センター試験の地理Bの問題にムーミンが出たと話題になっています。問題は
こちらの問4です。スナフキんさん、出番ですよ(?)。
「ムーミンがフィンランドなんか知るか、教科書や参考書に載っていないぞ」と恨み節がツイッターなどで流れていますが、不適切な問題なのでしょうか? 日本史や世界史の試験の場合は、教科書か参考書を見れば正解は導き出せるはず。つまり、教科書をある程度は暗記することが得点の大前提です。
地理の試験だと、図表の読み込みや一般常識的なものも加味したうえで正解にたどり着くような問題も出題されます。「暗記すべき事項が多くないのでラク」という思い込みで地理を選択すると、なかなか得点には結びつかないのではないでしょうか。文系だと日本史か世界史をメインで受験する人が多いと思うので(国立の2次試験や私大受験の際に地理受験ができるところは日本史・世界史に比べて少ないため)、不満たらたらなのは比較的楽に得点が稼げると考えた理系の受験生なのでしょうか。というか、積極的に地理受験の人ってこういう雑学的なネタもけっこう好きなような気がします。
さて、ムーミンの問題の解説です。バイキング→ノルウェーなので、ムーミンはもう一方のフィンランド。言語の方はスウェーデンとノルウェーは陸続きで似た言葉になりそう→フィンランドは全然違う方だろう、と解けばOK。もう少しまじめに解説すると、ノルウェーとスウェーデンは印欧語族・フィンランドはウラル語族なので、ノルウェーとスウェーデンが似た言語だろうと推測して解けばよいでしょう。