いつもの通り、今回の十番勝負の感想文です。
前回の感想文で書き込んだとおり、今回はいずれも「王手」をかけていた十番勝負の「二大野望」、「初代青葉城主盗り」と「静岡県の全市正答」達成に向けての大勝負、と気合を入れて(笑)臨むことになりました。
では、結果を正答した順に。
問二~Central Freeway~
一見して「人口が増えていそうな」と読めて、データベースから当たって見ると、1位、2位…50位、そして次点の「吉祥寺がない吉祥寺」までぴったり。ここを取れば「王手」になるということで、「中央市を通る高速道」が味の素スタジアムを追い越す調布で「年明け深大寺蕎麦」をいただき。
問九~沼津の海に聞こえたる 里は牛伏 我入道~
またも天竜川の向こうから弾丸が飛んできて冷や汗をかいたが、冷静にお題の市を眺めていると、「市名の後ろのほうに他の市が隠れている」「読みではなくて文字の一致」、それをちょうど数えると50になった。この時点で「全問が想定解50では」と「50記念」に引っ掛けた「仕掛け」に薄々気づき、「弾丸」は「空砲」だと確信できた。静岡県で該当する2市から択一となったが、ここで積み増してもいずれ取り返されるのは必至になりそうな(実際そうなりました)焼津の鰹節よりも、「その先」を見据えて「半分、伊豆」の沼津の干物を取って「伊豆6.5市?制覇への新たなる野望」への挑戦権の足がかりを狙ったほうがよい、と見てここは「ヌマヅ(飲まず)食わず」で行くことに。
問十~多摩川に晒す手作りさらさらに~
お題の蕨市は、「日本一狭くて日本一人口密度が高い市」。そこでこちらは「密度」の問題だ、とにらんだらその通り。海岸で若い二人が恋をした茅ヶ崎はちょうど50番目、「四條畷市にない四条畷駅」がある、大阪桐蔭のお膝元が次点とこれまたぴったり。深大寺蕎麦をもう一杯いただいて、領主に。
問八~小樽は寒かろ、東京も~
問八とは「常陸太田」が「常陸大宮」に入れ替わっただけという違いだけだが、「全然違う共通項ではないか」と疑ってみて…。「大」か「小」が付く市が並んでいて、そこまで出てきた答えもそうした市ばかりなので「もしや」と思って、「大」と「小」の付く市の数を数えてみると、合わせてちょうど50だとわかったときは「そういうのも有りか…」と。とりあえずその線で当たって見て、「にわか領主」になれそうなところから、21年前に見てきた、「逢いたい気持ちがままならぬ」ままずるずると行ってしまった、北の運河の町に。
問一~伊豆の太陽、下田温泉~
データベースをいろいろと当たって、過去にも何度か出てきた「新年問題の定番」の「元日市制」だとわかった。前回下田市を2度続けて見送ったこともあり、ここはやはり元日市制の下田市で石高上積み。
問六~春高楼の花の宴~
NGとして出ていた調布と鳴門から「Jリーグ」関係を疑ってみて当たるとそれらしい、「本拠スタジアム」ではなくて「球団本部の所在地」が対象になっているようだと。八戸が今季からJ3入りしたこと、「琉球」の本部もメインスタジアムもどちらも那覇ではなくて「コザ」だったということ、「阿波踊り」の本部が「郡部」にあること、ヴェルディの本部が「よみうりランド」にあることなど、調べてみて初めて知ったことがいくつもあったのは自分でも驚きだった。ベガルタの本部が仙台市内に有ることを確認して、3年前の「みちのく一人旅」で政宗公の銅像の前で誓い、一昨年末から昨年春にかけての宮城県内への出張で仙台駅に降りるたびに意識してきた、前回王手をかけていた「初代青葉城主盗り」の念願をこれで達成。
問四~右は入海静かにて 空には富士の雪白し~
お題にもNGの市にも「南」ばかり並んでいて、「以前にも似たような『引っ掛け』問題があったな~」と…。偶然に共通項がひらめいたのは、白桃さん(
[97488])と同じく
「南」が9画で、もう一字も9画
だと言うのに気づいたこと。つい最近リリースされた「市の総画数」を見ていると、18画の市の数が、ひらがな交じりを除くとちょうど50市。ここでも、「静岡県の総領主防衛」から、静岡県で該当する、浜名湖を挟む2市の択一となり、どちらも「市盗り」にはつながらないので、昨年の春の連休で投宿した(
[96201])湖西市のほうに。
…元日のうちに答えられたのは、ここまで7問。「十番勝負改革」が始まった頃
「第一回採点が出るまでは一切解答しない」という「戦術」を採る
(
[93578])と「弱気」になっていたのが嘘だったかのような、実に久しぶりの快調でしたが、皆さん方の出足も早かったこともあって引きずられた格好でも有り、やはり難問揃いだった前回に比べて全体的に難度が下がったこと、「50市問題揃え」という「仕掛け」に早い時点で気づいていたことが大きかったのでしょうか。
問三~東村山 庭先ゃ多摩湖~
ともかく初日に7問正答と、出足は好調だったものの、それから後は難問を前にしばらく動きがとれず、ようやく共通項がつかめたのがこの問三。お題と、ここまで出てきた市を見ていると、黒石市→平川市、茅ヶ崎市→平塚市、善通寺市→琴平町…と、「平」の付く市町村と隣り合わせになっている、平成最後の年にちなんだ問題だ、と気づく。7市と隣接している小平市の隣接市から選ぶことになり、ここを取れば「王手」をかけられる、多摩湖は庭先じゃなくて他人の庭(
[73982])の東村山市に。
問五~行きはよいよい、帰りは怖い~
序盤は誤答の連鎖で、いったいどこに共通項があるのかさっぱり見えなかったのが、終わってみれば「何~んだ
」という白けた?問題だったというもの。市制の期日なども当たってみたもののどれも外れ、途中で一度、白「岡」と神「埼」のそれぞれ2字目に注目して「県名の最初の字が市名の最後の字に使われている」なんていうのを考えたこともあったのですが、これだと「山」「岡」「島」…などざっと数えただけでも「50」の大台を大きく超えてしまうことがわかり、全く動けず。松の内も明けるのが近づいた頃から突如回答ラッシュが始まり、ここで「もしや?」ということか、と。ここで「波に乗る」のも考えたのですが、「別解の嵐に呑まれる」危険を冒すのを避けて模様眺めすることに。採点が出てその「もしや?」だったことがわかり、「肩透かし」に溜息…。「市盗り」を狙える市は既に売り切れたので、ここは祖母の故郷、埼玉県最古参市の蔵造りの町・川越で名物の薩摩芋をいただき、石高を10万石の大台に乗せることに。
問七~帰り道は遠かった~
共通項を見つけるのに右往左往し、ヒントにも惑わされて迷走した問題。お題もNGの市も、「県庁所在地」「他県と隣接する市」ばかりが並び、「中核市・施行時特例市」は想定解数が合わず、隣接関係を当たって見たのですが方向が絞りきれず。第二ヒントが出て「一線越えで」と読めて、これを「一本の国道か何かで他県とつながる」という意味にとって、「地名コレクション」の「県境の交通路」を含め、ひたすら「国道の隣接関係」のデータを漁る、と言う羽目に。でも出てきた答えを見ると違いそうなものもあり、国道で直接隣県とつながっていない高岡市が出てきたりして、「やはり違うのでは…」とここは見送り。結局、第三ヒントが出て「一つじゃないの」と解けて、一度途中で放り出していた「隣接関係」を見ると、お題もここまで出た答えもいずれも「県外で2町と隣接」、そして指折り数えるとちょうど50だったと…。ここも「市盗り」につながる市はなさそうだったので、3年前の「みちのく一人旅」で歩き、名物「温麺」をいただいた、伊達家重臣・片倉氏の城下町・白石(
[91505])を取ることに。結局、「いったんは見ていた方向だのに…」と、「共通項読み違え」だったのを悔やみ、思わず
嗚呼、帰り道は遠かった…
と、このときの道中で白石市を歩いたその日の晩に投宿した、隣町・蔵王町にある「遠刈田温泉」に引っ掛けた、笑えない駄洒落が出てしまいました…。
今回の十番勝負では、終盤に少し苦しみましたが、メダルは逃したものの、最終着順は9位につけ、これで4大会連続一桁順位と、まずまずの成果だったと思います。また、「二大野望」のうちの一つ、「初代青葉城主盗り」を「王手」をかけた直後の今大会でいきなり達成。総領民数も一気に300万人の大台に乗せることになりました。領国石高も、一時は「百万石」の大台に達したのですが、中盤以降3領地を手放すことになって、最終的には95万石でしたが、それでもこちらも差し引き10万石の加増になりました。領地数は差し引き増減なしと言うことになりましたが、後半戦での領地喪失が起きる、それを指をくわえて見送るしかない、というのは、ある意味「早抜け」した者の「宿命」なのかもしれません…。それに今回は、いくつかの問で「目先の市盗り」よりも、むしろ「その先」を見据えた戦術を採ったことも関係しているような気がします。一方、もう一つの野望「静岡県全市正答」のほうは、またも残った1市(
こちらに出ている市です)を答える機会がなく、元号が改まってから(次回開催が5月以降であれば)と言うことになりそうです…。
今回答えた市は、最後の問七の白石市以外は全て過去に正答したことがあった市ばかり。唯一今回が初めてだった白石市も、実は「ペアシティ」で一度答えたことがあり(
[90247])、「全く初めて」と言う市は実質的に無し。「市盗り合戦」がリリースされる前までは、伊豆地方と地元の町田市以外は「できる限りたくさんの市を答える」と言う「分散型」だったのが、市盗り合戦がすっかり戦術を変えてしまいました…。
♭今回の選曲は…
問二:この歌詞に出てくる「調布基地を追い越し~」。味の素スタジアムは、その調布基地があった跡地に建っています。
問九:鉄道唱歌・東海道線の17番より。「
牛臥(伏)山」は、旧沼津御用邸に続く
海水浴場の北西側にある小高い山(と言うより丘)で、古くから沼津を代表する景勝地として知られていたところでした。「我入道」はその牛臥山の北西側一帯で、ここも海水浴場としても知られた景勝地で、今は
観光用の渡し舟も運航されています。
問十:「調布」の地名の由来となったとも言われる、朝廷に「調」として献上した「手作り」の布を多摩川の水で洗う光景を詠み込んだ、「萬葉集」の「東歌」より。この歌の歌碑は、調布市のほか、そのお隣の狛江市にも建てられています(
HP)。
問八:私を含め、ある年代以上の人にとっては「小樽」を歌った歌と言うと、まず「あの歌」でしょうか。その2番の歌い出し…。
問一:昔、こんなCMをよく耳にしました(
[94618])。
問六:この名歌の作詞者・土井晩翠は仙台の人。この城がモデルとなったとも言われています。
問四:これも鉄道唱歌・東海道線の29番より。やはりこの湖西市を問二で答えていた前回の感想文でも、このくだりに触れています(
[96916])。
問三:この市の名が全国に広く知られるようになったのも、偏にこの人、この歌のお陰でしょうね…。
問五:例によって、この市が発祥と言われる童歌より。
問七:本文でも触れたとおり、3年前に歩いたこの市のお隣の町にある温泉に引っ掛けた駄洒落でした…。
【1】誤字訂正、一部字句追加他