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落書き帳

日本創成会議を話題にした記事集

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[85597]2014年5月9日
山野
[85602]2014年5月10日
hmt
[85627]2014年5月19日
白桃
[85629]2014年5月19日
千本桜
[85632]2014年5月20日
白桃

[85597] 2014年 5月 9日(金)07:11:57【2】山野 さん
-自治体-「いつか」は消えます。
-女性人口の減少-(2010年~2040年(30年間分)

日本創成会議・人口減少問題検討分科会の推計によると、少子化等により将来人口減により
「自治体単位」で消滅する可能性のある自治体数が「896市区町村」もある模様。
参照記事→毎日新聞「(5月9日付)
一覧表中、「岩舟町」は既に消滅しているので「895」市区町村ね。

凄い数だ…。落書き帳にて御馴染みの地名も掲載されている。
(確かに月毎に減ってはいるが、神戸町も入っている…)

こういう統計って、将来的に暗に「合併」しろって言ってるんだろうか?
[85602] 2014年 5月 10日(土)16:58:17hmt さん
人口減少問題-日本創成会議の提言
[85597]山野さんの元データを出した「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」。初耳だったので調べてみました。
民間の有識者らで構成され、長期の人口動態を見据えた国のあり方、国家戦略を検討することを目的とするとのことです。
座長の増田寛也氏は 建設省退官後 1955年からの岩手県知事3期 12年間に 実績を積んだ人物のようです。2007年には 約1年間だけですが 総務大臣も経験。

先日の記者会見 で 「ストップ少子化・地方元気戦略」の提言(全文50頁、要約版全6頁)を発表。

報道されているように、今回の提言のポイントは、人口の再生産力の指標として「若年女性人口」(20~39歳の女性人口)に着目することと共に、その若年女性人口が都会に流出する問題点を指摘し、対策案を示している点にあります。
NHK番組「クローズアップ現代」。[85529]右左府さんが平成大合併検証を取り上げていましたが、その翌日には、「極点社会~新たな人口減少クライシス~」 と題して、増田氏を迎えた番組を放送していました。


人口再生産力に着目した市区町村別将来推計人口について という資料によると、推計の基礎データとしては、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が 2010年国勢調査に基いて昨年出した 30年後 2040年の推計[83034] を利用。
今回の推計では、人口の社会純増・純減について、人口移動が収束しないという見方を加えた結果、社人研推計では若年女性人口が 30年間(2010→2040)で半分以下になる市区町村373(全体の2割余)が、896(全体のほぼ半数)へと大幅に増加するとのこと。

全国の市区町村について、社人研推計と今回の「人口移動が収束しない場合」とのデータを対比して示した 大きな一覧表 が示されています。

[85598]で白桃さんが一部を列挙してくれた「残る市町村」は、この表で白い地色が残されている市区町村です。
地色に濃淡のグレーをかけられたのが、「消滅可能性都市」ということですが、大潟村だけを残して全滅という秋田県は、衝撃的な結果です。
このような結果を見ると、人口減少問題は、日本の将来にかかわる大問題であると実感します。
“将来的に暗に「合併」しろ”[85597]というような推測とは 次元が異なる課題 がつきつけられています。

では、どのようにすべきか? 
単純な楽観論も悲観論も、問題解決の役には立ちません。
今回の提言の中で、実現可能な行動のポイントと思われる箇所を拾ってみました。
第一次の目標年次を2025年として、2つの基本目標を掲げる。
1 希望出生率 = 1.8 の実現
2 東京一極集中への歯止め

要約版では p.3、全文版では p.10, p.13 あたりに書いてあります。
地方自治に関心のある皆さん、この提言をどのように受け止められるでしょうか。

ところで「残る市町村」と言えども、「大きな一覧表」の一番右の列に示された「若年女性人口変化率」の数字を見ると、大部分がマイナスで、プラスは数えるほどです。
その中で、石川県川北町(+15.8%)のように、飛び抜けて高い値の町もありました。読売新聞石川版
[85627] 2014年 5月 19日(月)10:39:04【3】白桃 さん
合併した自治体は消滅する?
先だっての「日本創成会議」が推計した「消滅の可能性が高い」自治体に関して、少しひっかかるところがある白桃市町村人口研究所は性懲りも無く“こだわって”おります。
“ひっかかる”点はいくつかあるのですが、その最たるものは、
◎室蘭市や高知県大川村など、他よりも「消滅」する可能性が高いと思われる自治体が「残る」自治体に入っていること
で、“安全圏”には「平成の合併」が無かった自治体が結構多いと感じたのです。
そこで、2014年4月1日現在の推計人口が15,000人以上150,000人未満の883市町村(福島県及び栃木県岩舟町は除く)を「平成の合併」の有無で分類してみました。
その結果は以下の通り。
「平成の合併」「消滅」の可能性市町村数平均人口該当市町村(一部)
18369,370人米子市、笛吹市、多気町
22743,352人石巻市、桜川市、新温泉町
---------------------
31857,066人入間市、日高市、御代田町
15533,488人三郷市、宮代町、坂城町
つまり、「平成の合併」を経験した410市町村のうち、「消滅」の可能性が高いところは55.4%であるのに対して、「平成の合併」を経験しなかった473市町村ののうち、「消滅」の可能性が高いところは32.8%でしかない。
「自治体としての機能が危うくなることが目に見えていたからこそ合併をした」ので、「こういう結果は当然である」という見方もできますが、それだけで、余りにも明瞭な差の説明になるのでしょうか?
まさか、「日本創成会議」の分析方法に手抜かりがあったとは思えないのですが・・・
「消滅」の可能性が高い都市の中には、旭川、秋田、青森、函館など大所も名を連ねておりますが、勿論、市全体がすっぽり「消滅」することはあり得ません。ただ、合併により“吸収”された地域ほど衰退のスピードが速くなることは容易に想像できます。果たして、そういう犠牲となる地域を作って良いのでしょうか?
「極点社会」になることを防止するため、「日本創成会議」の警鐘は当然であります。具体的な諸施策もさることながら、人々が幸福な生活を送ることと「地域」との関わり、という根源的な問題も考えることが肝要ではないでしょうか。

追記:[85628]hmtさんからのご指摘を受け、「日本創生会議」を日本創成会議」に訂正するとともに、該当市町村(グループ内人口最大、平均、最小自治体)を例示。
hmtさん、有難うございました。
「明瞭な差」の一因として、人口が増加傾向にある地域において合併が少なかったことが考えられます。
[85629] 2014年 5月 19日(月)19:30:50千本桜 さん
祝!50万人超え
河北新報の記事によると、一目千本桜で知られる大河原・柴田両町の合計花見客数は今春、初の大台50万人超えを達成したそうです。内訳は大河原町が26万3千人、柴田町が24万8千人でほぼ互角。商圏拡大をめぐり抜きつ抜かれつのシーソーゲームをしているうちに、近隣の白石・角田両市を凌ぐ商業ゾーンに発展した2つの町は、花見客獲得においても激しいデッドヒートを展開中です。大方の町民はこのような状況に無関心ですが、敏感に反応してしまう人たちもいます。2町に跨がり8.5kmも連なる一目千本桜を、大河原町の物だ!、柴田町の物だ!と熱くなるのは悪いことではないと思います。要はアイディアを出し、ぶつかりながら全体が伸びて行ければ良いのです。現在、東北地方の花見客数は、1位が青森県弘前公園、2位が秋田県角館の桧木内川堤&武家屋敷、3位を岩手県北上の展勝地と一目千本桜(船岡城址公園を含む)が競っているようです。弘前、角館、北上の花見はゴールデンウィークの観光客を呼び込めますが、そうではない一目千本桜、なかなか健闘していると思います。
昭和の合併も平成の合併も不発に終わって市になれなかった大河原と柴田(船岡)。小規模ながら常に都市間競争に晒されているようで胸がきりきりしますが、合併したとしても同一自治体内での地域間競争に晒されるのでしょうね。根本的には盆地地形のせいではないでしょうか。大河原盆地と船岡盆地の盆地間競争に思えて仕方ありません。大河原・柴田両町とも日本創成会議とやらの「消滅の可能性が高い自治体」ではないし、合併しなかったから何か支障をきたしているという話も聞かないし、平成の大合併って何だったのでしょう。
[85632] 2014年 5月 20日(火)19:50:08白桃 さん
続々:合併した自治体は消滅する?
[85631]白桃
気になったので、2010年国勢調査時から人口が増加している埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、福岡県、沖縄県を除いて分類してみました。
人口が増加している7都県ですが、そのうち埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、福岡県には「消滅の可能性が高い」とされている15,000人超の市町が34あります。
埼玉県三郷市行田市飯能市北本市秩父市幸手市寄居町
宮代町小川町川島町吉見町嵐山町
東京都日の出町
神奈川三浦市二宮町湯河原町大井町
愛知県新城市美浜町南知多町
福岡県大牟田市柳川市八女市朝倉市中間市嘉麻市みやま市
大川市水巻町福智町みやこ町築上町川崎町鞍手町
上記の市町は“言われてみれば納得”の自治体ですが、三郷市は「つくばエクスプレス」開通以降より再び増加傾向に戻っており、また、寄居町もホンダ工場の開業によって人口増の可能性もあると考えております。

さて、[85627]では15,000人以上、150,000人未満の市町村を対象にしてきました。その理由は、15,000人未満の市町村や150,000人以上の市を「平成の合併」の有無で分類しても余り意味をなさない、と考えたからですが、念のため福島県を除く15,000人以下の市町村について調べてみました。
「平成の合併」「消滅」の可能性市町村数平均人口該当市町村(一部)
710,294人埼玉県神川町、福井県南越前町、島根県飯南町
809,625人鳥取県北栄町、徳島県海陽町、愛知県豊根村
---------------------
1217,367人長崎県波佐見町、群馬県昭和村、高知県大川村
4116,004人石川県珠洲市、山形県金山町、東京都青ヶ島村
結果は、「平成の合併」を経験した87町村のうち、「消滅」の可能性が高いところは92.0%であるのに対して、「平成の合併」を経験しなかった532市町村のうち、「消滅」の可能性が高いところは77.3%で、(意外にも)14.7ポイントの差がありました。
15万人以上の市について言及するのは更に意味が無いと思われますが、ひと言だけ。
「消滅の可能性が高い」とされた9市のうち、「平成の合併」を経験していないのは旭川だけ。その旭川ですが、衛星都市?的存在である東神楽、東川、鷹栖の3町が“安全圏”にあるのが興味深いです。

結論から申しますと、「平成の合併」をしなかった市町村が 、どの人口規模をみても「消滅する可能性が低い」グループの割合が高く、「平成の合併」をした市町村の方が先々危うい。
というのが白桃市町村人口研究所の大ボラでございます。

ついで:「日本創成会議」の報告を見ていると、(気のせいかもしれませんが)観光客誘致や地域おこしに力を入れている自治体の将来が明るい・・・と感じています。「観光」で地域活性化がなるか否か、私の答えは「No」なんですが、こういう自治体って若年層(特に女性)がそんなに減少していないのかもしれません。

ついでのついで:
[85629]千本桜 さん
一目千本桜で知られる大河原・柴田両町の合計花見客数は今春、初の大台50万人超えを達成したそうです。内訳は大河原町が26万3千人、柴田町が24万8千人でほぼ互角。
大河原の桜を見た人は、船岡の桜を見ないのでしょうか?(笑)
1位が青森県弘前公園、2位が秋田県角館の桧木内川堤&武家屋敷、3位を岩手県北上の展勝地と一目千本桜(船岡城址公園を含む)が競っているようです。
来年はきっと2位間違いないでしょう。(だって、弘前城の工事があるらしい)
ま、集客数は別にして、一目千本桜は北上展勝地よりはず~と美しいですね。
最後にご提案です。花見シーズン限定で大河原町と柴田町が合併し、臨時的に「一目千本桜市」になる。もちろん市長さんは
千本桜歌麿さんということで・・・


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