都道府県市区町村
落書き帳

�y��O�\�܉�\�ԏ��� ��O�F���L���z

… スポンサーリンク …


記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[81786]2012年9月4日
伊豆之国
[81788]2012年9月5日
白桃
[81790]2012年9月5日
白桃
[81797]2012年9月6日
実那川蒼
[81798]2012年9月6日
hmt

[81786] 2012年 9月 4日(火)21:40:16【4】伊豆之国 さん
東海道中膝栗毛
今回の十番勝負・問三の共通項は、「(旧)東海道が通る市」でした。そこで、今日は「旧東海道と鉄道の関係」について書いてみようと思います。東海道五十三次の宿場と、現在の自治体名、対応する鉄道駅の対比を下記の表にまとめてみました。なお、江戸時代の宿場の地名表記については、複数の書き方が見られるものも多いので、現在と異なる表記が一般的だったものを除き、原則として現在の表記に合わせることとします。また、対応する鉄道駅については、路線名が空欄のものは東海道本線(いわゆる「東海道線」の列車が停車せず「国電」の近距離電車のみが停車する駅でも、「戸籍」の上で東海道本線に所属する駅を含む)にある駅を示します。

番号宿場現在の自治体名対応する鉄道駅路線名備考
(江戸・日本橋)東京都中央区日本橋東京メトロ銀座線
1品川同 品川区品川品川駅は港区にあり、宿場の中心は京急北品川駅付近
2川崎神奈川県川崎市川崎区川崎
3神奈川同 横浜市神奈川区東神奈川京急「神奈川」駅
4保土ヶ谷同 横浜市保土ヶ谷区保土ヶ谷
5戸塚同 横浜市戸塚区戸塚
6藤沢同 藤沢市藤沢
7平塚同 平塚市平塚
8大磯同 中郡大磯町大磯
9小田原同 小田原市小田原
10箱根同 足柄下郡箱根町なし
11三島静岡県三島市三島
12沼津同 沼津市沼津
13同 沼津市
14吉原同 富士市吉原宿場の中心は岳南鉄道吉原本町駅付近
15蒲原同 静岡市清水区蒲原
16由比同 静岡市清水区由比
17興津同 静岡市清水区興津
18江尻同 静岡市清水区清水
19府中同 静岡市葵区静岡
20丸子同 静岡市駿河区なし
21岡部同 藤枝市なし昭和11年まで「藤相鉄道」が通り、終点「駿河岡部」駅があった(HP)
22藤枝同 藤枝市藤枝
23島田同 島田市島田
24金谷同 島田市金谷
25日坂同 掛川市なし
26掛川同 掛川市掛川
27袋井同 袋井市袋井
28見付同 磐田市磐田
29浜松同 浜松市中区浜松
30舞坂同 浜松市西区舞阪
31新居同 湖西市新居町
32白須賀同 湖西市なし
33二川愛知県豊橋市二川
34吉田同 豊橋市豊橋
35御油同 豊川市御油名鉄本線
36赤坂同 豊川市名電赤坂名鉄本線
37藤川同 岡崎市藤川名鉄本線
38岡崎同 岡崎市岡崎宿場の中心は名鉄東岡崎駅付近
39池鯉鮒同 知立市知立名鉄本線
40鳴海同 名古屋市緑区鳴海名鉄本線
41同 名古屋市熱田区熱田
42桑名三重県桑名市桑名関西本線
43四日市同 四日市市四日市関西本線
44石薬師同 鈴鹿市なし関西本線・河曲駅まで徒歩約2.5km
45庄野同 鈴鹿市加佐登関西本線徒歩約1km
46亀山同 亀山市亀山関西本線
47同 亀山市関西本線
48坂ノ下同 亀山市なし
49土山滋賀県甲賀市なし
50水口同 甲賀市水口近江鉄道
51石部同 湖南市石部草津線
52草津同 草津市草津
53大津同 大津市大津
(京・三条大橋)京都府京都市東山区・中京区三条京阪本線

この表を見てわかるとおり、現在の東海道本線は、名古屋-草津間では街道としての「東海道」の道筋から大きく離れており、岐阜-草津間では中山道に近いルートを走っています。これは、おそらく東京-関西間の鉄道敷設の際、初めは東山道・中山道に沿うルートで計画されていたことと関係しそうですが、本当はどうなのでしょうか。旧東海道に沿って走っている関西本線の「鈴鹿峠越え」の区間は、33‰の急勾配が連続し、SLが走っていた頃は2連でも喘ぎながら上って行く難所で、鉄道写真の名所としても知られ、現在でもこの区間は電化もされていないローカル線となっています。この東海道本線のルート選定の経緯、関西本線の栄枯盛衰については、hmtさんがお詳しいのではないでしょうか。
旧東海道の宿場で、現在の東海道本線に対応する駅があるのは、53宿中33宿(隣の自治体にある品川駅を含む)。また、宿場と同名あるいは宿場名を含む駅、表記は異なるものの同一とみなすことができる駅(池鯉鮒/知立(旧かなはともに「ちりふ」)を含む)があるのは、東海道本線以外にある駅を含めて39宿となるようです。
ところで、旧東海道が通っている市で、宿場がなかった市は、茅ヶ崎・安城・刈谷・豊明・栗東の各市です。また、該当する町は、大磯・二宮・箱根・函南・清水・朝日・川越の各町(このうち宿場があったのは、大磯・箱根の2町。長泉町は現・国道1号が通っていますが、旧道の道筋からは外れていると思われます)。該当する村はありません。

【追記】
東海道が通っている市で、市内に最も宿場が多いのは、静岡市の6宿。そのうちの4宿が清水区に入っています。これに次ぐのは、横浜市と亀山市の3宿。2ヶ所の宿場があった市は、沼津・藤枝・島田・掛川・浜松・湖西・豊橋・豊川・岡崎・名古屋・鈴鹿・甲賀の各市があります。
[81788] 2012年 9月 5日(水)12:20:42白桃 さん
東海道五十三次その後の人口
[81786]伊豆之国 さん
東海道中膝栗毛
私も真似させていただきます。
表がでかいので、コメントは後ほど。
宿共武政表(M8)共武政表(M12)---明治22年の名称
江戸830,917664,886東京市
1品川13,20511,186品川町
2川崎3,3043,168川崎町
3神奈川8,89010,380神奈川町
4保土ヶ谷3,4834,187保土ヶ谷町
5戸塚2,5642,001戸塚町
6藤澤3,5914,634藤沢大坂町・藤沢大富町
7平塚1,7042,173平塚町
8大磯4,0214,351大磯町
9小田原12,63913,367小田原町
10箱根1,100781箱根驛
11三島4,7926,173三島町
12沼津10,68411,761沼津町
132,4631,948原町
14吉原2,3122,610吉原町
15蒲原3,0703,411蒲原町
16由比965由比町
17興津858興津町
18江尻1,5723,258江尻町
19府中37,72436,921静岡市
20鞠子2,5932,652長田村
21岡部1,1141,263岡部町
22藤枝4,0453,136藤枝町
23島田7,4613,987島田町
24金谷1,0054,428金谷町
25日坂958日坂村
26掛川3,9085,737掛川町
27袋井749山名町
28見付4,4764,953見付町
29浜松11,30312,724浜松町
30舞坂1,8221,745舞阪町
31新居6,4383,808新居町
32白須賀2,4043,198白須賀町
33二川860大川村※
34吉田10,5858,469豊橋町
35御油1,3181,473御油村※
36赤坂1,4301,633赤坂村※
37藤川1,311藤川村
38岡崎12,96913,171岡崎町
39池鯉鮒2,3642,890知立町
40鳴海4,8005,840鳴海町
4115,21115,456 熱田町
42桑名18,64014,926桑名町
43四日市10,6708,390四日市町
44石薬師1,116石薬師村
45庄野1,6701,253庄野村
46亀山5,2452,839亀山町
472,5133,196関町
48坂下735坂下村
49土山1,7492,494土山村※
50水口4,9144,990水口村※
51石部2,5892,813石部村※
52草津2,8303,281草津村※
53大津15,93218,099大津町
京都226,134234,532京都市
番外2,7373,108三本松※

注1.土山の共武政表(M12)の人口は南・北土山村の合計
注2.※印は後に町制施行(大川村→二川町、他は同名の町となる)
注3.共武政表(M8)の人口がブランクは、千人未満
[81790] 2012年 9月 5日(水)15:59:24白桃 さん
どっちが上りなのか・・・
「間もなく、3番線より快速早駕籠「ファイブ・スリー」が出ます。
関係ないですけど、イチローはファイブ・ワンからスリー・ワンに変更になりました。
この快速は、
戸塚、平塚、箱根、原、吉原、由比、興津、江尻、鞠子、岡部、金谷、日坂、袋井、舞阪、白須賀、二川、御油、赤坂、藤川球児、池鯉鮒、石薬師、庄野マヨ、関、坂下、土山、石部、草津
の各宿場は通過しますのでご注意ください。
(作者注:下り?の快速早駕籠「スリー・ファイブ」は、草津、関、白須賀、金谷、江尻に停まりますが、そのかわりシャープ兄弟の亀山には停まりません。)
なお、この半とき後には、急行早馬「膝栗毛号」が発馬予定です。
「膝栗毛号」の停馬宿は江戸を出ますと京に着くまで、
品川、神奈川、小田原、三島、沼津、府中、島田、掛川、浜松、新居、吉田、岡崎、鳴海、宮、桑名、四日市、大津に停まります。
また、その後12番ゲートからは特急早馬「弥次喜多号」も発走いたしますので、御急ぎの方はそちらをご利用ください。
「弥次喜多号」の停馬宿は
品川、小田原、沼津、府中、浜松、岡崎、宮、桑名、大津の九宿です。途中、島田でトイレ休憩のため、金谷で馬次休憩のため臨時停馬します。
・・・・・
[81788]に記入した明治初期の人口を眺めながら、昔こうやって遊んでいたことを思い出しました。
連投、しかもくだらないフィクションで失礼いたしました。
[81797] 2012年 9月 6日(木)18:28:34実那川蒼 さん
東海道が通過する最後の村&東海道五十七次
[81786](伊豆之国さん)
該当する村はありません。
(旧)東海道が通過する地方自治体で最後まで存在した村は、おそらく静岡県浜名郡可美村だったと思われます(東海道本線が通過する村としても最後)。可美村があった地域は平成初頭まで村だったのに、十数年後には政令指定都市の一部になったという珍しい経歴を持つ地域と言えます。

ちなみに[81729]でちょっと触れましたが、東海道を五十三次としない考え方もあります。五十三次ほど有名ではありませんが、現在の大津市と京都市山科区の境にある髭茶屋追分で分岐し、京を迂回して伏見からほぼ現在の京阪本線のルートに沿って大坂まで行く東海道五十七次というものもありました。これに従うと、問三の想定解に八幡市、枚方市、寝屋川市、守口市、大阪市の5市が加わることになります。
[81798] 2012年 9月 6日(木)23:47:05hmt さん
東海道本線・関西本線
[81786] 伊豆之国 さん
この東海道本線のルート選定の経緯、関西本線の栄枯盛衰については、hmtさんがお詳しいのではないでしょうか。

新たな情報というよりも、主として過去記事のレビューですが、ご指名があったので少々。

「中山道鉄道を廃し 新たに工事を東海道に起す」決定は、前年に制度が発足したばかりの「内閣」により 明治19年(1886)に出されました[61303]
中山道にせよ東海道にせよ、この鉄道敷設工事は、美濃国大垣よりも東を対象とするものです。

大垣よりも西の区間・伊吹越えは、既に明治17年に開通しています。
こちらは、長浜から敦賀に通じる本州横断鉄道ともからんでいますから、東海道鈴鹿越ルートの可能性は最初から対象外であったと思います。
大垣より東でも、加納[81195]までの区間は中山道ルートです。これは岐阜の重要性を考えれば当然のことでしょう。1964年開業の新幹線になってルートは変りました。

東海道のルートとして 箱根越えでなく 御殿場経由が選ばれたことは、既に[61303]で記しました。

国有鉄道線路名称 により「東海道線」の名称、「東海道本線」の区間などが定められたのは ずっと後、鉄道院時代になってからの 明治42年(1909)10月でした。

関西本線の栄枯盛衰については、[61246]を御覧ください。私鉄時代の関西鉄道は「かんせいてつどう」と読みます。
本筋の「東海道」とは全く外れてしまいますが、関西本線については[73285][73335]で話題にしたこともあります。


… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
落書き帳

パソコン表示スマホ表示