朔望月の平均周期29.53日(現実には少し幅がある)に対して、2月以外の暦月は30日以上であり、31日の「大の月」は 年に7回もあります。
だから、同一暦月中に2回の満月(望)が来るのは、そんなに珍しいことではない。
私はそのように考えていました。
しかし、英語では、珍しいことの譬えとして「ブルームーン」という言葉があるくらいで、珍重?されている。
…このことは知りませんでした。
天動説の表現を使えば、太陽は西から東へと1年かけて一周します。太陽の天球上の通り道が黄道です。
月は約1ヶ月で一周します。月の通り道(白道)は黄道の近くですが、完全に一致はしていません。
太陽が、前を通り過ぎる新月によって隠されるのが日食。
太陽から見ると地球の背後にできる影。満月が その中を通過する際に 暗く見えるのが月食です。
軌道面が一致していれば定期的に「食」が発生するが、実際はそうはなっておらず、人々に神秘性を感じさせました。
太陽の直径は月の約400倍ですが、約400倍遠くにあり、地球上からの「見た目」は、ほぼ同じです。
でも 地球も 月も 円軌道でなく 楕円軌道ですから 見た目が変り、時には「スーパームーン」が話題になります。
見た目よりも入射角の影響が大きい太陽。北半球の冬に スーパーサンは似つかわしくなく、使われません。
日食・月食が話題になるのは、不定期的な現象だからでしょう。特に皆既日食は珍しい現象です。
日食時 地球上に届くのは、月の本影の先端ギリギリ。観測できるのは地球上のごく限られた場所です。
その上 地球との距離の関係によっては、完全な「黒い太陽」が実現せず、金環食になることもしばしば。
これに比べて、月食の時に 地球が作る本影は 満月に比べてずっと大きく、皆既月食は はるかに起りやすい現象です。
そして、観測のチャンスとして断然有利なのは、地球の夜側で雲がなければ、どこからでもOKなこと。
…ということで、ブルームーンではないが 6年余前にも、観測条件に恵まれた
皆既月食の記事がありました。
地球からこの3つが重なるのを観測できるのは35年ぶり。南北アメリカ大陸では実に150年ぶりのことだという。
出典
National Geographic
[95358] シノレパシクソさん
(3つの)条件の揃った月は265年に一度(の確率)とのことで、一生に一度見られれば幸運
(中略)日本では36年ぶりです。
前記出典記載の実績とだいぶ違う年数です。
観測可能な地域など、計算条件の記載が不足しているからでしょうか?