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伊豆之国さんの記事が10件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[92849]2017年5月9日
伊豆之国
[92830]2017年5月3日
伊豆之国
[92817]2017年4月30日
伊豆之国
[92809]2017年4月28日
伊豆之国
[92806]2017年4月27日
伊豆之国
[92796]2017年4月17日
伊豆之国
[92780]2017年4月8日
伊豆之国
[92775]2017年4月6日
伊豆之国
[92770]2017年4月1日
伊豆之国
[92726]2017年2月25日
伊豆之国

[92849] 2017年 5月 9日(火)23:58:00【1】伊豆之国 さん
春から夏への北信濃路~花と歌に誘われて~
去る4日から一泊二日で信州への旅をしてきました。今日はその道中記を。

まず横浜線で八王子に出て、またまた「あずさ2号」、いや8時31分発の「スーパーあずさ5号」([92085])で終点・松本まで乗り通し。塩山駅を過ぎた頃から左手の車窓に、やや霞んではいたもののまだ白雪を被った富士山の姿が綺麗に見え、去年の今頃の道中で湖畔の町を歩いた([90510])その諏訪湖を左手に見ながら下諏訪を過ぎると、湖越しに山並みの切れ間から再び富士山の姿が遠くに小さく見えて…。
松本城は過去に3度見てきているので今回はパスして、「街角資料館」をいくつか見ることに。最初に見たのは最初に見たのは「時計博物館」。去年の道中で、諏訪にある同じようなのを時間に追われて駆け足になってしまったので([90510])、今度のは少し小ぢんまりとしたものではあったものの、じっくり見て回ることに。「おじいさんの時計」と説明が書かれていた柱時計を見て思わずあの童謡を思い出し、蓄音機も展示されていてレコードをかける実演も行われていました。次に見たのは「はかり資料館」。蔵作りの商家が立ち並ぶ風情ある町並みの中にある、かつて計量道具を売る商店だった建物を改装して資料館としたもので、館内には曲尺([92728],[92729] hmtさん)や、桝、天秤なども展示され、上皿天秤に大小のおもりを載せて「釣り合い」で重さを量るコーナーでは、小学校時代の実験を思い出して…。
立ち食い蕎麦で空腹を満たし、最後は川沿いにある「日本ラジオ博物館」へ。大袈裟な名前の割には小さな古い街中の店と言った感じの建物でしたが、中には草創期の鉱石ラジオから、昭和の戦前からの真空管式ラジオ、そしてトランジスタラジオと、ラジオの進化の歴史のほか、ラジオと関係深いテレビを初め、昭和の家電製品も所狭しと展示されていて、私が子供の頃に親しんできたスタイルの機器もいくつか見られて、懐かしい気分に…。
松本からは特急「しなの」で。姨捨付近からの絶景に見とれながら、3時少し前に長野駅に到着。さすがに善光寺参りは外せません。迂回運行していたバス(理由はあとでわかったので後ほど書きます)で最寄の「大門」前で下車して参道へ。とにかくこの日は真夏が来たような暑さ、ビルにあった気温表示を見ると27度。上着が要らないどころか長袖では暑過ぎて袖をめくって日陰になる西側を歩くことに。宿坊が立ち並ぶ道筋で、右手を見ると「兄部坊(このこんぼう)」の表札が目に入り、以前にその読み方が話題になったのを思い出して…。
善光寺では、山門が公開されていて、入場券を買って上に登り、参道と門前町の賑わいが一望だったのですが、どうも何だか見たことがあるような感じが…。実はこの道中に旅立った前日に鎌倉を訪れており、「材木座にある『光明寺』の山門が特別公開されている」という情報を得ていたので、江ノ電沿線の混雑を避けてぶらり歩いて、その光明寺の山門の中を見てきていて、しかもどちらも同じように仏像が何体も安置されていた光景を見ていたからだったのでした…。

お参りの帰りは、長野駅まで下り坂が続く参道をぶらり。車道は歩行者天国となって、花のアートが作られて展示された「花回廊」の催しで賑わっていました。それから長野電鉄で終点・湯田中駅へ。夕方の時間帯、なぜか信州中野止まりだった特急電車は、「成田エクスプレス」で使われていた車両。JR時代は全く縁がなかったので、今回が「初乗り」。かつては地方私鉄としては先進的な通勤電車を新造するなど意欲的だったこの私鉄も、長野五輪以降の「負の遺産」を引きずり、閑散支線は廃止([77584] Issieさん、[77586] スナフキんさん)、今走っている車両も、オリジナルのが消えて通勤車両は元日比谷線のに代わって元東急のステンレス車が主力となり、特急は「NEX」に元小田急ロマンスカーと、首都圏から来た電車の寄せ集め。駅の施設も見た目にも老朽化・手入れの悪さが目立ち、地下区間のホームも薄暗い印象で、地方私鉄の置かれた環境の厳しさを身にしみて感じてきたのでした。
新しくなった千曲川の鉄橋を渡ると、のどかな田園風景が。沿線に広がる果樹園には盛りを過ぎた白い林檎の花と、花盛りの濃いピンクの杏の花。まだわずかに残っている桜の花と、まだまだ見頃が終わっていない八重桜、北信濃の里は春爛漫…。
特急の終点・信州中野で、冷房改造されてまだ残っていた元日比谷線の車両だった鈍行に乗り換え、過去2度訪れたときと変わらぬたたずまいの駅舎が残っていた湯田中駅で降りて、送迎バスで10数分の、志賀高原とは逆方向の高原地帯にあるホテルが今宵の宿。連休に入った初日にネットで空きがあることを見つけて、奇跡的?に取れたのですが、「夜景がすばらしい」というネット情報にたがわず、日が暮れると眼下には町の灯りが広がり、夜空を見上げると、満天の星空に半月が浮かんで…。
翌朝はまず湯田中駅に戻って温泉街を少しぶらぶら歩いた後、信州中野駅で降り、大正・昭和の「日本の歌」の世界に偉大な足跡を残した、作曲家中山晋平と文学者高野辰之の2人の記念館を回ることに。交通が不便で、しかもそれぞれだいぶ離れた場所にあるのでタクシーで、まず中山晋平記念館から。歌謡曲のイメージが強い晋平ですが、「シャボン玉」「背比べ」「しょうじょう寺の狸ばやし」などの童謡や、各地の「新民謡」の作曲も多く手がけており、幅広い作曲活動をしていたことを改めて認識したのでした。それから千曲川を渡って反対側の旧豊田村にある高野辰之記念館へ。辰之が学んだ小学校の跡地に建つ素朴な建物で、2階の窓からは代表作「故郷」に歌われる「かの山」も見えて…。懐かしい歌に感慨に浸っているうちに、タクシーを替佐駅で降りたのですが、でも、この2つの記念館、結構な距離があり、しかもどちらも館内での紹介ビデオを見たりしてじっくり時間をかけて回ったことから、同じ中野市内から一歩も出ていないにもかかわらず、タクシー代は5桁の大台に乗ってしまいました…。替佐駅は、辰之が故郷を後にした駅。小ぢんまりとした駅舎で、無人になっていると思いきや、切符を売る駅員の姿が。発車メロディーは、これも辰之の代表作「朧月夜」…。
替佐から飯山に出て、まずバスで「菜の花まつり」の会場へ。それから市街に戻って寺町散策。列車本数の少ない飯山線の制約と、季節はずれの暑さによる疲労感もあり、全部はとても回りきれないので、線路の西側の山裾のこの辺りを中心にいくつかをお参り。飯山市は仏壇作りでも有名らしく、「雁木」のある沿道には仏壇屋さんが立ち並んでいました。線路際に展示されたSL「C56型」を見て、飯山駅に戻ったのですが、北陸新幹線の開業で駅が移転し、中心街から遠くなったようで、元の駅前通りと思われる桜並木の通りは閑散とし、ホームに鐘突き堂があった元の駅は消え、場違いな印象の新幹線の駅舎が周りの雰囲気から浮き上がったように見えて、これでは県内で最も人口が少ない飯山市の将来がますます不安になっていくようにも思えたのでした。
飯山からは再び飯山線で、千曲川の流れに見とれながら、鉄道沿線では積雪日本一の看板が建つ森宮野原駅を過ぎて県境を越えて越後路へ。沿線の民家を見ると、比較的新しいものは1階部分がコンクリート造の倉庫や作業場になっていて、2階以上が住居になっている造りのものが多く見られ、豪雪を考慮した頑丈な造りが、中越地震での被害を少なくしたと言われているようでした。十日町で「ほくほく線」に乗り換えて越後湯沢で小休止。売店でいろいろみやげ物を探し、結局「南魚沼コシヒカリ」5合をGetしたのですが、新幹線のホームに駅弁がなく、結局買えないうちに発車時刻に。しかも列車が車内販売ができない2階建ての「MAX」。「東京駅で…」と思っているうちに、「車内に売店が…」とアナウンスがあり、見ると駅弁がまだかろうじて残っていた…。最後は慌てましたが、今回の道中、天候にも恵まれて、無事に帰還できたのでした。
[92830] 2017年 5月 3日(水)21:20:34伊豆之国 さん
Re:クイズの季節ですが…
白桃さん、何よりもお元気で本当によかったです。あとはオーナーさんが…

いつもならば今頃はクイズも既に終盤、と言った時季なのですが、これがないとなるとやはり寂しい、盛り上がらない…。実は私も半月ほど前にクイズを出していたのですが([92796])、こんな状況のせいなのか、誰からも飯能がない…。

以下の各問に列挙した、現存する「村」にはある共通する特徴があります。それは何でしょうか?
同じ特徴を持つ村をそれぞれ一つだけ挙げてください。
【問X】 山形県大蔵村、福島県中島村、神奈川県清川村、山梨県小菅村、熊本県西原村
【問Y】 岩手県野田村、福島県中島村、富山県舟橋村、岡山県新庄村、大分県姫島村
<第一ヒント>…該当する「市」
 問X :富士見市、多摩市、綾瀬市
 問Y :福島市、我孫子市、阪南市


そこで、今回は第二ヒント(アナグラム)を出すことにします。

 問X :酸に苦汁(さんにくじゅう)
 問Y :お菓子押さない(おかしおさない)

…お暇な方はどうぞ。
[92817] 2017年 4月 30日(日)22:02:34伊豆之国 さん
和歌の浦に潮満ち来れば片男波 & 中津市
一昨日、文化庁は「日本遺産」に新たに17件を認定した、と発表しました(読売新聞より)。
今回新規認定されたものには、「伊賀・甲賀の忍者」「北前船の寄港地」「関門海峡の近代化遺産」などがあります(詳細については後日詳しく発表されると見られますのでここでは割愛することにします)が、この中で気になったものから。

「絶景の宝庫・和歌の浦」とは、おそらく萬葉集にも詠まれている本来の「和歌の浦」(こここちら)の海岸一帯のことでしょう。この辺りの細長い砂州「片男波」の名は、山部赤人の和歌「若の浦に潮満ち来れば潟を無み 葦辺を指して鶴(たづ)鳴き渡る」の中の「潟を無み」(潟がないので)の意味が後世わからなくなり、「片方しか波が来ない」→「片男波」という地名と解釈されるようになった、言われているようです。大相撲の片男波親方の名跡も、ここから来ているのでしょう。
本来の和歌の浦の西側、雑賀崎にかけての海岸沿いの「新和歌浦」と呼ばれる一帯は、背後の山の中腹に眺望を売り物とした観光旅館が立ち並び、関西の一大観光地として知られていましたが、温泉地でないこともあって、昭和30年代頃をピークに既に減少傾向に入り、平成に入る頃には「水泡経済」崩壊と旅行スタイルの変化により宿泊客も激減し、倒産・廃業に追い込まれた旅館が続出、今なお取り壊しもできず廃墟状態となって無残まな姿をさらけ出したままの旅館や、かろうじて営業は続けていても「開店休業」状態になって荒廃しているところもあって、いまや関東の「鬼怒川」と並ぶ「廃墟旅館巡り」の「聖地」となっているとも呼ばれているようです(レポート例)。

最後のところにある「やばけい遊覧」。「やばけい」がひらがな表記になっているのは、「落書き帳」でもしばしば話題になっている、同じ中津市内になった今もなお書き分けられている(旧)「耶馬溪町」「本耶馬渓町」の字体の違い([83354] hmtさん、他)を無視するわけには行かなくて、同じ大分県内の「くじゅう」の表記の違い-「久住」と「九重」-を考慮して同様にひらがな表記にした「阿蘇くじゅう国立公園」の例[92754] hmtさん)に倣った、と言うことからでしょうか。
[92809] 2017年 4月 28日(金)21:13:07伊豆之国 さん
選挙ネタ2題 & Supertown
[92804] Takashiさん
町議選で新人候補の得票0票
総務省の担当者は「地方選挙の細かいデータを取っているわけではない」と断った上で
選挙で1票も得票できなかった例は聞いたことがない
こんな話、その昔どこかで聞いたことがあったなぁ、と思っていたら、半世紀以上前の栃木県で起きたある出来事([91787] 山野さん)。
現在は小山市に併合されている「旧・桑絹村」
選挙戦の結果です。(分村反対派が当選/得票を得た者は3人)
旧桑村派、旧絹村の分村反対派、旧絹村の結城市合併派の3人のみ
これ以外の199人の立候補者は190人が自分にすら投票しない0票
総務省さん、もう訂正されているのでしょうか?

[92802] BEANさん
東京都が大変なことになっておりまして
[92807] 中島悟さん
これは・・・酷いですねえ・・・
アダムズ式で29区を割り振っても高止まりだというのに、25区しか無いのだからそもそも無茶ですね
この機会に改めて拝見させていただいた、中島悟さんの6年前の力作シリーズ([79645]、他)と見比べてみると、当時とは人口増減など状況・条件も違っているとはいえ、今回の「案」、いかにも「数合わせ」であまり地域の実情も考えずにいかにもただ「継ぎはぎ」した、と言った感じで、何だか選挙民が振り回されていると言う感じ、まさに同感ですねぇ…

ところで、千本桜さんのお膝元・宮城県大河原町の満開の桜並木と、レトロ列車の顔合わせのレポート記事が、こちらにありました。列車に乗り、レポートした日が12日前なので、今はもう葉桜、と言った感じなのでしょうが、なかなか桜の見頃に遠出できなかったこともあり、こんな景色に出会ってみたかったなぁ、と思ったのでした。大河原から船岡駅まで歩いた、昨年秋の「みちのく独り旅」([91505])で見てきた船岡城跡の風景も出ていましたが、線路と並行する道路の大渋滞、毎年こんな様子なのでしょうか?
[92806] 2017年 4月 27日(木)23:21:44伊豆之国 さん
トウカイリン太郎さん
自称「落書き帳の苗字ネタ四天王」(メンバーのうちの2人が入れ替わっているようですが)の一角を占めるこの私、またまた「苗字」ネタです…。

今晩のTV番組で、「世にも不思議な読み方をする苗字」がいくつか紹介されていました。
全国的にもメジャーな苗字である「長谷川」さん、「清水」さんを初め、ゲストに出ていた「仁科」さん、「五月女(そうとめ)」さんなどが出できましたが、この中で「メインテーマ?」になっていたのが、「東海林」さん。
「東海林」さんは、全国に2万人以上いると推定され、全国ランク800位台に位置する、案外多い苗字になっていますが、その大半は東北から北海道で、山形県が最多で全国の約4分の1を占め、次いで秋田、北海道、宮城の順となっています。この「東海林」と言う苗字の読み方、最も多い山形県では字の通り「とうかいりん」とまともに音読みするのが一般的なのですが、世間一般では、文字を見ただけではどこをどうしてそう読むのか見当もつきそうにない「しょうじ」と言う不思議な読み方が広まっています。この「しょうじ」と言う読み方の出どころに関して、レポーターが山形県内の東海林姓の旧家を訪れ、蔵の中に残されている古い文献などに「荘司」「庄司」と言う文字が見えていて、「東海林(とうかいりん)」氏が荘園の管理者を意味する「荘司(庄司)」と言う職に就いて、実際に「荘司(庄司)」氏を名乗ったときもあること、その一族が今の秋田県に移ったとき、「荘司(庄司)の東海林さん」がらいつしか「東海林」と書いて「しょうじ」と読むようになり、今でも秋田県では「東海林」を「しょうじ」と読むのが多い、と言う話が紹介されていました。「しょうじ」と言う難解な読み方が広まったのは、昭和の戦前に東海林太郎氏が一躍人気歌手として全国に知られるようになったことも大きいとされているようです。
「東海林」さんの分布について、「写録宝夢巣Ver10」([92775])により詳しく調べてみると、最多の山形県ではそのほとんどが山形市など村山地域に集中し、天童市で市内12位、東根市・尾花沢市でも20位以内、実数で最多の山形市でも25位に入る一方、南部の米沢・置賜地域や北部の最上・庄内地域ではあまり見られません。また、秋田県では、県南部に集中し、由利本荘市が最多で200件近くあり市内24位、横手市でも30位以内に入っています。
「写録~」を初め、出回っている苗字サイトの多くは、「文字」レベルであり、「読み」まで詳しく調べるには「紙」の電話帳で調べることが一番、と言うことになるのでしょうが、地域的にも近く東北各地から移住者が集まる仙台市にもかなりの「東海林」さんがいるのですが、仙台での読み方は両者が拮抗していると言うようです。また、やはり東北からの移住者が多い北海道では、「しょうじ」が圧倒的に多い、と言うらしく(以前にどこかでネットから見たのですが、どこにあったのか既に失念…)、全国的に見ると、結局「しょうじ」と「とうかいりん」の両者はやはり伯仲している、と言うことになるのでしょうか。
♯「東海林さん」の由来と読み方についての詳しい資料がこちらに出ていました。このサイトの作成者が山形県民のようなので、山形県の苗字に関しては大変詳しいものがあり、大いに参考となるものがあります。

少し横道にそれますが、「しょうじ」と言う読み方の苗字には、この「東海林」や数では最多の「庄司」を初め、いろいろなバリエーションがあり、東北地方に多いものが多く見られます。仙台市には「庄子」と書く「しょうじ」さんが非常に多く、特に青葉区に密集し、700件以上あって区内5位、若林区・太白区でも10~12位に入り、全国の7割近くが仙台市とその周辺に集まり、仙台では大変メジャーな苗字になっています。

それから、「仁科」さん。信濃国安曇郡仁科、現在の大町市付近がルーツとされ、仁科三湖仁科神明宮などがあります。この「仁科」と言う地名の由来は、「に」は「赤土」(=丹)、「しな」は「階段状の地形」と言う説が有力とされるようですが、「仁科」と言う地名はわが親父の田舎・西伊豆にもあります。観光名所「堂ヶ島」を擁し、西伊豆町の中心となっている地域ですが([83026])、信州の仁科とは何か地形的に共通点があるのでしょうか。気になります。
[92796] 2017年 4月 17日(月)22:20:09伊豆之国 さん
クイズの季節ですが…
[92793] Takashiさん
4月ももう半ばとなりますがまだ(ペアシティ七番勝負の)開催の告知もされていない
今回は開催を中止されても私たちは問題ございません
余計な詮索はしたくないのですが、やはり身の回りに何か深刻な事情でもあるのでしょうか?
それにしてもこの時期の一大イベントがないとなると、「華」がなくてやはり寂しい…。
…そこで、こちらのほうでもクイズのネタを作ってみました…。

でも、その前に、忘れないうちに…
[92770]
次に挙げる2つのグループの共通項は、それぞれ何でしょうか?
【Group A】 四街道市、大月市、四日市市、月形町
【Group B】 四條畷市、四万十市、四万十町、大月町
…【A】のほうはこれで全部ですが、【B】は他にまだあるようです。その自体名は何でしょうか?
ヒントの解凍は…

▲第一ヒント:こんな家紋の(こんなかもんの)→過去の難問(かこのなんもん)
▲第二ヒント:四街道市(1)、大月市(2)、四日市市(4)、月形町(2)
 これは…
自治体名駅名
四街道市四街道(総武本線)
大月市大月(中央本線)、上大月(富士急)
四日市市四日市・南四日市(関西本線)、近鉄四日市(近鉄名古屋線)、あすなろう四日市(四日市あすなろう鉄道)
月形町石狩月形・月ヶ岡(札沼線)

四日市市はアレから1つ増えました

と言うのは、近鉄内部・八王子線が2年前に近鉄から分離して「四日市あすなろう鉄道」になったのに伴い、名古屋線の改札とは別々になっていた(名古屋線の高架化の際に分離)内部線の駅も近鉄四日市駅から独立して「あすなろう四日市」駅となったことにより、それまで3駅だった([78406])四日市市内の「四」のつく駅が1駅増えて4駅となったからでした。一方
月形町は、近い将来【B】になるかもしれません
と言うのは、以前から落書き帳をにぎわせているJR北海道の大赤字・超閑散路線の存廃問題([91295] 山野さん、他)で、札沼線の末端部分(北海道医療大学駅以北)も廃線候補に上がっており、月形町内にある2駅もこの区間に入っているからです。
▲第三ヒント:良く仕上がった三月(よくしあがったさんがつ)→三がつく市があったよ(さんがつくしがあったよ)

…ということで、共通項は…
「四」または「月」がつく市町村で、
【Group A】…その自治体内に「四」あるいは「月」がつく鉄道駅がある
【Group B】…その自治体内に「四」あるいは「月」がつく鉄道駅がない

したがって、【Group B】の残る1市は、「四国中央市」。
これは、「四月」がテーマだった超難問「第31回十番勝負・問四」関連の問題だったのでした。

さて、本題のクイズ。
「十番勝負もどき」ですが、対象となるのは「村」です…。
以下の各問に列挙した、現存する「村」にはある共通する特徴があります。それは何でしょうか?
同じ特徴を持つ村をそれぞれ一つだけ挙げてください。

【問X】 山形県大蔵村、福島県中島村、神奈川県清川村、山梨県小菅村、熊本県西原村
【問Y】 岩手県野田村、福島県中島村、富山県舟橋村、岡山県新庄村、大分県姫島村

▲いきなりですが、ヒントも差し上げます…。各問において、それぞれ該当する「市」をいくつか挙げると…
 問X :富士見市、多摩市、綾瀬市
 問Y :福島市、我孫子市、阪南市
[92780] 2017年 4月 8日(土)12:52:03【2】伊豆之国 さん
Re:サイトウさん(地名編) & 静岡市
[92775]で「サイトウさん」の分布について書き込みましたが、今日はその「斎藤・斉藤」のつく地名について調べてみたことから。
「斎藤」地名でまずすぐに思いついたのが、横浜市神奈川区の「斎藤分町」。この町名の由来について調べようとしましたが、うまく見つかりません。何か情報がありましたら教えてください~。町内には市立「斎藤分小学校」もあります。
浜松市北区の旧引佐町には「小斎藤」と呼ばれる地区があります。昭和39年11月に全廃された遠州鉄道奥山線に、その前年5月に部分廃止されていた区間に「小斎藤」と言う駅がありましたが、既に戦時中に休止され、そのまま復活することもなく廃線の日を迎えたようです(wikiより)。
[92708]でリンクした奥山線廃線跡のレポートにも、この「小斎藤」駅跡と見られる場所が出ていましたが、こちらを見ると「小斎藤ポケットパーク」の札が立っている一方、バス停名称は「小斉藤」となっていて(こちら)、「さい」の字が不統一になっています。「斎藤」さんと「斉藤」さんの勢力が拮抗している地域であり、地元でも表記が混乱しているのか、あるいは「どちらでもかまわない」と思っている人もいるのでしょうか?
愛知県扶桑町には「斎藤」と言う大字があり、そこの小字に「緑」と言うのがあって、つなげると「斎藤緑」…女性のフルネームになる地名があることは、過去ログにありました([89942] オーナー グリグリさん)。隣の小字には「旭」と言うのもあって、これぞまさに「名カップル」ができますねぇ~。
京都市下京区には「斎藤町」があります。四条大橋の西側の袂、鴨川沿いに料亭などが立ち並ぶ風情のある花街を形成しています(Street View)。地名の由来は、ここに住んでいた人の苗字に由来しているのでしょうか。
「斉藤」のほうでは、愛知県西尾市に「斉藤町」があります。こちらは新田開発者の苗字から来ているのでしょうか。
長崎県長与町には「斉藤郷」と言う地名があります。この一帯、隣の時津町にかけて「何々郷」と言う地名が大集合し、独特の「地名風景」を醸し出しています。

「いつもNAVI」で検索すると、「斎藤」のつく地名が全国に12箇所、「斉藤」は18箇所ヒットし、共に東北地方が多いのですが、小字クラスと見られる地名がその多くを占めているようです。浜松市の「小サイトウ」はいずれの字体でもヒットしませんでした。

[92776] 山野さん
静岡市、政令市初の70万人割れ
無理矢理な合併で政令指定都市になっちゃいました感
人口が70万人を割っても政令都市の「資格剥奪」はない、ということですが、どうしても「体面を保つ」と言うなら、どちらも電話が市内局番からかけられる、水産業で名高いY市、蹴球が盛んだった(既に過去形?)F市と合併、と言うことにでもなるのでしょうか…?

♯「斎藤緑」についての過去ログ関連を追記
[92775] 2017年 4月 6日(木)22:56:54【2】伊豆之国 さん
サイトウさん
久々に「苗字」ネタです…。
今日の「1チャンネル」から。この新番組の、第1回の特集は「サイトウ」さん。番組では、正式に書くと恐ろしく難しい「サイ」の字のバリエーションや、苗字の由来となった伊勢の「斎宮」などが出てきましたが、この番組では出てこなかった「サイトウさん」の「サイ」の字はどちらが多いか、地域による分布の違いについてのお話を書き込んでみようと思います。
「サイトウ」と言う苗字には、最も代表的な書き方で見ると、「斎藤」と「斉藤」(旧字体ではそれぞれ「齋藤」「齊藤」)の2つにまず大きく分けられます。「斎」と「斉」は本来別の字なのですが、混用されることが多く、「『斎藤』と書くとき、気づかずに『斉藤』と書く人もいる、知っていても『斎藤』を『斉藤』と転用・俗用する(佐久間英氏著「お名前風土記」(昭和46年初刊)より)」こともよくあり、「さい」の字を間違えられると不快な思いをする人も多いようですが、元々は同系統の苗字とされているようです。この「斎藤」と「斉藤」の分布状況について、大雑把に見ると、東日本では「斎藤」、西日本では「斉藤」が優勢、と言う傾向になるのですが、両者の分布状況を見ると、古くは佐久間英氏、最近では森岡浩氏らの調査によって明らかになってきた「苗字の東西境界線」(信越・岐阜・愛知以東と三重県のうち伊勢北部が「東」、それ以外の三重県と北陸・近畿以西が「西」)とは微妙にずれていて、このラインより東の信越両県では「斉藤」のほうが「斎藤」より圧倒的に多く、静岡県でも「斉藤」のほうが優勢となっているのに対し、それより西の北陸3県と愛知・三重では再び「斎藤」のほうが多くなり、「愛発関」([87452],[92773]山野さん,他)と鈴鹿山脈をそれぞれ越えて近畿に入ると再び「斉藤」が多くなる、という複雑な分布状況になっているのです(こちらより)。
大都市部や「斎藤」「斉藤」姓のランキングがそれぞれ高い県など、いくつかの県について分布状況を調べてみました(「写録宝夢巣Ver10」による。(-)は県ランク201位以下)。

県名斎藤(ランク)斉藤(ランク)
全国113,254(18)66,044(40)
北海道9,244(15)5,997(19)
宮城5,952(10)1,415(41)
山形9,510(4)650(78)
福島7,889(4)1,803(28)
群馬4,283(7)1,016(86)
東京9,713(14)4,563(34)
新潟2,436(31)6,428(7)
石川316(144)185(-)
福井1,444(16)447(76)
長野430(-)2,830(26)
静岡2,462(42)4,015(24)
愛知3,225(69)1,802(135)
三重738(103)309(-)
大阪475(-)2,937(61)
島根177(-)1,102(16)
広島200(-)1,145(80)
徳島306(121)590(52)
香川74(-)590(72)
福岡159(-)1,701(84)
宮崎101(-)1,244(25)

こうしてみると、「サイトウさん」の分布状況、確かに西日本では「斎藤」さんはほとんど見られず、徳島県など一部の例外を除いて「サイトウ」と言えばほとんど「斉藤」、と言うのは、やはり「西日本のほうが東日本に比べて字画の少ない苗字が多い」という全体傾向にこちらも当てはまっているのでしょうか。ただ、西日本では「サイトウさん」の絶対数が全般的に少なく、「斉藤」さんの実数では、信越での圧倒的優位と、「斎藤」さんが多い東北や首都圏でもかなりな数があることもあって、やはり東日本のほうが多いと言うことになるようです。北海道で「斎藤」「斉藤」が共に20位以内に入っているのは、東北・北陸地方からと並んで新潟県からの移住者がかなりな数に上っていることも影響しているのでしょうか。

「斎藤」さんの多い上位5県…埼玉(10,482)・東京(9,713)・山形(9,510)・神奈川(9,319)・北海道(9,244)
「斉藤」さんの多い上位5県…新潟(6,428)・北海道(5,997)・東京(4,563)・静岡(4,015)・大阪(2,937)

先に述べたように、「斎」と「斉」は意味も異なる別の字なのですが、同じようにルーツは同じで字面も似ていても、全く異なる別の字である「菊池」と「菊地」([71948])の場合とは若干違って、お互いに通用・混用されると言うのは、どうも古くからあったらしいようなのが不思議なところです(こちら)

さらにいろいろと調べてみると、新潟県と静岡県では「斉藤」と「斎藤」の分布状況が興味深いものになっていることがわかったのでした(ここでは(-)は市ランク101位以下)。

【新潟県】
市名斎藤(ランク)斉藤(ランク)
新潟1,011(20)2,074(11)
村上57(31)119(12)
新発田130(30)631(4)
長岡115(-)411(23)
上越56(-)410(13)
糸魚川26(-)423(2)

【静岡県】
市名斎藤(ランク)斉藤(ランク)
静岡市葵区32(-)258(28)
三島50(78)183(14)
沼津70(-)361(14)
富士108(72)411(18)
掛川21(-)114(42)
袋井43(67)21(-)
磐田194(26)80(78)
浜松722(29)355(81)

※10年以上前のデータなので、新潟市と浜松市は合併直後・政令指定都市施行以前、村上市と富士市は近隣町村との合併前の旧市域の件数。

新潟県を見ると、上越地域では「斉藤」さんが圧倒的に多く、やはり「斉藤」が多い長野県と同傾向にあるようなのに対し、「斎藤」さんが非常に多い山形・福島両県からの流入も多いと思われる新潟市やそれ以北の下越地域では、「斉藤」のほうがやはり数では多いものの、「斎藤」との差は縮まる傾向が見られるようでした。また、静岡県では、駿河・伊豆地域では「斉藤」のほうが圧倒的優勢なのに対し、浜松市を中心とする遠州中西部では「斎藤」のほうが多く、その境界線が掛川・袋井両市の境界線という「微妙な位置」にあるというのは驚きの新発見?でした…。

「斎藤」氏の発祥地である三重県には、「斎藤」さんは案外少ないのですが、一族が栄えた越前国では、今も「斎藤」さんが多く、ゆかりの地とされる疋田([92773])がある敦賀市には少ないのですが、勝山市で市内4位、鯖江市で5位に入るなど、嶺北地域に多く見られます。

♯表現を一部修正、分布状況その他について追記
[92770] 2017年 4月 1日(土)15:07:29伊豆之国 さん
四月の雨に降られて… & 淀川越え
今日から卯月ですが、今日の話題は、耶馬溪の奥にあるここではなくて、石見銀山にも程近いこちらです(笑)…。

まず、クイズから。
次に挙げる2つのグループの共通項は、それぞれ何でしょうか?

【Group A】 四街道市、大月市、四日市市、月形町
【Group B】 四條畷市、四万十市、四万十町、大月町

…【A】のほうはこれで全部ですが、【B】は他にまだあるようです。その自治体名は何でしょうか?

▲第一ヒント:こんな家紋の(こんなかもんの)
▲第二ヒント:四街道市(1)、大月市(2)、四日市市(4)、月形町(2)
  …四日市市はアレから1つ増えました。月形町は、近い将来【B】になるかもしれません。
▲第三ヒント:良く仕上がった三月(よくしあがったさんがつ)

♯史上初の「大阪対決」となった「選抜」、結果は「淀川越え」に…。
[92726] 2017年 2月 25日(土)22:20:11伊豆之国 さん
高砂の尾上の桜咲きにけり & 静岡市
「ご当地」の河津桜が見ごろですが、まだ見に行ったことがありません…

さて、今日の「アド街」は、かの「寅さん」の柴又の隣町・葛飾区高砂、昔の名前は「下総国葛飾郡曲金村」。
番組の中でも出てきましたが、なぜ「曲金」が「高砂」に変わったのか、と言うその由来が紹介されていました。
朝日新聞社会部編「東京地名考」下巻(昭和61年…[85184]ほか)に同じ内容の記事が書かれていましたので、引用させていただきます。
地元では、かねて語調がよくないと気にしていたらしい。明治9年には地租改正を機に、須磨・明石・朝妻・墨田・出雲・吾妻、それに高砂など、謡曲にちなむ地名を全国から選び、小字名とした。その中の高砂を、最も縁起がよいと町名に昇格させたのである
「東京地名考」によると、「曲金」の地名は室町時代に既に記録に見えており、古い由緒ある地名だったそうです。「曲がった金」では印象が悪い、とはいえ、「曲金の供養碑の一つも欲しい気もするが…」と言うくだりも書かれていました。

「曲金」と言う地名は、静岡市駿河区には今も健在です。また、福岡県香春町には平成筑豊鉄道に同音の「勾金」という駅があります。駅付近の大字名には見当たらず、明治22年の町村制施行時に発足し、昭和31年に消滅した勾金村に由来するものと思われます。これらの地名と、葛飾の「曲金」との間には、何か由来に共通項でもあるのでしょうか?


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