都道府県市区町村
白桃研究所長による人口テーマ専門誌

DIDを熱く語る 〜DID各地の様相〜

トップ > 白桃市町村人口研究所 > DIDを熱く語る 〜DID各地の様相〜
記事数=24件/更新日:2019年1月25日

田舎町で生まれ、そこで少年期を過ごした編集者にとって、その町のDIDが誇りでした。それが自分の手柄によるものでも何でもないのですが、自慢げにメインストリートを何度も往復したものです。
「平成の大合併」によってその町はお蔭さま?で「市」になることができましたが、とっくにDIDは消え去り、かつての街の華やぎ、賑わいを失ってしまいました。
たかがDID。その浮沈に一喜一憂する必要はありません。ましてや、隣り町のDIDにギラギラとした対抗心を燃やしたり、首都圏の都市の何の変哲もないDIDを皮肉ってしまう、そこまで過激にならなくても良いのです。
されどDID。そこは街の「顔」であり「代表選手」なのです。だから注目し、応援もしたいのです。
人口が急増する自治体においては、そこのDIDが急に都会っぽく変貌するとは限りませんが、周辺人口が減少してゆく地方都市においては、すぐさまDIDの表情に翳りが見えてきます。そして、やがて消滅する。
上述したことは、DIDに対する編集者の単なる思い込みかもしれません。が、ここでは敢えて編集者同様、いや、それ以上の思い込みでもって各地のDIDを熱く語っている方々の記事を集めてみました。
なお、ここはDIDやDID人口の資料館ではありませんが、[271]では昭和35年(1960年)〜平成17年(2005年)のDID及び準DIDの人口変遷を見ることができます。貴重な資料ですので、関心をお持ちの方は是非ご覧ください。
上記はリンクがきれていますので、MI さんに復刻していただいたこちらをご参照ください。

… スポンサーリンク …

★推奨します★(元祖いいね)

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[271]2001年6月4日
sato
[7357]2003年1月5日
白桃
[14826]2003年5月7日
ゆた
[16083]2003年5月28日
千本桜
[24691]2004年2月10日
千本桜
[25322]2004年2月24日
千本桜
[42345]2005年6月14日
千本桜
[48725]2006年1月25日
千本桜
[49994]2006年3月22日
千本桜
[50157]2006年3月31日
千本桜
[51192]2006年5月6日
千本桜
[53235]2006年8月10日
千本桜
[53634]2006年8月27日
白桃
[53641]2006年8月27日
ぺとぺと
[53679]2006年8月29日
千本桜
[53699]2006年8月30日
たもっち
[53714]2006年8月31日
千本桜
[54428]2006年10月14日
ぺとぺと
[61107]2007年9月9日
千本桜
[61498]2007年10月3日
千本桜
[74322]2010年3月11日
千本桜
[78578]2011年6月18日
千本桜
[80846]2012年5月14日
白桃
[81136]2012年7月18日
白桃

[271] 2001年 6月 4日(月)22:15:43sato さん
人口集中地区
人口集中地区の変遷についてまとめてみました。ここの皆様であれば興味を持たれる事でしょう。下記URLを参照してください。

HPhttp://www6.ocn.ne.jp/~h130602/dids/
[7357] 2003年 1月 5日(日)10:56:38【1】白桃 さん
景観(形態)的見地からの地方都市規模
 訪問県、訪問都市を思い出しているうち、やっぱり、北海道の地方小中心地の街を概観した感じ、大きかったなと思いました。仕事中、あるいは合間に立ち寄った 斜里、倶知安、余市は人口規模の割には立派な街でした。白桃は15,000人から30,000人までの地方都市について非常に関心をもっているのですが、国内でも北海道とそれ以外の地域(特に西日本)は景観的に差異があるように思います。もちろん例外はあると思いますが、一般的に北海道は中心部の集落に固まっており、西日本ではさほど集中性が見られないように思います。これは、街成立の時期や周辺農村部の性格の相違にあるのでしょうけれども、だんだん地方(農村部)が画一化されてきた今でも差異が認められるのは興味深いことです。
 西日本では、高度経済成長期以前にはまだまだ農村部の人口が多かったようで、昭和の大合併時代なんかは、A町とB村が合併する場合、B村のほうが人口が多かったというケースはざらだったのですから。これは、白桃が中学校に入学したときのクラスの出身小学校別人数にもあらわれておりました。
 ところで、ヨーロッパ、特にイギリス、ドイツの地方は中心部に密集している(塊村、集村的景観)ようですが、日本の植民地下にあった地域はどうなのでしょうか?台湾、韓国あたりの稲作農村でも、西日本型に近いけれど、もう少し中心集落に集中している感じを受けましたが。サハリンではどうなのでしょうか?ニジェガロージェッツさん。

 (参考)
           人口      DID人口
    斜里町  14,066    6,916
    余市町  23,685   12,032
    倶知安町 16,184   11,499

    志度町  22,939    6,997(現さぬき市中心部)
    新見市  24,576    6,270
    高梁市  25,374    7.406
         (西日本は白桃の比較的身近な街を例にしました。2000年国勢調査)
[14826] 2003年 5月 7日(水)01:35:42ゆた さん
西都市vs高鍋町
[14419]軒下提灯さん
伝統では城下町の高鍋、
町制施行は明治時代の高鍋が先輩、しかも県内でもかなり早いほうです。
高鍋は今まで上江村と合併しただけで、面積は宮崎県では最小です。
一方西都は次々と合併して面積では県内で2番目の広さです。
県・国の出先の数も高鍋が圧倒的、高鍋にはR10、日豊本線、特急も停車、
町の賑わい、大規模店の数、飲食店・歓楽街の規模も高鍋
実際に来て比べてみると実感できますよ。
高鍋高校と妻高校、どちらも旧制中学ですが進学実績・知名度でもやっぱり高鍋
DIDs人口(2000年)も 高鍋10384、西都6959
(ちなみに小林市9158、串間市・えびの市はDIDsなし)
高鍋は狭いところにギュッと凝縮されてるという感じですかね。
今井美樹(高鍋出身)と0930(西都出身)-まぁ、これは個人の好みで…(笑)
ということで、私なら高鍋に軍配を上げたいと思います。
[16083] 2003年 5月 28日(水)23:56:59千本桜[軒下提灯] さん
東北地方の都市規模ランキング~昭和40年代~DIDにおける商業集積
[16043]両毛人さん
市区町村域の人口ではなく、連続的なDID(人口集中地区)の人口を比較しているようです。

和訳ありがとうございました。お返しに、軒下提灯が軒下提灯の基準で約30年前に算出した「昭和40年代、東北地方の都市規模ランキング」を差し上げます。お役に立たないかも知れませんが、くしくも両毛人さんが和訳して下さいました「連続的なDID」の考えが盛り込まれています。

基礎資料:昭和47年事業所統計調査報告「国勢統計区,人口集中地区編」

都市の地域範囲:DIDをもって都市地域とします。複数の市区町村にまたがって展開するDID(市街地)は、市区町村界にとらわれず、DID(市街地)の果てるまでを1個の都市とします。(東北地方で当時これに該当したのは、塩竈市、多賀城町にまたがって形成されたDIDだけです。)

都市の規模:DIDに立地する金融保険・卸小売業の従業者数を人口に換算して、都市の規模とします。

都市換算人口DID人口 (注)
仙台845,200人448,135人 宮城県仙台市
盛岡290,752人144,280人 岩手県盛岡市
青森288,072人155,860人 青森県青森市
秋田251,336人116,954人 秋田県秋田市
山形220,888人115,907人 山形県山形市
郡山205,368人100,889人 福島県郡山市
八戸194,344人122,580人 青森県八戸市
福島193,936人74,830人 福島県福島市
弘前157,784人86,486人 青森県弘前市
会津若松117,960人67,842人 福島県会津若松市
酒田102,952人56,700人 山形県酒田市
94,848人31,939人 福島県いわき市
石巻92,144人61,274人 宮城県石巻市
鶴岡77,576人45,465人 山形県鶴岡市
塩竃74,888人76,750人 宮城県塩竈市、多賀城市
米沢68,888人46,185人 山形県米沢市
大館60,496人25,321人 秋田県大館市
気仙沼60,216人25,367人 宮城県気仙沼市
釜石52,632人45,420人 岩手県釜石市
水沢52,512人20,604人 岩手県水沢市
花巻49,656人15,684人 岩手県花巻市
一関47,208人19,716人 岩手県一関市
宮古45,216人29,208人 岩手県宮古市
能代44,088人27,361人 秋田県能代市
横手41,184人20,525人 秋田県横手市
小名浜40,800人29,287人 福島県いわき市
古川40,360人17,013人 宮城県古川市
大曲38,760人15,143人 秋田県大曲市
五所川原38,288人14,548人 青森県五所川原市
新庄35,488人20,017人 山形県新庄市
三本木34,248人18,004人 青森県十和田市
白河33,744人19,886人 福島県白河市
北上31,584人12,905人 岩手県北上市
須賀川31,408人20,064人 福島県須賀川市
土崎30,832人39,048人 秋田県秋田市
三沢29,680人20,570人 青森県三沢市
湯沢28,568人12,882人 秋田県湯沢市
本荘28,552人10,813人 秋田県本荘市
原町28,432人16,605人 福島県原町市
黒石25,360人12,414人 青森県黒石市
喜多方25,184人16,437人 福島県喜多方市
白石23,720人16,381人 宮城県白石市
天童21,560人13,959人 山形県天童市
田名部19,192人7,794人 青森県むつ市
長井19,112人9,147人 山形県長井市
佐沼18,880人5,659人 宮城県迫町
二本松18,656人10,649人 福島県二本松市
相馬18,312人8,292人 福島県相馬市
寒河江17,752人11,821人 山形県寒河江市
久慈17,440人7,483人 岩手県久慈市
鷹巣16,968人7,635人 秋田県鷹巣町
花輪16,736人7,308人 秋田県鹿角市
上山16,344人12,509人 山形県上山市
植田16,200人6,763人 福島県いわき市
湯本15,496人21,252人 福島県いわき市
岩沼14,680人10,906人 宮城県岩沼市
遠野13,776人7,147人 岩手県遠野市
大河原13,424人8,198人 宮城県大河原町
大船渡13,384人7,504人 岩手県大船渡市
保原12,768人5,660人 福島県保原町
角田12,328人7,377人 宮城県角田市
本宮12,048人5,360人 福島県本宮町
涌谷11,864人6,028人 宮城県涌谷町
梁川11,856人7,167人 福島県梁川町
福岡10,760人5,120人 岩手県二戸市
楯岡10,704人6,430人 山形県村山市
川俣10,536人7,066人 福島県川俣町
飯坂10,176人10,104人 福島県福島市
若柳10,168人6,070人 宮城県若柳町
赤湯9,904人6,320人 山形県南陽市
中新田9,896人5,674人 宮城県加美町
船川9,584人5,733人 秋田県男鹿市
野辺地9,352人8,881人 青森県野辺地町
尾花沢9,184人7,538人 山形県尾花沢市
板柳8,920人5,697人 青森県板柳町
宮内8,744人9,325人 山形県南陽市
三春8,568人5,443人 福島県三春町
五戸8,144人5,741人 青森県五戸町
三戸7,640人5,242人 青森県三戸町
船岡7,592人8,945人 宮城県柴田町
女川7,432人6,783人 宮城県女川町
吉岡7,392人5,589人 宮城県大和町
高畠7,328人5,514人 山形県高畠町
渡波7,296人10,085人 宮城県石巻市
山田7,136人6,239人 岩手県山田町
大湊7,056人7,791人 青森県むつ市
[24691] 2004年 2月 10日(火)00:23:57千本桜[軒下提灯] さん
小郡町はウルトラスーパータウン
[24633]あんどれさん
フラストレーション充満都市たちの合併情報ありがとうございました。こうしてみると、北海道のフラストレーション充満都市には合併の動きがありませんね。
[24635]まるちゃんさん
日本で最も都市的な景観をした町といえるかは分かりませんが、大都市圏を除いた地方ではかなりの上位になるのは間違いないと思いますね。
教えていただいたHPで小郡町の写真を見てきました。やっぱり小郡が全国で一番都市的な景観をした町に見えました。市街地のビルの高さと密集度は、東北地方に当てはめると10万都市の会津若松、石巻、酒田を凌いでいるように見えます。だだし、市街地が小さくてビル林立地区の直ぐ隣が田んぼなのが、いかにも小郡らしいですね。30年前なら、岩内、美幌、余市、遠軽、静内の北海道勢が頑張っていましたが、現在では都市的景観第2位の町はどこなのでしょう。大変気になります。皆さんが都市的景観をしていると感じている町を教えていただけませんか。
小郡町は(中略)かなり不思議な自治体です。
同感!。
当HPの市町村の人口ランキングデータによると、小郡町は23,173人で888位、大河原町は23,140人で889位と偶然ながら非常に近い数字ですよね。
行政人口だけでなく、都市的地域を意味する人口集中地区の人口も近い数字です。さらにその推移までもが似ている。小郡(昭和45年)9,604人→(平成12年)15,849人。大河原(昭和45年)8,198人→(平成12年)15,025人。人口集中地区人口が減って行く町も多いなか、小郡、大河原双方とも順調に増加して、めでたしめでたし。
[24654]愛比売命さん
ただ一つ心配なのは、小郡は雇用の受皿となる工業がそんなに発展していないこと。
大河原も全く同じ状況です。周辺市町に比べると工業面で劣ります。こうしてみると小郡と大河原って似ている点が多いけど、景観の都会度では断然小郡が上です。
[25322] 2004年 2月 24日(火)21:44:28千本桜[軒下提灯] さん
両毛5都市考/人口集中地区人口編
桐生と足利の「都市の大きさ」についてアンケート調査を実施した。調査員/軒下提灯。調査対象者/40歳~80歳代の桐生市民8名。調査対象人数が少ないけど、我慢してください。この聞取り調査は何年も前から何回も実施していますが、いつも同じ結果になります。そりゃそうですわ~。調査対象となる人はいつも同じ人で、しかも私の身内ばかり。ちょっとアンフェアな調査ではございますが、結果発表いたします。

問1/あなたは桐生と足利では、どちらが大きな都市だと思いますか。
答え/さぁ~、どっちだろうねぇ~・・・。同じようなもんじゃないんかい、と誰も明確な答えを出せない。
問2/では、あなたが若かった頃の桐生と足利では、どちらが大きな都市でしたか?。
答え/全員即座に、そりゃ~桐生よ、と即答する。

あの頃は、あっちからもこっちからも人の足音が聞こえて、桐生の町は賑やかだったよ~。あの頃って、40~60年前のことだと思うけど、両毛で最も繁華な町は桐生だったことを、ある年令以上の人はみんな憶えている。私もそうである。初めて桐生の町を見た小学生の時から、私の中で桐生VS足利の比較が始った。
済みません。ちょっと時間がないので、話の続きは後日にします。人口集中地区人口の推移を書き出しますのでご覧下さい。昭和35年の人口集中地区人口は、高崎よりも桐生の方が多かったのです。数字の中に刻み込まれた都市の盛衰を想像してお楽しみ下さい。

両毛5都市の人口集中地区人口推移(桐生との比較用に高崎のオマケ付き)
都市名昭和35年昭和40年昭和45年昭和50年昭和55年昭和60年平成02年平成07年平成12年
桐生80,51080,12685,12695,88096,16994,59695,12593,85888,575
足利57,01461,84057,11478,77180,05678,46288,61188,32894,700
佐野29,55931,35331,41434,83839,49440,74941,01341,28940,710
館林23,46224,87525,36727,38226,35531,91034,71838,15437,913
太田14,76216,65220,89524,31254,42171,85580,33481,72682,866
高崎79,50782,07296,611115,451115,417127,783163,239169,775171,141
[42345] 2005年 6月 14日(火)08:33:29千本桜 さん
花巻の謎
[42299]いっちゃん さん
[42301]白桃 さん

[42262]人口ランキングクイズ2回目は岩手県の人口集中地区人口ランキングでした。お二人とも正解です。答は、A盛岡市、B釜石市、C宮古市、D一関市、E水沢市、F花巻市、G北上市、H松尾村、I遠野市、J山田町、K大船渡市、L久慈市、M二戸市、N滝沢村でした。

岩手県の都市をクイズにしたのは、花巻市の市域人口とDID人口の関係に珍現象が起きているからです。1960年~2000年までの40年間に、花巻市の市域人口は10,592人増加し、DID人口は1,565人減少しています。これは少し珍しい現象だと思いませんか?。他の市と比較してみましょう。市域人口を伸ばした東北地方の都市の中から、花巻市の増加数に近い都市を取り出して下表にまとめました。花巻市を除いてはDID人口も増加しています。一口に人口増加といっても、岩沼のように飛躍的に市街地を拡大した都市もあれば、花巻のように市街地拡大が進まなかった都市もあるようです。いったい、花巻市で増加した人口は中心市街地「花巻」を拡大させずに何処へ行ってしまったのでしょう。
市名市域人口増加数DID人口増加数
岩沼14,856人21,141人
須賀川12,048人8,375人
花巻10,592人-1,565人
原町7,746人6,821人
本荘6,984人5,790人

市域人口が増えたのに市街地人口が減少した花巻市は確かに珍。でも、市域人口が減っているのに市街地人口は増えている市も何となくイヤミ。単純な発想ですが、中心集落と周辺村落の較差が広がっている可能性がありますね(もちろん、決め付けてはいませんが)。その代表的な市を下にまとめました。1960年~2000年までの40年間の増加数です。
市名市域人口増加数DID人口増加数
大館-6,729人4,676人
上山-3,497人5,372人
黒石-1,973人5,800人
大曲-1,535人7,762人
[48725] 2006年 1月 25日(水)08:24:56千本桜 さん
似たもの同士/♪川はながれる
[48601]で紹介したように、大河原は川にべったり張付いたような町です。川幅150mの白石川を挟んで、人口も都市機能の集積も互角の町並みが両岸に展開しています。これに似た小都市として岩手県一関市街長野県野沢中込市街広島県三次市街などが思い浮かびます。市街地の形成過程はそれぞれ異なるでしょうが、いずれの都市も川との関わりが深いものと思われます。

宮城県内の類似例としては若柳佐沼涌谷三本木船岡がありますが、三本木は都市規模が小さいので除外。船岡は北岸の市街形成の歴史が浅く、他の都市とは雰囲気(川に対するベッタリ感)を異にするので除外。すると、若柳、佐沼、涌谷、大河原が残ります。この四都市は似たもの同士。市街地の中央(涌谷は右岸左岸の市街バランスが少し悪いが)を川が流れている類似性に加え、都市規模も類似していました。昭和35年のDID人口(市街地人口)は四都市ほぼ互角で、若柳は栗原郡、佐沼は登米郡、涌谷は遠田郡、大河原は柴田郡の最大市街地でした。でも、規模が類似していたのは過去のことになりつつあります。いや、すでに過去のことかもしれません。

昭和35年から平成12年までのDID人口をたどります。(単位:人)
 19601970198019902000
大河原7,7088,1988,51913,42415,025
若柳6,5696,0704,7494,1383,557
涌谷6,4546,0285,6275,5934,967
佐沼6,0615,6595,4987,4897,308
若柳、涌谷の衰退ぶりを見れば、地元住民の焦燥感が伝わってきそうです。若柳のことを想像していたら、裂けたように大きな口の仲宗根美樹さんが唄う♪「川はながれる」を想い出してしまいました。
[49994] 2006年 3月 22日(水)07:11:26千本桜 さん
静岡雑感
富士川町に住む従兄弟は、富士宮のことを「ふじみや」と言います。彼特有の言い方かなと思うのですが、地元では「ふじみや」が多用されているのでしょうか。

由比か蒲原か富士川か忘れましたが、国道1号沿道の長い区間にわたって夾竹桃が群植されていましたが、今でも有るのでしょうか。誰のお葬式の帰り道かさえ忘れたのに、赤い夾竹桃が満開だったのを忘れません。

昭和35年の蒲原町のDID人口は17,535人。これは天竜(二俣)、袋井、御殿場を遥かに凌ぎ、掛川の13,059人より多かった。町としては異常に多い市街地人口でしたが、実際の街並みはそれほど都市的に見えませんでしたね。このような市街地形成の要因は、山がちで平地が狭かったことが作用していると思うのですが、蒲原には大きな工場が有ったことも大きな要因だったのでしょう。つらつら思うに、あの工場(名前は忘れました)は最盛期に相当多数の従業員を抱えていたのでしょうね。そう考えないと蒲原町のDID人口17,535人は納得できない。

子供の頃、久能山東照宮に連れて行ってもらい長い石段を登りました、その時、この階段は「いちいちごくろうさん」で115963段もあると教えてもらいましたが本当なんでしょうか。10万段以上もあるなんて信用していませんが・・・。

清水区に住む従兄弟は、自動車のハザードランプを点滅させることを、「ハザードを炊く」と言います。やはり静岡県の人は皆さん「炊く」と言うのでしょうか。
[50157] 2006年 3月 31日(金)07:13:19千本桜 さん
蒲原から連想する青海
[49996]白桃 さん
フランク永井の「大阪ぐらし」の1番の最後は♪花も茜の夾竹桃~、ですが、
フランク永井に対してはディック・ミネで応えるしかありません。ディック・ミネといえば♪「人生の並木路」。並木といえばやはり一目千本桜。花見会場となる河川敷では仮設休憩所や植木市の準備が始まっています。ところで、ディック・ミネの「ディック」って何だろう。

[49997]まかいの さん
1159段が正解のようです。ただし確かめていませんが。。。
やはりそうでしたか。久能山の石段が「いちいちごくろうさん」で115963段も有るなんて、変だと思っていました。1159段なら納得です。ありがとうございました。話は変わりますが、いつの間にか岩淵駅が富士川駅に改称されていたんですね。私が始めて静岡県に降り立った第一歩が岩淵駅でしたから、ちょっとしんみり。

[50012]ぺとぺと さん
日本軽金属(株)が設立され、翌15年には蒲原工場でアルミ製錬の操業を開始。
情報ありがとうございます。蒲原立地は水力発電が必要だったからでしょうか。深い理由は無いのですが、静岡県蒲原から新潟県青海町(現在は糸魚川市)を連想してしまいます。青海も蒲原と同じように山がちで、狭い平地に家並みが建てこみ、大きなDIDを形成していました。昭和40年における青海町のDID人口は12,556人。町としてはかなりデカかった。接点の無いもの同士を比較しても無意味ですが、因みに同年の北上市は12,200人。
[51192] 2006年 5月 6日(土)12:23:55千本桜 さん
津軽平野VS新潟平野
[51165]白桃 さん
1935年(昭和10年)国勢調査時に5千人に満たなかった旧町です。つまり、当時もう少し人口が多くても良かったのでは、と(私が)思っている処です。
青森県柏木町の場合は、隣接する大光寺村の本町・大光寺地区の市街と一体化していましたから、その人口を含めないと本当の大きさが出てこないものと思われます。でも、どうなんでしょう。昭和10年ですよね。大光寺村を足して人口を増やしてみても、柏木町が市にふさわしい町並みをしていたとは考え難いのですが・・・。弘前、五所川原、黒石を別にして、津軽平野にはDIDの最低ラインを彷徨いながら、いまいちフッキレない街が多いと思いませんか。大鰐、平賀、尾上、浪岡、板柳などなど。これが新潟平野だとフッキれた街がゴロゴロしてる。中条、水原、葛塚、亀田、巻、吉田などなど。結局、地域全体の地力の差なのでしょうか。
[53235] 2006年 8月 10日(木)08:25:17【1】千本桜 さん
宇佐晴らしに汗を長洲
[53227]白桃さん
宇佐町、駅川町、四日市町、長洲町の4町合併で成立したのですが、
中央に核となる市街地(都市集落)があって、それを取り巻くように村落が散在する。それがセットになって一つの市町村になる。このような発想を抱いている私などには、宇佐市ってモヤモヤして分かり難い地域と言えます。もともと(と、言っても昭和30年代)は、四日市VS長洲の構造なのでしょうが、たぶん現在では市役所近辺から四日市の国道10号バイパス沿道が発展しているのだと思います。
憶えてますか?、第1回人口集中地区の人口を。長洲が1万人を超えている。スゴ~い、長洲って何者じゃいと思いました。でも、警察署は四日市でしたよね。たぶん長洲は、宮城県の渡波、ユリ上(変換できない)、荒浜などと同じで、小規模河口港特有の「大きな市街地を形成するが、周辺地域への都市サービス機能が備わっていない街」ということになるのだろうと感じました。
すると、四日市が気になります。この四日市、ウん十年前に自転車で街中を走っているんですよね。それなのに全く思い出せない。私の場合、予想より賑やかだったり都会的だったりする都市は記憶に残るのですが、そうでない街は記憶できない欠点がありまして、そのことからして、四日市は賑やかな街ではなかったのかも知れません。
ただ、宇佐神宮の記憶は残っています。鮮やかな朱色の建物と、ものすごいボリュームで突き刺さるような蝉の声。あの日は暑かった。あの朱色と蝉しぐれは暑かった青春の思い出です。

書込み訂正機能でリンク先を追加しました。
[53634] 2006年 8月 27日(日)08:25:10【1】白桃 さん
消えたDID
既に、13県の国勢調査確定人口が発表になっておりますが、同時にDID(人口集中地区)人口も公表されております。
それによりますと、尾花沢市、大田市などからDIDが消えてしまいました。私は、都市にとって人口が3万人を割ることより、DIDが無くなる方が辛いのじゃないか、と思います。
東かがわ市は、市制施行よりずっと以前に三本松地区のDIDが消えておりますので、その後の国勢調査の発表を安心して見ることができます。(笑)
[53641] 2006年 8月 27日(日)14:47:12ぺとぺと さん
DID地区以外の人口が多い都市
[53634]白桃さん

平成17年国勢調査確定人口を見ていて驚いたのですが、浜松市がDID以外(「人口非集中地区」とでも言うのでしょうか。)だけで人口33万人を擁するバケモノ都市になっていました。
平成12年の時点では「人口非集中地区人口」のランキングは、岡山市、いわき市、浜松市、倉敷市、福山市、・・・の順ではないかと思うのですが、平成17年では岡山市は浜松市に首位の座を明け渡すのみならず、新潟市にも抜かれそうな感じですね。

都市人口研究所長に対して、釈迦に説法のような話で失礼いたしました。
[53679] 2006年 8月 29日(火)21:11:41千本桜 さん
DID
[53664]ぺとぺと さん
DID人口が1名以上(ゼロではない)という条件で「登米市」と予想します。
[53665]白桃 さん
栗原市には人口集中地区はないはずです。よって、私の予想は
ズバリ、登米市。2位が安曇野市。
お二人とも冷静でいらっしゃいますから、私の予想:「栗原市」には引っ掛かりませんでしたね。栗原市は平成17年国勢調査でもDIDの形成は無理と思いますが、登米市のDID人口は増加していることも考えられます。もちろん、当てずっぽうな予想ですが、そんな気がします。いずれにしても、市域人口に占める中心市街地の人口割合が少ない市の代表格が、「くしくも」宮城県の2市だった。般若堂そんぴんさん、こういう場合の「くしくも」は良いのでしょうか?。

城辺と御荘が合併した愛南町なんか、新たにDIDが成立してもよさそうな…♪ありそでなさそでウッフン
ありそでなさそといえば、岩手県大船渡市の大船渡の関係もウッフン。市街地が連担しているように見えて、いつまでたってもDIDは一つにならない。ちょっと広域的視野で地域を考えるなら、大船渡と盛は一連の都市として括ったほうが都合良さそうです。山形県南陽市の赤湯、宮内のウッフンとは異なるように思える。

昭和35年から平成12年まで、一度も脱落せずにDIDを形成し続けた東北・北海道の町は下記のとおりです。このうち、山田、厚岸、大槌は平成17年国勢調査でDID失格になっている可能性が無きにしも非ず。
都市の階層を明確にするために線引きするとすれば、倶知安と八雲の間でしょうか。美幌、大河原、岩内、新ひだか(静内)、遠軽、余市、倶知安は、どう見てもスーパータウンです。申し訳ないが、えびの市、松浦市より完全に都市的。
しかし、これらのスーパータウンにも「かげり」が見られます。DID人口がピークを過ぎています。岩内に至っては昭和45年にピークに達して以来、転がるように減少の一途をたどっています。辛いけど、岩内は役目を終えた都市なのだろうか。
それに対してただ一つ、今が「旬」を思わせるのが大河原。DID人口が増加傾向をたどっています。でも、その中の6~7割は仙台の衛星都市なるが故の増加で、3~4割が地域における中心性の台頭によるものでしょう。衛星都市ではないのに人口が増加する北上市、古川市(現・大崎市)のDIDとは、そこが異なるところ。

昭和35年から平成12年まで、一貫してDIDを形成し続けた町のDID人口。(東北・北海道編)
平成12年ピーク時人口ピーク時
美幌町(北海道)16,415人20,490人昭和55年
大河原町(宮城)15,025人15,025人平成12年
岩内町(北海道)14,939人22,791人昭和45年
新ひだか町(北海道)14,052人16,498人平成2年
遠軽町(北海道)12,339人16,009人昭和55年
余市町(北海道)12,032人19,187人昭和55年
倶知安町(北海道)11,499人12,905人平成2年
八雲町(北海道)8,694人9,470人昭和60年
栗山町(北海道)7,651人8,097人昭和55年
江差町(北海道)7,356人10,048人昭和45年
本宮町(福島)6,226人7,094人平成7年
大槌町(岩手)5,805人8,102人昭和50年
厚岸町(北海道)5,389人10,319人昭和50年
山田町(岩手)5,372人7,481人昭和55年
[53699] 2006年 8月 30日(水)12:47:45たもっち さん
町村のDID
[53680]にまんさん
逆に人口集中地区割合が日本一高い町村はどこかと考えたんですが、

2000年のデータですと、西枇杷島町と忠岡町が100%ですね。もっとも、西枇杷島町は既に過去帳入りしていますが。府中町はこれらに続いて第3位でした。
参考までに、DIDの割合が高い町のトップ10を掲げておきます。
順位町名総人口DID人口割合
1* 愛知県西枇杷島町17,21517,215100.00%
1大阪府忠岡町17,50917,509100.00%
3広島県府中町50,67350,50999.68%
4* 愛知県新川町18,55618,26998.45%
5大阪府島本町30,12529,28297.20%
6沖縄県嘉手納町13,66113,20496.65%
7* 群馬県新町12,56212,12296.50%
8京都府大山崎町!15,73614,99695.30%
9広島県海田町30,04228,52594.95%
10福岡県志免町37,79435,83094.80%
町名の前に「*」を付けているのは、現存しない町です。町名の後ろに「!」を付けているのは、単にたもっちがびっくりしただけです(笑)。

村については、2000年にDIDが設定されたところは4つだけだったようです。
順位町名総人口DID人口割合
1* 沖縄県豊見城村50,19834,82769.38%
2沖縄県読谷村36,11515,71443.51%
3茨城県東海村34,33314,89143.37%
4岩手県滝沢村51,24113,59626.53%
[53714] 2006年 8月 31日(木)00:11:35【1】千本桜 さん
懲りずにDID
[53681]熊虎 さん
平成の大合併で誕生した、このリストにない市のうち、以下の市は人口集中地区があるのか疑わしい気がします。
平川市、にかほ市、仙北市、田村市、那須烏山市、南房総市、東御市、魚沼市、南砺市、かほく市、あわら市、
飛騨市、郡上市、下呂市、養父市、朝来市、雲南市、江田島市、三豊市、西予市、東温市、うきは市、宮若市、
神埼市、小城市、嬉野市、壱岐市、対馬市、雲仙市、南島原市、宇城市、阿蘇市、豊後大野市、南城市
熊虎さんの上記リストの中で、田村(船引)、養父(八鹿)、朝来(生野)、雲南(木次)、三豊(仁尾)、西予(宇和)、うきは(吉井)、神埼(神埼)、壱岐(勝本)、南島原(西有家)、阿蘇(一の宮)、豊後大野(三重)、南城(佐敷)は、準人口集中地区を形成したことはありますが、人口集中地区を形成したことはありません。また、雲仙市はただの一度も準人口集中地区さえ形成したことがありません。こうして見ると、中心市街地が しっかり していない新市は西日本に多いようです。個人的には、こうした自治体を「市」と呼ぶことに違和感を感じますし、こうした市街地を「都市」と呼ぶことも躊躇します。

次に、一度だけでも人口集中地区を形成したことのある新市を揚げると、下記のようになります。
市名平成12年人口ピーク時人口ピーク時旧町名コメント
平川5,465人5,622人平成2年平賀
にかほ7,100人7,191人平成2年象潟昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
仙北4,224人6,206人昭和55年角館
那須烏山4,895人6,587人昭和45年烏山
南房総4,054人6,014人昭和45年千倉
東御5,884人6,477人平成2年東部
飛騨6,437人6,962人昭和55年古川昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
飛騨5,522人11,654人昭和40年神岡昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
郡上5,067人10,551人昭和35年八幡昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
下呂4,983人5,000人平成2年下呂
あわら5,164人5,944人昭和45年金津昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
かほく4,123人5,463人昭和55年高松
南砺5,148人6,444人昭和55年井波
南砺5,096人7,619人昭和50年福光昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
南砺3,988人5,403人昭和50年福野
魚沼5,600人6,145人平成7年小出昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
江田島3,812人5,849人昭和45年江田島
東温8,368人8,368人平成12年重信
宮若19,278人昭和35年宮田現在は準人口集中地区さえ形成していない
小城6,985人6,985人平成12年小城昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
嬉野4,962人6,431人昭和45年嬉野
対馬5,152人9,131人昭和45年厳原昭和35年から一貫して人口集中地区を形成
宇城5,067人5,067人平成12年松橋
都市と村落の線引きには個人的感覚差が有るでしょうが、私なら、上記のうち仙北(角館)、那須烏山(烏山)、郡上(八幡)、南砺(福光)、魚沼(小出)、対馬(厳原)は都市として扱いたいです。

あ、それと「栗原市」はこのリストに入っていませんね。
栗原市は昭和35年国勢調査時に、若柳、細倉が人口集中地区を形成していました。細倉は鉱山閉鎖で人口激減し、昭和45年を最後に準人口集中地区さえ形成しない集落に転落しました。若柳も人口が減少し、昭和50年を最後に準人口集中地区に転落して今日に至っています。栗原市では、平成12年国勢調査時に築館、若柳が準人口集中地区を形成していますが、このまま行くと若柳は、中心地として一時代を築きながら都市としての役目を終えて寂れた登米市の「登米(とよま)」と同じ運命をたどりそうな気配です。

訂正書込みです。
仙北と那須烏山の「昭和35年から一貫して人口集中地区を形成」は間違いですので、消去訂正しました。ペースト、ペーストで作業すると、こういう間違いするんですね。
[54428] 2006年 10月 14日(土)01:27:55ぺとぺと さん
朝日(旭)が目にしみて登米どなく流れる涙
平成17年国勢調査第1次基本集計結果の確定値も39都道府県分が出揃いました。そこでやや見切り発車ですが、クイズの答えあわせを。
【問題】
[53655]千本桜さん
市人口に占める人口集中地区人口の割合が日本一低い市はどこ?
【解答】
[53664]ぺとぺと
DID人口が1名以上(ゼロではない)という条件で「登米市」と予想します。おそらく10%を切る市は全国でもほとんどないと思われますが、平成12年の旧「迫町」のDID人口が7,308人であることから、同市は10%を切っているのではないかと予測する次第です。

結果は見事に「はずれ」。
で、気になる暫定1位はというと、千葉県におりました。やはりDIDのない3町を合併した影響が大きかったようです。
なお、現時点でのベスト(ワースト?)10(暫定)は以下のとおりです。

<市名><DID人口><人口総数><DID人口/人口総数>
旭市5,37370,6437.6%
登米市7,46089,3168.4%
中津川市8,23184,0809.8%
宇城市6,28063,08910.0%
阿南市5,60454,92510.2%
恵那市5,89355,76110.6%
筑西市12,247112,58110.9%
南魚沼市7,00163,32911.1%
橋本市6,17653,92911.5%
庄原市5,08843,14911.8%
こうなってくると、まだ結果の出ていない長野県のあの市がどうなっているかが気になります。
[61107] 2007年 9月 9日(日)18:10:57【2】千本桜 さん
八幡、宮代
[61071]の「八幡と八幡宿」に関する件ですが、本題は
八幡宿駅前、五所、八幡海岸通をひっくるめて呼ぶ場合、「八幡」と「八幡宿」ではどちらが通りが良いかということなんです。
という部分にあります。このような質問を投げかけさせていただいた底辺には昭和45年の人口集中地区があります。人口集中地区(広い意味での市街地あるいは都市地域)は一つの市区町村内に複数設定されることもあります。総務省はこれを人口の多い順にI、II、III、IVの符号で表わしますが、符合では場所を特定できにくいので適宜な地名に置き換えたいと私は思うのです。そんな考えで各々の人口集中地区に任意の地名を振って遊んだのは昭和49年のことでした。あれから30余年を経た今、あのとき選んだ任意の地名が適切であったかどうかを検証中なのです。当時、市原市には五つの人口集中地区があり、I は概ね八幡市街地に相当する区域、II は辰巳台住宅団地、III は五井市街地、IV は姉崎市街地でした。それで私は、市原市I の人口集中地区名を「八幡」にしょうか「八幡宿」にしょうか迷った末に、「八幡」に決定した経緯があります。しかし、イトーヨーカドー八幡宿店(現在は閉店)のように「八幡宿」を冠した店舗名があるのを見るにつけ、通称地名としては「八幡宿」も捨てたものではないぞと思い悩むのであります。そのような悩みが30数年間も頭に居座っているなんて、そろそろ終わりにしたい。エ~~ィ、やっぱり「八幡」に決定!。

昭和45年国勢調査と同47年事業所統計調査を利用した八幡vs五井vs姉崎ミニ考察。
人口集中地区名人口集中地区人口換算人口自立率
八幡23,012人18,392人80%
五井8,179人15,592人191%
姉崎6,510人9,760人150%
人口集中地区名「八幡」とは、連続市街地となった市原市I と千葉市V の人口集中地区を併せた区域で、八幡を中心にして東は千葉市の浜野・村田から西は五井地区の五井海岸にかけて途切れなく続く町並みを指す任意地名です。一方、「五井」は五井駅周辺に古くからあった五井市街を指し、「姉崎」も姉ヶ崎駅周辺に展開する町並みを指します。人口集中地区人口は八幡が飛びぬけて多く、五井と姉崎はこじんまりした規模の市街地でした。でも、これをもって都市の大きさや賑わいを判断するのは早計で、重要になるのは各々の区域内の産業構造でしょう。昭和47年事業所統計調査人口集中地区編から金融・保険・卸売・小売業を抽出し、各々の区域内で従事する従業者数を算出して人口に換算すると、八幡18,392人、五井15,592人、姉崎9,760人になります。私はこの数字が都市の規模を表わしていると感じます。しかし、都市の規模と都市景観は合致するとは限りません。住民が感じている中心性や賑わいを知るために、もう一つの計算を加えます。換算人口(機能人口)を人口集中地区人口(常住人口)で除して自立率を算出すると、五井191%、姉崎150%、八幡80%という結果になりました。191%の高い数値となった五井は中心性の高い都市、80%の低数値となった八幡は中心性の弱い都市と見ることができます。23,012人が住んでいるのに、その80%にあたる18,392人分の都市役割しか果たせず、およそ5,000人分が他都市へ流出している八幡。8,179人しか住んでいないのに、その191%にあたる15,592人分の都市役割を果たして、およそ7,000人分が周辺集落から流入してくる五井。両者の中心街を比べれば、ほぼ間違いなく八幡より五井が都市的で賑やかなはずです。五井も八幡も見ていないのに、占い師みたいなことを書いて申し訳ありませんね。でも大体にして都市地理好きというのは、占い師、ほらふき、行商人、物乞い、旅芸人と大した差は無いと思うのですよ。同じ人間ですから。

[61078]でるでるさん
「百間と宮代」に関する情報、ありがとうございました。この質問も上記「八幡と八幡宿」と全く同じ観点から投げかけさせていただいたものです。昭和45年国勢調査では杉戸町にも宮代町にも人口集中地区が設定されていました。でも、この二つの人口集中地区(市街地)はピッタリくっついていて、行政界が無ければどう見ても一つの人口集中地区(市街地)に見えてしまうわけです。当時、私は杉戸町と宮代町の人口集中地区を一つにくくり、「杉戸」という任意の地名を付していました。現在、その地名の付し方が妥当か否かを検証中なのですが、そんな中で「杉戸・宮代」または「杉戸・百間」と表わした方が良いのではないかという考えが頭をもたげてきたのです。それで結論ですが、自分としては杉戸、宮代両町に跨る市街地をまとめて一個の都市地域とみなし、それを「杉戸・宮代」と呼ぶことにしたいと思います。今も根強く残る柴田町船岡とちがって、どうも百間という地名と、その百間が指し示す領域の概念は早い時期に風化してしまったように思えてならないからです。

人口集中地区人口(常住人口)を換算人口(機能人口)で除してを、換算人口(機能人口)を人口集中地区人口(常住人口)で除してに訂正しました。
[61498] 2007年 10月 3日(水)21:36:45【1】千本桜 さん
大山街道大塚宿
昭和45年国勢調査では、海老名町大字柏ヶ谷と綾瀬町大字寺尾にそれぞれ人口集中地区(市街地または都市地域と解釈)が設定されていました。行政体が異なるので別々の人口集中地区として扱われていますが、両者はぴったりくっついていて、見た目は一つの市街地になっています。当時、私はこの一塊の市街地に「大塚」という任意の地名を振っておりました。5万分の1地形図では、海老名町大字柏ヶ谷のこのあたりに大塚、綾瀬町大字寺尾のこのあたりにも大塚という集落名が記載され、さらには、ここに大塚本町駅があり、大和市のここには相模大塚駅があることからして、このエリアの通称は大塚だろうと判断したからです。いま、この判断の正否を再検討中ですが、2.5万分の1地形図(ウォッちず)で確認したところ、現地の経年変化が激しくて、大塚本町駅は無くなり、大塚という地名の記載も無くなっています。でも、やっぱり30数年前は大塚という地名が日常的に使われていたような気がするので、ここは大塚に決定したい。もし、この判断が正しいなら、大塚という地名は凄い地名だなと思います。江戸時代から今日まで一度も自治体名に用いられたこともなく、したがって大字名になったこともないのに、大字柏ヶ谷(海老名町)、大字寺尾(綾瀬町)、大字上草柳(大和市)の一部を大塚という地名に染めていたことになります。もしかすると、大字栗原(座間町)の大山街道に面したこのあたりも大塚という通称名で認識されていた可能性もありますね。すると、四つの大字に跨っていたことになります。宮城県では、こんなの見たことがありません。あえて類似例を挙げるなら、岩沼市大字押分大字早股に跨って形成された小さな町場の通称名・三軒茶屋があります。通称三軒茶屋の区域はぼんやりしていて私には線引きできませんが、大字押分、大字早股と同等クラスの汎用性があると見ています。大塚も境界線はぼんやりしていても、周辺大字と同等またはそれ以上の汎用性があったのではないかなどと、地形図を見ながら考えました。♪一服しながらぼんやり地図をみているのが あたしは好きなのさ カモメよ カモメよ 淋しかないか~~~。あらあら、なんでここで、ちあきなおみさんが♪「かもめの街」を唄いだすの。彼女は歌が上手い。彼女の歌を聴いていると、ものすごくデフォルメしてあるのに無理なく目に飛び込んでくる上質な地図を見る思いがします。
【注】文中の海老名町、綾瀬町、大和市、座間町は昭和45年当時の呼称です。また、大字柏ヶ谷、大字寺尾、大字上草柳、大字栗原、大字押分、大字早股に関しては、実際の表記方が大字柏ヶ谷であれ、柏ヶ谷であれ、柏ヶ谷町であれ、実態が大字であることに変わりがないのを理由に、すべて大字を付しています。その方が地域を理解しやすいと思うからです。
[74322] 2010年 3月 11日(木)07:52:26【1】千本桜 さん
徳島県諸都市vs釧路・石巻・滝川
平成21年分の路線価を見ていて釧路、石巻、滝川3市の最高路線価が低いと感じました。都市の大きさというか、地域の中で占めている都市としての役割の重さに比して、低いと感じるのです。徳島県の諸都市と対比すると、その低さが明確になります。人口集中地区を形成していない藍住町、石井町、美馬市の一等地より、釧路市の一等地の地価が安いなんて・・・。最高路線価(平成21年分)、DID人口(平成17年国勢調査)、行政人口(平成17年国勢調査)、事業所従業者数(平成18年事業所・企業統計)、年間小売販売額(平成19年)を表形式にまとめました。

都市最高路線価DID人口行政人口事業所従業者数年間小売販売額
徳島県 徳島市440,000円189,975人267,833人139,412人30,177,566万円
徳島県 阿南市94,000円5,604人78,002人31,506人6,529,878万円
徳島県 小松島市89,000円19,296人42,115人15,366人3,792,090万円
徳島県 吉野川市86,000円6,547人45,782人15,303人3,381,167万円
徳島県 藍住町82,000円32,286人10,417人3,954,153万円
徳島県 石井町81,000円26,068人8,755人2,370,478万円
徳島県 鳴門市80,000円21,695人63,200人24,291人4,682,792万円
徳島県 三好市80,000円5,410人34,103人13,070人2,163,911万円
徳島県 北島町79,000円11,866人20,703人8,495人2,811,262万円
徳島県 美馬市76,000円34,565人11,472人2,956,786万円
北海道 釧路市66,000円165,175人190,478人84,024人18,721,195万円
徳島県 松茂町65,000円14,926人8,675人1,766,759万円
宮城県 石巻市54,000円97,637人167,324人71,400人18,484,583万円
北海道 滝川市28,000円33,564人45,562人18,748人5,248,671万円

北海道釧路市の最高路線価・北大通五丁目の北大通りは、人口集中地区を形成しない徳島県美馬市の拝原地区を走る県道と同額の1平米66,000円。
宮城県石巻市の最高路線価・鋳銭場の石巻駅前通りは、徳島県阿南市学原町の国道を逸れて奥まった袋小路と同額の1平米54,000円。
北海道滝川市の最高路線価・本町一丁目の国道451号通りは、徳島県美馬市脇町の農地の中を走る市道より1,000円安い1平米28,000円。

書込み訂正。阿南市大字学原を阿南市学原町に訂正しました。
[78578] 2011年 6月 18日(土)17:50:22千本桜 さん
富山県出町、五百石と宮城県槻木、金ヶ瀬の共通点
[77087] 88 さん
富山県の市制町村制施行時の情報を上梓予定ですので、引き続きご活用いいただければ、と思います。

市制町村制施行時の情報を見て、富山県の出町(砺波市)と五百石(立山町)は、宮城県の槻木(柴田町)と金ヶ瀬(大河原町)に似た経緯を辿って来たことを知りました。

共通点・第1段階(江戸期)
槻木は入間野村に形成された町場の名。
金ヶ瀬は平村に形成された町場の名。
出町は杉木新村に形成された町場の名。
五百石は松本開(開は村と同義)に形成された町場の名。
ということで、いずれも「村名と異なる名称を持つ町場だった」ことで共通します。宮城県にはこれに類する町場が数多くあります。
ここで素朴な疑問が生じます。江戸期の入間野村に槻木と言う名の宿場町が開設されました。入間野村にあるなら入間野宿でよかろうに、なぜ槻木宿を名乗るのか。なぜ入間野宿を名乗れなかったのか。地名由来を追っても解決しない問題です。柴田町のその道に詳しい人にお尋ねしても、やはり分からないとのことでした。

共通点・第2段階(明治22年 町村制施行時)
入間野村など10村が合併。新自治体は入間野村の町場名をもって槻木村とし、それまでの入間野村は槻木村大字入間野になりました。
平村など3村が合併。新自治体は平村の町場名をもって金ヶ瀬村とし、それまでの平村は金ヶ瀬村大字平になりました。
杉木新村など8村と杉木村の一部が合併。新自治体は杉木新村の町場名をもって出町とし、それまでの杉木新村は出町大字杉木新になりました。
松本開など8村が合併。新自治体は松本開の町場名をもって五百石町とし、それまでの松本開は五百石町大字松本開になりました。
ということで、いずれも「村名を抑えて町場名が自治体名に出世した」ことで共通しています。「入間野の槻木」から「槻木の入間野」へ逆転したわけです。宮城県にはこの類の町場が結構あります。

共通点・第3段階(昭和の合併時)
槻木町は船岡町と合併して消滅。しかし、大字入間野を大字槻木に改称することで、槻木の名を残しました。
金ヶ瀬村は大河原町と合併して消滅。しかし、大字平を金ヶ瀬(大字の字句を冠しないが実態は大字)に改称することで、金ヶ瀬の名を残しました。
出町は周辺5村と合併して消滅。しかし、大字杉木新を大字出町に改称することで、出町の名を残しました。
五百石町は槻木町、金ヶ瀬村、出町より少し複雑な経緯を辿りますが、結果的に大字松本開の区域は大字五百石に改称されています。
宮城県には、第1段階から第2段階へ進展した町場は結構ありますが、第3段階まで進展したのは槻木と金ヶ瀬だけです。くしくも出町、五百石はその仲間でした。通称町場名に由来する地名が生き残る中、公称村名に由来する地名が消されて行く。この現象をどう解釈すれば良いのでしょうか。町場名は強いですね。自分が帰属していた村名を消滅させ、その区域を自分の名に書き換えてしまうのですから。

ここで、村名と町場名が同名の場合はどうなのかという疑問が涌いてきます。例えば、富山県の上市は江戸期の村名が上市で、そこに形成された町場も上市のはずです。現在私たちが上市と呼んでいるのは、村名を引きずった上市なのか、町場名を引きずった上市なのか。どっちなんでしょう。
なんだか疲れてきました。話題を砺波地方の都市間競争に切り替えます。

砺波地域(砺波市、南砺市、小矢部市の範囲を想定)と仙南地域は地勢こそ似ていませんが、どちらも小規模都市がドングリの背比べをしている点で似ています。砺波地域の中心都市って、どこなんでしょう。やはり今でも出町、石動、福光がビッグ3でしょうか。井波、福野がビッグ5にしてくれと言いたげですが、我慢してもらいましょう。

平成17年の人口集中地区または準人口集中地区比較
都市人口数
石動7,625人
福光4,331人
出町3,691人
出町が石動の半分。やはりDID人口は都市の賑わいや中心性の判断基準になりにくいようです。

平成22年分の路線価より、各都市の1平方メートル当り最高評価額比較
都市評価額
出町56,000円
福光50,000円
石動49,000円
こちらの方が判断基準になりそうな気配です。
[80846] 2012年 5月 14日(月)13:09:32【1】白桃 さん
鶯沢町の1960年のDID
DID(人口集中地区)がはじめて登場した1960年(昭和35年)の国勢調査ですが、東北地方のDID人口を見ていてアレっ!と思ったのは、宮城県の鶯沢町(現:栗原市)に6,269人のDID人口が記載されていることです。
1960年当時の宮城県でこの他にDIDが存在したのは、仙台市、石巻市、塩竈市、古川市、気仙沼市、白石市、名取市、大河原町、亘理町、岩沼町、涌谷町、若柳町、迫町、女川町といったナルホドといった処で、角田市、柴田町、築館町にはありませんでしたので、鶯沢のDIDは意外でした。でも、ここには細倉鉱山があったのですね。
東北地方に限っても、花矢町(現:大館市)、花輪町、尾去沢町(以上、現:鹿角市)にDIDが存在していたところから、1960年当時の鉱山都市?の繁栄ぶりがしのばれます。
私は、炭鉱も含め鉱業で成り立っていた地といえば、岡山県の柵原と吹屋しか知りません。吹屋はもちろん、柵原にしても訪れたのは全盛期ではなかったと思います。
このような鉱山町は男の人口比が高かっただろうと推測されますが、どんな雰囲気の町だったのでしょうか、詳しい方がいらっしゃいましたらお教えください。
[81136] 2012年 7月 18日(水)19:22:26白桃 さん
ずっと非DIDな市、ずっとDIDな町
よく似た既出の記事もありますが、あえてくどく・・・。
[79605]白桃で
・DIDを有しない市の数:124
・DIDを有する町村の数:165
と、2010年国勢調査における状況を書いておりますが、1960年国勢調査から2010年国勢調査までに現在の市域内において一度もDIDが設定されていない市とその逆に毎回設定されている町を見てみました。
※沖縄県については、1970年国勢調査から2010年まで

◎ずっと非DIDな市(2010年国勢調査人口順)
南アルプス、笛吹、三豊、丹波、山武、那珂、高島、小美玉、日置、南島原、鉾田、真庭、雲仙、北杜、稲敷、いなべ、桜川、常陸大宮、さくら、つくばみらい、雲南、田村、加東、米原、南城、豊後大野、阿波、曽於、南九州、南さつま、海津、瀬戸内、行方、つがる、浅口、本巣、由布、御前崎、潟上、香南、神埼、朝来、美馬、国東、うきは、安芸高田、美作、上天草、山県、壱岐、阿蘇、養父、松浦、陸前高田、えびの、串間、垂水 (以上57市)
殆ど、「平成の合併」で出来た市ですが、設定されたことのある市の中には、DIDに関しては試行錯誤状態だった1960年国勢調査において4,771人で設定された杵築市や、後で一緒になった日生町にDIDが設定されていた“おかげ”という備前市があります。

◎ずっとDIDな町(2010年国勢調査DID人口順)
1位志免(福岡)41,900---21位遠軽(北海道)11,425
2位大泉(群馬)31,92922位倶知安(北海道)10,957
3位武豊(愛知)29,63423位余市(北海道)10,338
4位大磯(神奈川)29,12724位笠松(岐阜)9,982
5位海田(広島)26,94025位芦屋(福岡)9,459
6位苅田(福岡)24,48826位門川(宮崎)8,731
7位二宮(神奈川)24,39227位松田(神奈川)8,483
8位水巻(福岡)22,59928位八雲(北海道)8,137
9位王寺(奈良)18,69029位小川(埼玉)8,045
10位下諏訪(長野)18,39130位多度津(香川)7,861
11位忠岡(大阪)18,14931位坂(広島)7,593
12位湯河原(神奈川)18,12932位栗山(北海道)7,037
13位大河原(宮城)15,40533位湯浅(和歌山)6,618
14位美幌(北海道)14,01234位岬(大阪)6,349
15位嘉手納(沖縄)13,27935位真鶴(神奈川)6,191
16位与那原(沖縄)13,09536位江差(北海道)5,499
17位松前(愛媛)13,06137位金武(沖縄)5,449
18位岩内(北海道)12,89138位琴平(香川)5,297
19位大洗(茨城)12,88239位那智勝浦(和歌山)5,077
20位新ひだか(北海道)12,808
錚々たる町が予想通り並びましたが、湯河原に続く大河原が東北地方唯一だとは意外でした。
(ま、婚期の遅れた絶世の美女、というところですか・・・)

この特集記事はあなたのお気に召しましたか。よろしければ推奨してください。→ ★推奨します★(元祖いいね)
推奨するためには、メンバー登録が必要です。→ メンバー登録のご案内

… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
白桃研究所長による人口テーマ専門誌

パソコン表示スマホ表示