今日はここのところ忙しかったお仕事も一段落付いたので,雪形コレの岩手県分を書き込んで,雑学的山話を綴っています。
[34265] このHP大好き さん
(剣岳の)標高も2998mと3003mの2通りです。
三角点の改埋や,昨今のように現地で最高地点の標高を測り直しでもしないかぎり,いっぺん決まった山の高さは変わらないものなのですが,剱岳に限っては,顕著な標高の変更がありました。剱岳は,たしか一番最初は2998mだったと思います(かすかな記憶・・・)。それがいつ頃か3003mとなって,さらに戦後,いつの頃だったか,またどういう理由でか,2998mに舞い戻ったのです。ですから3003mという記載は,古い資料をそのまま使っているか(それにしては古すぎる!),ソレを承知で使っているか,いずれかなのでしょうね。
また,最近の槍ヶ岳は知りませんが,かつて私が登頂したときには,槍の三角点の標石は頂上に転がっていました。石の天辺が三角点の高さになりますから,おそらく今度三角点を据えると,たぶん3180mを切るのではないでしょうか。それとも富士山頂のように,強引に処理してごまかすのでしょうか?
元々播隆上人が登ったときは,もっともっと山頂は狭かったといいますし,三角点を設置する際にダイナマイトで山頂を吹き飛ばしたという噂も聞いたことがあります。
[34266] sutekinaおじ さん
そんな中で日本の山岳標高一覧がでてきました。 これは<実施機関:国土地理院、選定:有識者>という「権威と重み」を持った山のリストということになります。
国家がこういう取組をしたということが,当時の私には新鮮な驚きでした。で,一度こういうものができると,こんどはソレが「既定の事実」として一人歩きを始めることになるのでしょう。「槍ヶ岳は日本で5番目に高い山だよ,知らないの?」というように。
ワタクシ的には,何をもって「山」となすかといえば,究極的には個人個人の感性で決めればいい,と思っとります。「そんなことまでお上が決めてくれなくても,適当にやるからいいですよ」と。ただあんまり意地を張りすぎると,山仲間ウチでは話が通じなくなりますけど・・・。
100名山にだけ人が多く集まるのは、おかしな現象です。
誠にそう思います。百名山ブームはオーバーユースを引き起こし,過剰な利用や施設整備で,山が大変荒れているようですね。
実は白状しますと,ワタクシもかつて「深田百名山つぶし」をやっていました。あらかた登っていたのですが,ある時突然「飽きた」のですね。それまでも,「人が決めた名山の後追いをして楽しいものか」と思っていて,それでもやっぱり「いい山」が多くて無視できないものだから「99山登って,そこでやめよう」と思っていたんです。いわく付きの「荒島岳」を残して,ですね。
まぁ当時,現実に山頂が立ち入り禁止になっている山がいくつもあったし(例えば焼岳,浅間山)それ以外にもいっぱい「いい山」を知り始めていたから,「もういいや」と思って「ワザワザ行く」のはやめたんです。象徴的な山でいえば,「幌尻岳」と「霧ヶ峰」とを同列には扱えない,ですよ。
私などは、登った山で1人も人に会わなかったりしたら、すごく得をした気分になります。(変でしょうか。)
これまた同感ですとも。
ただ時には,人が全くいないのも寂しいときがあるもので。まったく動機不純な話ですが,北鎌尾根から槍に登頂したとき,山頂には誰もいなくて,かなり気抜けしたことを憶えています。その辺の娑婆ッ気が抜けてしまえば,きっと好々爺になれるんだろうな。
と,いうわけで全然地理ネタに戻れない書き込みになってしまいました。毎度毎度,どうもスミマセン・・・・・・。