[97046] YT さん
2015年現在も、柳瀬川を境とするDIDの途切れは健在で、富士見市~ふじみ野市~川越市~狭山市~入間市~飯能市と続く、DID上の隠れ大都市川越は今なお健在
巨大な赤地により DID地図の中で存在感を示す京浜地区から、道路・鉄道沿い四方八方に伸びる触手。
東京の北西に伸びる赤い触手には、御指摘のように 現在も柳瀬川の DIDギャップがあります。
大正9年の国勢調査からずっと使われている「市部」という言葉は、元々は「市街地そのもの」であったのでしょうが
[79563]、昭和30年代以降の市町村合併を経た現在、行政上の「市部」は、本来の意味であった「市街地」から乖離しました。
その対策として、都市的地域の特質を明らかにする統計上の地域単位として,昭和35(1960)年国勢調査から新たに設定されたのが「人口集中地区(DID;Densely Inhabited District)」です。
個別自治体や市部の連続に代えて、「DIDの連続」を指標にすれば、柳瀬川の先、飯能まで連続する赤い触手【川越地区】は、最大の「DID衛星都市」なのですね。
「DIDが富士見から飯能まで続いている」と言われても実感はないのですが、それでも 連続DID【川越地区】の住人として関心をそそられ、調べてみました。
2015年国勢調査データで該当する連続DIDを集計した結果は、8市1町に跨る 11個のDID【下記】で、合計すると 人口約 85万6千人、面積約 104km2でした。
冒頭の引用文6市【枝を含めると8市1町】に関係する 連続DID【川越地区】の 2015年版を示します。
DIDを並べる順番は、「柳瀬川ギャップ」を起点として、東上線・西武線沿いに幹を並べ、枝は1文字下げて記しました。右側3列は 来歴関係のデータ
[97051]です。
DID公式名 | 参考地名 | 人口 | - | 面積 | 2000年DID連続地区 | 登場年 | - | 順位 |
2015年 | 【川越地区】 | 856050 | | 103.96 |
富士見市I | 鶴瀬・みずほ台 | 82321 | | 7.31 | 富士見 | 1975 | | 104 |
三芳町II | 竹間沢 | 7339 | | 0.69 | 富士見 |
三芳町I | 藤久保 | 21529 | | 1.66 | 富士見 | 1975 | | 104 |
ふじみ野市 | 上福岡 | 103978 | | 9.33 | 川越/富士見 | 1970 | 福岡町, 大井町 |
富士見市II | ふじみ野駅 | 12679 | | 0.76 | 【注】 |
川越市 | | 280650 | | 34.53 | 川越 | 1960 | 98位 |
鶴ヶ島市II | 鶴ヶ丘 | 20978 | | 2.12 | 川越 | 1990 | | (11) |
狭山市 | 入間川 | 130086 | | 22.01 | 川越 | 1975 | | 66 |
入間市I | 豊岡 | 118449 | | 14.77 | 川越 | 1975 | | 66 |
所沢市II | 狭山ヶ丘 | 32521 | | 3.02 | 川越 | 1975 | | 66 |
飯能市I | | 45520 | | 7.76 | 川越 | 1985 | | (12) |
【注】2000年は未指定 指定後の人口:2005年5923、2010年12412なので、指定後10年でほぼ飽和?