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[82779] 2013年 1月 21日(月)23:49:07【1】hmt さん
本土と繋がった島・切り離された島
[82776] グリグリさん
あと、江の島(藤沢市)のように陸繋島で陸続きになる場合を除外するかどうかを悩みました。

[57346] Issie さん による「江ノ島は“島”なのか?」という記事がありました。
何と,トンボロが途中で断ち切られて,橋の江ノ島側3分の2ほどが海に浸っているではないですか!
自分の記憶でもそうであったし,何より,(中略)地図でも陸続きになっていたのに,これは一体どうしたことだ…,
続いて、橋脚の補強工事のため砂がとりのぞかれ橋の下が海になっているという情報が記されています。

陸繋島が切り離された事例は、意外に身近にあったのでした。[82776]にリンクされた Googleの航空写真では江の島と本土とは切り離されていますが、地図に切り替えると、こちらはまだ繋がっています。ウオッちず では切り離されています.

潮汐や侵食のような自然の作用だけでなく、人手も加わって水に囲まれた陸地が地続きになったり、切り離されたりした事例を思いつくままに記したことがあります[57361]。ご参考まで。

[82776] グリグリさんの末尾
また、この島 がSHIMADASに掲載されていない理由が分かりませんでした。

SHIMADAS の掲載基準は知りませんが、地図に記されていない島名探しを試みてみました。
佐賀県藤津郡太良町から調べてゆくと、冬の名物になっているガザミを竹崎蟹と名付けた漁港のある地で、「竹崎島」と呼ぶらしい。
漁港になっている湾を火口とする火山島由来の陸繋島ですが、航空写真では 付け根部分【注】が僅かに切れて「島」になっているのか否か、まことに微妙。
【注(追記)】現地の様子はわかりませんが、江の島のような砂洲とは異なる火山噴出物かもしれませんね。

日本一の干潟、干満の差6メートルの大潮流の自然条件。昔は潮が干いた時に「渡り口」を飛石伝いに通っていたことが かに亭 に記されていました。
[82781] 2013年 1月 22日(火)21:32:17【1】オーナー グリグリ
新「志賀島橋」& 野島(横浜市金沢区)& 竹崎島(佐賀県太良町)
[82776] グリグリ
福岡市の志賀島は航空写真では陸続きになっていますが、Wikiなどの記述から志賀島橋の部分は道切(みちきれ、満切)と呼ばれ、満潮時に一部が海水で区切られるとのことから該当する市としています。
と書きましたが、Bing地図の航空写真を見ると、志賀島橋が2本架かっており、橋の下に海面が出ているのが確認できます。Webで調べたところ、老朽化で傷んだ旧「志賀島橋」を架け替え、2011年3月26日に新「志賀島橋」が完成したようです。航空写真に見える北側の橋は架け替え工事のための迂回用の橋ではないかと思います。

>かぱぷうさん
このあたりの事実確認できますでしょうか。

ところで、十番勝負問四の想定解に該当しそうな例が新たに一つ見つかりました。横浜市金沢区の野島です。公益財団法人横浜市緑の協会のHPによると、独立孤島が砂州で地続きになったのち、昭和20年(1945年)に運河開削によって島に戻ったとの記述がありました。ちょっと微妙ですが、該当させても良さそうです。ちなみに、この野島に架かる橋は、野島橋、帰帆橋、夕照橋の三橋です。

ただ、運河開削の切り離しによる島化をどう扱うかは難しいですね。例えば、呉市の倉橋島の南端のこの部分に架かる小さな橋は堀切橋と呼ばれており、その名前からもこの部分は運河開削によるものと思われますが、南側の鹿老渡(かろうと)と呼ばれる地区を島と見なせないこともないです。実際は倉橋島の一部ですが。島の定義はなかなか一筋縄ではいきません。

[82779] hmtさん
SHIMADAS の掲載基準は知りませんが、地図に記されていない島名探しを試みてみました。
佐賀県藤津郡太良町から調べてゆくと、冬の名物になっているガザミを竹崎蟹と名付けた漁港のある地で、「竹崎島」と呼ぶらしい。
さっそくのふぉろ~をありがとうございます。私も竹崎島を色々調べてみたのですが、SHIMADASにも日本島図鑑にも竹崎島の記載がないのが不思議でした。ただ、航空写真をよく眺めてみると、島の西側一帯の本土との間の海面の色が明らかに違っており、どうやら干拓地のようです。Webで確認しようとしてみましたが、よくわからなかったです。

>中島悟さん
竹崎島のこのあたりの状況を何かご存知でしょうか。
[82787] 2013年 1月 24日(木)14:26:50hmt さん
竹崎は 「島」でないのかもしれない
[82781] グリグリさん
私も竹崎島を色々調べてみたのですが、SHIMADASにも日本島図鑑にも竹崎島の記載がないのが不思議でした。

[82777]でご紹介いただいた『日本の島全図 Shima:zu』を入手し、さっそく有明海を見ました。
75万分の1 西九州拡大図(No.40)。対馬から五島・天草・屋久島まで、外側の海域には多数の島がありますが、有明海には極めて島が少ないことを認識しました。
有明海で何よりも目立ったのが 広大な干潟です。ウオッちずに描かれている干潟界と同じですが、このような小縮尺図で概観することができたのは、海をテーマにした地図ならでは。貴重な資料でした。

後回しになりましたが、有明海西岸に突き出た竹崎の姿も確認できました。省略描写では 島でなく「半島」に見え、もちろん掲載島名一覧にも入っていません。参考までに佐賀県の掲載は、東松浦半島周辺の有人8島を含む10島で、すべて壱岐水道側でした。

シマーズには、“本図の掲載島は、原則として『SHIMADAS』(現在改訂中)の収録基準に準拠”とありました。
日本の4大島+沖縄本島を「本土」とし、それを除く陸地を「島」とし、本土架橋陸地を含む。
掲載基準は先ず有人島。それ以外は日本を語る上で大切と思われる島。択捉島は後者です。[82777]によると、合計1021島。

問題の竹崎は 有人という点では問題がなく、不採用の原因は、本土と極めて接近した地理的条件と思われます。

潮位の差が6mもある場所なので、撮影時の潮位が問題になるとは思いますが、[82776]の末行でリンクされた航空写真から 最大限に拡大した付け根の部分
本土側から伸びた柄の先端に 10mほどの橋が見えますが、橋の下には植物が生えているようで、水面は確認できず。
昔あった細い水路も堆積物から生えた草に覆われ、半島化しているのではないかと疑われます。

「竹崎島」という言葉を使ったページ は、太良町HPの中にも存在するのですが、概ね歴史的記述に関連するものであり、現在の竹崎地区を呼ぶ「公式地名」ではないようです。
従って、「竹崎島」は役場の作る 地名調書[56419] に記載されることなく、地形図にも現れない。

現地が「島」扱いをしていないから、日本離島センターも「離島」として掲載せず。
このような理解でいかがでしょうか。

航空写真をよく眺めてみると、島の西側一帯の本土との間の海面の色が明らかに違っており、どうやら干拓地のようです。

Googleの航空写真でも田古里川の河口付近から竹崎島西端への間に堤防が見え、ウオッちず を見ると堤防であることが一層明らかになります。しかし、太良町HP内を検索した結果、干拓工事は行なわれていないようでした。
竹崎に作られたものは、干拓の為の締切堤防ではなく、道越漁港竹崎西側防波堤 であると思われます。

この付近での干拓工事というと、近年では諫早湾が有名ですが、佐賀県では有明海の奥、白石付近で大規模な干拓が、ずっと前から行なわれたようですね。九州農政局による 有明海の干拓 をリンクしておきます。


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