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「丹波篠山市」改称問題記事集

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[95695] 2018年 4月 17日(火)23:50:38稚拙 さん
丹波篠山市
ヤフーに篠山市のニュースが掲載されておりました。ヤフーのサイトをリンクするのもなんなので、改めて検索して神戸新聞のサイトをリンクすることにいたします。

神戸新聞のサイト

自分は驚きました。何が驚いたかというと、「丹波市」があるということを知っている人が多いということです。

それから、何がどうして「混乱状態」なのか、今ひとつ記事からはわかりにくいです。
[95696] 2018年 4月 18日(水)11:25:43hmt さん
このままでは、「丹波」ブランドを丹波市に独占されてしまう!
[95695] 稚拙 さん には「ヤフーのサイトをリンクするのもなんなので」とありましたが、昨日配信のYahoo!ニュース を見ると、篠山市が抱いている危機感【この記事のタイトル】>「丹波篠山」への市名変更意欲 がよくわかります。

----------(記事抜粋)----------
かつては、兵庫県と京都府にまたがって丹波国が存在していました。
時代が変わった今でも「丹波栗」や「丹波黒豆」など丹波の冠がついた特産品が販売されていて、日本全国に通じるブランドとなっているのです。 
ところが、この丹波を使うことである問題が。
実は、2004年篠山市の隣に丹波市が誕生しました。
ふるさと納税では篠山市も丹波市も「丹波ブランド」の食材を返礼品にしていますが、名前のややこしさが原因なのか、篠山市への納税額は、丹波市の半分以下だということです。
「このままでは丹波ブランドが奪われる」と危機感を募らせた地元の商工会などは、市名を「丹波篠山市」に変更するよう市に要望書を提出。
4月17日に篠山市から発表された 市名変更に伴う影響などの調査結果
丹波篠山のブランド低下による経済的損失が23億3000万円、市名変更による経済の波及効果額が28億7000万円以上  合わせて52億円以上の経済効果
----------(記事抜粋終)----------

神戸新聞記事にあった「現在の混乱状態が続くと、丹波篠山産の優位性が低下し」に関して
何がどうして「混乱状態」なのか、今ひとつ記事からはわかりにくいです。

千年以上も使われてきた広域地名「丹波」に基づくブランドが、21世紀に誕生した「丹波市」に起因する限定解釈を引き起こしている現状。
これを「このままでは丹波ブランドが奪われる」と感じて「混乱状態」と表現した篠山市の気持ち。
私にはよく理解できます。

本来は広域地名である旧国名。これを、一部の地域を表す市名として独占・僭称した事例。
楠原祐介『こうして新地名は誕生した!』(ベスト新書2008)第4章 大増殖した「旧国名僭称」型新市名 にまとめられています。

丹波篠山市への改名問題についての過去記事 もご覧ください。
[95702] 2018年 4月 21日(土)00:09:51今川焼 さん
人気検索キーワードを市名の一部につけざるを得なくなった篠山市
[95696] hmt さん
このままでは、「丹波」ブランドを丹波市に独占されてしまう!
ここでもう一度、篠山市の市名選定の理由を確認してみましょう。
篠山市誕生は1999年、合併協議にあたって市名には必ず「篠山」を入れることが決まっていました。
「篠山市」誕生 第1章新市のすがたによると
・「篠山」という名称は、多紀郡を代表する名称として住民に定着しており、いわば郡の共有 財産である
・「篠山」という名称は、歴史と伝統を備えた名称である
・「篠山」という名称は、全国的にも知れ渡った抜群の知名度を有する
・住民からのアイディア募集においても「篠山町」が約半数を占め、住民の中からも「篠山町」 がふさわしいとする意向が最も高かった
・新町における住民の一体感の醸成、産業・観光振興等のまちづくりにおいても、最も合併の 効果を生かせる名称である等

かつては黒豆のような農産物の場合、その流通にあたって仲買人とか卸売商のような目利きの出来るプロが介在し選別され、良いものはそれ相応の価格がつけられて店頭に並んだものです。一般の消費者はそれを信じて購入すればよかったわけです。
また、旅行先を選ぶときは、書店でガイドブックを購入し、そこに記された旅の専門家が選定した観光地の中から行き先を探すというやり方が一般的でした。

その道のプロならば「篠山」の価値を理解して評価し、必要があれば「丹波篠山」の表記をしてくれることもあるでしょう。篠山という名称に誇りを持っていた多紀郡の人達が当時「篠山市」を選択したことは必然であったと思います。
しかし、有為転変、時代の移り変わりは早く、専門知識がない個人がパーソナルな情報端末を持って、情報のやり取りを気軽にできる世の中がやってきました。そうなると
[95697] 稚拙さん
あやふやな知識
を持った人が、「丹波」というキーワードを手がかりに、スマートフォンから気軽に特産物の取り寄せをしたり、ふるさと納税をしたりするようになりました。そりゃあ篠山市にとっては、そんなはずじゃなかったということになるでしょう。

さて方や、「丹波市」の市名が決定したのは篠山市成立の4年後の2003年。こちらの選定理由としては、合併協議会だより(新市名称特集号)には
全国的にも知名度が高い。ブランド力があり、観光振興上有利。残念ながら「氷上」は全く無名。
といった想いが書かれています。
一方、その年に私今川焼は最初の書き込み[17186]
丹波地方には松茸、栗、黒豆、山の芋等全国的に知名度のある産物があるわけですが、それらの主産地が必ずしも「丹波市」であるとは言えず、むしろ篠山市であったり、綾部市であったりするわけです。
これでは「丹波市」はここでよく言われている「僭称」とされてもやむを得ないと思います。
と懸念を表明しました。
そして先に書いた社会の急激な変化もあり、「丹波市」に対する期待と懸念のどちらもが現実のものとなったのです。
私にはアイデンティティという観点からは、未だになじめない「丹波市」ですが、地域ブランド戦略(要するに商売)という点で見れば結果的に大成功であったわけです。住民アンケートで多数であった「氷上」を取らずに「丹波」を選んだ合併協議会委員の方々は、この時代の変化が読めていたのなら「先見の明」があったと言えます。

さて、篠山市では市長が改称に前のめりであることに加え、例の1億円の寄付[94768][94770]で費用の問題がクリアされたこともあり、雰囲気的にはこのまま改称へ進みそうな気配です。

実を言うと、将来この地域の人口が激減し、丹波、篠山両市の合併が取り沙汰されるようになったとき新市の名称として「丹波篠山市」が日の目を見るのではないかと密かに考えていたのですが、これでその可能性はなくなりました。もしそうなったときは、また市名で一揉めすることでしょう。
[96360] 2018年 8月 5日(日)14:59:13今川焼 さん
丹波篠山市」に市名変更へ
というような見出しが、先日新聞やネットニュースに踊りました。
[96358] ekinenpyou さんもふれておられるように、8月1日篠山市長が「丹波篠山市」への市名変更の方針をあきらかにしたのです。
これで以前から話のあった市名改称の件(今川焼[94670][95702])のゴールがいよいよ見えてきました。時期は元号変更の行われる来年5月1日。人心一新やいろいろな事務作業を考えるとその日が最適だということでしょう。期限が切られたことで、今後はそれに間に合うように、市名変更の条例の議会提案などの手続きが進んで行くことになります。
一方で篠山市には、常設型の住民投票条例があり、市長・議会の他に市民も有権者の5分の1の署名を集めれば、これを行うことができます。これに従って市民団体が「自分たちの手で市名を決めたい」と署名活動を行うことを表明しました。これは「市名変更の動きが具体的になったのは最近のことで、直近の市長・市議会選挙では争点になっていない。市民がこのような重要なことについて判断を示す場がなかった」ということです。
また、これに先立って、7月4日にこれとは別の市民団体が提出した住民投票を求める請願が議会で不採択(賛成8反対9)となっています。

市長がこれらの動きと関係なく手続きを進めようとするのは、
丹波新聞記事
ふるさと一番会議や自治会、企業などへ出向いて行った説明会でのアンケート(回収3280件)で、「理解できる」が47・7%、「おおむね理解できる」が31・0%だったことをもとに、「変更について多数の賛成を得ている」と判断した。
ということで、住民投票をしても改称賛成の結果に変わりはないという判断と思われます。(ちなみに篠山市の住民投票条例では、市や議会は投票結果には拘束されないことになっています)
これで、よほどのことがない限り来年5月1日の丹波篠山市誕生は決定と言って良いと思います。
[96478] 2018年 9月 14日(金)17:57:32ピーくん さん
今日の動き
オーナーグリグリさんより読み手に伝わりにくいとのご指摘がありました。今回はどうですか?
今日(2018年9月14日)の福井県議会で福井市の中核市の指定について同意する議案が可決されました。賛成多数。
詳細pdf

兵庫県篠山市の市名変更に待ったをかける動きの住民投票を求める署名提出予定(2018年9月14日)。住民投票の必要数を上回る見込みです。これにより2019年5月1日に丹波篠山市となることはスケジュール的に無理となりました。
仮に賛成が反対を上回り、変更が決まったとしても、周知期間などを考えた場合、「元号が変わる来年5月1日の変更」を目指していた市の計画は暗礁に乗り上げる。本来、市は現在、開会中の市議会9月定例会に変更条例の提案を目指していた。

 また、反対が賛成を上回った場合でも、市は法的な力を持たない住民投票を無視して変更を目指すことも可能だが、最終的には議会の議決が必要になる。

 他の選挙と同時ではなく、住民投票単独での実施には約2600万円がかかる。また、投票率が50%未満の場合は開票もされない。

詳細


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