『町名の○○ヶ丘』

　新しく開発された住宅街が盛んに「○○ヶ丘」と名付けられるようになったのは、「○○園」「○○荘」よりも後、特に戦後の高度成長期ごろがピークと思われますが、今なお新たな「○○ヶ丘」は誕生し続けています。「○○園」「○○荘」が大阪府・兵庫県に集中しているのに対し、「○○ヶ丘」は全国的な広がりを見せています。その立地は必ずしも丘陵地ではなく、平野部や海辺にも存在しています。勿論、住宅地とは無関係な、文字通りの丘であることもあります。
　また、全国で百箇所以上に上る「緑ヶ丘」に代表されるように、同じような名称が日本中のあちこちに存在するところが「町名の○○ヶ丘」の特徴と言えましょう。同じような住宅が立ち並ぶ町並みと相まって、「画一的」「没個性」と批判されがちな町名ではありますが、他方で全国で一件だけの名称も多く、全国で三百種以上の「○○ヶ丘」が存在します。

　さらに、近年は「○○ヶ丘」に比べるとより口語的な表現に近い「○○の丘」も増えているようですので、これも併せて収録しました。

本コレクションの編集方針について、幾つか解説しておきます。

収録対象について　
(1)本コレクションの名称は「町名の○○ヶ丘」としていますが、○の数に基準は設けていません。また、「○○ケ丘」「○○が丘」「○○ガ丘」「○○丘（「〜がおか」と読むものに限る）」を区別せずに収録していますが、「○○ヶ岡」などは対象外としています。
(2)「○○の丘」については「の」はひらがなに限定し、「○○ノ丘」「○○丘」は対象外としています。
(3)「町名の」としながら実際には大字・小字名も収録対象としています。収録対象は、従来はMapionの住所一覧に記載としていましたが、住所一覧には通称や自治会の名称等も多く含まれていることから、住所一覧に記載があり、かつ地図を表示した際に地図上部のバーに当該町字名が表示されるものに限ることとしました。ただし、国土地理協会HPの地名変更情報に掲載されているものは、Mapionの更新を待たずに収録することがあります。

コレクションの排列について
　本コレクションは以下の基準により排列しています。
(1)件数の多いものから少ないものへ。
(2)件数が同じものは読みの五十音順。ただし、件数１件のものは所属自治体のコード順。
(3)同じ名称の中では所属自治体のコード順。同一自治体内では五十音順。
(4)「○○の丘」については末尾に一括して所属自治体のコード順。同一自治体内では五十音順。

　町名ごとのタイトルバーの配色につきましては、[59322]k-aceさんはじめ多くの方よりアイディアを頂きました。最後になりましたが、この場をお借りしてお礼申し上げます。