都道府県市区町村
白桃研究所長による人口テーマ専門誌

地域人口の社会減

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記事数=18件/登録日:2012年9月29日

住んでいる所、思い出いっぱいの街の人口がだんだん減少してゆく。私にとって、それは懐具合が寂しくなるより辛いものです。
日本全体でみたとき、出生率の低下により人口減少時代に突入しておりますが、個人的興味から日本全体のことや人口増加中の地域の事はここで取り上げません。
人口減少中の地域、とりわけ地方都市や田舎の町村の殆どは、人口の自然減に加え、人口の流出超過(社会減)という大きな問題を抱えております。そういった地域では、病院が無くなったり、学校が統合されたり、生活する上でも不便をきたしております。私は“過疎”という言葉はもう少し慎重に使用しなければ、と考えております[6390]が、徐々に住みにくくなっていることは間違いないでしょう。
地域人口の具体的な要因については「去りゆくワケ」で取り上げることとし、この特集では、日本最少人口市の歌志内[25750]、廃墟となった“軍艦島”[32514]、かつては50万都市尼崎[39929]、“蚕都”岡谷[74365]など、典型的な人口減少地域の見事な?までの減少ぶりや実情について、その地にゆかりの方が書かれた記事を中心に取り纏めてみました。

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★推奨します★(元祖いいね) らるふ

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[4114]2002年10月23日
G
[4978]2002年11月17日
らるふ
[6390]2002年12月13日
白桃
[9933]2003年2月27日
ニジェガロージェッツ
[10198]2003年3月2日
白桃
[11883]2003年3月26日
yamada
[16411]2003年6月7日
NS
[17538]2003年6月29日
千本桜
[25750]2004年3月5日
紅葉橋律乃介
[32514]2004年9月4日
地球人
[39929]2005年4月17日
らるふ
[45426]2005年10月5日
般若堂そんぴん
[47630]2005年12月24日
ふぁいん
[59778]2007年7月15日
白桃
[74323]2010年3月11日
JOUTOU
[74365]2010年3月16日
じゃごたろ
[74447]2010年3月26日
千本桜
[75200]2010年5月29日
白桃

[4114] 2002年 10月 23日(水)14:58:20G[わたらせG] さん
都市と銀行
ふと、街を車で走っていて思ったのですが、昨今の銀行合併により、銀行の支店統合が進み、昔あったはずの銀行がなくなっている。または、ATM設置のみになっている。私の住んでいる街は人口減少が著しく、産業の基盤もないので、いたしかたないことですが・・・。こんな観点から都市の盛衰を見るのもおもしろいのではないかと・・・。みなさんのお住まいの街はどのような状況でしょうか?
[4978] 2002年 11月 17日(日)16:30:56らるふ さん
人口について
最近、人口問題に関する話題が出ているので少し。
以前、[4656]ニジェガロージェッツ さんの「近年のヴォルゴグラード市における人口減少傾向はロシアの諸都市共通のもので、大幅な自然減によるものと推測します。」という言葉がありました。
ロシアの人口関連の資料を見ると、平均寿命が男性59歳、女性72歳、と近年延びていないようです。(ちなみに外務省によると男女の平均寿命差13歳というのは世界一だそうです。)またロシアでは1980年代は増加傾向にあった出生数が1990年代から激減し、急激な少子化が進んでいるようです。
日本では、もっと前から少子化が進んでいるのだけれども、平均寿命が延びているので人口減少が先送りされてように見えるだけで、実質的には「人口の大幅な自然減」がすでに進んでいると言えるでしょう。
と言う訳で、数字としても全国的な人口減少は確実にやってきます。
でもまあ、悪く考えるとキリがないので、いい方にも考えてみましょう。例えば、人口100万人の都市が都市機能を維持しながら人口80万人に減少した、としましょう。これなら1人あたりの都市機能は豊かになる計算です。もちろん異論はあると思いますが、これからは「量より質」、1人あたり或いは1万人あたりの施設、財政、など、人口は母数にまわして考える必要がありそうです。
人口が多いとか少ないとかだけではなく、その人口規模に適した○○があるか、とか・・・
[6390] 2002年 12月 13日(金)00:54:46白桃 さん
過疎と過密
 不思議なもので、今日一日休みであったにもかかわらず新規書き込みの意欲が湧いてこなかったのです。(風邪気味で体調がすぐれないのかな?・・・白桃、自慢じゃないけど小学校2年のとき扁桃腺の手術をして以来、40年以上風邪をひかなかったのですが・・・)体がだるいときに、このような重いテーマを書き込むのは良くないとわかっているのですが・・・
 一言だけ云わせてください。
 「過疎」と「過密」という語句はまるで対句のように使われますが、少し違うのではないかと思います。というのは、過密はもっぱら物理的な問題で、過飽和な状態をさしていると言っても良いでしょう。一方、過疎は、「まばら過ぎる」というような物理的な問題ではないのです。そもそも、言葉自体がまずいのです。ある地域に大体これぐらい人が住めばよろしい、というような適量?数が決められているはずもなく、そんな予定調和的な罠に誘うのが「過疎」という語句だと思います。「相対的に疎」である状態をなにも過疎と呼ばなくても良いのです。例えば中国地方の中山間地では高度経済成長期にドラスチックな人口減少をみました。その結果、かなりの地域が過疎地域として指定されましたが、指定された地域すべてが、そこで住んでいては全く生活できないという絶望的な状況ではありません。職場(生産の場)もなく、学校、病院等も全くないというところに人間が住んでいるとしたら、まさにそこを「過疎地域」と呼んでもいいでしょうけど、そんなところに社会集団としての人間は住まないのではないでしょうか。地域の主体はあくまでも生産活動や生活を行う人です。人のいないところは単なる空間であって地域ではないと考えます。白桃は、いわゆる「過疎」や「過密」に対して、なるがままに捨てておけ という気持ちはさらさらありません。特に「相対的に疎」なる地域が本当に「過疎地域」になる前に強力な手立てを講じるべきだと考えます。
[9933] 2003年 2月 27日(木)23:29:07【1】ニジェガロージェッツ さん
一度作ってみてかった、都市別最盛期人口表 ・ 兵庫県版
9900番台に入り、いよいよ書き込み数10000に向けてのカウントダウンですね。今月中に達成しそうな勢いです。
ここにきて、[9903]Zzz さん、[9921]太白 さん、からの米国の地方制度に関する、新鮮かつ興味深い情報が寄せられ、感激しております。
(小生もロシア滞在中に地方自治の制度を調べておくんだったと後悔しきり)

さて、[9755]でロシア極東の各都市の人口推移表を作りつつ想いを新たにしたのですが、前から一度作ってみたかった「都市別最盛期人口表」なるものを、この際兵庫県に限って実験的に作ってみました。
人口データのプロ、白桃さんから見れば、「おい、そこ間違ってるぞ!」と突っ込まれそうですが、この手の突っ込みは大歓迎です。

表作成にあたって、手持ちの統計資料や、各市のホームページにある統計から人口の推移を拾い集めたのですが、約束事として気を付けたのは、国勢調査人口とそれに基づいて集計された推計人口のみを対象とし、月末付けで公表されている住民基本台帳人口は、除外して作成しました。

2002年10月1日(推計人口)における兵庫県22市9区の最盛期人口表
市・区推計人口最盛期人口  最盛期比率減少率
神戸市1,510,4681,520,3651995.1推計99.30.7
 垂水区225,050240,2411995.12推計93.76.3
 西区239,386239,386更新中100.00.0
 北区224,800231,6271996.5推計97.12.9
 長田区104,837214,7171967.7推計48.851.2
 兵庫区107,679208,9381963.8推計51.548.5
 東灘区199,018199,018更新中100.00.0
 須磨区173,674188,9491995.1推計91.98.1
 中央区111,436182,8201962.6推計61.039.0
 灘区124,588172,2301970.3推計72.327.7
尼崎市463,530553,6961970.10国調83.716.3
姫路市480,147480,147更新中100.00.0
西宮市451,163451,163更新中100.00.0
明石市292,280294,8641999.11推計99.10.9
加古川市266,558269,1991999.10推計99.01.0
宝塚市216,751216,751更新中100.00.0
伊丹市191,917193,3791999.10推計99.20.8
川西市156,058156,058更新中100.00.0
三田市113,366113,366更新中100.00.0
高砂市95,87499,4221998.10推計96.43.6
芦屋市87,79088,6231988.10推計99.10.9
三木市75,77178,6531995.10国調96.33.7
赤穂市52,01752,3741985.10国調99.30.7
加西市50,73152,1071985.10国調97.42.6
小野市49,55949,559更新中100.00.0
洲本市40,52648,4971960.10国調83.616.4
豊岡市47,09847,7121985.10国調98.71.3
篠山市46,42046,420更新中100.00.0
西脇市37,40342,2381960.10国調88.611.4
相生市33,61442,1881974.10推計79.720.3
龍野市40,40241,3091997.4推計97.82.2

注)神戸市各区の最盛期人口のうち、中央、兵庫、長田の3区については1945年以前のデータが行政区画が大幅に違っているために採用していない。(拙稿[2536]などに関連記事)
[3421]のデータから、現在の中央区域に1935年に24万人、また現在の兵庫区域にも1940年に24万人ほどの人口があったと推測できるが、町丁目別人口データが揃わないため、計算できない。
[10198] 2003年 3月 2日(日)12:52:25【1】白桃 さん
岡山県南及び香川県の人口推移(国勢調査より)
岡山県南部(備前及び備中南部)35市町村と香川県43市町(さぬき市は旧5町単位としております。)の1920年から2000年までの国勢調査人口の推移についてまとめました。両地域は瀬戸内海をはさんではいるものの、社会経済的にみてわが国における等質的な中進地域としてひとくくりにしても差し支えないと考えます。(なお、人口推移については2000年国勢調査時の市町村域で考察しております。)
1.人口ピークを迎えた年別市町村数
1947年…15(笠岡、矢掛、御津、芳井、吉井、佐伯、三木、土庄、大内、内海、
         琴平、引田、大川、寒川、池田)小豆島3町はじめ香川県東部の町
         が目立ちます。
1950年…25(和気、牛窓、建部、寄島、加茂川、美星、吉永、赤坂、観音寺、
         高瀬、詫間、長尾、満濃、大野原、豊中、三野、豊浜、津田、
         山本、仁尾、綾上、庵治、仲南、塩江、琴南)財田を除く香川県
         三豊郡及び観音寺など、香川県西部が目立ちます。
1955年…04(井原、邑久、財田、直島)井原市は地場繊維産業、直島町は精錬所
         の従業者数がピークを迎えたのか?
1960年…00
1965年…02(日生、白鳥)白鳥の手袋産業はこの頃ピークでした。
1970年…00
1975年…03(玉野、備前、坂出)玉野、坂出は造船、備前は耐火レンガ。造船業
         に特化した都市が1975年頃ピークを迎えることは他地域でも
         見られます。
1980年…01(金光)新産都「水島」のピーク?
1985年…01(善通寺)自衛隊他、学生が多い都市なので、この頃を境に学生数
         は減少したのか?
1990年…02(鴨方、多度津)2万人規模、すぐ近くに倉敷、丸亀(県No.2)
         の都市があるというところが共通。
1995年…03(真備、志度、綾歌)倉敷、高松、丸亀の近郊都市化がピーク?
2000年…22(岡山、倉敷、総社、山陽、灘崎、瀬戸、長船、早島、里庄、
         熊山、船穂、清音、山手、高松、丸亀、香川、国分寺、綾南、
         牟礼、飯山、宇多津、香南)岡山市、倉敷市、高松市、丸亀市
         及びその近郊ばかりであるが、船穂と香南はすでに減少をみせ
         ております。
2.調査年間ごとの増加1位市町 ( )は左から1位市町、岡山県南、香川県の増加率
1920~1925 財田(13.73)(1.95)(3.31)
          吉野川導水による農地の生産性が高まったのであろうか?
1925~1930 玉野(11.43)(4.21)(4.64)
          玉野市に現三井造船ができたのは1917年
1930~1935 直島(32.30)(5.34)(2.16)
          現三菱マテリアルが1917年に直島に精錬所を造る。
1935~1940 玉野(27.39)(0.26)(-2.44)
          軍需と関係するのか?
1940~1947 大内(41.23)(19.84)(25.64)
          大内町三本松には東洋紡績がありました。都市部への空襲、
          疎開、外地からの引き揚げ、等戦争終結に伴う特異的な現象
          と簡単に片付けるのはどうでしょう。食糧が比較的豊かで
          紡績工場などの働き口が手近にある町(土庄、豊浜など)も
          急増しております。戦後のベビーブームも関連。
1947~1950 高松(11.64)(3.12)(3.09)
          当然といえば当然。都市部への人口回帰現象。
1950~1955 直島(12.51)(3.20)(-0.23)
          以後、一部を除き両地域とも、高度経済成長期の労働力供出
          を行うのです。
1955~1960 岡山(6.26)(1.11)(-2.64)
          停滞の中で、県都のみがわずかに増加。
1960~1965 倉敷(8.61)(2.18)(-1.96)
          水島、動き出す。
1965~1970 倉敷(22.51)(8.13)(0.78)
          水島の最盛期、呼応するかのように坂出は番の州埋め立て。
1970~1975 山陽(69.50)(9.00)(5.88)
          ニュータウン登場。しかし、高度成長の時代の終焉。
1975~1980 山陽(36.58)(4.16)(4.01)
          両地域とも同じような人口推移をみせはじめる。
1980~1985 灘崎(15.80)(2.92)(2.27)
          人口増加1位が岡山市北東から南に変わった。
1985~1990 国分寺(9.52)(1.03)(0.08)
          高松市近郊の増加が目立つ。
1990~1995 国分寺(17.40)(2.05)(0.35)
          瀬戸大橋開通の影響で宇多津の増加も目立つ。
1995~2000 熊山(10.42)(0.75)(-0.40)
          バブル崩壊、マイナス成長時代へ


[11883] 2003年 3月 26日(水)22:43:03yamada さん
小樽、塩竃
突然ですが、
札幌市やその周辺の人口が増えているのに、小樽市の人口は減少し続けています。同じ位の距離の恵庭市は人口を伸ばしているのに・・・
仙台市や名取市、多賀城市の人口は増えているのに、塩竃市の人口は減少しています。仙台からは多賀城市とあまり距離もかわらないのに・・・
何でだろう?
[16411] 2003年 6月 7日(土)14:01:35NS さん
分散型都市分布構造はデメリット?
[16407]両毛人さん
山口県は、中小の都市が散在する分散型都市分布構造であり、中核となる都市を持たないことから、近年、急速に成長しつつある情報サービス、教育、文化、レジャー、デザイン等の都市型産業の立地が十分でなく、これが、若者を中心とした人口減少や地域活力の低下につながっているといわれています。
(中略)来るべき都市間競争に打ち勝って、21世紀に自活できるたくましい山口県を創造していくこととしています。
参照ホームページ:
http://www.saikyo.or.jp/kento-gappei/corecity/city01.html
(山口県県央中核都市建設協議会HP)

 分散型都市分布構造地域に関する自らの考察はかつて拙稿[15660]で示しましたが、行政サイドでもほぼ同様の認識の下でデメリットとして分析しているところがあるというのが興味深いですね。
 で、現在成長中と見なされている上記の諸産業がおしなべて大規模人口集積地域で高度に発展し、それ以外の地域では悉く発展の度合いが低いという現実からして、両毛人さんが[15863]で述べられた
複数の都市が突出することなく鼎立して成立する、等質的な地域、という地域もまた存在するという視点ももっと一般的になればいい
という形で理解され得る地域は、行政・産業界サイドからは「上記の『都市間競争』を勝ち抜くには適さず将来的に衰退の危険性が高い地域であって、発展のためにはなるべく無くなる事が望ましい」と潜在的に思われているのではないか?という感が否めません(あえて極論風にまとめましたが)。
 そのような方向性が行政・産業界に生き続ける限り、分散型都市分布構造地域において大規模な人口集積地域を作ろうとする動きは決して止まらないでしょうし(都市間競争に「勝つ」というよりは競争から地域を「守る」という消極的な意味合いの方が強いかも知れません)、両毛人さんが言うところの「ゆたかな地域性」を維持し続けるためには、分散型都市分布構造地域に適した産業が如何に成長産業として定着していくか、そして過度の「都市間競争」に対しては無益なものとして如何に歯止めをかけられるか、等の点にかかってくると考えられるでしょう。ただ、「規制緩和」が今日の日本における経済再生のキーワードとして強く支持されている現状では、やはり相当に厳しいのかな・・・?というのが私の偽らざる感想です。
[17538] 2003年 6月 29日(日)21:01:14千本桜[軒下提灯] さん
岩見沢そして札幌
[17534]三丁目さん
正直なところを申し上げると、岩見沢市がわからないのです~(中略)~以前、岩見沢市にはなぜ8万もの人口がいるのか分からない、とおっしゃっていましたが、私もよくわかりません。

横から口をはさんで申し訳ありません。岩見沢市については殆ど何も知らないのですが、もし北海道が十勝県だの空知県に分かれていて、岩見沢市が空知県の県庁所在地だったなら、たぶん今ごろ人口10万~12万人(ただの推測ですが)の市になっていたと思います。それを思うと岩見沢市の現状が人口8万というのは少な過ぎるように思います。
炭坑が賑わっていた昭和30年当時の空知支庁管内は人口80万強。同時期の山梨県より多かったのですね。今はどのくらいの人口なのか面倒だから調べていませんが、激減しているのは間違いないでしょう。個人的希望ですが、激減する空知地方の人口をもう少し岩見沢市が受け止めてくれたら良かったと思いますが、それが出来なかったのでしょうね。もう2~3万人を何とか受け止めることができなかったのか・・・。

思うに、空知地方で減少した人口を受け入れたのは岩見沢じゃなくて札幌なのでしょうね。札幌のことも詳しく知らないので発言するのが気がひけますが、自分なりのイメージだけは持っているのですよ。そう、札幌って開花促進剤をばらまかれて大輪の花を咲かせたけど、根や茎がちょっと弱そうな都市に見えます。たぶんチッソとカリが不足してるのですね。
[25750] 2004年 3月 5日(金)01:20:19紅葉橋律乃介[紅葉橋瑤知朗] さん
歌えない市
[25739] 2004年 3月 4日(木)22:52:56 なおさん
歌志内市の動向が少し気になる

 気になるといわれれば、気になって来ました。
 国勢調査でのピークは昭和22年の42,080人。以降、昭和25年から5年刻みで国調人口(10月1日現在)を。27年からも5年刻みで住民基本台帳(住民登録)人口(27年のみ12月31日、32年からは9月30日現在)を見てみましょう。

人口
昭和2540,954
昭和2743,768
昭和3036,621
昭和3239,120
昭和3538,002
昭和3741,081
昭和4027,744
昭和4231,162
昭和4519,334
昭和4714,310
昭和5011,778
昭和5210,705
昭和5510,178
昭和579,770
昭和609,612
昭和629,406
平成 28,279
平成 48,000
平成 76,867
平成 96,550
平成125,941
平成145,871

 平成16年1月末は5,771人。順調に減少が続いています。炭鉱全盛の昭和30年代までは3~4万人いた人口ですが、45年には2万人を割り込み、57年には1万人割れ。現在は減少も落ち着いており、滝川市周辺との合併まで5千人台は変わらないでしょうね。
[32514] 2004年 9月 4日(土)00:10:45地球人 さん
猫使いさん、ようこそ、長崎県へ 
[32501] 猫使い さん
 今日は前から訪れたいと思っていた高島に行き、さらに海上タクシーで軍艦島の周囲を2周してもらいました。軍艦島の廃墟群を目の当たりにし、なんとも言えない感慨に浸りました。
さらに、現在、平戸市内に滞在・・・

猫使いさん、こんばんは。
ようこそ、長崎県へおいでくださいました。
 ここ数日は、少し秋を思わせる天気なので、旅行日和となりましたね。
 高島町は、来年1月に長崎市に合併となります。恐らく、今の豪華(?)な町役場は支所ということになるだろうと思います。高島町は最盛期に2万2千人もいた人口が、今では800人台です。過疎の島では、町役場が大きな職場となっていると思いますが、高島も合併後は役場職員の激減とともに、住民数の減少が懸念されるところです。
 端島(軍艦島)のアパート群(廃墟)は往時を偲ばせますね。長崎県には、ほかに西彼杵郡崎戸町も以前の炭鉱最盛期のアパート群が廃墟となっており、以前に住んだことがある私としては、感慨深いものがありました。
 今日は、平戸においでなのですね。どうぞ、お気をつけて、長崎の魅力を存分に感じてお帰りください。
[39929] 2005年 4月 17日(日)10:06:55らるふ さん
尼崎市の人口
[39914] 小松原ラガー さん
もし仮に尼崎の人口が増える要素を、と考えたら、JR尼崎駅北の再開発に期待というところでしょうか。
最近10年の尼崎市の人口減少数を見ると、1990年代は年間4000~5000人の減少だったのが、2000年以降は年間1000人程度の減少となり、「下げ止まり」という感じはします。これからの「人口増加」のポイントは、工場跡地の再開発、特にマンション建築でしょうね。JR尼崎駅周辺や福知山線の沿線は、工場の撤退・縮小で「跡地利用」の再開発は今後さらに進むような気がします。尼崎市の分譲住宅の着工数は年間2000戸前後(西宮市よりは少ないのですが、全国的に見て多い方)ですが、2007年完成予定のキリンビール工場跡地の阪神百貨店を核とした大規模商業施設のオープンを前後に、分譲住宅(主にマンション)の供給が増えるのでは、と考えられます。
かつてJR尼崎駅は「寂れた駅」という感じでしたが、今では新快速が停車する乗り換え拠点駅、しかも大阪駅までわずか6分。ここを中心に商業施設や住宅の開発が進むのは当然だと思います。

上記、大まかな考えですみません。
ウォーターフロントの開発はどうなんだろう?
ここ3年の分譲住宅の着工数が松戸市と似ているのはなぜ?
JR塚口駅東の森永製菓も何だか気になる。
これからの尼崎について、もっと調べてみたいところではあります・・。
[45426] 2005年 10月 5日(水)20:48:39般若堂そんぴん さん
Re: 人口問題に関して
[45421]eiji_tさん
人口が減るにせよ増えるにせよ、急激な変化は後世に悪い影響を長く及ぼします。
仰るとおりですね.変化に対応する知恵を出す余裕もない,というのが最も恐ろしい.
日本においては,変化に対応するための時間は十分にあったはずなのです.それを怠ったツケは「怠った世代」が担うべき,というのも,今となっては酷ですね……

私の住む米沢市も人口減少が確実視されています.それが「空間的余裕」という形で顕れそうもないのが不思議と言えば不思議です.商業集積地の偏在と公共交通機関の不足は自家用車の必要性を高め,結果として道路が慢性的に混雑する……高齢者など,交通弱者にはますます住みにくい都市になりそうです.
[47630] 2005年 12月 24日(土)12:35:06【1】ふぁいん さん
日本一の蕨市
埼玉県蕨市の2005年国勢調査人口速報値は、69,995人でした。
昭和45(1970)年の77,225人(人口密度:15,172人)をピークに減少傾向にありましたが、
約40年間守り続けてきた人口7万台をついに割ってしまったようです。

蕨市は、昭和50(1975)年に初めて「日本一」の人口密度という「称号」を手に入れましたが、東京23区に再び抜かれ、もはやその座を失うのも時間の問題となりそうです。
(途中、昭和55(1980)年、昭和60(1985)年の国勢調査で東京23区に次ぐ全国2位になりますが)

都心回帰が順調に進んでいる中、もはや蕨が再び逆転する可能性はないでしょう。

それにしても現在の蕨市は、人口減少と同時に、急速に高齢化が進み財政力を弱めているそうです。
地方交付税不交付団体都市である財政豊かなお隣の戸田市が、JR埼京線開通後、人口急増しているのと比べあまりにも対照的です。
[59778] 2007年 7月 15日(日)19:25:55白桃 さん
天下泰平地理一途
海田八文字熟語は私の理想の世界です。実は今がその土岐。
すなわち、奥方さまと娘は那須の御用邸に、息子はバイトで今、丸の内。今の内にしか出きないことは「八海山」の四合ビンを飲み干すこと。土岐は今!。明知光秀の本能寺変の前のこの言葉、白桃化?の本質??
さて、歌志内市の人口が5千人をきった、東かがわ市が善通寺市に再び追い抜かれた等、等、ミクロの世界で生きてこそ私の本領が発揮出きると思うのですが、多摩には赤平っく(く、苦しい!)なコトを。
昭和の合併以降、高度成長経済の下、中央人口と「地方」人口の差が拡大したことは事実ですが、これは言ってみれば経済的な要因が強く働いた。白桃都市人口研究所では、この期間を1955~1975にしております。
次の期間、同研究所では1975~2000としておりますが、この時期の社会的人口移動の趨勢で特徴的なことは、一時的にしろ、「地方」の人口が盛り返したことで有馬す。田中角栄の「日本列島改造論」、竹下登の「ふるさと創生事業」の「効果」かもしれません。実際、1975~1980に東京都だけ人口が減少してます。でも、総括的には前の期間ほどでは無いにしろ、中央と「地方」の格差は拡大しております。それでも ま、政治的要因がある程度佐用した時期でしょう。
さあ、本題を急ぎます。2000~は出生率も低下、自然増は望める術もなく、また新たに「国際化」が大きく取り沙汰されるようになりそうです。いずれにしろ、間違いなく「地方」は非常に苦しくなるでしょうが、与野党問わず、地方選挙区に出馬する東京の政治家は「地方」のオイシイ?票を狙って「地方の時代」を掲げるでしょう。でも、「経済的効率」という理由から、例えば「無医村」ならぬ「無医市」が出現しても不思議ではない状況におちいるのではないでしょうか。
で、結局、こうなります。
「地方は都会の踏み台ではない!」、「地方は地方自らが守る!」が虚しく児玉する。

追伸:「八海山」が「破壊産」なら誰も飲まないだろうに・・・。
[74323] 2010年 3月 11日(木)09:10:26JOUTOU さん
鉱山の町から都市鉱山の町へ
みなさんおはようございます。鹿児島で記録的な大雪と思いきや、高知では過去最速タイ記録の開花宣言が出るなど、日本列島は寒いんだか、暖ったかいんだか???感覚になっているJOUTOUです。

さて、今朝のTBSの番組で「都市鉱山」の話題が出ているのをたまたま見たのですが、その再生というか精錬技術の応用で、一昨年11月に我々がお世話になったあの秋田県小坂町に新たな雇用が生まれているとのこと。再生事業を本格的にスタートしたのが約2年前というから、何となく縁があるようなちょっとうれしい気分になりました。

今年10月には国勢調査があります。果たして町の人口はどうなっているのでしょう?願わくば人口減少に歯止めがかかっていることに期待したいと思います。
[74365] 2010年 3月 16日(火)21:47:50【2】じゃごたろ さん
岡谷市人口53,000人割れ
こんばんは、じゃごたろです。

まずは、[74345]グリグリさん、さっそくの対応ありがとうございました。まったく内容に変化を与えないのですが、微妙に動くのは美しくないので指摘させていただきました。
おそらく、「ポイントしたときに表示する」か「表示しない」のどちらかではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
特になにも設定していないのですが、Yahooなどで見ると、記事名は普段は下線なしでポイントしたときだけ下線が表示されるというもので、おっしゃるとおりでした。


では本題。

タイトルは、先週の3/13の長野日報朝刊の一面記事です。冒頭の要約の引用すると
岡谷市の人口(2月1日現在)が前月比45人減の5万2961人となり、5万3000人台を割り込んだ。5万2000人台は1960年以来。第4次総合計画(2009~18年度)で目標人口を5万3000人とする市は、・・・(以下省略)

とのこと。縦書きの記事を横書きにそのまま写したため、数字の表記に一部違和感がある方もいるとは思いますが、そのまま引用しました。

人口面ではかつては諏訪地域の筆頭だったのが、茅野市に追い抜かれ差がひらく一方。岡谷市は山麓の傾斜地も含めほぼ開発し尽くされているのに対し、茅野市は八ヶ岳山麓の広大な農地が徐々に宅地化されていて、まだまだ大きなキャパシティーがあります。諏訪出身でない知人が建てたマイホームの多くは茅野市か原村、富士見町などの八ヶ岳山麓を有する自治体です。

さて記事には人口の推移の棒グラフがあり、そちらも興味深いので、数値だけでも引用います。

1930244465211676562
1935218963788959785
1940220603449756557
1947234572854352000
1950233572724350600
1955234722705350525
1960246272762952256
1965269433004356986
1970287223162860350
1975296323214461776
1980299363227462210
1985299043184361747
1990289853086459849
1995282102984658056
2000276442875756401
2005266972800254699
2010257372722452961

近年では、戦後から高度経済成期に人口が増え続け1980年前後にピークを迎え現在に至ります。そこから30年で約一万人近くの人口が減少したわけですが、この減少率は多い方なのか少ない方なのか。

しかし最も注目すべきなのは、年表最初の1930年の人口が76000人以上であること。女性の人口が男性のそれの二倍以上であることからも、製糸産業華やかし往時に多くの女工さんがこの地にいたという状況をうかがい知ることができます。

私は野麦街道を継承した県道39号で野麦峠を通過したことがありますが、あんな人煙稀なる険しい峠道を女性が飛騨から信濃へと来たのかと思うと、想像を絶するものがあります。しかも野麦街道は現在の道路ではなく、地図上では登山道として記載される直線的なもので、かなりの傾斜だったことを覚えています。


以上この話題は、先週末書き込もうと思って今日に至っているのですが、新たに製糸業つながりでも一つの話題があります。これも3/15の長野日報朝刊の一面。

富岡市の「仏式繰糸機」復元事業
設計図貸与に賛否

という記事。要は富岡市が製糸業で使っていた仏式繰糸機の復元事業のために、岡谷市が所有する設計図を貸してほしいということに、岡谷市側では賛否あるということです。

富岡市は、「富岡製糸場」として社会の授業で一度は耳にしたことがあると思います。また、この富岡製糸場関連がユネスコの世界遺産暫定リストに登録されているのをご存じである方も多いと思います。

で、前述の新聞記事です。

記事によると、富岡市は世界遺産の登録に積極的であるが、当時の繰糸機がない。国内では唯一、姉妹都市である岡谷市に現存する。さらに岡谷市には、当時のものではないが1999年に復元した復元機の設計図があり、富岡市はそれを貸して欲しいということ。それで新たに繰糸機を作成して、訪れた方々に体験できるものを作りたいということらしいです。

この貸与するかどうかに賛否両論あるようです。岡谷市が独自に作製した復元機の設計図は知的財産であるということと、富岡市に貸与しても岡谷市には全く利益がなく、即決できないようです。

はてさて、その後の行く先はいかに、といったところです。
[74447] 2010年 3月 26日(金)20:44:03千本桜 さん
石巻
[74412] 牛山牛太郎 さん
お久しぶりです。
3月8日には石巻市の市役所が移転を開始し、22日に完了しました。
移転した石巻市役所は雰囲気が良さそうですね。某町の町役場のように、外壁の色が暗くて いかにも役所らしい造りだと訪庁するのも気が重くなります。その点、元デパートの建物を利用した石巻市役所は外観がピンク系、1階がスーパー、6階まで全階エスカレーターあり、映画館だったスペースが議場という変わりものですが、気軽に立寄れそうで好感が持てそうです。ただ、気になったのは駐車場の料金です。大河原駅前ビルの駐車場は60分未満が無料で以降1時間ごとに100円ですが、石巻駅前の市役所駐車場は60分未満が無料で以降30分ごとに150円です。30分ごとに150円は大河原の3倍、仙台市役所の二日町駐車場の1.5倍です。石巻の地価の安さを思えば少し料金が高すぎるように感じます。ちなみに石巻市役所前の路線価は、高知県いの町の中心街から離れた山の際を走る町道と同額の1平米50,000円です。いの町の路線価が高すぎるのか、それとも石巻の路線価が低すぎるのか・・・どっちもみたいですね。そんな訳でまたまた懲りもせずに路線価の話に入ります。路線価は都市の規模を評価したものではないことを承知の上で、都市規模と路線価を照合しながら そのギャップを楽しんでいるわけですから、地価関係者の皆さんは気になさらないでください。

[74322]では釧路・石巻・滝川と徳島県諸都市の路線価を比較しましたが、今回は石巻に焦点を絞ってみます。石巻の中心街を歩いていると岩手県の一関や水沢とそれほど変わらない規模に見えたりしますが、実際の規模は見た目より もっと大きな都市だと思います。そこで、石巻と同じような規模の市を選出し、それらの市との比較を通じて石巻の路線価を考えてみることにします。石巻は都市圏人口221,282人、市域人口161,192人、DID人口97,637人で、市域人口は減少しています。それを踏まえて下記の条件に当てはまる市を類似規模の市とします。
条件1・都市圏人口が15万から25万人(2005年都市雇用圏)
条件2・市域人口が10万から20万人(2009年10月1日推計)
条件3・DID人口が5万から15万人(2005年国勢調査)
条件4・人口増加率がマイナス数値(2005年国勢調査と2009年10月1日推計の市域人口比)
以上の4条件をクリアした市を「類似規模の市」とします。これに該当するのは、鳥取会津若松宇部都城米子大牟田三条石巻伊勢桐生今治酒田岩国鶴岡八代の15市です。ただし、特例として次の市を加えたいと思います。条件1の「都市圏人口」が規定の15万人に満たないものの、条件2、条件3および条件4をクリアした延岡北見新居浜。条件3の「DID人口」が規定の5万人に満たないものの、条件1、条件2および条件4をクリアした飯塚上田の5市です。これで類似規模の市は20市になりました。以上の20市については、最高路線価の位置をセンターにして航空写真をリンクしています。最高路線価は各市とも概ね中心街に位置していますが、伊勢と三条だけは異色です。伊勢の最高路線価は中心街の伊勢市駅周辺ではなく、町並みの どん詰まり伊勢神宮内宮の入口付近。三条の最高路線価は中心街の本町ではなく、新興の燕三条駅前にあります。また、心情的には苫小牧、室蘭、小山、足利、太田、上越、松阪、尾道、山口も類似規模の市とみなしたいのですが、条件に合致しない点があるので外します。では、類似規模20市の都市圏人口(2005年都市雇用圏)、市域人口(2009年10月1日推計)、DID人口(2005年国勢調査)、人口増加率(2005年国勢調査に対する2009年10月1日推計市域人口)、製造品出荷額(2006年)、|卸売販売額(2007年)、小売販売額(2007年)、人口比小売額(小売販売額を市域人口で除した数値)を表形式にまとめてみます。表作成の都合で会津若松を「若松」と表記します。

順位都市圏人口市域人口DID人口人口増加率製造品出荷額卸売販売額小売販売額人口比小売額
(万人)(万人)(万人)(%)(百億円)(百億円)(百億円)(万円)
1位鳥取 25鳥取 20大牟田 10米子 -1.0今治 73北見 38鳥取 22北見 136
2位若松 25宇部 17石巻 10新居浜 -1.0新居浜 69三条 34米子 19米子 129
3位宇部 25今治 17若松 9都城 -1.4上田 59今治 32都城 19若松 127
4位都城 24都城 17延岡 9飯塚 -1.6鳥取 57宇部 29石巻 18伊勢 121
5位米子 24石巻 16北見 9鳥取 -1.7宇部 54鳥取 29上田 18上田 115
6位大牟田 23上田 16鳥取 8伊勢 -2.0石巻 35上田 28宇部 17石巻 115
7位三条 23米子 15桐生 8上田 -2.3伊勢 34米子 25北見 17飯塚 114
8位上田 22岩国 14新居浜 8三条 -2.5若松 33酒田 20若松 16都城 113
9位石巻 22鶴岡 14宇部 8北見 -2.5三条 31都城 20今治 16鳥取 113
10位飯塚 20八代 13米子 7宇部 -2.6岩国 31石巻 20伊勢 16酒田 111
11位伊勢 18伊勢 13都城 6若松 -2.8延岡 29新居浜 17飯塚 15新居浜 102
12位桐生 18飯塚 13今治 6今治 -3.0都城 29岩国 16岩国 14三条 101
13位今治 17延岡 13岩国 6八代 -3.1大牟田 28若松 15鶴岡 14宇部 100
14位酒田 16若松 13八代 6鶴岡 -3.2鶴岡 28伊勢 15酒田 13岩国 99
15位岩国 15北見 13鶴岡 6延岡 -3.3桐生 27飯塚 13新居浜 12鶴岡 99
16位鶴岡 15大牟田 12酒田 6岩国 -3.4米子 26八代 13大牟田 12大牟田 97
17位八代 15新居浜 12伊勢 5石巻 -3.7八代 24延岡 11八代 12今治 95
18位延岡 14桐生 12三条 5酒田 -4.1酒田 23大牟田 10延岡 12八代 91
19位北見 13酒田 11飯塚 5桐生 -4.5飯塚 18鶴岡 8桐生 10延岡 89
20位新居浜 12三条 10上田 4大牟田 -4.8北見 15桐生 5三条 10桐生 84

石巻は都市圏人口9位、市域人口5位、DID人口2位、製造品出荷額6位、卸売販売額10位、小売販売額4位、人口比小売額6位ですから、都市景観の貧弱さとは裏腹に結構高い位置に付けています。しかし、人口増加率は17位と低迷。さらに、1平米当りの最高路線価は鳥取185千円、岩国185千円、伊勢170千円、米子145千円、上田140千円、今治140千円、宇部115千円、新居浜97千円、三条92千円、延岡91千円、都城90千円、飯塚82千円、会津若松81千円、大牟田73千円、桐生69千円、北見67千円、八代62千円、酒田61千円、石巻54千円、鶴岡53千円の順で、石巻は19番目に低落しています。最高路線価が低いのは人口減少が原因かというと、そうでもなさそうです。もっと大きな要因は商業の郊外立地による中心街の空洞化のようです。石巻は商業の郊外立地が著しい都市で、昭和の終わりごろには中心街の橋通りアイトピア立町大通りが寂びれはじめ、郊外の中里地区が活発な商業地になっていたと記憶しています。あれから20年以上を経た今では、中里地区がさらに郊外の蛇田地区にその座を奪われています。現在、商圏人口36万をかかえる宮城県第2の商都石巻の商業活動は、郊外の蛇田地区に完全移転してしまったようです。蛇田地区は、店鋪面積33,000平米を超すイオンSCや11,000平米超のイトーヨーカドーをはじめ、大型のホームセンター、家電店、ドラッグストア、ファッションショップ、さらには銀行、ホテルなども進出して急激な変ぼうを遂げています。その小売店の合計店鋪面積は十日町、大和高田、日南など人口6万人クラスの1市まるごと分の店鋪面積に匹敵し、愛媛県内子町の小売店全部を束ねて4倍してもまだ足りない面積に達しているだろうと推測されます。これほどの店鋪面積が半径わずか500mの区域に集積しているのですから、さぞ地価は熱く跳ね上がるだろうと思うのですが、なぜか路線価の評価額は冷めていて、内子町の国道から1本裏に入った用水堀とおぼしき水路に沿った小道よりも1,000円安い1平米49,000円ですから驚きです。こんなことを書いてると、路線価図の使用目的を間違えてるぞと叱られそうですが、都市規模を念頭において路線価図を眺めると新鮮な驚きが沢山あって面白いものです。
[75200] 2010年 5月 29日(土)10:38:28白桃 さん
都市間人口争奪
国全体がすでに人口減少時代に突入しておりますが、首都圏においても人口減少に伴う税収の目減りに少しでも歯止めをかけようと、周辺地域からの「人口争奪」を画策している自治体があるようです。つい最近のNHKのニュースで報じられていたのでご存知の方も多いと思いますが、三つの政令指定都市を除くと神奈川県で最も人口の多い市です。この「スカ」ですが、近年の人口減少が顕著で、このままいけば、2015年国勢調査では藤沢市にも抜かれそうです。
今は、「ヒトが都市を選ぶ時代」といわれておりますが、首都圏のような大都市圏なら、このような方策を進めることが可能でしょうが、雇用の場が限られている地方では、なかなか難しいと思われます・・・
でも、東かがわ市が、さぬき市や鳴門市から「人口争奪」する秘策を考えてみました。

1.市民には、市内酒場での1杯目の酒類と「お通し」をロハにする。・・・市長にツケる。
2.市民には、10月以降もたばこの値上げはしない
3.新規の市民に特産の手袋1ダースをプレゼント
4.千葉県浦安市よりミッキーとドナルドに移住してもらい、名誉副市長にする
5.三本松高校野球部は、22世紀枠で毎回甲子園に出場できる
6.市民には、旧白桃家を無料開放。また、周囲に美馬市脇町のウダツの街並みを移設した美観地区の形成、安戸池に大型洗濯機を埋設した「新鳴門のウズシオグシオ」の造成等で観光客を誘致。
7.ランプロファイアーをジオパークにし、世界自然遺産に登録
8.市名を「イーストかながわかな」とし、神奈川県にあるのではないかという優良誤認?表示。馬篠の海岸をショウナンビーチと呼称するのはサスガに無理であるので、さしあたり丸亀島を「江ノ島」と改名

早速、市長に相談してみよう・・・

ご参考

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白桃研究所長による人口テーマ専門誌

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