[21617] seahawk さん
いきがかり上、seahawkさんの
[8552]の続編を作ることになったので、お礼を言われるとちょっと気恥ずかしいですね。seahawkさんはベガサポなのに、アルビの状況をご存知とは、かなりサッカー好きなのですね。お互い胃が痛い時期が続きますが、頑張りましょう。
さて、この掲示版の趣旨を踏み外さないように、地域性の観点から、
[21634]なおさんも話題に出されていたアルビレックス新潟の動員力を考察してみたいと思います。いろいろな要因はありますが、新潟の地域性とも密接に関係していると思ってます。
アーカイブズ「新潟県はどの地方に属するのか?(
http://uub.jp/arc/arc84.html )」でも論じられているように、新潟県は地域ブロックに当てはめにくく、実際住民も「東北でも北陸でもなく、新潟は新潟」という意識が強いです。例えば高校野球で県勢が負けると、他県の状況に拘わらず、高校野球はもうお終いといった感じになってしまいます。(その上、恐ろしく弱いので殆ど1階戦負けばかり。四国と正反対です。)
というものの、新潟を象徴するものというと「米・酒・雪・(美人?)」といった新潟固有のものではない上に、新潟市に至っては城下町でないこともあり、シンボリスティクな人物や建築物に乏しい状況でした。
一方、アルビレックスは、自治体からの出資も、チームを支えられる大企業も無かったために、地域社会に食い込み広く薄く資金調達をするという経営戦略を取りました。即ち、現状クラブをつくるだけの財力はない、寧ろクラブを中心とした町づくり(町おこし)を行い資金を調達することを目指したのです。
帰属意識はあるけど、固有のシンボルが無いという新潟において、フロントの戦略は見事にはまり、他に類を見ない程の幅広いサポーターを獲得するに至りました。
他チームに比べ、お年寄りサポが多く、応援歌もチーム名(アルビ)ではなく地域名(新潟)で呼ぶことが多いことから、アルビレックスが地域シンボルとして広く受け入れられたことが窺えます。
今度、徳島でも大塚製薬のサッカーチームを母体にしたJリーグチームが出来るようですが、各都道府県に最低1チーム出来るようになると楽しいでしょうね。