都道府県市区町村
落書き帳

�k��2008

… スポンサーリンク …


記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[65923]2008年8月3日
hmt
[65929]2008年8月4日
むっくん
[65976]2008年8月8日
笠津前浜
[65977]2008年8月9日
Issie
[65989]2008年8月9日
hmt
[65992]2008年8月10日
Issie
[65999]2008年8月10日
hmt
[66003]2008年8月11日
hmt

[65923] 2008年 8月 3日(日)23:27:17hmt さん
奥林匹克運動会の運動員入場行進は、漢字の画数順
「奥運会」と略称されているようですが、「第二十九屆夏季奥林匹克運動会」の 開幕式 も8月8日に迫りました。

4年前のアテネ大会では、開会式選手入場行進がギリシャ語表記による順番で行なわれ、落書き帳の記事 になっていました。

北京大会の順番に関する 4月8日共同通信配信NEWS
8月8日に行われる北京五輪開会式での選手団の入場行進は、参加する各国・地域の中国語表記で漢字(簡体字)の画数の少ない順から入場することになった。

これはまたユニーク。漢字文化になじみのない大多数の国が理解できるかどうかなどお構いなしに、自国の基準を押し通すあたりは、まさに「中華」の面目躍如。

入場行進では参加予定の205カ国・地域が行進する。この方法だと、日本は17ないし18番目になるとみられ、五輪発祥国として先頭を歩くギリシャを加えても、かなり前の方になる見通しだ。

アテネのギリシャ語表記や順番は、大会事務局の作成した表があったので[31819]でリンクしました。現在は閲覧不能。
北京の場合も、参加国名の漢字表記や入場行進順を記したサイトがあるかと探しましたが、発見できず。
そこで、自分なりの国名表を作って、順番の推測をしてみました。
中国の簡体字については、知識がなく、画数もよくわからず。また、この落書き帳に表記することも不可能です。
従って、以下のデータは不完全なものですが、地名ファンとして、野次馬根性で漢字国名を並べてみます。

最も少ない2画の漢字で始まる国は「几内亜」ギニアGUIと「几内亜比紹」ギニアビサウGBSです。従って、これがギリシャに続く2番目・3番目の国になります。IOC国名コードは、同じ3英文字でも ISO3166のコード と少し違います。[40207]参照。

次いで3画の漢字で始まる国は、「也門」イエメンYEM、「土耳其」トルコTUR、「千里達及托巴哥」トリニダードトバゴTRI、「土庫曼斯坦」トルクメニスタンTKMがあります。
また、「馬」という字で始まる国は次の8カ国あり、「馬」の簡体字は3画なのかもしれません。
馬爾代夫モルジブMDV・馬耳他マルタMLT・馬其頓マケドニアMKD・馬里マリMLI・馬紹爾群島マーシャル諸島MHL・馬來西亞マレーシアMAS・馬拉維マラウイMAW・馬達加斯加マダガスカルMAD。

4画漢字で始まる国名は30以上あり、2字目の画数で順番をつけることと思われます。
「不丹」ブータンBHU、「巴巴多斯」バルバドスBARは2字目が4画。これに続く4画5画が「貝寧」ベナンBENと「日本」JPNと思われます。
「巴布亜新几内亜」パプアニューギニアPNG・「厄瓜多爾」エクアドルECU・「厄立特里亜」エリトリアERIも4画5画で始まりますが、3文字目以下があるので日本より下位に来ると思います。
なお、「貝寧」が「日本」と同様に4画5画になるのは、簡体字では中央部が省略されているためです。

結局のところ、日本よりも上位にあるのは16ヶ国で、日本は17~18番目という先の報道記事と同じ結論が得られました。先頭のギリシャを加えれば入場順は18~19番目と予想されます。

同じ要領で画数の多い方を調べると、15画の字で始まるのが「黎巴嫩」レバノンLIB・「摩爾多瓦」モルドバMDA・「徳国」ドイツGER・「摩納哥」モナコMON、そして16画の字で始まるのが「澳大利亜」オーストラリアAUSと「賛比亜」ザンビアZAM。

英語の末席ジンバブエは、漢字表記「津巴布韋」では下位から脱出しましたが、代ってザンビアが末席。ここでは便宜上「貝」の上部に「夫」が2つ並んだ字を使っていますが、「先」が2つ並ぶ字なのです。但し簡体字で「貝」の画数が減っているので19画でなく16画。

英語表記では先頭の方にいたオーストラリアが、漢字表記では末尾近くというのも大きな変化です。
運動員入場行進の最後尾は、もちろん開催地・中国の大選手団。
[65929] 2008年 8月 4日(月)22:54:54【1】むっくん さん
宝塚市&北京オリンピック
[65899]鳴子こけしさん
[65927]Issieさん

宝塚市については以前宝塚市民のだいてんさんが[56558]にて、
宝塚の「塚」は、実際には9画目の10画目のはらいのあたりに点が1つある
と書かれています。今はどうなっているのかはよく分かりませんが。


[65923]hmt さん

毎日新聞によりますと、北京オリンピックの開会式での日本の順番は23番目となったようです。
先頭はギリシャ、日本の直前の22番目にはイスラエル、日本の直後の24番目は台湾、フランスは123番目、アメリカは139番目、韓国は176番目、北朝鮮は177番目、最後に開催国の中国となるようです。

21世紀中国総研の世界の国・地域名(日中英対照表)によりますと、イスラエルの一文字目はおそらく3画ですので、一文字目が4画の日本より先に来ることは納得できます。

ただ例えば毎日新聞でも韓国と北朝鮮の順番について
両国とも1文字目は簡体字でともに12画。2文字目の画数では本来、両国が続く順番にはならないが、大会組織委の資料では順番の決定理由には触れていない。
と触れられているように、やはり明瞭でない部分もあるようです。
[65976] 2008年 8月 8日(金)23:48:15笠津前浜 さん
名づけあれこれ
[65907] miki さん
県営鳴門球場も命名権で「オロナミンC球場」になってしまいましたね。

どうもこの「命名権」には抵抗感があるのですよ…。それはさておき、オロナミンCですか。大村昆が目に浮かびます。

[65923] hmt さん
これはまたユニーク。漢字文化になじみのない大多数の国が理解できるかどうかなどお構いなしに、自国の基準を押し通すあたりは、まさに「中華」の面目躍如。

冬季アルベールビル大会の中継を見ていた時、「イギリス」が「A」から始まる国々のところで出てきたことにびっくり。え、現地語順なんだ…現地語知らなかった…と。

ちょっと調べてみたら、夏季東京大会のときは英語のアルファベット順だったようですね。明治45(1912)年ストックホルム大会のときはJAPANでなくNIPPONにしろと嘉納治五郎さんが主張しています。
[65977] 2008年 8月 9日(土)01:32:15Issie さん
「比」はベルギー
開会式,中国でも日付が変わってしまいましたねぇ。

[65923] hmt さん
参加する各国・地域の中国語表記で漢字(簡体字)の画数の少ない順

開催国の言語で,その言語で用いられる文字の配列順に従って入場する,というのも,それはそれで一理あることだとは思いますけどね。

というわけで,日本は23番目の入場だったのですが,その前にベルギーが入ってきて,「あれっ?」…。「白耳義」だから,「日」よりも1画多いはずだけど…
なんて思ったら,中華人民共和国でのベルギーの公式表記は「比利時」なのですね。
「日」と同じ4画で,同一画数の場合は,初画で横に線を引く「比」の方が,縦に線を引く「日」よりも先に配列されるようです。
日本では「比」で表すのはフィリピン(比律賓)だけど,中国ではフィリピンは「菲律賓」。
日本語の漢字表記の知識が全然通用しなくて,実にスリリングでした。

次にラテン文字(ローマ字)で表記しない言語を公用語としている国でオリンピックが開かれるのはどこかしら?
…まさか,2016年の東京?
そのときには,ぜひ日本語表記の「50音順」で入場してもらいたいものです。
[65989] 2008年 8月 9日(土)23:52:03hmt さん
奥運会運動員入場行進順
[65977] Issie さん
同一画数の場合は,初画で横に線を引く「比」の方が,縦に線を引く「日」よりも先に配列されるようです。

この“横線>縦線”という順序は、中国の辞書などで使われている配列なのでしょうか?

私にはそのような知識はなかったために、[65923]を書いた際には、共同通信の報道に基づいて、1字目の画数順>2字目の画数順>…という配列だと思っていました。しかし、[65929]むっくんさん による毎日新聞記事によって、どうも純粋の画数順とは違うルールがあるらしいことに気がつきました。

現在は、8日の入場行進を見た結果から帰納して、次のようなルールと考えています。
配列順序は、単純な画数優先ではなく、文字優先である。
第一順位は一文字目の漢字の画数。2画文字「几」で始まる2ヶ国は、文句なしに先頭(ギリシャの次)になる。
同一画数の漢字には、筆順により第二順位がつけられる。
実際、3画文字で始まる11ヶ国は、土(2)>也(1)>馬(8ヶ国)の順に並んでいる。単純な横線>「フ」。
# 馬の簡体字。3画に省略しているのに、象形文字の雰囲気をよく残しており、なかなかの名作。

4画文字の国は、開(簡体字は門構なし)、不、厄(2)、牙、比、瓦、以、日、中(3)、岡、貝、毛(2)、丹、烏(4)、巴(9ヶ国)と並んでいました。
私もこの順番を見て、少し違うところもあるが、概ね Issieさん ご指摘の「横線>縦線」の原則があるらしいことに気づきました。

「中」で始まる3ヶ国は、中華台北・中非(中央アフリカ)・中国香港です。
イスラエル>日本>台湾という順番。[65929]でこれを知った時には、いぶかしく感じられた順番ですが、 「以色列」の一文字目は簡体字では4画であり、オリンピックの呼び方では「台湾」でなく「Chinese Taipei」であることを考えれば、この3カ国が並ぶこともありだったのですね。

「烏」という字の簡体字は「馬」と似ていますね。日本語では使用頻度が小さい字ですが、烏魯木斉(ウルムチ)など中国国内の地名にも使われています。
「巴」も9ヶ国と多数。「巴巴多斯」バルバドスは 1字目・2字目共に4画なので、純粋画数順なら日本よりも先と予想したのですが[65923]、現実の行進順は36番目でした。

[65986] Issie さん
わざわざ 匈奴 を連想させる「匈牙利」という表記を採用したあたり,中国指導部の“認識”が現れているのかもしれません。

「匈牙利」という表記は、現代中国指導部が“採用”したものでしょうか? ずっと前からではないの?
むしろ、「美国」・「英国」・「法国」・「徳国」という「感じの良い字」を使っていることに注目しました。
これも、美利堅・英格蘭・法蘭西・徳意志の省略形として 以前から使われてきたものでしょうが、「諳厄利亜」「大不列顛」などという字をあてていた昔の日本[40148]に比べると、友好的な言葉使いを感じます。

ロシアの(中略)公式表記は「俄国」または「俄羅斯」,つまりモンゴル語経由で入った「オロス=おろしや」
ところが,9画の「俄」にしては少し早い気が…。

保加利亜(ブルガリア)>俄羅斯(ロシア)>叙利亜(シリア)>美国(アメリカ)という順番でした。9画のちょうど中頃 137番目。

179番目(12画176番目の韓国と180番目の朝鮮の間)に、セルビアと分離して初登場のモンテネグロ。
アテネ大会の時の,「セルヴィア・ケ・マヴロヴーニオ」についても「黒い山」という意味の解説がありましたが[31806]、今回はそのものズバリ「黒山」。

205の国と地域(すべてのNOC)が参加すると伝えられていましたが、現実にはブルネイの姿は見られず、204ヶ国でした。
[65992] 2008年 8月 10日(日)11:47:57Issie さん
漢字の配列
[65989] hmt さん
この“横線>縦線”という順序は、中国の辞書などで使われている配列なのでしょうか?

手許に [65948] で触れた 『中華古漢語字典』上海人民出版社,1997年 と,もう1冊,『繁簡體字用字字典』商務印書館,1995年 という字書があります。香港の出版社なので,こちらのタイトルは繁体字。

どちらの字書も,“簡体字の画数検索”では同一画数内で 横線→縦線 という配列になっています。
具体的に『中華古漢語字典』の場合,たとえば4画では,

[一]:…,王,…,井,天,夫,元,………,比,…
[|]:…,止,攴,少,曰,日,…
[ノ]:午,牛,毛,手,气,壬,升,…
[丶]:卞,六,文,亢,方,…
[¬]:尹,丑,尺,…
(※いきなり最初の文字が表示できないので,飛ばします。)

というように配列されています。香港の字書も同じ。
とりあえず,大陸でも香港でも行われている漢字配列(の1つ)なのでしょう。台湾は?

ずっと前からではないの?

もちろん,前から行われていたものだろうと思います。でも「選ぶ」ことはできそう。
いや,「匈奴」を連想したのは,「凶悪な野蛮人」という“悪い意味”ではなく,はるか中央ヨーロッパの大平原に中国史に登場する「匈奴」につながる人々が住んでいるのだ,なんて壮大な連想ができそうだなと思ったのでした。
[65999] 2008年 8月 10日(日)22:08:50hmt さん
漢字の配列:横→縦→左はらい→点→角
[65992] Issie さん
どちらの字書も,“簡体字の画数検索”では同一画数内で 横線→縦線 という配列になっています。
具体的に『中華古漢語字典』の場合,たとえば4画では,[一]→[|]→[ノ]→[丶]→[¬]

早速のご教示ありがとうございます。
手持ちの辞書の調査が後になって申し訳ありませんが、大修館新漢和辞典の付録に「中国の漢字字体表」がありました。
配列は総画数順とし、同画数の漢字は第一画目の筆順によって、横(一)縦(|)左はらい(ノ)点(丶)角(¬)の順に従った。

まさに同じ配列ですね。
この資料によって、入場行進でのイスラエルと日本の前後関係を比較することを試みたのですが、日本の字体と大きく異なるものだけが対象だったので、「以」と「日」は共に示されていません。

そこで、以下のように推論。
「飛」や「郷」の第一画(「乙」や「L」)がいずれも「角」に該当する位置にあることから、上記5種類の筆使いは変形されたものを含む趣旨であると理解されます。
その場合、簡体の「以」の第一画(下で跳ねている縦線)は「縦(|)」ということになります。
「以」と「日」との前後関係は第2画で比較されることになり、「点(丶)」の「以」の方が「角(¬)」の「日」よりも前になる。

これで、22イスラエル、23日本という順番がやっと理解できたように思われます。
[66003] 2008年 8月 11日(月)23:52:44【2】hmt さん
台湾語の国名表記
[66000] miki さん
ザンビア...台湾のみ「尚比亜」

台湾語では、ザンビア・タンザニア(坦尚尼亜)の「ザ」は「尚」なのですね。
北京では末尾(主催国の直前)[65923] 、英語でも所謂ブービーのザンビアが、前回のギリシャ文字Ζ(ゼータ)[31819]の場合と共に、順位が前の方に来ています。

このような音訳文字の違いは多々あり、例えば2画だった「几内亜」ギニアも、台湾語では「幾内亞」と順位転落。

意訳系を1つ。
シェラレオネ...台湾のみ「獅子山」

「象牙海岸」(コートジボワール)は、以前の日本でも使われていました。
「維徳角」(カーボベルデ、北京では「佛得角」)の「角」は岬の意訳か音訳か?
逆に、北京で「黒山」[65989]のモンテネグロは、台湾では「蒙特内哥羅」と音訳。
北京では「新」と意訳されていた ニュージーランド・パプアニューギニアのニューは、「紐西蘭」・「巴布亜紐幾内亜」と音訳。

台湾語表記の中で、どこの国?と迷ったのが 「寮国」。
美国・英国・法国・徳国のような大国ではなく、ラオスでした。

【追記】
この記事で「台湾語」という言葉を使っていますが、「書きことば」としての国名表記に使うのには不適切だったようです。[66008]参照。


… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
落書き帳

パソコン表示スマホ表示