いよいよ経県値の市区町村版が公開の運びとなりましたが、作成にあたって大いに頭を悩ませているのが、一つは既にはっきりしたものがほとんど残っていない「大昔」(幼年~少年時代)の記憶、そしてもう一つが「乗り換え」関係の経県値をどうするか、ということ。「乗り換え」関連については、以前に白桃さんの記事
[97701]へのレスとして、
[97706]で次のように書き込みましたが、まず後者の「鉄道路線間の乗り換え」については、次のように定義するようにしておきました。
鉄道同士の乗換駅と言っても、タイプがいろいろありますので、JRと私鉄を乗り換えるとき、どれが「連動している」のか、「連動してしていない」のか、どうお考えでしょうか?
イ.連絡改札もなくお互いにスルー
ロ.連絡改札によりJRと私鉄の構内がつながっている
ハ.いったん改札を出るが、すぐ目の前に相手の駅の改札がある(ただし屋外には出ない)
ニ.雨に濡れずに乗り換えられるが、かなり長い通路を歩かされる(ex.地元の「町田駅」)
ホ.いったん屋外に出て歩かされる(相手の駅はすぐ目の前にある)
へ.一応「乗換駅」として扱われているが、お互いに見えない位置にあり屋外にも出る
私としては、「ホ」と「ヘ」は「連動していない」と見ていますが…
「鉄道路線同士の乗り換え」(JRと私鉄(第三セクター・公営地下鉄等を含む)間のほか、JR同士(新幹線と在来線など)、私鉄等同士も含めて)について、経県値をどのように見るかについて、私としては、とりあえず原則として次のように扱うことにしました。
イ、ロ、ハ、ホ | …「接地」(△、経県値「2」) |
ニ、ヘ | …「訪問」(●、経県値「3」) |
「乗り換え」が主目的である場合、「イ、ロ、ハ」の場合は、「まず乗り換える相手の路線の駅まで直接向かう」ことを目指す、ということであり、「ホ」は、いったん屋外(屋根がない場所)に出るものの、すぐ向かい合わせに乗り換え相手の改札(駅舎)が見えている場合で、やはりまず乗り換え先の駅に向かう場合として「接地」に入れることにしています。一方、「ニ」の場合は、「乗り換え相手の路線駅にたどり着くまでに、ビル内、地下道などの片側あるいは両側に商店等がある連絡通路を通らないと行けない場合」を想定していますが、商店等はないが長い地下道を歩かされる場合や、商店等がなく吹きさらしの高架歩道橋などの場合も入れることにしています。ただ、「ロ」の連絡通路がある場合でも、連絡通路を通らずいったん自社専用の改札を出て、乗り換え相手の改札に入るまでの間で買い物等をした場合は「訪問」とします(ハ、ホに該当する乗換駅でも同様)。「ヘ」の例としては、小田急「豪徳寺」~東急世田谷線「山下」、西武池袋線「秋津」~JR武蔵野線「新秋津」など、大半は別会社間の乗り換えですが、近鉄橿原線「田原本」~同・田原本線「西田原本」のような、同一会社内の乗り換え(同一駅として扱っているようですが)というのもあります。
「駅のホームに降りて駅弁や飲み物を買った」(最近はほとんどありませんが)という場合は、「改札の外に出ていないので、鉄道会社の構内から出ていない」と見て「接地」としています。もちろん、「ホームに降りて通過列車や対向列車の写真を撮った」場合も同様です。また、鉄道からバスへの乗り換え、またその逆の場合は、バス停が駅の入り口の直近にあって、かつすぐに乗り換えた場合は「接地」、それ以外は「訪問」として扱うことにしました。高速道路や有料道路のSA・PAで休憩のために降りた場合も、食事や買い物の有無にかかわらず、「道路の敷地外に出ていない」ということから「接地」とみなしています(私の場合、該当する例として上野原市(中央道談合坂SA)や静岡県小山町(東名足柄SA下り)などがあります)。
一方、観光船から休憩や記念写真撮影などの目的だけでいったん下船して上陸し、すぐに船内に戻った(ex.
[79317]の十津川村のケース)といった場合は、「接地」としていましたが、鉄道や高速道のケースとは異なると見るのが適切と見て、「訪問」に変更しました。
厄介なのが、「下道」(一般道)を観光バスなどで通過した場合。まだ高速道路網が整備されていなかった私の少年時代、学校の遠足や「林間学校」などで、近間ではありますが観光バスを連ねて目的地まで行ったことが何度かありました。このようなときは、途中の道路沿いにある「ドライブイン」とか「レストハウス」(いずれも今ではほとんど耳にしませんですね…)で小休止することがよくありました。このようなときは、まだ「子供」ですから引率の教師の監視下にあり、その休憩施設から勝手に出ることは厳しく制限されていたはずで、「市の経県値」(認市度)を計算する場合、以前は「接地」とみなしていたのですが、改めて「市町村版」の経県値を計算するのにあたっては、「高速道などの場合とはやはり違う」と見て、こちらは「訪問」に統一することにしました。
この「大昔」の一般道経由でのバス旅のおぼろげな記憶をたどって、市町村ごとの経県値を調べて行くのも、相当な困難を伴います。バイパスや新しい橋の建設などで国道などのルートが変わったり、通過したルートそのものが思い出せなくなった場合もあり、推定でしか経県値を出せないケースもいくつかありました。
以上のことを踏まえて、経県値の市町村版を作成することにしましたが、上記のように昔通ったバスルートが分からなくなっていたり、どこに行ったのかもはっきりしないものもあり、データが作成できない県がまだかなりあり、とりあえず計算ができたところからいくつか公開しますが(県時点で12都県)、果たして全都道府県を作成できるか、まだ見通せない状況です。「未踏」(経県値0)の市区町村が存在しないのは、神奈川と静岡の両県のみと思われます。