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落書き帳

四文字地名

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[84124]2013年9月23日
グリグリ
[84126]2013年9月23日
白桃
[84127]2013年9月23日
伊豆之国
[84128]2013年9月23日
油天神山
[84130]2013年9月23日
hmt
[84131]2013年9月24日
白桃
[84132]2013年9月24日
EMM
[84134]2013年9月25日
白桃
[84135]2013年9月25日
デスクトップ鉄
[84136]2013年9月25日
スナフキん
[84137]2013年9月25日
かすみ
[84138]2013年9月25日
グリグリ
[84140]2013年9月26日
C.P.
[84142]2013年9月26日
桜通り十文字
[84144]2013年9月26日
にまん
[84149]2013年9月27日
ぺとぺと
[84152]2013年9月28日
倉田昆布
[84156]2013年9月28日
小松原ラガー
[84157]2013年9月28日
k_ito
[84158]2013年9月29日
千本桜
[84159]2013年9月29日
グリグリ
[84169]2013年10月1日
BEAN
[84193]2013年10月6日
グリグリ
[84229]2013年10月15日
なると金時
[88543]2015年8月2日
ぺとぺと

[84124] 2013年 9月 23日(月)16:43:16【1】オーナー グリグリ
四文字地名(純粋な?)
武蔵村山、上小阿仁などのように旧国名や方向・方角などを冠するのではなく、また、千早赤阪、大網白里のように2地名の合成でもない四文字地名で、できるだけ純粋な地名がないかと考えていました。

最初に思い付いたのは「倶利伽藍(くりから)」村(現石川県津幡町)でしたが、これは外来語由来ですし、この類いだと「音威子府(おといねっぷ)」など北海道からいくつか出て来そうです。純粋な、という定義は極めていい加減で曖昧なんですが、どうでしょうか。

例えば、千葉県だと、九十九里、八日市場などがありますが、今ひとつ純粋さが足りない。^^;

四文字自治体名を見ていて、徳島県の「佐那河内(さなごうち)」村という地名に注目しました。由来を調べてみましたがはっきりしません。古くは狭長村と称したところからとか、佐那河内守なる人の所領であったことに因むとか、狭い河内の意との解釈もあるようで、明確には分かりませんでした。

「吉里吉里(きりきり)」村(現岩手県大槌町)は、アイヌ語由来です。「五所川原(ごしょがわら)」はかなり純粋度が高そうです。山梨県にあった「鴨狩津向(かもがりつむぎ)」村(現市川三郷町)は、富士川の港の向かいに位置していて(津に向かう)、鴨を狩った場所ということで名付けられたらしく、なかなかいい感じです。

かなり主観的な見方ではありますが、これぞ四文字地名と言える地名を探しています。
[84126] 2013年 9月 23日(月)17:33:20白桃 さん
これぞ純粋?四文字地名
[84124]オーナー グリグリさん
かなり主観的な見方ではありますが、これぞ四文字地名と言える地名を探しています。
特段これといって何もすることがなく、ついつい反応してしまいます。
思ったよりなかなか難しいですね。

四国中央。・・・四という字が入ってますが、全然純粋ではないからダメですよね。
さいたま。・・・これもなんだかな~
じゃ、
あさぎり。・・・やはりダメ?
現役の自治体名ではしっくりくるところが少ないので、思いつきの地名
赤坂見附、天下茶屋・・・これも純粋度がいまいち。

少し話が変化しますが、青森県の板柳町。
明治22年の町村制施行当時は板屋野木村でした。それより以前に板屋ノ木と表していたこともあるようで、板屋と野木の合成ではないようです。
[84127] 2013年 9月 23日(月)20:40:46伊豆之国 さん
Re:これぞ純粋?四文字地名
[84124] オーナー グリグリ さん
[84126] 白桃 さん
これぞ四文字地名と言える地名
ですが、私もいくつか思いついたものから。

最初に、これぞ"Nice!"と言えそうな四文字地名。
・秋田県由利本荘市二十六木
これで「とどろき」とはとても読めませんねぇ。「十」が二つで「と・と」→「とど」でしょうか。蛇足ですが、この「二十六木」地区には「三六(「みろく」と読むそうです)温泉」というのもありました。
…そういえば、「同音異字地名コレクション」案に「とどろき」([61207] EMM さん)というのも出ていましたな…。

次に、「頭」に付くものがあるものの、「本体」の部分が「純粋?四文字地名」になっていそうなもの。
まず「とどろき」からの連想で…
・大阪府箕面市上止々呂美・下止々呂美
「止々呂美」は「とどろみ」。昭和23(1948)年まで止々呂美村がありました。

駅名から思い出したもの。
・広島県三次市作木町伊賀和志
合併前は「作木村(大字)伊賀和志」。JR三江線の駅があります。「時刻表名探偵」([83113]他)には
「いか+わし」とは区切れない。「いかわし」四文字で何か意味があると思われる
とありました。これは私の勝手な推測ですが、江の川の谷沿いにあるので、「五十嵐」などと同系で「怒らす」-「急流・早瀬」といった意味ではないかと思うのですが…。松江でのオフ会(ちなみに私は不参加の予定です)に行かれる方で三江線に乗られる方がいらっしゃいましたら、ぜひとも現地の地形を確認していただきたいのですが…。
[84128] 2013年 9月 23日(月)20:45:29油天神山 さん
Re:四文字地名(純粋な?)
[84124]グリグリさん
武蔵村山、上小阿仁などのように旧国名や方向・方角などを冠するのではなく、また、千早赤阪、大網白里のように2地名の合成でもない四文字地名で、できるだけ純粋な地名がないかと考えていました。

えーと、自治体名に限らないんですよね。
まず思いついたのは人名系。代表的なのは大阪市中央区宗右衛門町ですが、純粋さが足りませんかね。

次に考えたのは京都の町名です。武者小路とか烏帽子屋町などでは純粋さに欠ける気もしますが、いろいろ探してみたら下京区に佐女牛井(さめがい)町というのがありました。これなどかなりいい線行っていると思うんですが、いかがですか?

それから北杜市須玉町、大豆生田(まみょうだ)はどうでしょう。もう掛け値なしと言っても良いんじゃないかと思いますが。
[84130] 2013年 9月 23日(月)23:48:25【1】hmt さん
Re:四文字地名(純粋な?)
[84124] グリグリさん
接頭辞・接尾辞など不純な部分を除外し、複合地名も要素単位で考えて「漢字の四文字」を使用した地名ということでしょうか。

例えば、福井県大飯郡おおい町「名田庄納田終」(なたしょうのたおい)という地名は、表面的には六文字地名に見えます。
しかし、調べてみれば 聞きなれない言葉ですが 「納田終」 という地名があり、これに 最近まで存在した村名の 名田庄 を冠した 複合地名であることが知れます。

[84128]で 山梨県北杜市役所の所在地である須玉町「大豆生田」が挙げられていたので、それからの連想。豆生田地名関連記事
甲府を中にして東西から盆地に注ぐ笛吹川と釜無川。西の「大豆生田」に対して、東には甲州市塩山の「西広門田」があります。
これで「かわだ」と読ませるのは、なかなかの難読地名です。

[84124]で例示された 九十九里 から連想する数字系では、茨城県結城市「七五三場」(しめば)。
もともと「しめなわ」を注連縄→七五三縄と表記したもので、数字系というのは当たらないかもしれません。
山形県鶴岡市大網の「七五三掛」(しめかけ)には、湯殿山注連寺があります。
長野県北安曇郡池田町 にも「七五三掛」があるそうです。
「しめ」コレクション には、知多市新知「七五三山」もありました。

和歌山の伊太祁曽神社所在地は、字形が少し違う「伊太祈曽」でした。

おまけ
七五三掛を探っていたら、日本の四文字姓 というページがありました。
[84131] 2013年 9月 24日(火)08:01:24白桃 さん
日間賀島
引き続き、純粋な四文字地名を探してみました。
「相棒」の角田課長から「日間賀島?」と言われそうです。^ Y ^

主に、消滅した町・村で見ていましたが、その中では
[84127]で伊豆之国さんが挙げられている
「止々呂美」は「とどろみ」
が秀逸?でしょうね。
その他、ちょっと気を惹かれたのが、四ツ小屋(秋田市)、鋳物師屋(関市)、紀三井寺(和歌山市)、萬里小路(まてこうじ、みやま市)。
純粋というには程遠いのですが、南紀白浜温泉の村時代の名前、瀬戸鉛山(せとかなやま)もあります。
鋳物師屋で思い浮かべたのが、徳島県上板町の鍛冶屋原。これは自治体名でもなく、旧:鍛冶屋原線の終着駅があった地名として私には馴染みがあります。
接頭辞的な字が付いていますが、郡上市の「向小駄良」(むかいこだら)もナニヤラ気になっています。
[84132] 2013年 9月 24日(火)23:52:11【1】EMM さん
四文字地名(純粋な?)レス
[84131] 白桃さん
その他、ちょっと気を惹かれたのが、四ツ小屋(秋田市)、鋳物師屋(関市)、紀三井寺(和歌山市)、萬里小路(まてこうじ、みやま市)。
そういった感じのものなら、と自分の近場(石川県+富山県呉西)を見てみると、こんな辺りが挙げられますかね。(町の有無はこの際無視しました)

木ノ新保町(金沢市)、
阿弥陀島町仏師ヶ野町三ツ屋野町(白山市)
与九郎島(川北町)
彦太郎畠(津幡町)

…助詞が入っているか、助詞が入れられるかのものばっかりですが…ま、いいか。
接頭語・接尾語付きや合成系で目を引く、ような気がするのは、例えば…山田先出(川北町)は簡単な字面ながら、知らないとまず一発で「やまだせんでん」とは読めないだろうという辺りがででんでん。
八幡座主(志賀町)、小院瀬見(南砺市)、旧町名が上に乗っかっちゃいましたが福岡町一歩二歩(高岡市)なども字面的に目を引きそうな雰囲気があるような無いような。

んー、でもやっぱり「より純粋」っぽいのがほしいなぁ…うー、何か大事なところを忘れているような…あ!そうそう、石川県民的に大事なところを忘れていました。
歴史的な大事件の現場である、ここの事を…。
(↑じつはこの書き込みを書き始めるまでそこの事はマジで思い浮かんでなかった。うわ恥ずい)
[84134] 2013年 9月 25日(水)03:48:29白桃 さん
青江三奈
[84132]EMM さん
歴史的な大事件の現場である、ここの事を…。
(↑じつはこの書き込みを書き始めるまでそこの事はマジで思い浮かんでなかった。うわ恥ずい)
差し出がましいようですが、そこについては元石川県民の方が、[84124]で触れられております。
[84133]ペーロケ さん
私が真っ先に思いついたのが横浜の伊勢佐木町
四文字地名とは何ら関係がありませんが、青江村→青江町(現:津久見市)、三奈木村(現:朝倉市)というのがあります。

真夜中のしょうもないレス、失礼いたしました。
[84135] 2013年 9月 25日(水)09:09:52デスクトップ鉄 さん
四文字地名
次はいかがですか。
海士有木(市原市)
日向和田(青梅市)
早月加積(滑川市、旧早月加積村)
武庫之荘(尼崎市)

カタカナは外して数えるのでしょうか。
阿字ヶ浦(ひたちなか市)
阿佐ヶ谷(杉並区)
帷子ノ辻(京都市)
土手ノ内(中間市)
[84136] 2013年 9月 25日(水)12:53:25スナフキん さん
Re: 四文字地名
では、秋田県から羽後町の「西馬音内」はいかがでしょうか?

難読地名として有名ですが、昨今官能的(※)な盆踊りでも全国区の知名度になりつつあり、自身がいま入力しているiMacでも普通に一発変換で出てきます。

ここ、一見「方角+地名」に思えますが、周囲を見渡しても「東馬音内」はおろか「馬音内」そのものが他に見当たりません。恐らく西馬音内で一節をなしているのでは、と考えられそうな地名です。

気になると言えば、かつて奥羽本線とを結んでいた羽後交通で1駅手前、「あぐりこ」って駅名も非常に気になる存在です。どうして漢字でないのか、ひらがなでなければ表せない理由があるのか、などなど。

※:西馬音内盆踊りを「官能的」と見るか否かは意見が分かれそうですが、顔を隠した女性がしっとり踊るさまからは私、何かこう妖しげな感覚を覚えるんですよね…単に私の考え過ぎなのかもしれませんけど。
[84137] 2013年 9月 25日(水)17:18:44かすみ さん
Re:四文字地名
わたしは遠里小野が浮かびました。

武庫之荘がピンと来ないのは、かつて武庫荘、武庫庄という地名が存在していたこと、小林一三の意見で阪急電鉄の駅としての武庫ノ荘⇒武庫之荘に改めたという歴史のせいかも?^^;

ではまた…コソコソっ。
[84138] 2013年 9月 25日(水)21:26:47【1】オーナー グリグリ
クールな四文字地名
[84124] で書き込んだ四文字地名、久しぶりのヒットですね。反応していただいた皆さんありがとうございます。

ところで、「これぞ四文字地名」の表現ですが、純粋なというのは多少ニュアンスが違うかなと思っていました。何か他に良いネーミングはないかなと考え、美しい四文字地名、スマートな四文字地名、などありきたりなところが出て来たのですが、所詮、主観的と言うこともあるので、表題にあるように最近の流行で「クールな四文字地名」と呼んでみましょうか。

これまでに皆さんから出て来た四文字地名で私がクールだと思ったものベスト3を挙げてみましょう。

伊賀和志(いかわし)[84127]
佐女牛井(さめがい)[84128]
遠里小野(おりおの)[84137]

他にも気になる地名がいくつもありますね。海士有木(あまありき)[84135] は読みも語形もすごく好きなんですが、残念ながら合成地名であることがはっきりしています。遠里小野は自治体越えの地名に収録済でしたね。

「ケ、ツ、ノ、之、々」などが入るのはやはりあまりクールじゃないなぁと感じます。「々」は少し意味合いが違いますが、「吉里吉里」は繰り返しなのでクールさが不足しているなと思うのと同じ感覚かもしれません。主観的なクールですが、もう少し具体的にクールと感じる要素を分解して分析してみたいと思っています。それについてはまた今度。

ところで話は変わりますが、「田園調布」の田園は、田園都市株式会社に由来していると思われます。企業由来町名コレクションには掲載されていませんね。ぺとぺとさん、いかがでしょうか。念のため「企業由来 田園調布」で記事検索を掛けたところ、たまたま[67131]の記事がヒットしました。
[84140] 2013年 9月 26日(木)05:19:56C.P. さん
はじめまして&四文字地名
落書き帳に初めて書き込みいたします。「クールな四文字地名」というテーマに興味をそそられてしまったもので。

[84124]でオーナーさんが「北海道にはいくつかありそう」とおっしゃっていたのを受けて当方が真っ先に思い出したのが
・梨野舞納(りやむない/北海道後志管内共和町)
でした。
このほかの例を調べたところ、北海道では
・二十四軒(にじゅうよんけん/札幌市西区)
・千代志別(ちよしべつ/石狩市浜益区)
あたりが該当しそうです。意外と(?)少ないようです。

道東の浜中町には「養老散布(ようろうちりっぷ)」や「丸山散布(まるやまちりっぷ)」といった地名がありましたが、いずれも「散布(ちりっぷ)」という地区に隣接していますので、おそらく「二文字+二文字」で構成された地名であり、純粋な四文字地名とは言い難そうです。

日本列島の反対側の沖縄県もついでに調べてみたところ
・伊奈武瀬(いなんせ/浦添市)
という地名が見つかりました。

余談です。四文字地名を調べていて初めて知ったのですが、東京都にある全国的に有名な地名「御茶ノ水(お茶の水)」は住所としての地名ではないのですね。いわゆる「御茶ノ水」に該当する地域の住所は千代田区神田駿河台が相当するようですが、間違っていないでしょうか。
[84142] 2013年 9月 26日(木)20:25:24桜通り十文字 さん
四文字地名
宇都宮市の御田長島町も一応これに該当するのでしょうか。
[84144] 2013年 9月 26日(木)22:27:10にまん さん
四文字地名
オーナー グリグリ さん
クール度判定をお願いします(笑)

吉川市三輪野江(みわのえ)
下関市長府野久留米(のぐるめ)

「々」は入っているものの
印西市多々羅田(たたらだ)
なんかも、個人的には結構クールだと思うのですが。。
[84149] 2013年 9月 27日(金)23:08:31【1】ぺとぺと さん
クールな四文字地名?
[84138]オーナーグリグリさん

少し乗り遅れた感がありますが、こんなのはいかがでしょうか。
神奈川県足柄上郡山北町都夫良野(つぶらの)
東京・神奈川エリアで東名高速道路をよく使われる方には「都夫良野トンネル」で馴染みのある地名だと思います。
ちなみに明治22年までは都夫良野村でした。

そのほかでは、
埼玉県児玉郡上里町勅使河原(苗字の方が知名度が高いでしょうか)
神奈川県平塚市千石河岸
神奈川県南足柄市和田河原
などもありますが、あまりクールとは言えませんか…
[84152] 2013年 9月 28日(土)02:40:59倉田昆布 さん
四文字地名
すぐ思いついたのは、住所地名だといろいろ付いてますが
浜松市北区引佐町東久留女木・西久留女木の「久留女木(くるめき)」。棚田で有名。

クール度は低い(?)ですが地元富士市の鵜無ケ淵は子供の頃になんだか気になってた地名でした。



漢字四文字・読み四音という観点で探すといいのだろうか。

新潟県新発田市五十公野(いじみの)
大阪府南河内郡千早赤阪村二河原邊(にがらべ)
福岡県三潴郡大木町絵下古賀(えげこが)
沖縄県名護市我部祖河(がぶそか)

など…。
[84156] 2013年 9月 28日(土)21:22:34小松原ラガー さん
来るな、四文字地名(笑)
小松原ラガーです。果たして、何年ぶりかの書き込みです。

四文字地名ですが、私の出身地尼崎のここを思い出しました。ただ「クール」かというと正直どうなのかなぁ・・・って感じですが。

P.S.
数年ぶりの書き込みで認証コードってなんだったけとか、浦島太郎の右往左往状態です。すみません。^^;
[84157] 2013年 9月 28日(土)22:36:17k_ito さん
しかすが
こんばんは。乗り遅れ気味ですが、四文字地名の件。愛知県の変遷情報を眺めていたら、わが(?)碧海郡に「志賀須香村」が存在したことに気付きました(明治24年に藤野村から分立、明治39年に矢作町と合併して消滅。現岡崎市)。現在の周辺の地名には残っていないようです。

三河人でありながら知らなかったのですが、三河の歌枕として「しかすがの渡り」というものがあったようで。検索をかけてみると、もっと東の宝飯郡で豊川を渡る箇所という検索結果が優勢ですが、碧海郡の(※1)矢作川を渡る箇所を指すという説もあるようで(※2)、我こそはという地点で村名に採用したけれど定着はしなかった、というところでしょうか。

(※1)対岸は額田郡かと思いきや、旧六ツ美町域なので碧海郡です。このあたり、矢作川が郡界になっていません。
(※2)更級日記では「三河と尾張となる」とあるそうで、だとすればもっと西の境川です。

なお、宝飯郡の「しかすがの渡り」には、「鹿菅村」があったようです(明治22年に合併で新設、明治39年に下地町に合併して消滅。現豊橋市)。こちらも現在の町名は明治22年合併前の村名(瓜郷・下五井)になっており、「しかすが」の名は消えているようです。

【脱線】
これを調べていたら、新たな自治体越え地名「藤野」を発見。いずれも小字ですが、

安城市 川島町藤野・河野町藤野郷・村高町藤野里・村高町藤野元
岡崎市 下佐々木町上藤野・下佐々木町下藤野

旧藤野村が藤野村と志賀須香村に分かれ、藤野村は桜井村と合併し後に安城市、志賀須香村は矢作町と合併し後に岡崎市となったことに由来すると思われます。ただ、河野町については志賀須香村→矢作町→岡崎市とたどった後、昭和35年の境界変更([81946]でも言及)で安城市になっているようで、このあたりよくわかりません。

【さらに脱線】
安城市がらみの自治体越えの地名として気になっていながら投稿できていなかったのが、安城市東端町です(ひがしばた、と読みます)。県内唯一の天然の湖沼と言われる油ヶ淵の東岸にある町名ですが、西岸の碧南市には西端(にしばた)という地区名があり、今では町名にはなっていませんが学校名として残ります。

変遷情報をひもとくと、旧碧海郡東端村・西端村は合併でいずれも明治村となり、昭和30年の分村合併で分かれたようです。碧南では町名になっていないので採用は難しいですかね。。。
[84158] 2013年 9月 29日(日)01:11:36千本桜 さん
四文字地名「犬卒都婆」
四文字地名で好きなのは、[84124]でグリグリさんが書いておられる津軽の五所川原(ごしょがわら)です。どこか野暮ったくて力強い語感が好きです。かつて五所川原には百貨店が3つもあり、小規模な市街地なのに濃密な商都の雰囲気がありました。小さな体で王者・弘前に立ち向かっていた頃の五所川原は魅力的でした。

四文字地名と言えば、宮城県白石市白川の犬卒都婆も妖し気で魅力的です。公的な読みは「いぬそとば」ですが、地元民は「いのそとわ」と呼び合っています。なぜ、「いぬ」が「いの」と発音され、「ば」が「わ」と発音されるのか、幼少の頃より今日まで謎のままです。

「白石市の文化財」という図書は、犬卆都婆碑について次のように記しています。まず、碑の場所を「白石市白川犬卆都婆岩の上」と記しています。このように、「大字」や「字」という接頭辞を付さない住所表記を見るたびに、「白川犬卆都婆岩の上」が9文字で1つの地名であり、切り離せない地名だと思う人がいるのではないか。切り離すにしても、どこで区切れば良いのか分からないのではないかと心配になるのです。

ちなみに、「白川犬卆都婆岩の上」は3つの階層から成り立っています。
「白川」は明治22年に犬卆(卒)都婆村ほか4村が合併してできた自治体で、明治22年~昭和29年は刈田郡白川村、昭和29年~現在は白石市白川です。
「犬卒都婆」は江戸期からの村で、明治22年までは刈田郡犬卒都婆村、明治22年~昭和29年は刈田郡白川村大字犬卒都婆、昭和29年~現在は白石市白川犬卒都婆です。
「岩の上」は犬卒都婆の小字で、明治22年までは刈田郡犬卒都婆村字岩の上、明治22年~昭和29年は刈田郡白川村大字犬卒都婆字岩の上、昭和29年~現在は白石市白川犬卒都婆字岩ノ上です。
なお、白川地内にはJR東北線の北白川駅がありますが、同じ東北線の白河駅との混同を避けるため、北白川駅としたそうです。

落書き帳には、地名由来や地名伝説に興味を持たれている方も多いと思いますので、「白石市の文化財」という図書に記してある「犬卆都婆碑」を、そのまま引用します。
大型の碑で文字は判読できなくなっているが、小野篁(おののたかむら)が大いのししを退治した時、協力した盤司三郎の愛犬を供養した卆都婆石という。堂山の虚空蔵様にちなむ伝説の碑。
一説には阿部則任の供養碑とも、また犬とめおとになった者の供養碑とも伝えられる。地名の犬卆都婆はこの碑から起こったという。
※阿部則任の「部」は誤植で、阿倍則任が正しいでしょう。

もっと犬卒都婆について知りたい方のために。
千葉県にお住まいの方が、「猫の神様を求めて」と言うブログで、「犬卒塔婆」とは?。本当に「犬」で、本当に「卒塔婆」か?。旧「犬卒都婆村」についての覚書。もう一つの徳本寺の犬供養など、かなり詳しく書いておられますので、どうぞ。

追伸
なぜ、「いぬ」が「いの」と発音され、「ば」が「わ」と発音されるのか、幼少の頃より今日まで謎のままです。
と、書きましたが、偶然にも今、ウィキペディアで卒都婆小町(そとばこまち)と言う能楽があることを知りました。観世流では「そとわこまち」と言うそうです。「婆」を「わ」と読むのですね。犬卒都婆と言う地名の公式読みは「いぬそとば」なのに、なぜか地元の人は「いのそとわ」と呼びます。その謎解きの糸口になりそうですが、私には理論的に整理できません。どなたか、なぜ「いぬ」が「いの」と発音され、「ば」が「わ」と発音されるのか、教えて頂けませんでしょうか。
[84159] 2013年 9月 29日(日)11:03:37【2】オーナー グリグリ
クールな四文字地名(第一回発表)
大袈裟なタイトルにしましたが、[84138]で、
「ケ、ツ、ノ、之、々」などが入るのはやはりあまりクールじゃないなぁと感じます。「々」は少し意味合いが違いますが、「吉里吉里」は繰り返しなのでクールさが不足しているなと思うのと同じ感覚かもしれません。主観的なクールですが、もう少し具体的にクールと感じる要素を分解して分析してみたいと思っています。それについてはまた今度
と書いた件を進めました。

私のクール感覚を列挙するとこんな感じです。

(1) 四文字のバランスが良い(濃淡が均一)
(2) 合成地名でない
(3) 東西南北、上中下、大小などで修飾されていない
(4) 「ケ、ノ、ツ、之、乃」などが入らない
(5) 「々」や同一文字の繰り返しがない
(6) 外来語系(アイヌ語系、サンスクリット語系など)でない
(7) 人名や職業名由来でない
(8) 数字が目立ち過ぎない
(9) 難読過ぎない
(10) 既存有名地名の印象が強くない

(1)のバランスについては、各文字の間の濃淡を0-3の間0.5刻みの数字で評価し、3つの数字相互の3つの絶対値の平均をクール度の基礎点としました。(2)~(10)については0-1.5まで0.5刻みで評価し、その合計(追加点)を基礎点に加えました。合計点数が少ない方がクール度が高いという見方です。

[84124]から[84158]までに上がっているひらがな地名を除く四文字地名81件のクール度を評価してみました。その結果、総合評価(合計点数)2.0までのクール度の高い四文字地名は次のようになりました(基礎点、追加点の詳細については省略します)。

#四文字地名読み都道府県記事番号総合評価基礎点追加点
1佐女牛井さめがい京都府[84128]0.330.33
都夫良野つぶらの神奈川県[84149]0.330.33
3板屋野木いたやのき青森県[84126]0.500.000.5
志賀須香しかすが愛知県[84157]0.500.000.5
5佐那河内さなごうち徳島県[84124]0.670.67
鴨狩津向かもがりつむぎ山梨県[84124]0.670.67
伊太祈曽いたぎそ和歌山県[84130]0.670.67
日向和田ひなたわだ東京都[84135]0.670.67
遠里小野おりおの大阪府[84137]0.670.67
絵下古賀えげこが福岡県[84152]0.670.67
11伊賀和志いかわし広島県[84127]0.830.330.5
12伊勢佐木いせざき神奈川県[84133]1.000.001.0
13五所川原ごしょがわら青森県[84124]1.170.670.5
向小駄良むかいこだら岐阜県[84131]1.170.670.5
小院瀬見こいんぜみ富山県[84132]1.170.670.5
16鍛冶屋原かじやばら徳島県[84131]1.331.33
山田先出やまだせんでん石川県[84132]1.331.33
御田長島みたながしま栃木県[84142]1.331.33
和田河原わだがはら神奈川県[84149]1.331.33
20倶利伽藍くりから石川県[84124]1.500.001.5
梨野舞納りやむない北海道[84140]1.500.001.5
三輪野江みわのえ埼玉県[84144]1.501.000.5
23二河原邊にがらべ大阪府[84152]1.670.671.0
止々呂美とどろみ大阪府[84127]1.670.671.0
海士有木あまありき千葉県[84135]1.670.671.0
我部祖河がぶそか沖縄県[84152]1.670.671.0
27音威子府おといねっぷ北海道[84124]1.830.331.5
天下茶屋てんがちゃや大阪府[84126]1.831.330.5
大豆生田まみょうだ山梨県[84128]1.831.330.5
西広門田かわだ山梨県[84130]1.831.330.5
鋳物師屋いもじや岐阜県[84131]1.831.330.5
紀三井寺きみいでら和歌山県[84131]1.831.330.5
伊奈武瀬いなんせ沖縄県[84140]1.831.330.5
千石河岸せんごくがし神奈川県[84149]1.831.330.5
35上小阿仁かみこあに秋田県[84124]2.001.001.0
野久留米のぐるめ山口県[84144]2.001.001.0
久留女木くるめき静岡県[84152]2.001.001.0
多々良木たたらぎ兵庫県[84133]2.001.001.0

あくまでも私個人のクール評価なので、異論が大いにあるかと思います。皆さんのご意見も伺いながら、評価システム(Excel表です)をチューニングして行き、より納得性の高い定量評価式にできれば面白いかなと思っています。ちなみに下位は以下の通りです。

#四文字地名読み都道府県記事番号総合評価基礎点追加点
80武蔵村山むさしむらやま東京都[84124]3.331.332.0
81四国中央しこくちゅうおう愛媛県[84126]3.831.332.5
[84169] 2013年 10月 1日(火)01:24:49BEAN さん
四文字地名
珍地名・難読地名の宝庫京都から。
京都市下京区天使突抜
(正確には「京都市下京区東中筋万寿寺上ル天使突抜一丁目」など、か?)

字面や音の響きは面白いと思うのですが、惜しいのは天使・突抜と分けられる上に京都には「突抜」と付く町名は他にもあるのでした。天使こと五條宮の境内を横切る街路が安土桃山時代に造られたのが由来です(由来が明らかなのもマイナスポイントか?)。
他にも京都市には四文字(以上)の町名こそ多いものの、「切り分けようもない四文字」が案外見当たらないのです。


住所地名だけでなく、自然地形名にも目を向けてみます。

山では結構あるようですが、大物はまず安達太良山でしょう。難読気味なのが玉に瑕?
川では備前前堀川というのが浮かびました。「前」が連続する面白さはあるのですが、すぐ近くに備前堀川があるだけでなく周辺に「○○堀川」は多数あるのはユニークさではイマイチでしょうか。
[84193] 2013年 10月 6日(日)16:37:12オーナー グリグリ
四文字地名について
[84166] hmtさん
この説明により、[84159]で使われていた「濃淡」の意味を私が誤解していたことが判明しました。
(1) 四文字のバランスが良い(濃淡が均一)
という条件を、文字の意味的な観点でなく、図形的な観点でのバランスと理解していたのです。
(中略)
実例を示していただいた結果、ようやく このように理解することができました。
[84159]の説明が不十分で誤解を与えてしまい申し訳ありませんでした。文字の区切りの「濃淡」という意味だったのですが説明不足でした。

[84169] BEANさん
珍地名・難読地名の宝庫京都から。
京都市下京区天使突抜
「天使突破(てんしつきぬけ)」って凄い名前ですね。初めて知りました。
字面や音の響きは面白いと思うのですが、惜しいのは天使・突抜と分けられる上に京都には「突抜」と付く町名は他にもあるのでした。天使こと五條宮の境内を横切る街路が安土桃山時代に造られたのが由来です(由来が明らかなのもマイナスポイントか?)。
そうですね、確かに中央の濃淡がはっきりしていますね。ただ、天使名由来はマイナスではないと思います。
他にも京都市には四文字(以上)の町名こそ多いものの、「切り分けようもない四文字」が案外見当たらないのです。
なるほど、北海道もそうでしたが京都も案外でしたか。
住所地名だけでなく、自然地形名にも目を向けてみます。
自然地形名についてはちょっと悩ましい面があるかなと思っています。例に上げていただいた安達太良山の場合は、「安達太良」として四文字地名ですが、山や川の接尾語も含めて地名として定着している場合もあり、四文字地名の範囲が曖昧になるケースもあるかなと思います。まぁ、これは町や村の場合でも程度の差はあれ同じ面もある訳です。

もっとも、文字の区切りの濃淡で評価しますので、接尾語が含まれようと含まれまいと、接尾語部分の濃淡がクール度に反映されますので気にしなくても良いのかもしれません。
[84229] 2013年 10月 15日(火)22:34:50なると金時 さん
お久しぶりです
最近出ていた四文字地名で思い出しました。
徳島市川内町「加賀須野」なんてどうでしょう。

※オフ会の前、11/3~4で妻と出雲に行くことになりました。
旅館を押さえるのにまあ苦労しました。さすが遷宮の年!
[88543] 2015年 8月 2日(日)22:46:31ぺとぺと さん
伊岐津志
十番勝負、毎回一般コースで気力と独りの時間を使い果たし入門コースにまでは手が回らないぺとぺとです。

さて、本日あまりの暑さに家族で今回の十番勝負の問七に関係のありそうな某ファミレスにかき氷(正式な商品名は氷いちご)を食べに行きました。ちょうどお昼時だったこともあり、ついでに冷麺も注文したのですが、冷麺用に渡された酢の醸造元を見ると住所が少し前に話題になったクールな四文字地名ではないですか。という訳で、いまさらですが勝手に紹介させていただきます。

岐阜県加茂郡八百津町伊岐津志×××-×

伊岐津志は「いぎつし」と読むようです。
この地名、県名、郡名、町名、大字名がいずれも漢字とよみで文字数が一致しているところもすごくクールではないですか。しかも、郡名=2文字、町名=3文字、大字名=4文字というところも希少種の香りがします。


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