第53回十番勝負は、全問五月雨問題提示方式だそうです。五月雨出題は、第48回と第49回に各3問、合計6問出題されました。いずれも出題時に1市を出題、第1回採点時と第2回採点時に1市ずつ追加されました。
問題 | 想定解数 | 共通項 | 難易度ランク |
48-01 | 54 | 読みに「あ」を含む市 | A |
48-03 | 39 | 市の木、市の花などにウメを制定している市 | D |
48-08 | 33 | ユネスコの無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」登録のある市 | D |
49-01 | 55 | 市区町村の人口ランキングで町に挟まれた市 | E |
49-02 | 142 | 市区町村の読み(”し”,”まち”などの読みも含め)の五十音順で町に挟まれた市 | E |
49-03 | 25 | 最初と最後の文字が同一都道府県の別々の町と共通の市 | E |
第48回問一の難易度ランクAを除いて、みなDまたはEランクで、難易度は高かったといえます。第48回は比較的難易度が低く、この3問以外は、A:2問、B:1問、C:3問、D:1問でした。一方、第49回は回別難易度が第38回に次ぐ2位で、残り7問の難易度もD:2問、E:5問でした。
[98185] シノレパシクソ さん
初日からチャレンジ回答をして誤答だとしても回答者は文句は言えない
五月雨出題が誤答ラッシュを招くかどうか、過去の問題について検証してみました。上段が正答数/誤答数(累計)、下段が誤答率です。最後の48回と49回は、五月雨出題以外の7問の合計です。
問 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 |
48 | 15/0 | 26/0 | 26/0 | 33/0 |
-01 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
48 | 0/7 | 8/9 | 19/9 | 31/10 |
-03 | 100.0% | 52.9% | 32.1% | 24.4% |
48 | 0/3 | 5/5 | 16/5 | 30/5 |
-08 | 100.0% | 50.0% | 23.8% | 14.3% |
49 | 0/1 | 0/1 | 2/1 | 30/6 |
-01 | 100.0% | 100.0% | 33.3% | 16.7% |
49 | 1/0 | 1/4 | 4/5 | 28/14 |
-02 | 0.0% | 80.0% | 55.6% | 33.3% |
49 | 0/3 | 0/6 | 0/6 | 22/20 |
-03 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 47.6% |
48 | 46/15 | 79/18 | 96/18 | 231/26 |
回 | 24.6% | 18.6% | 15.8% | 10.1% |
49 | 1/8 | 1/9 | 6/16 | 197/50 |
回 | 88.9% | 90.0% | 72.7% | 20.2% |
第48回問一は、第1回採点までに15名が正答し、最後まで誤答ゼロでした。出題者が共通項発表の
[96128]で
南アルプス市のヒントだけで、初日に正答ラッシュとなったのは想定外でした。
で書かれたとおりでした。問三と問八は、非五月雨出題の7問と比べとくに初期の誤答率が高く、誤答ラッシュがみられました。
ところが第49回については、こうした傾向が認められません。初日の誤答率は五月雨出題3問が80.0%、非五月雨出題7問が88.9%とむしろ非五月雨出題のほうが高かった。問八から問十の3問は3日目までまったく解答がありませんでした。そういう意味では、五月雨出題はチャレンジ精神を惹起し、誤答誘発効果があったともいえます。
なお、第53回全国の市十番勝負が9月2日から16日まで開催されることにともない、第9回全国のJR駅五番勝負は、9月20日(金)21時から9月23日(月・祝)21時まで開催します。十番勝負に続く連続開催となりますが、多くの方の参加をお待ちします。