今回の「クイ図五番勝負」問五の共通項は「消滅した市(ただしその市自身が名称変更したものを除く)の市役所の跡」を問うものでした。この中で「伏見市役所のあった場所」が話題になりましたが(
[86687] むっくん さん、
[86693] オーナー グリグリ さん)、昭和4年5月の市制から6年4月の京都市への編入まで、存続期間がわずか1年11ヶ月、「名実共に消滅した市」の中では史上最短命(
[81867] BEAN さん)、しかも消滅から既に83年が経過した、まさにその「幻の伏見市」を発見したことがあります。
それは、「寺田屋」の近く、水路に架かる橋の南東側の袂(
この場所)にあった石碑。私はこの伏見に2度、26年前と4年前(
[76074])に訪れているのですが、最初に訪れたとき、「御大典記念埋立工事竣工記念碑」と彫られている石碑を見ると、「伏見市長」の文字があったのを見て思わず驚きの声…。4年前に再訪したときも、やはり残っていました。そして今もまだ健在のようです。
Street Viewで拡大した映像を見る限りでははっきり見えないのですが、この碑には「昭和六年」と書かれていた記憶があり、碑に彫られている伏見市長の中野氏は、おそらく最初で最後の市長だったのでしょう。