[70229] 2009年 5月 20日(水) 00:45:44 らるふさん
実は、静岡市は驚くべき例外で、清水市と合併する前は静岡県より人口密度が低かったのです。合併で名前を引き継いだ市の人口密度が高くなるのは珍しいと思います。
驚くべきという表現に驚いてしまいました。(笑)
それはともかく、清水市と合併以前の方が人口密度が低かったというのは、69年に旧安倍郡の6か村(清沢村、大川村、玉川村、大河内村、梅ケ島村、井川村)を吸収合併したからなのですね。
この合併は、当時から過疎に悩むこの地域を、高度成長期で余裕のあった静岡市が引き受けたということでしょう。
この地域は全域が山間部で、面積は850平方キロもあるのに、現在の人口は6千人程度(合併当時でも1万人台の人口だったと思います。)しかありません。
特に南アルプスを抱える旧井川村は、最も広大ですが大半が無人の地域です。
平坦地の少ない静岡市は、69年の旧安倍6か村との合併以前から「人口過密な狭小な市街地」と「過疎な山間部」という二面性を持つ市だったのですが、この合併でさらにそれが大幅に拡大されたのでした。
個人的には、都市の実態を反映したDID人口密度の数字に比べ、単純に面積から割り出した人口密度はあまり意味のない数字だと思っています。