都道府県市区町村
落書き帳

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[96397]2018年8月18日
ekinenpyou
[96405]2018年8月19日
faith
[96410]2018年8月20日
ekinenpyou
[96413]2018年8月20日
faith
[96417]2018年8月21日
伊豆之国
[96418]2018年8月22日
faith
[96423]2018年8月22日
ekinenpyou
[96425]2018年8月22日
鳴子こけし
[96427]2018年8月23日
faith

[96397] 2018年 8月 18日(土)12:45:14【1】ekinenpyou さん
Re:大相撲幕内優勝力士都道府県ランキングなど
[96392]うっかりじゅうべえさん・[96393]hmtさん

出身地という言葉の意味に幅があるので解釈が難しいですね。
例えば稀勢の里関の来歴・入門まで(Wikipedia)では
出身地が牛久市とされているのは、部屋入門時の住所地が牛久市であったことによるものである。
とあります。

朝潮関(3代)について
[87226]JOUTOUさんでは、hmtさんと同じく徳之島出身というご見解のようです。
(Wikipediaの横綱一覧も同様、現在の薩摩川内市出身の横綱は16代横綱の初代西ノ海嘉治郎
この手(角界)の話題はメンバー紅葉橋律乃介さんのサイトが大変お詳しいでしょうか、
銀河大角力協会の資料群は圧巻ですね。

純粋な地理に関する書込みが少々乏しくなってしまったので下記余談を、
東京都の台東区の読み方についてYahoo!知恵袋によると
上野の高台の「台」と、上野の東側にある下谷と浅草の下町を連想する「東」を組合わせ、「台東」という地名となり、それを区名とするようになったそうですが、それを考えると「だいとう」でいいはずなのですが、なぜか「たいとう」 と読みます。


とのことですが、台東区(Wikipediaの名称由来)も見てみると
読み方は都、区で発行する出版物のふりがな等で見られるように公式には「たいとうく」だが初期はそれほど強く統一されておらず現在でも昭和初期生まれくらいの高齢者は地元の台東区民も含め多くの場合「だいとうく」と読んでいる。
とも書かれていたので、当時の資料国勢調査(昭和25年)を見てみると
15都道府県郡市区町村別人口(12千葉県~16富山県)の4コマで
「Daito-ku」と書かれているのは、単なる誤表記ではなかったのかもしれないと思いました。
(S30以降のものは当方の知る限りでは「Taito-ku」となっています)

=以下蛇足=
※台東区の読みについては台湾の台東県台東市などの影響があるのかどうかは定かではありませんが、
中国語(ピンイン)ではという字を「ダァィ」と発音するらしいです。(「パァォ」「モォゥ」

Yahoo!知恵袋にも「呆」は発音上では音読み「ボウ」との関連性は乏しいとありました、
「タイ」という音読みもあるようですが、あまり使用例として見かけないような気もします。

※以下、見落としのため追記訂正
台東区の読みについて補足(出典は前述の台東区Wikipediaの名称由来)
都知事の案により下谷区台東小学校にて既に採用されていた「台東」の語を用い「台東区」を区名とした。
下谷区史(左端)に同校のものと思われる沿革が記されており
明治期に「私立渡辺尋常小学校」が買収され「台東尋常小学校」へ改称された事実は確認できたものの、
「台東」の由来については明記されていませんでした。(同校は平成17年度末で廃校?・台東区サイト内)
[96405] 2018年 8月 19日(日)22:26:34【1】faith さん
台東区の読み方
[96397] ekinenpyou さん

※台東区の読みについては台湾の台東県台東市などの影響があるのかどうかは定かではありませんが、
中国語(ピンイン)では呆という字を「ダァィ」と発音するらしいです。(保は「パァォ」、某は「モォゥ」)

些末な点についての指摘と思われるかも知れませんが、「ピンイン」というのは、アルファベットと声調記号を用いて中国語の発音を表記する方法のことなので、「ピンインではこう表記する」とは言えても、「ピンインではこう発音する」は表現としては奇妙に聞こえてしまいますし、「ダァィ」ではもちろんピンインの表記になっていません。
中国語(普通話)では・・・
とおっしゃっているのだと読み取れましたが、ご参考までに。
ちなみに、呆(の発音)はピンインでdāiと表記します。

Yahoo!知恵袋にも「呆」は発音上では音読み「ボウ」との関連性は乏しいとありました、

私も知りませんでしたが、呆は「保」の古字としての使用例があるようです。
字源ネット

「呆」の音読みは「保」と関連があるのではないかと推測されます。

と、ここまで書いておきながら恐縮ですが、言及されている、呆(や保、某)の中国語発音が、台東区の「台」(ちなみに、ピンイン表記ではtái)の清濁にどう関係しているのか、実は私には読み取れませんでした。何か見落としているのかも知れませんが、教えて頂いてよいでしょうか。


※余計な句読点を削除(第1パラグラフ;1か所)
[96410] 2018年 8月 20日(月)18:49:24ekinenpyou さん
Re:台東区の読み方
[96405] faith さん
「ピンイン」というのは、アルファベットと声調記号を用いて中国語の発音を表記する方法のこと
上記の点はだいたい理解できていたはずだったのですが、
「ピンインではこう表記する」とは言えても、「ピンインではこう発音する」は表現としては奇妙に聞こえてしまいますし、「ダァィ」ではもちろんピンインの表記になっていません。
ご指摘の件はおっしゃる通りです、当方の投稿内容は明らかに
「ピンイン(発音記号)ではダァィと発音する」という摩訶不思議な表現で書かれており、非常に不適切でした。

拙稿[96397]
中国語(ピンイン)では呆という字を「ダァィ」と発音するらしいです。
は、ご指摘いただいた通りの内容
中国語(普通話)では・・・
もしくは
中国語では呆という字を「ダァィ」と発音するらしいです。(カタカナ読みは目安、ピンインではdāiと表記)
などに置き換えれば良いでしょうか(普通話では・・・ということも明示した方が尚良い?)

呆は「保」の古字としての使用例があるようです。
「呆」の音読みは「保」と関連があるのではないかと推測されます。
ご教授いただきありがとうございます、そのように推測しても良いかもしれませんね、
参考資料として康煕字典でのリンクも示しておきます。
(左真ん中)・(右真ん中付近)

と、ここまで書いておきながら恐縮ですが、言及されている、呆(や保、某)の中国語発音が、台東区の「台」(ちなみに、ピンイン表記ではtái)の清濁にどう関係しているのか、実は私には読み取れませんでした。何か見落としているのかも知れませんが、教えて頂いてよいでしょうか。
上記については全く無関係です、faithさんの見落としは一切ありません。
(蛇足とはいえ推敲不足で)理解しがたい文章を書いてしまった点、申し訳ございませんでした。

」・・・国内の地名では「ダイ」と読むものが非常に多い(特に地名の最初の字にある場合はほぼ「ダイ」)が
中国語の発音(目安)はカタカナ読みで「タァィ」
対して
」・・・国内では「タイ」という音読みだが、中国語の発音(目安)はカタカナ読みで「ダァィ」
(国内で主流として使われている音読みホウ・ボウは発音上では関連性が乏しい)

※発音のカタカナ読みはあくまで目安なので、リンク先で音声を再生して各自ご確認ください
(中国語を公用語として使用している地域全てで同様の発音かどうかは未確認のため不明)

上記のようなことを(蛇足で)書こうとしたのですが、脈絡の無いおかしな文章になってしまいました、
(関連知識が乏しく)まだ不自然な点などあるかもしれません、(もしあれば)遠慮なくご指摘ください。
[96413] 2018年 8月 20日(月)23:10:50【1】faith さん
Re^2:台東区の読み方
[96410] ekinenpyou さん

丁寧なご説明をありがとうございました。ご主旨理解しました。

参考資料として康煕字典でのリンクも示しておきます。

こちらこそありがとうございます。このようなものがあることを知りませんでした。
私には猫に何とかですが(笑)何だか楽しいです。

「台」・・・国内の地名では「ダイ」と読むものが非常に多い(特に地名の最初の字にある場合はほぼ「ダイ」)

ということで、解説できるような学殖は持ち合わせませんが、手元にあった「新字源」(最近出た改訂新版)を見ても、漢音、呉音とも「タイ」であり、「ダイ」は慣用音(多くは日本で誤読等で発生したもの)とされています。
実際、「台」の後漢時代(1-2世紀)の発音は[tʰə]のようなものだったとのことで(Schuessler, "ABC Etymological Dictionary of Old Chinese") 「ダイ」を中国音に求めるのは難しそうです。

地名を離れた熟語であれば、「タイ」と読まれているものもあります。
「台風」「台覧」「台臨」… (「台風」を除くと全然日常的ではありませんね。)

### 「台頭」がありました。

※「台」で始まる熟語の例として「台頭」を追加
[96417] 2018年 8月 21日(火)22:28:30伊豆之国 さん
仙臺市、台灣省
[96397] ekinenpyouさんの記事
台東区の読み方
に端を発して、「台」の読み方論議で盛り上がっているようですが、その記事の中にも出てきた「台湾」とも関連するのですが、「台」の旧字体という扱いになっている「臺」と言う字との関係が気になったので…

「台」と言う字は、常用(当用)漢字では「臺」の略字(新字)と言う扱いになっています。「台」の字がつく地名は、「仙台市」を初め各地にあり、近年では新興住宅地などに「○○台」と言う地名が増えていますが、戦前からの(更に江戸時代やそれ以前から文献に見えている)地名も数多く見られます。その「台」の字ですが、戦前に発行されている各種地名辞典でも、「仙臺市」を初め、そのほとんどは「臺」の表記になっており、東京都心部にある「駿河台」「白金台」などの戦前から見られる地名も、例外なく「臺」になっていました(例-市町村読方名彙(大正14年))。戦後間もない昭和24年発行の「全国市町村便攬」でも、ここでも「仙臺市」などまだいずれも旧字体になっており、その時点では当用漢字が施行されているので、既に「仙台市」が公式表記になっているはずですが、まだ「過渡期」になっている様子がうかがえるように思えます。

「台」と「臺」は、本来はそれぞれ別の字で、どちらも中国に古くからある漢字です。手元の漢和辞典によると、「台」は、音は「イ」「タイ」、字義は「喜ぶ」、「我」など。「臺」は、今日の「台地」「高台」などの意味に使われる漢字、となっていました。それらに続いて、「台」が古くから「臺」の略字として用いられた、とあり、おそらく中国でもかなり古い時代から「台」が「臺」の意味に用いられるようになったと思われます。
「台」が音符として使われている「形声文字」はいくつかあり、「治」「始」など、「タイ」から大きく変化しているものもあるので、おそらく古い時期にはお互いに近い発音だったのでしょうか。

"Chinese Taipei"台湾では(香港でも同様ですが)、中国本土で使われる略字(簡体字)を使用せず、「繁體字」と呼ばれる旧字体が使われており、「臺灣」と表記するのが公式と見られますが、「台灣」と言う表記も広く使われているるようで、おそらく普段は「臺」を「台」と書くのが一般的なのでしょう。蛇足ですが、台湾では鉄道駅のプラットホームを「月台」と言うようですが、この場合の「台」はその用法からして「臺」の意味で使われているのでしょう。(こちらを参照)

「臺」には、上が「其」の上部のような形になっている異体字(俗字)もあるようです。埼玉県久喜市菖蒲町には「」と言う地名があり、以前から「台」の表記が一般に用いられており、久喜市との合併により「台」が現在の公式表記となっているようですが、旧菖蒲町時代には公式にはこの「臺」の俗字が用いられていたようで、この表記は社寺の境内にある石碑などに残っているようです(「菖蒲町台訪問記」…「稀少地名漢字リスト」より)。
♯この「菖蒲町台」には「クイズの神様」も鎮座しているのですね…。

クイズと言うと…
[96415] Takashiさん
ご名答です。
永平寺は曹洞宗の大本山、駒澤大学はその曹洞宗系の大学です。立正大学は日蓮宗、龍谷大学は浄土真宗(西本願寺)、佛教大学は浄土宗です(こちら)。

[96411] ekinenpyouさん
北はり磨関の「はり」は何故「こちら」の字を使っているのでしょう???
「北[石番]磨」の文字については、6年余り前にも話題になったことがありましたね。
[96418] 2018年 8月 22日(水)01:09:06【1】faith さん
谷物、计算机
[96417] 伊豆之国 さん

「台」の旧字体という扱いになっている「臺」と言う字との関係
こちらは呉音で「ダイ」もあるようでしたが、それがもとで台に「ダイ」という読みが生まれたのかどうかなど論じるには当方にあまりに知識がなく、深入りするのはやめました。

「台」と「臺」は、本来はそれぞれ別の字で、どちらも中国に古くからある漢字です

このような「音が(ほぼ)同じ文字で代用」というのは、中国で古くから無数に起きてきたことのようですね。(日本語の)「タイ」の関連でいえば、「体」と旧字体の「體」の関係もそうです。
こう見てくると、簡体字で「穀」を「谷」、「機」を「机」と置き換えているのも、強引なようで、実は漢字の伝統に従ったものとも言えそうです。(伊豆の国さんはご承知かと思われますが、「穀物」は簡体字では「谷物」に、(こちらは比較的知られた例ですが)「計算機」は「计算机」になります。)

何か地理ネタと結び付けたいところですが、夜遅くてその気力がないので、とりあえずここまで。

[96403] 伊豆之国 さんの
この「大きなお寺」と最も関係の深い大学はどれでしょうか?

にも反応できず、残念なことをしました。

※参照する発言番号が間違っていたので訂正
[96423] 2018年 8月 22日(水)19:20:37ekinenpyou さん
Re^3:台東区の読み方など
[96413]faithさん
ということで、解説できるような学殖は持ち合わせませんが、手元にあった「新字源」(最近出た改訂新版)を見ても、漢音、呉音とも「タイ」であり、「ダイ」は慣用音(多くは日本で誤読等で発生したもの)とされています。
実際、「台」の後漢時代(1-2世紀)の発音は[tʰə]のようなものだったとのことで(Schuessler, "ABC Etymological Dictionary of Old Chinese") 「ダイ」を中国音に求めるのは難しそうです。
色々と参考になります、確かに台地台本などおっしゃる通りですね。

[96417]伊豆之国 さん
「北[石番]磨」の文字については、6年余り前にも話題になったことがありましたね。
フォローありがとうございます、その付近の過去ログを参照して
無事[80204]紅葉橋律乃介さんのご名答にたどりつきました、疑問解決です。
[80408]グリグリさんのご対応以降は恐らく「北磻磨」と書いても問題無いようです。

[96416]シノレパシクソさん
なお、人口はサイト内のデータランキング(2018.4.1)を基準にします。
[96419]白桃さんでは
2018.4.1の人口って本サイト内にありますか?
とありますが、当方は別の疑問も抱きました、この場合の人口とは
【市】人口ランキング(推計人口と国勢調査人口)の「2015年10月1日の国勢調査人口」だと考えていましたが
【市】人口・面積・人口密度ランキングの「2017年10月1日の推計人口」だったのですね。
(ランキングデータに人口のランキングが複数箇所あり迷いました)

当方もつい先日似たようなミスをしてしまいましたが、書いた本人は正しく伝わっていると思い込んでいるので、
詳しい方に(誤解を招く表現である旨)ご指摘を受けるまで全然気が付かないことがあります・・・
[96425] 2018年 8月 22日(水)22:25:53鳴子こけし さん
中国語の読みと台東区
[96397]ほか ekinenpyouさん
[96405]ほか faithさん
[96417] 伊豆之国さん
台東区の読み方
『台』の字が何故濁らないのか。中国の発音まで遡っての考察が続いていますが、身も蓋もなく言ってしまえばこの字に限らず中国語の発音に於ける清濁はあてになりません。というのも現代の中国語では、上海を中心に話される呉語を除き、ほとんどの地域で清濁の対立はなくなってしまっているらしいのです。もうすこし厳密な話をすると、(現代の)日本語における清濁の対立とは、音声学的には無声音/有声音の対立なのですが(「た行」は無声、「だ行」は有声)、他言語を見ると、いくつかの子音にはこれとは別に帯気する(息を含む)か否かという要素があり、無気音/有気音と呼ばれます。つまり、調音の方法が同じ子音でも無声/有声・無気/有気の組み合わせで4パターンが考えられるわけで、インド系諸言語のように4種それぞれで対立している言語もあるものの、(主に欧州の)多くの言語ではどちらか一方のみが対立し、もう一方の対立はどちらで発音しても意味に影響しません。英語を始めとして無声/有声の対立をする言語が多い中、中国語や韓国語では無気/有気が対立しています。

漢語音韻学上では「中古音」と呼ばれる発音が話されていた時代(南北朝から宋あたりとのこと)には無声音に無気/有気の区別と、無声音との対立がある有声音/そうでない有声音(日本語で言う「な行」「ま行」「ら行」は濁点は付いていませんが有声音に含まれます)の4種の対立があったようなのですが(これが漢語音韻学上の「清濁」だそうです)、3つめに挙げた「無声音との対立がある有声音」が現代では無声化してしまったため、結果的に中国語では無声音と有声音の対立が起こりうる場合はすべて無声音となってしまいました。要するに中国語には、日本語で言う濁点の付く発音は理論上存在しません。

さて、そんな中国語の標準とされる発音「普通話」をラテン文字で表記する、これまた標準とされる転写法がピンインです。前提として、ラテン文字はそもそも無声/有声の言語を表す為に使われてきた文字なので、日本語のローマ字のような同じ無声/有声の言語ならともかく、無気/有気を区別する為には工夫が必要です。「無気音はそのまま、有気音は子音にhを後置する」という方法論もありますが(先述したインド系諸言語圏の例えばダッカ(Dhaka)やカトマンズ(Kathmandu)などのhの正体は大体これです)、ピンインでは「せっかく使ってない有声音の文字があるんだからこれ使おう」という意図かはわかりませんが、無気音には有声音の文字・有気音には無声音の文字、つまり「t」の発音には「d」の文字・「th(英語のthではありませんよ)」の発音には「t」の文字を充てる方式を採りました。したがって発音をカタカナに起こして強引に差異をつけるとすれば、「台」と「呆」を例に取れば「台【tái】」は「タハイ」「呆【dāi】」は「タイ」といったところでしょうか。(参考として、Wikipedia:外来語表記法/中国語に従えば、どちらも「タイ」になります。)
ちなみに、この無気→有声・有気→無声の転写は、韓国においてハングルのラテン文字転写の標準となっている文化観光部2000年式でも採用されています(韓国語には有声音は存在するのですが、その子音が語中のどこにあるかで無声で発音されるか有声で発音されるかが自動的に決まります)。「北京」「釜山」はどちらも「ぱ行」で始まりますが、ラテン文字ではそれぞれ「Beijing」「Busan」とBで始まるのは、こういう事情に依るものなのですね。

大分(おおいた じゃないですよ)脱線しましたが、件の台東区。この最初の文字が「台」か「臺」かというような話になりかけつつもあるようですが、区名の直接の由来とされる「下谷区台東小学校」が、[96397]でekinenpyouさんが示された「下谷区史」で「臺東尋常小學校」と表記されているところを見ると、本来的には「臺」で、その略体としての「台」でほぼ間違いなさそうです。「臺」は呉音がダイ、漢音がタイとのことなので、実のところは漢音の「東(トウ)」に合わせただけというのが真相かもしれません。尤も、そうすると今度は同じ「ダイ(呉音)」「タイ(漢音)」の読みを持つ「大」の字を使った大東市の読み方が、気にはなってくるのですけれどね。
[96427] 2018年 8月 23日(木)00:09:08【3】faith さん
Re: 中国語の読みと台東区
[96425] 鳴子こけし さん
『台』の字が何故濁らないのか。中国の発音まで遡っての考察が続いていますが、身も蓋もなく言ってしまえばこの字に限らず中国語の発音に於ける清濁はあてになりません。というのも現代の中国語では、上海を中心に話される呉語を除き、ほとんどの地域で清濁の対立はなくなってしまっている

コメントありがとうございます。
日本に漢字の読み(呉音、漢音)が伝来する前の中国音が必要だと思い、[96413]では後漢時代の音を出してみました。
濁音が無気音に移行したのは唐代とのこと(「牛島他「中国文化叢書1 言語」)なので、後漢時代であれば中国語に清濁の対立はあります。
唐代以降に、古代漢語の清濁と現代中国語(普通話)の有気音/無気音との対応がつかなくなるほどの音韻変化があったのかは実は知らないのですが、地理の話題とますます遠ざかっていく(笑)こともあり、「ピンインのt/d は清濁の対立ではないこと」には特に触れる必要はないと思っていました。

※こんなことを書いていると何だか専門家のようですが、単なる中国語の一学習者です。

いずれにしろ、日本語の漢音や呉音の解明に関しては、現代中国語の発音はあくまでも参考でしかないことは私も他の皆さんも理解していると思います。

[96417] 伊豆之国 さん
「台」が音符として使われている「形声文字」はいくつかあり、「治」「始」など、「タイ」から大きく変化しているものもあるので、おそらく古い時期にはお互いに近い発音だったのでしょうか。

私も不思議に思い、また「新字源」を見てみたところ、「始」の音符は本来「台」ではなく、変形して「台」になったようです。
「治」の音符は「台」なのですが、「台」にはイという読みもあり、この音を表す音符だそうです。
なお、現代中国語で「台」自体を「イ」(に近い音)で読む例は知りませんが、饴(飴)のピンイン表記はyíです。(治はzhì)

※清濁との対応がわかりやすいように、「無気音」と「有気音」の順番を入れ替えた。
※※最終センテンスの「治」についての言及を()に入れた。
※※※「こういう変化がなかったとすれば、普通話のピンイン表記のt/d を清濁として話をしても結果に変わりはないこと」を削除。「いずれにしろ~」の一文を追加。誤字訂正。


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