[65948] Issie さん
そもそも「塚」という字自体が「丶」の有無にかかわらず「冢」という字(丶がある)の“俗字”であるとのこと。
「冢」は、土を盛り上げた大きな墓の意味ですが、この字を構成要素に分解すると、「ワ冠」と「豕」と「丶」になります。
いけにえの豚(豕)が「丶」で表される「足を縛られた形」で埋められ、その上の「ワ冠」は土で「覆う」ことを示しています。
俗字とされる「塚」は、この土を明示したものです。
なお、「塚」よりも更に大きな墓は、「墳」と呼びます。
「塚」は、一里塚のような、墓以外の土盛りにも使われます。
「冢」の「ワ冠」は、土で盛り上げて「覆う」だけですが、1画多い「ウ冠」になると、建物の「四方に垂れる屋根」の形です。
屋根の下で「豕」を飼っているのが「家」。「冢」とは「丶」の位置が違うだけで、意味はだいぶ変ったようですが、こちらもいけにえを捧げて神霊を祀った建物かもしれません。
中国語の漢字字典である 『中華古漢語字典』1997年で探してみたら,「塚」という字そのものが収録されていません。
中国では1955/12/22に発表された「異字体整理表」により「塚」を使わず「冢」に整理したそうです。諸橋:大漢和辞典13巻1174頁による。
[65954] Issie さん
「塚」の“音”が「チョウ」だとは知りませんでした。現代日本語でこの漢字を音で読むことはほとんどないですよね。
現代日本語における「塚」は、人名・地名で「つか」と読む場合が圧倒的ですが、
[65959] 油天神山さん が示された「陪塚」(バイチョウ、
[64972]で田道間守の墓をリンク)のほかに、「塚墓(チョウボ)」というような使い方もあります。
京都新聞記事
[65946] 鳴子こけし さん
前報
[65962]において、一般の市民・国民の間だけでなく、市当局の内部でさえも、自治体名の表記が不統一になっている現状と それを是認する発言をしましたが、駅名については、自治体の名前以上に当事者まかせと思われます。
駅名標現地確認の結果は、戸塚・東戸塚が旧字体、平塚が常用漢字体で、交通新聞社の「JR時刻表」と一致していたわけですか。
索引地図が基準?それとも駅名標を基準に索引地図を作成しているのでしょうか?
そりゃあ、もちろん現地の駅名標基準でしょう。部外者である交通新聞社の時刻表が基準になるわけはありません。
念のため古いJR時刻表(2004年4月)を見たら、戸塚・東戸塚も「丶」がない常用漢字体を使っていました。
日本国有鉄道時代に編纂された「停車場一覧」は、戸塚駅・平塚駅・宝塚駅共に旧字体B。これは1972年だから当然。
東戸塚駅は、常用漢字表が行なわれた前年の1980年開業。
JR東日本HP、
JR西日本HP 共に常用漢字体C を使っていますね。
「会社として」の使い方、「それぞれの駅の現場として」の使い方、それらが統一されているようには思われません。
要するに、「丶」のある旧字体B も「丶」のない常用漢字体C も“同じ字”で誤認混同のおそれはないから、そんな違いを気にする必要はないということだと思います。