こんにちは、じゃごたろです。
以前、
[99878]でナンバープレートの地名についてのクイズをお出ししました。
さてここでナンバープレートの地名に関してのクイズを出題したいと思います。次に挙げるグループAとグループBの地名の違いをお答えください。また、それを踏まえて「岡山」がグルーブAとグルーブBのどちらに属するかもお答えください。
グループA・・・秋田・富山・山口・徳島・熊本
グループB・・・青森・新潟・長野・広島・長崎
このに対して、ばいちょうさんが
[99879] で解答してくださいました。
グループA・・・陸運支局
グループB・・・陸運支局・自動車検査登録事務所
「岡山」は、グルーブA
これについて答え合わせをしていませんでしたので、時間が経ちましたがここで行いたいと思います。
結果からいうとグループAは「県名」、グループBは「市名」という違いがあります。それをもとにすると「岡山」は県名であるのでグループAということになります。
県名と市名とどこが違うかというかというと、ばいちょうさんが書き込んでいるように自動車検査登録事務所があるかどうかが大きく関係あります。
ナンバープレートの詳しいことについてはウィキペディアをご覧いただくとして、かいつまんで説明しますと、ナンバープレートの地名は当初府県もしくは北海道においてはその陸運事務所の頭文字で表わされ、頭文字が重複する場合は代表するものを頭文字で、その他は県名すべてを表記することになっていました。山口県は「山」ナンバーで、山形県が「山形」ナンバー、山梨県が「山梨」ナンバーでした。そして東京都は特別に地名が表示されていませんでした。
その後登録車数が増えてくると、東京では支所が、神奈川県等の一部の府県では陸運事務所に「登録第二課」という組織ができて管轄を分けることになりました。その際、登録第二課の管轄ではない地域は都道府県名ではなく、陸運事務所が存在する市名を用いるようになりました。一例を挙げると神奈川県は「神」ナンバーだったのが、登録第二課ができてそちらの区域が「相模」ナンバーになり、それ以外が「横浜」ナンバーになりました。
その後この登録第二課は廃止されましたが、その管轄区域は支所に引き継がれ、さらに自動車検査登録事務所に引き継がれましたが、地名の基本的な考え方は変わりませんでした。例えは茨城県は土浦自動車検査事務所ができて「土浦」ナンバーができ、それ以外の区域が「茨城」ナンバーから「水戸」ナンバーになりました。
以上を踏まえて問題の地名を見ると、グループAは自動車検査登録事務所がありませんので、当初の県名のまま現在に至っていることがわかります。都道府県名と運輸支局の存在する市名が一致せず、自動車検査登録事務所がない「宮城」「島根」「愛媛」などが県名のままであることと同様です。「岡山」ナンバーも、自動車検査登録事務所がない県ですので、グループAということになります。
一方グループBでは、それぞれ八戸、長岡、松本、福山、佐世保に自動車検査登録事務所があり、それぞれの市名のナンバーが使用されています。それにともなってグループBは都道府県名から陸運支局の存在する市名に変更されたのですが、都道府県名と同一の名称のため、表向きは変更されていないことになります。
最後に「大阪」が果たし府名なのか、市名なのかという問題があります。もともと大阪府は「大」ナンバーでしたが、その後大阪府南部を管轄する「泉」ナンバーができ、大阪府北部は「大阪」ナンバーという市名になりました。その後大阪陸運事務所は寝屋川市に移転しましたが「大阪」ナンバーは変更されませんでした。この時点で「大阪」ナンバーは市名から再び府名に戻ったと見ることもできますが、なんとも判断が付きません。
その後大阪市を管轄とする自動車検査登録事務所が設置されますが、「大阪」ナンバーはすでに存在するため、「なにわ」ナンバーができました。その際上記のような例をみれば残りの区域は「寝屋川」ナンバーになりそうですが、そうはならず、「大阪」ナンバーは大阪市を含まない区域となりました。このような状況から「大阪」ナンバーは府名ではないかと考えることができます。