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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[15296]2003年5月16日
yamada
[54182]2006年9月25日
ezekiel
[54212]2006年9月27日
ezekiel
[54221]2006年9月27日
たもっち
[85670]2014年5月31日
伊豆之国

[15296] 2003年 5月 16日(金)00:36:29yamada さん
神戸・同字異音
同音異字ではないけど、「神戸」はいろいろな読みがあるので調べてみました。

「こうべ」
兵庫県神戸市
宮崎県延岡市神戸町

「ごうど」
岐阜県安八郡神戸町
群馬県群馬郡榛名町神戸
埼玉県川口市神戸
埼玉県東松山市神戸
埼玉県羽生市神戸
神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町
神奈川県伊勢原市神戸
静岡県富士市神戸
山梨県中巨摩郡敷島町神戸
愛知県名古屋市熱田区神戸町
愛知県江南市高屋町神戸

「こうど」
和歌山県那賀郡貴志川町神戸

「ごうと」
群馬県勢多郡東村神戸

「かのと」
東京都西多摩郡檜原村神戸

「かんべ」
愛知県一宮市神戸町
愛知県渥美郡田原町神戸
愛知県渥美郡田原町西神戸
愛知県渥美郡田原町東神戸
愛知県渥美郡田原町南神戸
三重県鈴鹿市神戸
三重県鈴鹿市神戸本多町
三重県上野市上神戸
三重県上野市下神戸
兵庫県揖保郡揖保川町神戸北山

「かんど」
静岡県榛原郡吉田町神戸
愛知県海部郡十四山村神戸新田

「かど」
鳥取県日野郡日南町神戸上

「じんご」
岡山県津山市神戸
[54182] 2006年 9月 25日(月)09:46:19ezekiel さん
神戸を巡って
[54163]桜トンネル さん、

 今ちょうど、神戸にまつわるサイトの立ち上げ準備中です。神戸にまつわる
ことをいろいろ調べているのですが、 

三重県には飯南郡神戸村、名賀郡神戸村、安濃郡神戸村(神戸村が消滅したときは安濃郡、今は安芸郡)、河芸郡神戸町(神戸町が消滅したときは河芸郡、今は安芸郡)の4つの神戸村または町があったのですが、なぜこんなにあるのでしょうか。

明治期以降に“神戸”の地名が市町村名になったのは、確かに三重県に集中して
いますね。この視点から考えていなかったので、ちょっと調べてみました。



まず、お膝元の神戸市ですが、このサイトに書き込みが見当たらないので
ちょっと詳しく・・・

 “神戸”という地名は“神封戸の集落”が語源とされています。神封戸とは、
古代の神社の荘園のようなもので、神戸市の“神戸”は生田神社の神封戸集落
が元になることと思います。元々の読みは“カンベ”だったようで、旧・生田区
のエリアがおおよそ旧・神戸郡で、旧・神戸村は、今の元町・三宮一帯ぐらい
ではなかったのかなあ~と思います。

 “神戸”という地名が、県庁所在地・政令指定都市の名前になったのは、
(1) 五畿内の港町の兵庫(大輪田泊)に隣接した位置
(2) 勝海舟が神戸海軍操練所を設置
(3) 幕末に兵庫開港し、神戸村に外国人居留地

 兵庫区→兵庫市とならなかったのは、外国人居留地が出来て、兵庫よりも
神戸の名前が対外的にも有名になったからかもしれません。ちょっと例えが悪い
かもしれませんが、製造元の会社名よりも製品のブランド名が一躍有名になって
しまって、会社名をブランド名に改称したような感じでしょうか?



 “神戸”という地名は、古代の神封戸の制度と関わりがあるので、古代の朝廷
の勢力範囲と関係します。今調査中ですが、北限が新潟県五泉市の神戸山では
ないかなあ~と考えています。『806年に勧請された住吉神社(三社大明神)の
鎮守の杜で、昔はこの近辺に神封戸があって、“神戸”と呼ばれていたことが
あってその名残が神戸山ではないか』と考えているのですが、地名としての痕跡が
見つかりません。(或いは"神戸”の由来が違うかもしれません。)

 前置きが長くなりましたが、三重県に存在した“神戸”という町村の名前の
由来ですが、現存する市町村である神戸市も含めて、次のようになります。

・神戸市(こうべ)、現存、生田神社
・飯南郡神戸村、松阪市(地名として消滅:垣鼻町、大津町、田原町、久保町、下村町)、神戸神社
・名賀郡神戸村(かんべ)、伊賀市上神戸、下神戸、神戸神社
・河芸郡神戸町(かんべ)、鈴鹿市神戸一丁目~九丁目、神戸宗社or阿自賀神社 ?(明治期に神社統合あり)
・安濃郡神戸村(かんべ)、津市神戸、神戸乃神社 

 どうも三重では、“神戸”という地名が全て明治期以降に町村名になったようで、
「何故三重だけ?」という疑問は、私も同感です。神戸市が有名になったので、
"神戸”のイメージが良かったのか、伊勢神宮のお膝元なので"神”の字が入る地名が
優先されたのか・・・?あれこれイメージしますが、続けて調べてみたいと思って
います。
[54212] 2006年 9月 27日(水)11:55:15ezekiel さん
神戸を巡って ~ 補足の続き  
[54185]桜トンネル さん、
「神戸」というのはとても不思議ですねぇ。もっと詳しく調べていくと面白いことが見つかるかも!

[54187]小松原ラガー さん、
「神戸」の由来、ならびに三重県の4つの「神戸」の話題が出ていますが、どなたか埼玉県東松山市神戸の読みの由来をご存知の方はおられませんか?これ、「コウベ」でも「カンベ」でもなく「ゴウド」と読むようなのですが・・・

[54190] 雪の字 さん
過去ログを検索してみましたら、[15296]で yamada さんが「神戸」の異訓について書いておられるのを見つけました。

[54201]小松原ラガー さん、
「神主」がキーワードになる模様です。

[54202] 揖斐の山 さん、
 因みにその「神戸」と書いて「ごうど」と読ませる町、私の家の住所です。

[54203] YSK さん、
みどり市にも「神戸」と書いて「ごうど」と読む地区があります(東町神戸)。

[54209] inakanomozart さん、
「静岡鉄道駿遠線(すんえんせん:70年全線廃止)」には、「遠州神戸(えんしゅうかんど)」という駅がありました。

[54211]じゃごたろ さん、
諏訪地方では、上社の周辺に「神戸(ごうど)」という地区があり、また富士見にも同じく「神戸(ごうど)」があります。上社周辺は諏訪神社の領域であり、富士見の方も諏訪神社を分社して奉った地域周辺の地名ということで、 どちらも「荘園」というよりは、神(もしくはその現人神)の居る場所そのもの、といった由来と考えたほうが自然だと思います。


 雪の字 さんがご紹介されておられるように、既に[15296]でyamada さんが「神戸」の
異訓について書いておられます。これ以外にも神戸の地名は散在するのですが、
山梨、静岡以東は概ね「ごうど」(ごうと)です。静岡、愛知、三重近辺が「かんべ」、
「かんど」が大勢です。

 東京・多摩では「かのと」、平塚では「じんど」、島根に「かど」、津山では「じんご」
の読みも見受けられます。

 「こうべ」の読みもあるのですが、例えば東京の神津島に神戸山が「こうべやま」
と読みます。どうも神戸市が由来の新しい地名ではないかなあ~と考えています。



 埼玉に結構住んでいたので、"神戸"の地名に関しても埼玉は、最初に手をつけ
ました。埼玉の神戸は、三重とは対照的に市町村名になることはなく、旧村名で
すべて途絶えてしまっています。

○東松山市

比企郡神戸(ごうど)村だったのが、明治22年に神戸村を含む6村が唐子村となり、
昭和29年に東松山市が誕生して、神戸の地名は残っています。神戸神社には、
「神戸の獅子舞」が残っており、結構文書としても残っているようですが、まだ
当たっていません。


○羽生市

北埼玉郡神戸(ごうど)村だったのが、明治22年に神戸村を含4村が手子林村
となって、昭和29年に羽生市が誕生して、神戸の地名は残っています。
鴨田神社に関しては、ちょっと関係する文書を探し当てていません。


○比企郡小川町

明治22年の市町村制の直前には、既に村名ではなくて、比企郡木部村の一集落
としての神戸(ごうど)でした。明治22年に竹沢村となり、昭和25年に小川町。
現在は小川町木部の小字として地名が残っています。三光神社に関しては、関係
する文書を探し当てていません。

○川口市

北足立郡神戸(ごうど)村だったのが、明治22年に神戸村を含む8村2新田
2宿が神根村となって、昭和15年に川口市に編入。大字として残っています。
"朝日神社の神戸"が由来の地名ではないかと思うのですが、よくわからないです。

 ちなみに神根村というのは合成地名です。石神村+安行領根岸村と言われて
神戸とは無関係のようです。



小松原ラガー さんがご紹介されておられる神主説。過去ログを見落としていま
して、早速読んだのですが、私にとって初めて目にする説です。

 ただ、古代における神社を考える時に、今の感覚で「神社」や「神主」を捉える
と本質が見えてこないように思います。古代の神社を考える時に、神主、祝に、
神戸と国司を加えた関係の中で捉える必要があると思います。古代の神社では
すべての神社に神主が居たわけではなく、大部分の神社は「祝」のみであった
とする説もあり、神主は"神社の神職"というよりも"神戸の主"というような
ニュアンスが強かったのかなあ~と思います。

 実は、五畿内には、神戸の地名が皆無なんです。兵庫県の神戸村は摂津の国
ですが、光孝天皇の怒りにふれて在原行平が配流されたのが神戸村の西・須磨
でして、古代の神戸村近辺は辺境の地であったのかもしれません。

 神戸の地名のルーツを辿る時に、古代の神社における神主と神戸との関係は
興味深いなあ~とも思います。神戸というのが(今風に表現すれば)願い出て
封戸から鞍替えすることが容易だったのか、それとも朝廷から定められたもの
であったのか、[54211]じゃごたろ さんのコメントにあるように、神社や神戸
に関して、古代の感覚や視線、概念でで捉え直すと、浮き彫りにされてくる
のかもしれません。

 ちなみに兵庫県の神戸村に関してですが、生田神社は9世紀には44戸の
神戸があったそうで千二、三百人ではなかったかと推測されるそうです。
宝暦10年(1760年)には神戸村の人口は1985人とあります。

p.s. 群馬と茨城、愛知静岡山梨の神戸も時間を見つけて調査していきたいと
思っています。
[54221] 2006年 9月 27日(水)20:49:53たもっち さん
そして神戸(謎)
ごぶさたしております、たもっちです。

突然ですが、ウォッちずの検索結果から抽出した「神戸」の一覧です。
ただし、
1.神戸市にある「こうべ」と読むものは除外しました。(神戸市にある「こうべ」と読まないものはありませんでしたが。)
2.企業名に関係するものは除外しました。(17件の「神戸製鋼(所)工場」など。)
3.同一市町村内の、表記、読みともに同じものは1つを除いて除外しました。
4.鉄道駅は除外しました。
5.ウオッちずの読みは信用できないという噂もあります(というか、僕は信用していません)。

地名読み所在地
小神戸おがみど茨城県高萩市
神戸こうど茨城県鹿嶋市
神戸ごうと群馬県藤岡市
東町神戸ごうど群馬県みどり市
神戸ごうど群馬県群馬郡榛名町
神戸ごうと群馬県多野郡吉井町
神戸ごうど埼玉県川口市
神戸ごうど埼玉県東松山市
神戸大橋ごうどおおはし埼玉県東松山市
神戸ごうど埼玉県羽生市
神戸ごうど埼玉県比企郡小川町
神戸かのと東京都西多摩郡檜原村
神戸川かのとがわ東京都西多摩郡檜原村
神戸岩かのといわ東京都西多摩郡檜原村
神戸山こうべやま東京都大島支庁神津島村
神戸町ごうどちょう神奈川県横浜市保土ケ谷区
神戸ごうど神奈川県平塚市
水神戸すいじんど神奈川県平塚市
神戸ごうど神奈川県伊勢原市
神戸山かんどやま新潟県五泉市
神戸ごうど山梨県大月市
神戸ごうど山梨県甲斐市
神戸こうど山梨県甲州市
神戸ごうど山梨県南アルプス市
神戸ごうど山梨県上野原市
神戸ごうど長野県松本市
神戸新田ごうどしんでん長野県松本市
神戸橋こうどばし長野県松本市
神戸川ごうどがわ長野県上田市
神戸ごうど長野県諏訪市
神戸ごうど長野県飯山市
神戸いちょうごうどいちょう長野県飯山市
御射山神戸みさやまごうど長野県諏訪郡富士見町
神戸ごうど長野県上伊那郡辰野町
神戸ごうど長野県木曽郡南木曽町
神戸ごうど長野県木曽郡木曽町
神戸ごうど長野県北安曇郡松川村
南神戸みなみごうど長野県北安曇郡松川村
二ッ家神戸ふたつやごうど長野県北安曇郡松川村
神戸原ごうどはら長野県北安曇郡松川村
笠原町神戸ごうど岐阜県多治見市
神戸かんど岐阜県関市
神戸ごうど岐阜県瑞浪市
神戸かみど岐阜県恵那市
神戸町ごうどちょう岐阜県安八郡神戸町
神戸ごうど岐阜県安八郡神戸町
神戸大橋ごうどおおはし岐阜県安八郡神戸町
神戸ごうど静岡県富士市
神戸かんど静岡県榛原郡吉田町
新神戸しんかんべ愛知県一宮市
本神戸ほんかんべ愛知県一宮市
神戸川ごうどがわ愛知県半田市
神戸ごうど愛知県大府市
神戸町かんべちょう愛知県田原市
西神戸町にしかんべちょう愛知県田原市
南神戸町みなみかんべちょう愛知県田原市
東神戸町ひがしかんべちょう愛知県田原市
片神戸かたかんべ愛知県田原市
神戸新田かんどしんでん愛知県弥富市
神戸ごうど愛知県西春日井郡豊山町
神戸ごうど愛知県知多郡南知多町
明神戸みょうじんど愛知県知多郡武豊町
神戸かんべ三重県津市
神戸一丁目かんべ1ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸九丁目かんべ9ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸五丁目かんべ5ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸三丁目かんべ3ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸四丁目かんべ4ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸七丁目かんべ7ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸二丁目かんべ2ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸八丁目かんべ8ちょうめ三重県鈴鹿市
神戸六丁目かんべ6ちょうめ三重県鈴鹿市
下神戸しもかんべ三重県伊賀市
上神戸かみかんべ三重県伊賀市
揖保川町神戸北山かんべきたやま兵庫県たつの市
貴志川町神戸きしがわちょうこうど和歌山県紀の川市
神戸かど鳥取県日野郡日南町
神戸上かどのかみ鳥取県日野郡日南町
神戸川かんどがわ島根県出雲市
神戸川かんどがわ島根県飯石郡飯南町
神戸山根じんごやまね岡山県津山市
神戸西じんごにし岡山県津山市
神戸じんご岡山県津山市
神戸東じんごひがし岡山県津山市
神戸こうど岡山県井原市
神戸ごうど岡山県真庭市
神戸山こうどやま岡山県小田郡矢掛町
神戸じんご岡山県久米郡美咲町
神戸丸こうべまる徳島県那賀郡那賀町
神戸町こうべまち宮崎県延岡市
神戸川こうべかわ鹿児島県出水市

・・・これってコレクションになります?(笑)
[85670] 2014年 5月 31日(土)18:27:51【1】伊豆之国 さん
おお牧場は緑~そして神戸
[85668] 白桃 さん
オール・グリーン(緑一色)
「雀」地名から「麻雀」の話題に飛んでしまいましたので、梅雨入りを前にして新緑が鮮やかなこの季節、今日は「緑」「発」の付く駅名を調べてみることにしました。

【「緑」「みどり」の付く駅名】…18駅(+4駅?)
駅名路線名所在地
釧網本線北海道清里町
緑井可部線広島市安佐南区
緑が丘東急大井町線東京都目黒区
緑が丘富良野線北海道旭川市
緑が丘神戸電鉄粟生線兵庫県三木市
緑川三角線熊本県宇土市
緑町伊豆箱根鉄道大雄山線神奈川県小田原市
緑橋大阪市地下鉄中央線・今里筋線大阪市東成区
緑園都市相鉄いずみ野線横浜市泉区
緑地公園北大阪急行大阪府豊中市
庄内緑地公園名古屋市地下鉄鶴舞線名古屋市西区
鶴見緑地大阪市地下鉄長堀鶴見緑地線大阪市鶴見区
西川緑道公園岡山電気軌道岡山市北区
美浜緑苑名鉄知多新線愛知県美浜町
八千代緑が丘東葉高速鉄道千葉県八千代市
みどり湖中央本線長野県塩尻市
みどり台京成千葉線千葉市稲毛区
みどりのつくばエクスプレス茨城県つくば市

♯以下は、鉄道と認められるか微妙な「灰色領域」の路線の駅。
駅名路線名所在地
小幡緑地名古屋ガイドウェイバス名古屋市守山区駅構内写真
みどり口スカイレールサービス広島市安芸区
みどり中街同上同上
みどり中央同上同上

【「発」の付く駅】…9駅
駅名路線名所在地
発寒函館本線札幌市西区
発寒中央同上同上
発寒南札幌市地下鉄東西線同上
発坂えちぜん鉄道勝山永平寺線福井県勝山市
越前開発同上福井県福井市
開発富山地方鉄道上滝線富山県富山市
新発田羽越線新潟県新発田市
西新発田白新線同上
松浦発電所前松浦鉄道長崎県松浦市

…「緑」「みどり」の付く駅、5市もある現役の「緑区」には何と全く無し(もちろん「みどり市」も)。辛うじて「緑井」と「緑川」だけが、消滅した「緑」の付く村のあった地域にあるのみでした。「みどり」と読む駅には、このほか「番外」で樽見鉄道の「水鳥」駅(岐阜県本巣市)がありますが、こちらの語源も「緑」なのでしょうか。
「開発」は北陸地方に集中して見られる地名で、「かいはつ」ではなく「かいほつ」と読むことが多いようです。[85664]で取り上げた「麻雀苗字の町」能美市下開発町の隣接地域には、昭和55年に廃線となった北陸鉄道能美線([73260])に「上開発」という駅がありました。

[85667] グリグリ さん
「神戸」地名の読み分布(中略)「ごうど」読みが主流です。地名だけでなく、苗字や屋号でも「ごうど」さんは過去に複数人とお会いしたことがあります
この「神戸」の読みについて、4年ほど前、白桃 さんと私との間でこんなやり取りがありましたが、
○インチキ・・・(中略)神戸(神戸=『かんべ』一郎)
([74897] 白桃 さん)
「神戸」という苗字は、全国に2万人ほどですが、やはり「かんべ」と読むのが大半を占めるようです。関東から中部地方にかけて多く、数の上では群馬県が最多で、県南西部に集まり、下仁田町で町内2位、富岡市でも20位以内に入ります。群馬県には、わたらせ渓谷鉄道の駅名にもになっている「ごうど」と読む地名があるのですが、群馬県での読みはやはり「かんべ」が大半であるようです。「ごうど」という読み方は、隣の長野県に多いようです。山野さんのお膝元・神戸町がある岐阜県でも、下呂市や多治見市などいくつか集中している地域があるのですが、この地域での読み方が気になるところです。「かんべ」「ごうど」は共に地名が各地に見られ、発祥地も各地にあるのではないかと思われます
([74921] 拙稿)
45年ぐらい前、兄が住んでいた三○県四○日市に行ったとき、伊賀にも伊勢にも「神戸」があって、なんだかすごく感激したのを思い出します
([74928] 白桃 さん)
この「神戸さん」の読み方と分布を詳細に調べたデータが見つかりましたので紹介することにします。
「神戸会」HP
これによると、
全国の電話帳に神戸姓が4,402世帯記載されていました。電話帳への記載は全国平均6割程度とされていますので、全国の神戸さんはほぼ7000世帯程度はあるのではと推定されます。
 ちなみに、神戸姓の多い地区は、大都市部を除きますと、群馬県下仁田町は236世帯と全国一多く、群馬県富岡市、愛知県春日井市と続きます。
 神戸姓の集中している地区としては、群馬県下仁田町を中心とした群馬地区、愛知県春日井市を中心とした愛知・岐阜地区、長野市、松本市を中心とした長野地区、清水市を中心としたと静岡地区、滝野町、社町を中心とした兵庫地区が挙げられます
全国の電話帳からの調査では、かんべと読む場合が約88%で、ごうど読みは7%、こうべ読みは5%でした。また、かんど読みも少数ですが一部にあるようです。 ちなみに、地名として神戸が使われた場合は、ごうどと読む場合が多いようです。
(注:自治体名は当時)
このHPには、更に「神戸姓全国分布」「神戸姓集中地区」というPDFデータがあり、これによると、「神戸さん」が最も多い群馬県では、やはりそのほとんどが「かんべ」。山野 さんのお膝元・神戸町がある岐阜県でも、200件余りあるうち「ごうど」はわずか1件で、残りは全て「かんべ」でした。神戸市がある兵庫県でも、大半が「かんべ」で、「こうべ」も稀にありますが、「ごうど」は皆無でした。一方、[85665] で じゃごたろ さんが
地名としては個人的に「こうべ」よりも「ごうど」の方が一般的だと思っています
とおっしゃっておられる長野県は、[74921]で推測した通り、「ごうど」の読みが一般的で、「神戸さん」の7割近くが「ごうど」でした。信州には「ごうど」地名が多いので、「神戸(ごうど)」さんが全国一多い(全国の約6割)というのも頷けるのですが、これが他県には当てはまらないということが不思議なところです。
静岡市から藤枝市にかけての地域に多い「神戸」さんも気になるところです。藤枝市とは大井川を挟んで対岸にある、むじながいり さんの出身地・吉田町に「神戸」と書いて「かんど」と読む地名があり、昭和43年まで静岡鉄道の「軽便」駿遠線に「遠州神戸(かんど)」と言う駅(更に以前は「神戸村」駅)がありました([54209] inakanomozart さん、駿遠線訪問記…昭和33年、記事中の手書き地図に「カンドムラ」の駅名あり)。しかし、この地域の「神戸」さんも、やはり大半は「かんべ」で、「ごうど」も少しあるものの(富士市の地名に由来か?)、「かんど」は皆無であり、苗字では読み替えたか、あるいは無関係である可能性もありそうです。

神奈川県については個人的には寒川町がかなり難読という印象を持っています。意外な読みと言うパターンだと思うのですが
へぇ~。こちらこそ意外な気がするのですが。ちなみに、私は毎年のように寒川神社にお参りしています([70758])。この「寒川」の読みに関連して、私がしばしば引用させていただいている「時刻表名探偵」(石野哲氏著・昭和54年初刊)に、こんな記事がありました(要約引用)。
「川」「河」の上に「寒」の字が付くと読みが5つに変化する。
寒川(さむかわ)、越後寒川(えちごかんがわ)、伊予寒川(いよさんがわ)、寒河(そうご)、寒河江(さがえ)
伊予寒川の「さんがわ」の読みを初めて目にしたときは、すごく新鮮な感じがした
とあり、この後に[68910]で書き込んだ、「越後寒川-今川-桑川-越後早川」の「四川」の連続のことが書かれています。
「寒川」と言う苗字は、全国に7千人余りいると推定されていますが、読み方が7-8種類もあって、しかもそれぞれ地域ごとにメジャーな読み方が違うようです。讃岐国寒川郡(さぬき市)に由来すると見られる香川県では、旧郡名(旧町名)と同じく「さんがわ」と読むようですが、隣の徳島県では「かんかわ」と読み替えて?いる人が多いようです。数の上で最も多い和歌山県では、「そうがわ」と難読で、日高郡にあった荘園に由来するようです(森岡浩氏著「全国名字辞典」より)。

【1】静岡県の「神戸さん」関連記事を追記


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