は、「全国苗字ランキングの300位以内に入る市」。そこで、自称「落書き帳の苗字ネタ四天王」の末席に身を置く者([71986])として、この「苗字と地名」のお話を始めてみたいと思います。

「日本の苗字」については、その種類とか歴史・由来などはここでは専門の方にお任せすることとして、まず最初に「苗字分布の地域差」について取り上げてみましょう。日本の苗字分布については、こちらのHPに概略が記されていますが、私もデビュー間もない頃に書き込んだ「東日本と西日本の苗字タイプの境界」([59428])や、やはりデビュー1周年を迎えるにあたってシリーズで取り上げた「ふるさとの苗字巡り」にある通り、人の移動が進んだ現在でも、まだまだ「地域による苗字の違い、地域の特徴的な苗字」はかなり残っているのではないでしょうか。今回の十番勝負の感想文の中にも、そのことをうかがわせる記事がいくつかあります。
[73972]MasAkaさん
千葉・成田・三浦・菊池の4つはいずれも東北地方に多い苗字
[73964]桜トンネルさん
千葉さんや三浦さんがそんな上位にまであがるほど多いのかどうかだけ不安だったので、確認してみると千葉さんが90位、三浦さんが45位だということには驚きました
「千葉」「成田」「三浦」はいずれも関東地方の地名に由来する苗字(このうち「成田」さんには下総(成田市)発祥もあるようですが、多くは現在の埼玉県熊谷市辺りにあった古い地名から興ったとの由)ですが、現在は関東よりもずっと東北のほうが圧倒的に多く、「千葉」さんは岩手・宮城で4-6位、「成田」さんは青森県で5位に入り特に津軽地域に集中。「三浦」さんは東北に広く分布し秋田県で7位、宮城・岩手・青森・北海道でも20位以内に入ります。「成田」さんのところで出たついでですが、「熊谷」さんも東北に多い苗字です。「菊池」さんは、肥後(熊本県菊池郡・市)の古くからの名族なのですが、この苗字がなぜ東北に増えたのかは、[71948]にあるように「謎」が多いようです。
一方、兵庫県民の桜トンネルさんが「千葉」さんや「三浦」さんが全国ランキングの上位に入っていることに驚かれたのは無理もないことと思います。兵庫県の苗字ランキングを見ると、「三浦」さんはそれでも102位に入っていますが、「千葉」さんは300位にも入りません。「千葉」さんは前記の通り宮城・岩手の両県に集中しており、この両県だけで全国の4割以上を占めています。千葉県でも県ランク100位前後に入りますが、東京寄りに住んでいる「千葉」さんの中には、東北から祖先の地に「里帰り」してきた人も多いのではないかと思います。
なお、兵庫県は5ヶ国(+2)の「合体」によるというその成り立ちから、阪神地域では標準的な関西型に近いのですが、そこから離れるにつれて、その地域に独特の苗字が多く見られます([65508])。先ほどの県ランキングを見ても、あるいは桜トンネルさんを初め阪神地域のメンバーの方にはなじみが薄い一方、今川焼さん・k-aceさん・播磨坂さんといった方々にはそれぞれ非常に身近、といった苗字が見つかるかもしれませんね。

[74024]らるふさん
中村市や山田市が無くなったのが、なんとなく残念
ランキング上位の苗字で、このほかに「平成の大合併」で市名が消滅してしまったものには、清水・石川・上野・古川・平田などがあります。町村・郡・区の名に使われているものには、前記の中村・山田・清水・石川・上野・平田のほか、山本・吉田・森・中島・小川・石井・青木・松田・中川などがあります。
[74040] 2010年 1月 24日(日)21:20:22伊豆之国 さん
Family name~地名と姓名の遥かなる関係(その2)
[74027]に引き続いて、「苗字と地名」のお話を進めたいと思います。

今回の十番勝負「問五」の共通項は「ランキング上位の苗字」でしたが、同じく「問一」では「『松竹梅』の付く市に隣接する市」というのが共通項になっていました。そこで、ここでは「松竹梅の付く苗字」について調べてみましょう。
全国苗字ランキングの上位300位(「苗字館」による)を見ると、「松」の付く苗字が次の13種類あります(カッコ内は順位)。

松本(15)・松田(49)・松井(91)・松尾(95)・小松(106)・松岡(137)・松下(145)・松浦(149)・松村(165)・松原(193)・松永(201)・松崎(272)・村松(300)

このうち、「松尾」さんは九州北部に特に多く、佐賀・長崎両県で県内4位、福岡県でも8位に入ります。九州北部在住のメンバーの方々にとってはごく身近な苗字と言えましょう。
「小松」さんは、高知県が全国最多で、県ランクも3位に入り、とりわけ安芸市とその周辺に密集し、安芸市では市民の7人に1人が「小松」さんです。この土佐の小松氏は、「小松殿」と呼ばれた平重盛の子孫と伝えられ、重盛の子・維盛が屋島合戦で敗れた後、土佐に逃れてきたといいます(森岡浩氏著「全国名字辞典」より)。
「松浦」さんは、九州北部に勢力を張った「松浦水軍」が知られていますが、現在は発祥地周辺にはかえって少なく、全国各地に広く分布しているようです。その中で、静岡県掛川市に700件近くあり、市内2位に入っているのが目を引きますが、この遠江の松浦氏は、代々今川氏に仕え、また天文(1532-1555)の頃、現在の掛川市にある倉真城主に松浦氏がいた(渡辺三義氏著「静岡県名字の話」(昭和54年刊)より)ということで、この一族が繁栄したのではないかと思われます。
「苗字館」でちょうど300位になっている「村松」さんは、元データの別によってラインの上に来るか下になるか微妙な位置にあります。この「村松」さんは浜松市から焼津市にかけて、静岡県中西部に非常に多い苗字で、県ランクでも20位以内に入ります。この地域に隣接する愛知県北設楽郡・長野県下伊那郡の一部や、山梨県市川三郷町・中央市などにも多く見られるようです。

これに対し、「竹」の付く苗字は、300位以内には「竹内」「竹田」の2つだけ。「梅」の付く苗字では「梅田」が最多ですが、300位以内には入りません(「苗字館」では335位)。やはり苗字の世界でも「松>竹>梅」の順序になっているようです。
[74069] 2010年 1月 29日(金)22:04:08【1】伊豆之国 さん
Family name~地名と姓名の遥かなる関係(その3)
第二十六回十番勝負「問五」関連シリーズ「苗字と地名」のお話、今日は「苗字と駅名」について書き込んでみたいと思います。

日本の苗字は、地名に由来するものが大半といわれています。全国の駅名にも、当然のことながらよく見かける苗字と同じものがいくつも見られます。全国の苗字ランク上位30位(「苗字館」による)までの中で、鉄道の駅名に使われているものを次に挙げてみます。ここに挙げた駅名については、先の十番勝負「問五」の想定解と同様に「文字による完全一致」とし、同名駅が複数あるものについては一つだけ挙げました(原則としてJR優先)。

駅名苗字ランク路線名所在地
高橋佐世保線佐賀県武雄市
田中しなの鉄道長野県東御市
山本唐津線佐賀県唐津市
中村土佐くろしお鉄道中村線高知県四万十市
小林吉都線宮崎県小林市
吉田11越後線新潟県燕市
山田12京王高尾線東京都八王子市
佐々木13白新線新潟県新発田市
山口14山口線山口県山口市
松本15篠ノ井線長野県松本市
井上16長野電鉄屋代線長野県須坂市
19城端線富山県高岡市
清水20東海道本線静岡県静岡市清水区
山崎21東海道本線京都府大山崎町
22函館本線北海道森町
池田24根室本線北海道池田町
橋本25横浜線神奈川県相模原市
山下26常磐線宮城県山元町
石川27奥羽本線青森県弘前市
中島28可部線広島県広島市安佐北区
藤田30東北本線福島県国見町

「苗字」からは離れますが、やはり先の十番勝負「問一」のお題絡みの「松竹梅」。駅名のほうでも苗字と同様「松」がやはりこの中では最も多く、「竹」「梅」の順になるようです。「松竹梅」の駅名の代表を挙げるとすれば、次のようになるでしょうか。

「松」‥一つだけ代表を挙げろ、といえば、「松山」が一番ではないかと思うのですが‥。あとは「高松」「松江」「浜松」、それから「松島」といったところかな?‥。あっ、「三本松」を忘れてはいけませんね‥。
「竹」‥そのものずばりの駅が、三江線(島根県美郷町)にあります。
「梅」‥やっぱり「梅田」(阪神・阪急・地下鉄御堂筋線)でしょうね。あとは「青梅」(青梅線)あたり。「梅林」(可部線・広島市安佐南区)・「梅屋敷」(京急・東京都大田区)はいずれもかつての梅の名所にちなむ駅名ですが、現在はいずれも駅名のみにわずかに面影を残すだけのようです。
ところで、私がこのところ社用で頻繁に足を運んでいる、東武伊勢崎線。埼玉県から東京都へと都県境をまたいで行く前後に‥
 「松」原団地-(2駅)-「竹」ノ塚-(1駅)-「梅」島
6駅・9km足らずの間に「松竹梅」が勢揃い!まさに壮観‥。ちなみに私はこの3駅全てに降りたことがあります。


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