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旧国名を名乗る市を集めました♪


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三重県の伊勢市は以前は宇治山田市と名乗っていました。1906年(明治39年)9月1日に伊勢神宮の内宮がある宇治郷と外宮がある山田郷をあわせて宇治山田市が市制施行しました。それから48年後の1955年(昭和30年)1月1日に、周辺の豊浜村、城田村、北浜村、四郷村、沼木村の5村を編入合併すると同時に伊勢市と改称しました。大湊田名部市がむつ市と改称したように、2つの地名をつないだ連名の市はどうも嫌われるようです。ところで、この伊勢市のように旧国名を名乗る市はかなりの数になっています。しかしながら、それらの市の大半は伊勢市のような旧国名の中心地というわけではありません。高知県の高岡町が土佐市となった例、石川県の大聖寺町、山代町など5町4村が合併してできた加賀市などは、誰もが受け入れやすい旧国名を市名にしたものです。

次表に、旧国名をそのまま名乗る市、旧国名が市名の一部に入っている市、旧国名の一部の文字が市名に入っている市を、過去に存在した市も含めて一覧にしました。ところで、明治政府は明治維新の直後、それまでは陸奥と出羽の二国に分けられていた東北と、国が置かれていなかった北海道(蝦夷)について、東北を七国(岩代、磐城、陸前、陸中、陸奥、羽前、羽後)、北海道を11カ国(渡島、後志、石狩、胆振、日高、十勝、釧路、根室、北見、天塩、千島)としました。これら明治維新後に一時的に存在した旧国名が入っている市もいくつかあります。なお、神奈川県大和市および高知県安芸市も旧国名と同じ名称ですが、これらは大和国および安芸国とは関係ありません。大和市は「大きく和する」という命名であり、安芸市は郡名由来です。



旧国名をそのまま名乗る市
市の名前都道府県旧国名市名の由来
むつ市むつし青森県陸奥陸奥国と陸奥湾
下野市しもつけし栃木県下野下野国
佐渡市さどし新潟県佐渡佐渡国、佐渡島
加賀市かがし石川県加賀加賀国
越前市えちぜんし福井県越前越前国
甲斐市かいし山梨県甲斐甲斐国
美濃市みのし岐阜県美濃1300年の歴史を持つ美濃紙の産地
飛騨市ひだし飛騨飛騨国
伊豆市いずし静岡県伊豆伊豆国
伊勢市いせし三重県伊勢伊勢神宮
志摩市しまし志摩志摩国
伊賀市いがし伊賀伊賀国
和泉市いずみし大阪府和泉和泉国の国府所在地
摂津市せっつし摂津摂津国
丹波市たんばし兵庫県丹波丹波国
淡路市あわじし淡路淡路国
出雲市いずもし島根県出雲出雲国と出雲今市駅(現出雲市駅)
美作市みまさかし岡山県美作美作国
備前市びぜんし備前備前国の海陸交通の要衝と備前焼
長門市ながとし山口県長門長門国
阿波市あわし徳島県阿波阿波国
さぬき市さぬきし香川県讃岐さぬきうどん、讃岐平野などの全国知名度
伊予市いよし愛媛県伊予伊予国(伊予郡にも由来?)
土佐市とさし高知県土佐土佐国
筑後市ちくごし福岡県筑後筑後国の中央に位置
豊前市ぶぜんし豊前豊前国
壱岐市いきし長崎県壱岐壱岐国
対馬市つしまし対馬対馬国
日向市ひゅうがし宮崎県日向日向国
過去に存在した市
河内市かわちし大阪府河内河内国(河内郡にも由来?)
以下は明治以後に新設された旧国名
石狩市いしかりし北海道石狩石狩国
釧路市くしろし釧路釧路国(ただし、地名の方が古い)
根室市ねむろし根室根室国(ただし、地名の方が古い)
北見市きたみし北見北見国
いわき市いわきし福島県磐城磐城国
過去に存在した市
磐城市いわきし福島県磐城磐城国
旧国名が市名の一部に入っている市
市の名前都道府県旧国名市名の由来
常陸太田市ひたちおおたし茨城県常陸常陸国(同名回避)
ひたちなか市ひたちなかし常陸国
常陸大宮市ひたちおおみやし常陸国(旧大宮市との同名回避?)
伊勢崎市いせさきし群馬県伊勢伊勢神宮に因む(「伊勢国」間接由来)
武蔵野市むさしのし東京都武蔵武蔵野の原に位置
武蔵村山市むさしむらやまし武蔵国(同名回避)
相模原市さがみはらし神奈川県相模相模原台地
伊勢原市いせはらし伊勢伊勢神宮に因む(「伊勢国」間接由来)
美濃加茂市みのかもし岐阜県美濃美濃国加茂郡
伊豆の国市いずのくにし静岡県伊豆伊豆国
尾張旭市おわりあさひし愛知県尾張尾張国(同名回避)
近江八幡市おうみはちまんし滋賀県近江近江国(同名回避)
東近江市ひがしおうみし近江国の東に位置
京丹後市きょうたんごし京都府丹後丹後国
泉大津市いずみおおつし大阪府和泉泉北郡大津町
泉佐野市いずみさのし泉南郡佐野町
泉南市せんなんし和泉国泉南郡の中央に位置
河内長野市かわちながのし河内河内国(同名回避)
南あわじ市みなみあわじし兵庫県淡路淡路国の南に位置
大和郡山市やまとこおりやまし奈良県大和大和国(同名回避)
大和高田市やまとたかだし大和国(同名回避)
安芸高田市あきたかたし広島県安芸安芸国(誕生時に高田市は存在せず)
土佐清水市とさしみずし高知県土佐土佐国(同名回避)
筑紫野市ちくしのし福岡県筑紫古名に由来(筑紫は筑前・筑後の旧国名)
豊後高田市ぶんごたかだし大分県豊後豊後国(同名回避)
豊後大野市ぶんごおおのし豊後国(同名回避)
薩摩川内市さつませんだいし鹿児島県薩摩薩摩国の薩摩郡
南さつま市みなみさつまし薩摩国の南に位置
過去に存在した市
伊予三島市いよみしまし愛媛県伊予伊予国
以下は明治以後に新設された旧国名
陸前高田市りくぜんたかたし岩手県陸前陸前国(同名回避)
旧国名の一部の文字が市名に入っている市
市の名前都道府県旧国名市名の由来
奥州市おうしゅうし岩手県陸奥陸奥国を表す奥州
常総市じょうそうし茨城県常陸、下総常陸国と下総国に跨る常総地方から
南房総市みなみぼうそうし千葉県安房、上総安房国と上総国に跨る房総地方の南に位置
上越市じょうえつし新潟県越後新潟県(越後)南部の地域名
かほく市かほくし石川県加賀「河北」の他、加賀国の北部「加北」にも由来?
甲府市こうふし山梨県甲斐甲斐国の国府所在地
甲州市こうしゅうし甲斐国を表す甲州(全国知名度から)
伊東市いとうし静岡県伊豆伊豆国の東の意と中世の豪族伊東氏に由来
城陽市じょうようし京都府山城「城」は山城国を表す城州の意で「陽」は南の意
南丹市なんたんし京都府丹波丹波国の南方に位置
紀の川市きのかわし和歌山県紀伊紀ノ川流域から
雲南市うんなんし島根県出雲出雲国の南に位置
防府市ほうふし山口県周防周防国の国府所在地
周南市しゅうなんし周防国の南に位置
阿南市あなんし徳島県阿波阿波国の南に位置
西予市せいよし愛媛県伊予愛媛県(伊予国)西部の地域名
日南市にちなんし宮崎県日向日向国の南に位置
過去に存在した市
常磐市じょうばんし福島県常陸、磐城常陸国と磐城国の境(勿来)に接することに由来
尾西市びさいし愛知県尾張尾張国の西に位置
東予市とうよし愛媛県伊予愛媛県(伊予国)東部の地域名

泉大津市、泉佐野市、泉南市の「泉」は泉北郡、泉南郡にちなんでいますが、元々は旧国名の和泉に由来しています。また、和泉は古くは泉と呼ばれていました。和銅年間(708?715年)の国の政策により地名の二字化が強制的に行われ、それまでの泉の国が和泉と改称されたものです。上記の他に、日立市が気になりますが、日立の地名は常陸とは直接関係なく、水戸藩主徳川光圀が神峰神社に登拝した際に「朝日ノ立上ル光景ハ秀麗ニシテ偉大ナルコト」と称したことに由来しているといわれています。



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