[101828]駿河の民さん
個人的に気になっているのは九州での感染拡大です。特に福岡県および隣接する3県で感染者が多いように見えます。それは「メディア」のせいなのではないかと推測します。福岡県の人口あたり感染者数は東京都も上回ります。しかし全国に情報を発信するようなメディアは東京都か大阪府に偏っており、福岡の現状があまり伝わっておらず、自粛の雰囲気があまりないのかな、と考えます。(完全に推測なので的外れかもしれません、すみません)
福岡県の感染者増加も危機的にあり、特に県南地域は目を覆いたくなるような状況です。連休前、久留米市の人口あたり感染者数は東京都の2倍、大阪市の4倍に達し、今もっても落ち着いておりません。地元メディアでは久留米市の窮状を盛んに報じており、私たちも心を痛めております。福岡都市圏も感染者数も相変わらず高止まりの状況で、日々恐恐としております。
これらの報道はローカルニュース枠でなされており、テレビの全国ネットでは目にしません。新聞(私の自宅はいわゆる全国紙の新聞を購読しております)は少しはマシですが、それは福岡に地域本社があり福岡発信の記事もある程度織り込めるからで、ほかの地域本社で発行している版には、掲載されていない福岡の記事がたくさんあることは想像に難くありません。
もっとも、これはコロナ関連の報道に限ったことではなく、地方発のニュースは、直近で言えば和歌山の資産家事件のような市井の興味を引くものでもない限り、全国に知られる機会は少ないのが現状です。静岡にお住いの駿河の民さんが福岡の事情を知ることは、自分から検索をかけない限りは難しいと思います。
そこで、福岡の状況ですが、不要不急の外出はしない等の節度は保たれているとは思います。繁華街の人出も減っています。私もある程度の我慢はしており、会社の人たちとはかれこれ一年以上飲みに行ってませんし、遠出もしておりません。
ではなぜ福岡の感染者が多いのか?それは、地方中枢都市の機能集積が大いに関係しているからだと考えます。北海道における札幌市、九州における福岡市は、駿河の民さんが認識している以上に(なんだか駿河の民さんの認識度が分かったような物の言い方で申し訳ありません…)高い拠点性を持っています。規模は断然違いますが、東京・大阪と同じ一面を持ち合わせています。感染リスクも他の地方都市より高いのかもしれません。
ただし、コロナ禍の異常事態に慣れてきたのか、緩んでいるのも事実です。昨日は会社に出勤した帰りに甘いものでも買って帰ろうと博多駅で寄り道しましたが、百貨店も駅ビルも、決して混んでるわけではありませんが“閑散”ではありませんでした。報じられる繁華街の人出を見るかぎり、天神も似たようなものでしょう。自宅近くの郊外型大型商業施設もそれなりに賑わっています。そこは、福岡に限らず日本全国、同じような風景だと思います。
私の寄り道も褒められたものではありませんが、甘いものに癒しを求めるのは感染対策に気を配ってますからご容赦ください、と。
「いや、それもダメだ」という人もいるでしょうし、「密にならなければいいでしょ、節度を守りつつ、もっと出かけましょう」という人もいます。外出禁止はないのですから、人によって尺度が違うのは止むを得ないでしょう。それこそ何ら気を付けていない人も一定数はいますから、そうした人達とはつながらない自衛策を講じる。そうやって心が暗くならないようにしながら乗り切っていくしかないと思ってます。
そして、乗りかかったなんとやらで、少しお話をさせてください。
私事ですが、外食産業に従事しておりましたが、2年前に、広い意味では飲食業ですが外食ではない業態の会社に転職しております。
現在の会社はコロナの影響は受けながらも持ちこたえておりますが、ご承知のように、昨今の外食産業の惨状たるや目も当てられない状況です。このままでは、愛されてきた名店が、腕利きの料理人が、日本の食文化が、途絶えてしまいます。
お近くの飲食店や行きつけのお店、ネットでテイクアウトの検索をしたらヒットした美味そうなお店、気になったらどうかご利用ください。気が滅入る世の中に少しのオアシスをもたらしてくれることでしょう。
この場にそぐわないお話で申し訳ありませんが、何卒お願い申し上げます。