[83609] 白桃 さん
要するに、英保町が吉永町に改称されたのはいつか?、ということですが
備前市HP における旧・吉永町の記載。
明治22年の町村制の施行にともない、旧14村が合併して英保村、神根村、三国村が成立しました。昭和23年10月、このうち英保村が英保町に、同年11月には英保町が、吉永町に改称され、昭和29年3月 1日、この1町2村が合併し現在の吉永町に至っています。
改称は「同年11月」と記されています。これを裏付ける公式資料を、一応は探してみました。
岡山県和気郡英保村を昭和23年10月20日から英保町とする処分については、昭和23年11月24日の
総理庁告示第214号 に示されています。
即日吉永町に改称されたものならば、
同年第140号告示 のようなスタイルになると思われます。
改称については条例制定等の準備も必要で、英保町になった翌月に実現したとしても不自然ではないでしょう。
そこで、改称に伴う手続きは地方自治法第3条。現行条文によると、
町の名称を変更する条例を定めたら、町長は変更後の名称と変更日とを直ちに県知事に報告>
県知事は直ちに総務大臣に通知>
総務大臣は直ちにその旨を告示
という義務の連鎖が定められているので、吉永町への名称変更の告示が存在することが期待できます。
しかし、官報をめくってみても、探し求める 名称変更の告示 を発見することはできませんでした。
「直ちに」が3回繰り返されている手続の連鎖が、どこかで止まってしまったのか?
それとも当時の法制度には、まだ不備が残っており、改称告示が制度化されていなかったのか?
なお、国の告示が発見できなくても、岡山県の告示など、地方資料により改称日を特定する道は残されているでしょう。
あまり、すっきりしない落ちですが、吉永町を引き継いだ備前市の発言ですから、昭和23年11月改称説は、とりあえず信用してよいのではないでしょうか。