前回に引き続き、今回の記事番号
[65536]は、2進法で書けば「1 0000 0000 0000 0000」というキリ番です。
数式で書けば ((((2^2)^2)^2)^2) = 65536 。
別の式を書けば、((2^2)^2)^(2^2) = 16^4 = 65536 。
つまり、2進法の4桁を1文字にまとめた16進法ならば「1 0000」と表記されます。
今回の数字は、このように2進法では格別のキリ番と思われ、見逃すことができないため、失礼ながら2回も続けて地理と無関係な雑談を投稿しています。
今回の記事番号 65536=((((2^2)^2)^2)^2) から、
「手づくりの数学」 という本で読んだ大きい数の話を思い出しました。
べき乗(近頃の教科書では累乗ですかね)計算の繰り返し回数を組み込んだ演算記号により、10^100(10の100乗)の
「グーゴル」 や、10のグーゴル乗の「グーゴルプレクス」よりも更に大きな数を発明した人がいます。
△の中にnを書くとnのn乗。□の中にnを書くとn重の△の中にnを書いたという意味。
そして、○の中にnを書くとn重の□の中にnを書いたという意味です。
n=2の場合、△2=2^2=4、□2=(2^2)^(2^2)=256 までは理解可能な数ですが、「○2=メガ」となると、256からスタートして 256乗する操作を 256回繰り返すというのですから、とてつもない数になります。
ましてや「○10=メジストン」ともなると、「天文学的」を超越した理解不能な値です。
話題を数学から日常の制度に切り替えます。
前回記事の末尾に“還暦を過ぎて”と書きましたが、還暦という考えも十干十二支の最小公倍数60で、キリ番の一種です。
古希・喜寿・米寿など、昔から老人はキリ番年齢が大好きなのでした。
今年の4月から政府が実施してくれた新しいキリ番年齢が話題になっています。
それは 「後期高齢者」(
法律 第四章)の満75歳。私も約1ヶ月後にこのキリ番年齢に到達します。
詳しいことは知りませんが、この法律自体は1982年制定の老人保健法が2007年に大改正されたものと思います。
当初は70歳以上が「老人」でしたが、2002/10/1以降に新たに老人保健制度の対象になる人は75歳以上となりました。
今回の改正では老人→高齢者という呼び換えはともかく、75歳以上の「後期高齢者」が、別建ての医療制度となったことが問題視されているわけです。
参考までに、65歳からの「前期高齢者」という言葉もあります。
また、以前の老人保健法時代にも「後期老人医療費」という言葉が存在したようですが、「後期老人…」という言葉がマスコミを賑わすことはなかったようです。
75歳以上と言えば、「もみじマーク」も今月から義務化されました。
参考までに、道路交通法第七十一条の五第二項で「内閣府令で定める様式の標識」と記されているマークは、英文Wikipediaに
「Kareha mark」 の名で紹介されています。
【追記】
原稿を書いた時は「Kareha mark」だったのですが、この記事を書き込んだ後でリンクを開いてみたら、「Koreisha mark」に変更されていました。
“そもそも高齢者に『枯れ葉マーク』とは失礼ではないか”との発言(
産経ニュース)があるなど、この言葉も話題になりました。
10進法のキリ番で
[30000] を書いた時は、「九十九島」のような数字の付く島々を題材にしたのですが、今回は地理と無縁の話に終始してしまいました。