都道府県市区町村
落書き帳

石島(井島)

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[14725]2003年5月5日
般若堂そんぴん
[15404]2003年5月18日
KMKZ
[15406]2003年5月18日
でるでる
[30617]2004年7月16日
hmt
[40541]2005年5月3日
グリグリ
[41633]2005年5月26日
hmt
[45664]2005年10月15日
EMM
[46828]2005年11月23日
グリグリ
[46874]2005年11月25日
88
[46893]2005年11月26日
EMM
[46899]2005年11月26日
たもっち
[46905]2005年11月26日
88
[46956]2005年11月28日
ニジェガロージェッツ
[66693]2008年9月10日
右左府
[68680]2009年2月23日
hmt
[70899]2009年7月20日
星野彼方
[72627]2009年10月31日
hmt
[72750]2009年11月3日
oki
[72761]2009年11月4日
hmt
[72840]2009年11月14日
ニジェガロージェッツ

[14725] 2003年 5月 5日(月)20:59:18般若堂そんぴん さん
県を跨いでいる島
[14724]なもさん,本州,四国,九州を別格として
岡山県玉野市,香川県香川郡直島町:井島
広島県大竹市,山口県玖珂郡由宇町:甲島
でしょうか.
[15404] 2003年 5月 18日(日)00:06:01【3】KMKZ さん
2県にまたがる島の数は7
[14724] なも さん
県を跨いでいる島の名前が知りたいのです。
[14725] 般若堂そんぴん さん
岡山県玉野市,香川県香川郡直島町:井島
広島県大竹市,山口県玖珂郡由宇町:甲島
[14727] 夜鳴き寿司屋 さん
広島県生口島と愛媛県大三島の間にある海峡に瓢箪島

2県にまたがる島(以下、県境島とします)が3島、明らかになっていましたが、[15395]で紹介した海上保安庁のページに、
一覧表中の( )は2県にまたがる島の数を示しており、日本沿岸の島の数の合計はこれらの重複数 7 を差し引いて計上
との記述があり、県境島の数が7であることがわかります。

改めて探してみたところ、4番目の県境島として岡山県と香川県に跨る大槌島を発見と思ったら、大槌島は飛び地論争時に[12053][12056]で太白さんが言及されていました。

海上保安庁のページ内の一覧表から県境島の数を抜き出し、現在、明らかになっている4島を記入すると以下の表となります。

[県境島一覧]
県境島名
--------------------
岡山県2井島、大槌島
広島県3甲島、瓢箪島
山口県1甲島
徳島県2
香川県2井島、大槌島
愛媛県2瓢箪島
高知県2

この表が正しいのならば、未発見の県境島が徳島と高知の間に2島、広島と愛媛の間に1島あるようですが、かなり小さい島なのか、それとも県境が意外な所を通っているのか、yahoo!の地図では発見できませんでした。

現在、判明している4県境島の地図へのリンクを張っておきます。

井島(石島) 岡山県玉野市、香川県香川郡直島町
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.29.23.184&el=134.1.06.537&fi=1
※岡山側は「石島」と書くが、読みは「いしま」

甲島 広島県大竹市、山口県玖珂郡由宇町
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.7.11.455&el=132.19.39.672&fi=1

瓢箪島 広島県豊田郡瀬戸田町、愛媛県越智郡上浦町
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.17.19.674&el=133.3.16.612&fi=1

大槌島 岡山県玉野市、香川県高松市
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.25.13.609&el=133.55.21.617&fi=1
※高松市内に県境!
[15406] 2003年 5月 18日(日)00:17:31【2】でるでる さん
2県にまたがる7島です
[15404]KMKZ さん
県境島の数が7であることがわかります
早速『日本の島ガイド~シマダス』(財)日本離島センター刊、で調べてみました。

島名読み方所在地所在地
取揚島とりあげじま兵庫県赤穂市岡山県日生町
大槌島おおづちしま岡山県玉野市香川県高松市
石島・井島いしま岡山県玉野市香川県直島町
鳶小島とびこじま広島県因島市愛媛県岩城村
瓢箪島ひょうたんじま広島県瀬戸田町愛媛県上浦町
甲島かぶとじま広島県大竹市山口県由宇町
二子島ふたごじま徳島県宍喰町高知県東洋町

ということで、KMKZ さんのご指摘通り、県境の通る島は7つあるようですね。
・・・って思ったら、[15404]の「県境島の一覧」の表にある組み合わせとは、一致していませんねぇ。まだ他にもあるのかな。

取揚島の地図です。
http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=5&nl=34.44.24.622&el=134.21.28.578&CE.x=347&CE.y=362
日生町ホームページ(取揚島の位置)
http://www.town.hinase.okayama.jp/guide/guide_top.html
日生町ホームページ(取揚島の写真)
http://www.town.hinase.okayama.jp/guide/mujin/guide_mujin.html
[30617] 2004年 7月 16日(金)19:40:49hmt さん
地図に載っている島群、載っていない島群
作々さんは島群コレクションの地図リンクで既に実感されたことと思いますが、地図に載っていない島群がたくさんあります。

地図の元締めの国土地理院が作成した地形図・地勢図には、当然のことながら自然地名としての島群が注記されています。民間の日本地図帳もネット地図も国土地理院の地図を利用していますから、ほとんどがこの自然地名主義を踏襲しています。
地図の世界で国土地理院の影響がいかに大きいものか。どんな地図でもよいから、「芸予諸島」という注記のある場所を確認してみてください。下蒲刈島・上蒲刈島の南あたりではありませんか? http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.11.06.612&el=132.43.18.955&la=1&fi=1&pref=%b9%ad%c5%e7&skey=%be%e5%b3%f7%b4%a2%c5%e7&sc=6
広島県東端の走島からだと70km、島の密集する弓削島・因島以西でも50km以上に及ぶ芸予諸島を示す注記としては西端に偏りすぎていると思いませんか? 実は20万分一地勢図の注記がこの位置になっており、すべての地図がこれに「右に習え」をした結果です。

これと全く別の世界。離島振興法等にもとづく行政を実施する当局(旧自治省、建設省、地方自治体)は、新たに行政地区名としての島群名を作ってきました。その中で最新参と思われるものが西彼諸島[30575]ですが、1953年開始以来半世紀を経た離島振興事業が生み出した島群名はたくさんあります。

一例を挙げると上記の下蒲刈島・上蒲刈島で、「蒲刈群島」という地域名で離島に指定されていました。2000年に女猫の瀬戸に安芸灘大橋が完成して離島でなくなりましたが、蒲刈群島の名だけは残って島群コレクションに収録されています。この種の島群名には芸予諸島のような 2県にまたがる名はなく、広島県の生口島は芸備群島、愛媛県の大三島は越智諸島です。では両県にまたがる瓢箪島は? 事実上無視されていますが、おそらく両方にまたがっているのでしょう。
2県にまたがる島 http://uub.jp/arc/arc362.html の中で無視できない存在として岡山県の石島(いしま)がありますが、島の南部(香川県側の名は井島)が属する直島諸島には含まれず、単独の離島指定地域になっています。
脱線気味ですが、江戸時代に岡山藩領の胸上村と天領の直島とが領有権・漁業権を争い、元禄15年に幕府による国境裁定で分割が確定したという由緒正しい「県境の島」です。

本題に戻って、
「蒲刈群島」など離島関係の行政地区名は、自治体名とは異なり、地図に記載されずにきました。離島振興法がもともと“時限立法”であるため、そのための指定地域名など「地名」として採用するに値しないという考えかもしれません。
たしかに、本土と陸続きになり、下蒲刈島は呉市に編入されている現在から見ると、その名を使う必要が消えた蒲刈群島の場合は地図に記録される必要がない一時的な存在だったのかもしれません。

しかし、この“時限立法”は改正を重ねて2013年まで延長されており(なんと制定から60年後まで有効)、現に指定地域名として使われている島群も多く、島群コレクションの中では多数派を占めています。

このような事情で、地図に載っている島群と、地図に載っていない島群の 2種類ができることになりました。

地図に載っている自然地名と同名の島群名が、離島振興実施指定地域名に使われている場合もあります。しかし、同名であっても両者の範囲は同一とは限りません。この点、注意を要します。
例えば五島列島[26554]
角川の日本地名大辞典は、中通島から福江島までの五大島を中心に、北方に小値賀島・宇久島、東方に平島・江ノ島、そして南西に男女群島を配しているという自然地理的な広い範囲を示し、行政的には五大島と付属島を五島支庁が管轄するとしています。ところが、離島振興実施指定地域名としての五島列島は、五島支庁管内に限られ、北松浦郡の小値賀島・宇久島は平戸諸島へ、西彼杵郡の平島・江ノ島は蠣ノ浦大島グループへと、地理的に隣接していても郡が違う島は含まれていません。
島群コレクションで「主な島々」として示されている範囲は、後者すなわち行政的な観点を重視した範囲になっています。

作々さんが[30582]で触れている平戸諸島は、海域的には伊万里湾、五島列島北側、九十九島と分散していますが、北松浦郡所属という共通項、いわば陸の視点でくくられた範囲の島群になっています。北松浦郡は平戸諸島、西彼杵郡は西彼諸島というのが本土にある当局の分け方で、海からの視点ではないようです。
[40541] 2005年 5月 3日(火)08:07:39【6】オーナー グリグリ
「都道府県隣接数」ランキング
これはいずれ雑学にしたいと考えているのですが、考え事をしていたついでにまとめてみました。

まず、島のみによる隣接例は以下の二例です。

岡山県・香川県大槌島, 井島(石島)
広島県・愛媛県瓢箪島

次に、架橋または海底トンネルでのみの隣接例は以下の六例です。☆は島のみの隣接と重複します。

北海道・青森県青函トンネル
千葉県・神奈川県東京湾アクアライン
兵庫県・徳島県大鳴門橋
☆岡山県・香川県下津井瀬戸大橋
☆広島県・愛媛県多々羅大橋, 岡村大橋
山口県・福岡県関門鉄道トンネル, 関門国道トンネル, 新関門トンネル, 関門橋

さて、その上で都道府県の隣接数の定義ですが、陸地での隣接に拘りたいと考えます。海底トンネルなども広義では陸地の隣接とも言えそうですが、今のところは島による隣接までを定義とさせてください。その結果が以下のランキングになります。( )内は架橋・海底トンネルによる隣接も考慮した場合です。

都道府県隣接数隣接する都道府県
1長野県8群馬県,埼玉県,新潟県,富山県,山梨県,岐阜県,静岡県,愛知県
2埼玉県7茨城県,栃木県,群馬県,千葉県,東京都,山梨県,長野県
岐阜県7富山県,石川県,福井県,長野県,愛知県,三重県,滋賀県
4福島県6宮城県,山形県,茨城県,栃木県,群馬県,新潟県
三重県6岐阜県,愛知県,滋賀県,京都府,奈良県,和歌山県
京都府6福井県,三重県,滋賀県,大阪府,兵庫県,奈良県
7群馬県5福島県,栃木県,埼玉県,新潟県,長野県
新潟県5山形県,福島県,群馬県,富山県,長野県
山梨県5埼玉県,東京都,神奈川県,長野県,静岡県
広島県5鳥取県,島根県,岡山県,山口県,愛媛県
11宮城県4岩手県,秋田県,山形県,福島県
秋田県4青森県,岩手県,宮城県,山形県
山形県4宮城県,秋田県,福島県,新潟県
茨城県4福島県,栃木県,埼玉県,千葉県
栃木県4福島県,茨城県,群馬県,埼玉県
東京都4埼玉県,千葉県,神奈川県,山梨県
富山県4新潟県,石川県,長野県,岐阜県
福井県4石川県,岐阜県,滋賀県,京都府
静岡県4神奈川県,山梨県,長野県,愛知県
愛知県4長野県,岐阜県,静岡県,三重県
滋賀県4福井県,岐阜県,三重県,京都府
大阪府4京都府,兵庫県,奈良県,和歌山県
兵庫県4(5)京都府,大阪府,鳥取県,岡山県,(徳島県)
奈良県4三重県,京都府,大阪府,和歌山県
鳥取県4兵庫県,島根県,岡山県,広島県
岡山県4兵庫県,鳥取県,広島県,香川県
愛媛県4徳島県,香川県,高知県,広島県
熊本県4福岡県,大分県,宮崎県,鹿児島県
29岩手県3青森県,宮城県,秋田県
千葉県3(4)茨城県,埼玉県,東京都,(神奈川県)
神奈川県3(4)東京都,山梨県,静岡県,(千葉県)
石川県3富山県,福井県,岐阜県
和歌山県3三重県,大阪府,奈良県
島根県3鳥取県,広島県,山口県
徳島県3(4)香川県,愛媛県,高知県,(兵庫県)
香川県3徳島県,愛媛県,岡山県
福岡県3(4)佐賀県,熊本県,大分県,(山口県)
大分県3福岡県,熊本県,宮崎県
宮崎県3熊本県,大分県,鹿児島県
40青森県2(3)岩手県,秋田県,(北海道)
山口県2(3)島根県,広島県,(福岡県)
高知県2徳島県,愛媛県
佐賀県2福岡県,長崎県
鹿児島県2熊本県,宮崎県
45長崎県1佐賀県
46北海道0(1)(青森県)
沖縄県0
眺めてみると、長野県が8県に隣接していることと、長崎県が1県だけに隣接している、というのがトリビアですね。
また、内陸県が上位に来るのは当然としても、面積のわりに埼玉県が健闘しているのが注目に値します。

[40542] 88さんのご指摘により修正しました。修正内容は[40555]を参照してください。
[40597] まなちゃん さんのご指摘により修正しました。修正内容は[40610]を参照してください。
[41633] 2005年 5月 26日(木)18:03:08【1】hmt さん
「だんご3兄弟」島・取揚島・「いしま」・海のピラミッド・牛の住む甲島
[41610] でるでる さん
実は、この二子島(2島)の更に北側にある島(島名?)にも県境らしきものが見えまして・・・(汗)
この島も含めると「2県にまたがる島」は9つということに?ムムム・・・

なるほど! 県境が3島を串刺しにしているとすれば、「ふたご」ではなく、「だんご3兄弟」島とでも命名しましょうか。

取揚島に県境が設定された理由はそういうことだったのですね!

ニジェガロージェッツ さんの記事[41400]を、少し誤解されているのではないかと思われるので、横から口を挟ませていただきます。
この島はもともと岡山県に属していたのもので(中略)、後の1963年に兵庫県赤穂市に編入された際に、その編入区域からは除外されています。
の最初の部分を正確に書けば、“この島 の一部 は もともと岡山県に属していたのもので…”となります。

明治の町村制施行時に寒河(そうご)村と合併して福河村(合成村名)になった岡山県福浦村。
地図で今昔にも、“兵庫県内に備前福河を名乗る駅があるとは”という記事があり、福浦峠の東側(旧・福浦村の地域)が、昭和合併の機運に乗じて、兵庫県赤穂市に「越県合併」したことが紹介されています。
取揚島については、特に“取り上げ”られてはいないのですが、昭和23年(1948)の地勢図が示されており、昭和の合併前から県境が通っていたことが明らかです。

要するに、[41400]で紹介された、
岡山県が、漁業権に絡む“領海”を守り抜き、赤穂市への編入から取揚島を除外させた
という趣旨の記事は、既に県境の島であった取揚島の「岡山県部分」に関することです。
この数10mサイズの取揚島は、おそらく播磨・備前時代から両国の(海上)権益がぶつかる所で、国境となっており、それが飾磨県→兵庫県と岡山県との県境に引き継がれました。昭和の時代になり、“陸の論理”では「越県合併」が実現しても、“海の論理”は 兵庫県への移管を認めず、その結果、「2県にまたがる島」が、現在まで存続している。そういうことなのですね。

角川:日本地名大辞典の岡山県を見ると、取揚島の項目には、
日生町と兵庫県赤穂市との境界をなす。周囲0.3km、面積0.01km2の無人島。
島の西方で、日生町の漁業者によってノリの養殖が行なわれている。
とありました。ノリの養殖が、赤穂発電所の温排水を拒否した理由だったのですね。

同じ辞典の地誌編には、行政区域としての岡山県日生町福浦が、“兵庫県赤穂市の南方海上にある取揚島の一部に残り、県境をなす。”と記されていますが、この辞典の兵庫県(地名編、地誌編)には、取揚島に関する記事は見当たりません。赤穂の防波堤から300mほどのこの島を、播州赤穂側でどのように利用している(又は 利用していた)のかは、気になるところです。

ひなせ観光ガイドを見ると、「日生町本土」と「鹿久居島」「頭島」等の日生諸島が記されたマップの右端に、とても小さな取揚島が“飛び地”状態でポツンと存在し、マップを見る人に「取揚島の謎」を訴えています。
#日生諸島の主島は、面積は小さいけれども頭島です。

ここに県境があるとなると、第四管区海上保安本部の一覧表で、2県にまたがる島に数えられなかったことが謎として残ります。
上記のように日本地名大辞典では、周囲が0.3km。地形図で見るとそれよりやや小さい感じだが、それでも、「海域にある自然陸地(周囲≧0.1km)」には該当しそうなのですが…
やはり、数え落しかな?

[41368] 牛山牛太郎 さん の「大野島」となると、「海域」でないから、海上保安庁が対象外としたのは納得できます。

瀬戸内海を西に進んで、岡山県と香川県との県境がある「いしま」。
[30617]hmt
岡山藩領の胸上村と天領の直島とが領有権・漁業権を争い、元禄15年に幕府による国境裁定で分割が確定したという由緒正しい「県境の島」です。
読みが同じ「いしま」で、漢字表記が岡山県玉野市石島・香川県香川郡直島町井島と異なるのは珍しいことです。幕府の評定所において、双方の主張で用いられた文字がそのまま残ったと言われています。1702年の幕府評定所の裁定は、石島山頂を通る境界線を定め、面積は直島側と胸上側とが七分三分に分けられました。直島側は現在までずっと無人島のままですが、備前胸上村は、この裁定を受けて早速植民を開始し、半農半漁の集落ができて300年間の歳月を重ねています。

直島の西、同じく岡山県と香川県との県境がある大槌島。
[28633] 今川焼 さんが、樽流しのエピソードと共に1732年の境界論争を紹介されている島ですが、その姿から、ケンペルが「江戸参府紀行」に「海のピラミッド」と記しています。

取揚島・「いしま」・大槌島の3ケースに共通することは、「2県にまたがる島」は、漁業権の主張から派生した産物ということです。
“海の論理”からすれば、「海域こそが主体」であり、大槌島のピークを境界とすることは、「平地を主体」とする陸の人々が山のピークを境界としていることと、何ら変らない。「2県にまたがる島」を珍重したりする行為は、「2県にまたがる峰」を珍しがるようなものだと思っているのかもしれません。

そして3つの事例共に、備前側の人たちが積極的な姿勢を示していることが注目されます。「樽流し」のように、思惑が外れることもあるようですが。

農地のない離島の産業的価値としては、漁業以外にも、採草や採石があります。
これらの権益をめぐる紛争が明治政府に持ち込まれ、内務省の裁定で「2県にまたがる島」が確定したとされるのが、現在は広島県大竹市と山口県由宇町の境界になっている「甲島」です。もっとも「芸藩通誌」にも「安芸周防の界とし、各其半を領す」とあるように、江戸時代からの国境ですが、紛争が完全には解決していなかったのでしょう。
住民?は、放牧されている黒毛和牛([40018]がんす横丁まま さん)で、県境を気にせずに草を食べているようです。
もちろん、漁場としての価値もあり、周辺海域はイワシ底引き網や一本釣りの好漁場とか。
周防側が、岩国でなく由宇である([24084]参照)理由は、距離ではなく、江戸時代からここを利用していた人たちの本拠だからでしょう。

領土紛争は、とかく感情論になりやすい面もありますが、やはり重視されるべきは、産業経済活動における活用の実績と展望。

”鳶ノ子島(とびのこじま)”の表記も追加しておきます。
“鳶ノ小島とも。”となっておりますが…
[45664] 2005年 10月 15日(土)13:57:20【1】EMM さん
いきなりブレイク
昼飯を食べながらテレビで「TVチャンピオン」を見てました。
(石川では土曜の昼にやっている)
見たのは半分くらいなのですが、お題が「芸能人日本なんでも地理王」で見入ってしまいました。
(本放送は9/22。こっちは3週間ばかり遅れてますか)
「岡山県と香川県の県境にたどり着け!」とか、ほかにもなんだか「都道府県市区町村」中に話題の出ていたような問題が多数(笑)
[46828] 2005年 11月 23日(水)00:41:50【1】オーナー グリグリ
瓢箪島ツァー企画(!)
[46783] 2005 年 11 月 20 日 (日) 15:54:07【3】 いっちゃん さん
私も92が一番良いと思います。
私も92が一番自然かと思います。ところで、[46752] mikiさんのリストは出入りの向きも考慮されていますね。これも面白いのではないでしょうか。ただし県境で行ったり来たりして稼ぐのはNG。

架橋や海底トンネルの隣接を除いた純粋な陸上部だけの隣接にすると88ヶ所になりますが(縁起のよい数字になりますね)、経県境の対象をこの88ヶ所に絞ると、広島県~愛媛県が超難関になりますね。無人島の瓢箪島の県境を越えなければいけないので。岡山県~香川県も難関ですが、こちらは有人島(石島)なのでまだ多少は実行性があるかな。ただし有人なのは岡山県側だけですが。瓢箪島へのチャーター便を調達して「広島県と愛媛県の県境を徒歩で歩く旅」なんて落書き帳ツァー企画はいかがでしょうか。
[46874] 2005年 11月 25日(金)00:47:38【1】88 さん
経県境 つづき
ちょっと遅レスですが、

[46828]オーナー グリグリ さん
架橋や海底トンネルの隣接を除いた純粋な陸上部だけの隣接にすると88ヶ所になりますが(縁起のよい数字になりますね)
[46836]オーナー グリグリ さん
都道府県境88ヶ所巡り
呼ばれたような気が・・(笑)


[46769] 白桃 さん
船で越えた県境:岡山県~香川県、多分これはメンバー中随一でしょうね。
私もその次くらいにはなりますでしょうか?

記憶にある限り、岡山-香川のルートを記してみます。
 区間運行経県境備考
宇野-高松国鉄・JR連絡船(1)
宇野-高松民間(2)
宇野-直島(宮浦・風戸・本村)民間×(3)
宇野-家浦(豊島)民間×(4)
新岡山-土庄(フェリー・高速艇)民間×(5)
日生-大部(土庄町)民間(6)

(1)同区間ホバークラフト(国鉄・JR、瀬戸大橋開通まで)、高速艇(JR、瀬戸大橋開通後)は×(参考:[44704])
(2)運行会社は3社あり。
宇高国道フェリー・四国フェリーは○、日通フェリー(津国汽船、今は四国フェリーと共同運航だが以前は別に運行)は×
(3)高松-宮浦(直島)は○
(4)土庄-家浦(豊島)は○
(5)高松-土庄は○(2年間通勤経験もあり)
(6)上記(5)の小豆島勤務時代に、職場の旅行で高松-土庄-大部-日生のルートで本州へ渡った(帰路はその逆)

やはり上記A(連絡船)の経県境回数は、数え切れません。
まず連絡船に乗って、宇野-岡山を宇野線に乗って、岡山から新幹線に乗って・・・というのが、小・中・高の修学旅行ですし。
全体に瀬戸内海航路はよく乗っていますね。高松-阪神方面も、たくさん乗っています。

JRでの経県境は、瀬戸大橋線児島-坂出or宇多津(正確には本四備讃線児島-宇多津)は数え切れないほど。
道路の経県境は、瀬戸中央自動車道の児島IC-坂出北IC(正確には下津井瀬戸大橋・・児島IC-与島PA間に県境)も数え切れないほど経県境済み。

陸上の大槌島(玉野市-高松市)、井島(石島)(玉野市-直島町)は未経県境・・・・。[45664] EMM さん のような企画でもないと、なかなかありえない・・。


#当初書き込み後約24時間後に、F及び(6)を追記しました。これに話題を触れるつもりで書き込んだのに、失念していました。
[46893] 2005年 11月 26日(土)00:28:10【1】EMM さん
瀬戸内海上の県境がらみの話
[46874]88さんの例示した拙稿[45664]中の企画とはTVチャンピオン中の企画「県境をまたげ!対決」。
実は途中から見始めたため前半の展開が分からなかったのですが、HPで確認すると「東京から出発して6時間以内に岡山-香川県境をまたぐ」と言うものでした。
企画のポイントは石島(井島)に県境があり、しかも有人島で船で渡れることをいかに早く見つけるか、と言うことなのですが、番組的には当然すんなりと進ませる訳が無く、途中に関所(クイズポイント…当然正解しないとくぐれない)が何か所か設定してありました。
私が見た場面では玉野から石島に向かう水上タクシーの乗り場の入り口に関所がもうけてあり、誰だったかは途中で追い越されてました。
水上タクシー、と言うことは石島まで渡るのは難しい事ではないのでは、と思います。
ネット検索したら石島観光協会と言うところがあるようです。(参考サイト)そこに問い合わせれば水上タクシーのことも分かるんじゃないでしょうか。

[45664]は十番勝負中の書き込みだったのですが、その後問二の今治市が「瓢箪島」だけで該当しない市になっていると思いこんだため、ヒントになりはしないかと思って内心焦っていたのは秘密です(爆)。なお、番組中では丘の途中の農道だか山道だかみたいなところ(車では行けません)に県境の位置を示したシートが置いてありました。

#もう一つの岡山-香川県境・大槌島は釣りのポイントのようでして、渡し船があるみたいです。要予約らしいですが。


また、広島-愛媛間はしまなみ海道の多々羅大橋が徒歩でも渡れるそうですが([46846]でみかちゅうさんが「歩行者も橋を通じて渡れる」とされているのは多々羅大橋ですよね?)、地名コレクション関係で広島県の地図を見ていたらここにもう1ヶ所橋があるのが目に付きました。
ここも歩いて渡れ…ますよね?まぁ、ここにたどり着くまでのことを考えれば多々羅大橋に行くほうが楽でしょうけれども。
[46899] 2005年 11月 26日(土)06:00:21たもっち さん
県境
県境の話、盛り上がってますね。僕も、いろいろと考えていたところ、拙稿[46768]で歩いて越えた県境をあげた時に、ひとつ漏れていたことに気が付きました。

滋賀~三重 このへん
ただし、ここも、ここまでは車で登ってきてから、県境付近をうろちょろしただけです。県境の看板の写真を撮ってありますが、その当時は、それぞれ「三重県大安町」と「滋賀県永源寺町」でした。いつの間にか両方とも市になってしまいました。とても市同士が接するところとは思えないところですが(笑)。
ちなみに、ここは酷道マニアには有名な石榑峠(いしぐれとうげ)です。ここから三重県側の数kmにわたっては幅員が狭いので、大型車が入れないようにするために幅2m余りのコンクリゲートが置かれています。どんなものか興味が湧いた方は、「石榑峠」で検索すれば、「その筋」のサイトがわんさかとヒットするので、ご覧ください。
もひとつちなみに、僕がここに行った時は、自宅を夜中前に出発し、ちょうど日付が変わる頃に峠に到着しました。そして、そこで車内でひと寝入りしながら夜明けを待ち、朝もやに包まれながら、コンクリゲートを通り抜けて三重県側に下りて行ったのでした。えぇ、自覚してますとも、たもっちも普通の人ではないことぐらい(笑)。

ところで、[46768]の中で、こちらも酷道として有名な暗峠(くらがりとうげ)をあげていますが、こちらはちゃんと徒歩で山越えしました。東大阪市の地下鉄新石切駅から生駒市の近鉄南生駒駅まで歩いたのですが、噂に違わぬ急坂の連続で、日頃運動不足の身には非常にこたえました。しかもよりによって、真夏に歩いたもので、汗だくになりました。峠のお茶屋さんで頂いたお抹茶がとても美味しかったのですが、普通のお冷もとても美味しく何杯もおかわりしてしまいました。あんまりおかわりを頼むので、おばちゃんが、ペットボトルごと持ってきてくれました(笑)。自然の湧き水をくんで冷やしてあるのだと言っておられました。

急坂と言えば、[46824]で行ってみようかなと書いていた、向日市の30%の急坂にチャレンジしてきました。いちばん急なところは短い区間でしたが、ローギアの状態でも、エンジンブレーキに逆らってどんどん加速していく恐ろしい坂でした。子どもたちと、「ぅひゃぁぁ~っ!!(笑)」と叫びながら下っていきました。


また、県境の話に戻りますが、
[46893] EMMさん
[46874]88さんの例示した拙稿[45664]中の企画とはTVチャンピオン中の企画「県境をまたげ!対決」。
僕もそれ見てました。EMMさんもおっしゃるように、島へ渡るのはさほど難しくないと思いますが、県境を探すのに苦労しそうな気がします。TVでゴール地点としていたのは、山をのぼってちょっとした頂になっているようなところでしたが、県境とわかるようなものがあったかどうかわかりません。地図を見ると(ウオッちず)、集落はおろか道もないような尾根沿いに県境が横たわっているので、「ここが県境だ」というような標識類が皆無かもしれません。あってもとても小さいか。地図を見ながら歩いていって峠に差し掛かった時に、そこが県境だと判断するぐらいしかないかも。GPSでもあればいいのでしょうが。
[46905] 2005年 11月 26日(土)11:31:2588 さん
石島・井島
岡山県玉野市・香川県直島町の県境の石島(井島)ですが、実は県境は未確定です。

幼少の頃(!)から、なんとなくそういう記憶があったので確認すると、このとおり境界未定(国土地理院HP)です。
Mapionを見ても、ウォッちずを見ても、石島(井島)の北西部分は、県境が海岸に接していない(陸上部の途中で切れている)ので、この付近が怪しいのかもしれません。

ただし、私の幼少の頃からの記憶では、以前(約35年前)は境界確定済みでしたが、途中(約25~30年前)から、境界未定に変更になったような気が・・・。香川県の面積が全国で46位だったのが、大阪府に抜かれて47位になったのですが、その理由が、この井島(石島)の境界が関係しているとか、関西国際空港の埋め立てで抜かれたとか、という話題を学校(私が中学校の頃くらい?)にた記憶もあるんですが。

つまりは、何が言いたいかと言うと、
(1)[46893] EMM さん や[46899] たもっち さん がご覧になった、TVチャンピオンの「30時間耐久!芸能人日本なんでも地理王選手権」は、この境界未定を意識していたのだろうか、
(2)こういう話を聞いたら、「是非、岡山-香川の県境をまたいでみたい」という魔力に弱い落書き帳メンバーは多いだろう、

ということです。

私は香川県民でありながら、まだ未経県境です。
[46956] 2005年 11月 28日(月)00:23:10ニジェガロージェッツ さん
レスをいくつか
ロシアでは12月1日にペルミ州コミ=ペルミャク自治管区が合併して「ペルミ地方」が創設されるようです。これに関連して拙ホームページでもいくつかのページや地図を再編集しなければならず、頭が痛いところです。
合併でのページの変更作業を常々こなされているグリグリさん、でるでるさんをはじめ編集者の皆様の日々の御苦労に敬意を表します。

さて、レスをいくつか。

[46905] 88 さん
こういう話を聞いたら、「是非、岡山-香川の県境をまたいでみたい」という魔力に弱い落書き帳メンバーは多いだろう
是非、落書き帳でメンバーを募ってオフ会アウトドア企画「いしま県境探訪」として訪れてみたいところですね。(笑)

兵庫県域の「備前福河」と「美作石井」について
[46914] hmt さん
[46937] 今川焼 さん
古い拙稿へのリンク恐縮です。それにしても今川焼さんの仰る「美作石井駅」という名称の可能性は面白いところです。そして、リンクを張って下さった兵庫県域の変遷図はわかり易くて勉強になりました。
特に、第一次兵庫県の県域にて、稲田騒動により淡路島が兵庫県に編入されたことが図示されていますが、全島編入ではなかったのは初めて知りました。

[46953] YSK さん
交換可能?な住所
市と区の違いはありますが、神戸からは
「兵庫区高松町」と「高松市兵庫町」があります。
#参考記事[44216]88さん、拙稿[43143]など。
[66693] 2008年 9月 10日(水)00:16:03右左府 さん
鹿角・秋田の特産品
能代人の私から見ると、(東の果ての)鹿角って本当に秋田県なのか疑いたくなるんです。どうも秋田県より青森・岩手寄りのように感じられるんですよね。
そもそも、私は小さい頃に確か1回行った事があるかも?という程度の縁しかないものですから。

鹿角で最近ちょこっと有名なのが、「北限の桃」でしょうか。残念ながらオフ会の頃はシーズンを過ぎているので味わうのはまず無理ですが、先日私も食してみたところ大変美味しかったですよ。
あと、秋田県土産なのか秋田土産なのかよく分からない「金萬」というお菓子があります。これ、秋田県民なら誰もが知ってる有名なお菓子なのですが、県外での知名度はどうなんでしょうか。おそらくあまり知られてないのではと思うのですが……。これは県内どこでも購入可能と思いますし、とにかくオススメの一品です。
それと、きっとみなさんきりたんぽ鍋を楽しみの一つとされていることと思いますが、「だまこ鍋」というものもあるんですよ。これはきりたんぽの弟分的な存在で、私の実家ではよくきりたんぽとだまこを一緒に一つの鍋で楽しみます。こちらはきりたんぽと違い南秋地域が発祥のようで、鹿角で味わえるかは分かりませんが……。

そうそう、オフ会の前後に余裕のある方は必ず能代にいらしてください。そして、ちょっとでもいいので能代にお金を落としていっていただければ幸いです。私からの切実な願いです。
特に、県内各地のお土産を一気にお買い求めになるなら能代市内の各スーパーのお土産コーナーがオススメです。豊富な品揃えで皆さんをお待ちしておりますから、ぜひご利用くださいませ。
[68680] 2009年 2月 23日(月)21:49:44【2】hmt さん
「面積調」から探る市区町村の変容 (1)諫早湾干拓・埋立・竹島の地形図改測による国土面積変更
[68527] k-ace さん
国土地理院によると、2008年10月1日現在の国土の面積が、埋立などにより1年間で13.58平方km増加し、377943.57平方kmとなりました。増加分の6割以上が長崎県諫早市の諫早湾干拓事業によるものとのこと(8.75平方km)。

2002年~2006年には、国土面積増加ランキングの上位を、常滑市など 海上空港(中部国際空港、北九州空港、神戸空港、関空2期)造成用埋立地のある市町村が占めていました。[57480]参照。
2008年(2007年は1 km2以上の埋立なし)の首位は、少し様相が変って干拓地が新たに入った諫早市でした。
児島湾や八郎潟の干拓 とは時代が変り、海の環境保全の視点から大きな批判を浴びる結果になった諫早の干拓事業ですが、これにより到達した2桁(km2)の国土面積増加は、2003年以来5年ぶりのことでした。

振り返れば、大規模な臨海地帯の造成が行なわれた時代があり、1966-1980年の15年間には、年平均39km2もの埋立がありました。

“最小面積の都道府県は大阪府”というかつての「常識」が、いつの間にか覆されていた原因は、埋立による面積増加でしたが、長期統計都道府県別面積xls は、大阪府と香川県との面積逆転が 昭和から平成に移り変わる頃のことだと教えています。

大阪湾の埋立 が多いのは事実ですが、1985年から1990年にかけての僅か5年間で、関西国際空港の3倍にもなる 16km2も大阪府面積が増加しているのは驚き。
これに対して、同じ5年間に香川県の面積は 7km2も減少。

ここで、この5年間は面積統計にとり、特別な時期であったことに気がつきました。
[67248] hmt
昭和63年(1988)からは、面積データも2万5千分1地形図ベースに改められました。
ベースとなる地形図が変り、陸海の境界が満潮界に改められたことは、面積の測定値を根本から変えるものであり、面積データは 1988年にリセットされたものと理解されます。

単純に比較してはいけなかったのですね。

香川県の面積減少には、岡山県との境界未定地のある井島(石島)の面積が関係しているという説があります。
東書KIDS の香川県を見ると、1988年の見直し作業で境界未定地が判明し、香川郡直島町の面積14.2km2を削除したことが記されています。

でも、長期統計の数値には、“一部境界未定のため,総務省統計局において推定した。”という注釈が入っており、直島町の面積を推定値で入れてあるはずです。減少した7km2の原因は別にあるはずです。
陸海の境界が満潮界に改められた
ということなので、入浜式塩田(の跡地)などが「海」になり、面積から除外されたことが考えられます。

2008年の埋立等(干拓を含む)に戻ると、全国の件数は 合計 130件もありました。
面積は合計で 13.60km2ですから、諫早湾干拓を除いた埋立1件あたりの面積は 0.04 km2と小規模なものです。

ところで、最初に出た “13.58平方km” は、上記の埋立等面積の合計 13.60km2より 0.02 km2少なくなっています。
その原因になっているのが、次の記述です。

島根県隠岐の島町の地形図改測による0.02平方km減少もありました。

隠岐の島町と聞いてピーンと来るのは竹島。
2007年までは、国有財産台帳上の 0.23km2を使っていました。[67240]参照。
地形図改測の結果、竹島の面積は 0.21km2になったのですね。

2万5千分1地形図「西村」の 図歴 を見ると、“更新 H19/12/01”と記されています。
竹島を 空中写真によって修正測量することで 国土管理の実績を作り、わが国の領土という 国際的アピールを図ったものでしょうか?
[70899] 2009年 7月 20日(月)21:35:05星野彼方 さん
石島への行きかたと市川市のおわび
ち、千葉商大付関係の皆様、市川市の皆様ごめんなさい。Issie さん、運び屋A さんありがとうございました。あかんなぁ。甘地駅が市川町にあるんで、市川市って、思ったのですが、確認が足りませんでした。あと、昨夜は激しい雷雨で、ちょっと怖くてパソコンをつけることが出来ませんでした。

ここから本題、[70518] で予告した通り、18切符で玉野市まで行ってきました。そして宇野駅にある観光案内所で石島への行き方をきいてきました。まず、石島へは宇野港からではなく胸上(むねあげ・Mapionシンプル地図)というところから水上タクシーで行くしかないようです。水上タクシーは10人乗りで、往復¥14,000―、特に予約は必要ではないが、しておいた方がよい、とのことでした。

次は胸上への行き方ですが、これは玉野市のコミュニティバス、シーバス 利用になります。東ルートの左回り利用になります。しかし、このシーバス、一日四本はいいとして、午前の便、宇野駅発ではなく、福祉センター発って、どういうこと?ちなみに福祉センターはここ。備前田井駅から歩くのがよさそうです。

島のこともききましたが、島には県境を跨げるような所はないそうです。行ける範囲はすべて岡山県で、香川県側に通じる道はない。大部分が県境未定で、地図で見てある程度予想できていましたが、県境を跨げないとなると魅力大幅減ですよね。どうしよう。それなりに人数が集まれば、かな。

あと、大槌島ですが、これこそ、漁船をチャーターするしかないということでした。
[72627] 2009年 10月 31日(土)13:02:35【1】hmt さん
「2県にまたがる島」を訪れる絶好のチャンス?
約3週間後には岡山オフ会です。
[71823] オーナー グリグリさん
参加を希望される方、まだ分からないけど興味がある方は、私宛にメールをください。メーリングリストに登録いたします。
♪目指せ40名♪[72039]のところ、現在の登録者は29人です。
お席に余裕がございます。今からでもどうぞ。(笑)

さて、メーリングリストの話題中に、岡山・香川県境のある「石島(井島)」へのオプショナル・ツアーがあります。
島にアクセスする交通路自体が第一の関門であり、それをクリアした後にも、県境に達する陸上の問題が…。

ハードルはあるものの、写真 もあり、石島の県境を訪れることは全く不可能な挑戦ではないようです。
上記の毎日新聞の写真は、昨年オフ会のテーマになった青森・秋田県境確定のニュース[66797]関連の記事と思われます。
県境を跨いでいるような姿勢ですが、「あいまいな県境」というタイトルが示すように、島の西端ヘラガ崎付近は境界未定地[46905]です。

岡山県HP 掲載の地図では、ヘラガ崎の少し南まで岡山県側の領土として表示されています。この付近が香川県側と合意に至っていない箇所でしょう。県境越え地点としてのヘラガ崎の是非はさておき、次の記載もありました。
東端に戸尻鼻(とじりばな)、西端にヘラガ崎という小さな岬があり、この岬を東西に結ぶ稜線に石島山がある。この稜線を境として、南側が香川県直島町「井島(いしま)」、北側が岡山県玉野市「石島(いしま)」である。このため、歩いて岡山・香川県境を越えることのできる珍しい場所となっている。

着々と準備を進めている方もありますが、岡山・香川県境を越えは実現するでしょうか? 注目。

「2県にまたがる島」に関する記事は アーカイブズ にまとめられ、地名コレクション にも集録されています。

「石島」は、8島の中で唯一の有人島で、面積も 2.72km2あります。集落のある島の北部・岡山県側の面積は約3割。人口は2008年3月末で 116人(上記岡山県HP)。[24364]の 149人に比べて減少しています。
国勢調査資料によりこのテの局部人口を調べる方法についての記事があったと記憶しますが失念。ご存知の方があれば教えてください。

島の7割を占める南部(井島)は香川県に属し、無人です。

この島の領有権は、300年以上前から 備前側の胸上村と 讃岐側の直島との間で争われ、元禄15年(1702)に 幕府による国境裁定で分割が確定したというから、由緒正しい「県境の島」です。領有権を争った主な経済的価値は 漁業権 のようです。
この付近は大阪城の石垣にも使われた 花崗岩地帯[63537]ですから、「石島」には石材産地としての価値もあったと思われますが、資料が見当たりません。

11月22日の「石島(井島)」ツアーに戻ります。
「三大島以外の県境を越えること」は、普通の旅行では なかなか実現できません。
熱心な同行者のおられる今回の機会は、これに挑戦する絶好のチャンスとも思われます。
…と言いながら、私自身はオフ会にからめて 既に別の予定を立てており[72189]、石島ツアーには参加できません。

石島ツアーに参加するかどうかはともかく、関心だけでもお持ちの方は、まずオフ会のメーリングリストに登録して、情報にアクセスしてみてください。

参考までに、石島(井島) に関する過去記事をまとめておきます。
また、県境の交通路コレクションの 岡山県香川県境 をリンクします。

【追記:ヘラガ崎の所在する県についての資料】
未定
ウオッ地図 県境線はヘラガ崎の南東で途切れ、県境未定。
県境?
20万分1地勢図「徳島」(見たのは昭和43年発行)では、県境線が南東から北西に貫いている。
岡山県となっている資料
環境脆弱性指標図(香川県16) 県境はヘラガ崎の南100m余で、本文の岡山県HPと同じ。
なお、この図を作成したのは香川県ではなく、第六管区海上保安本部です。
香川県となっている資料
環境庁平成9年4月28日告示19号 水域類型の指定対象に備讃瀬戸(イ)があり、別記5の水域と記載。別記を見ると、およそ直島諸島から備讃瀬戸大橋までを含む海域であり、その東端を画する線として次の記載があります。
玉野市出埼と香川県井島ヘラガ崎を結ぶ線
[72750] 2009年 11月 3日(火)23:38:04oki さん
石島の人口
[72627] hmt さん
「石島」は、8島の中で唯一の有人島で、面積も 2.72km2あります。集落のある島の北部・岡山県側の面積は約3割。人口は2008年3月末で 116人(上記岡山県HP)。[24364]の 149人に比べて減少しています。
国勢調査資料によりこのテの局部人口を調べる方法についての記事があったと記憶しますが失念。ご存知の方があれば教えてください。

岡山オフ会には行けませんが、分かる範囲のことを。

「このテの局部人口」とは、一般に町丁大字(字)別人口と呼ばれるものだと思います。玉野市だけでなく、市のレベルの自治体であれば、少なくとも1年に1回程度は町丁大字別人口を調査し、HPにも掲載しているはずです(平成大合併で新しく市になったところは危ないですが)。
玉野市の場合は、「平成21年度 玉野市の概要」があります。
石島は、江戸時代は対岸胸上村の枝郷の扱いでしたが、現在の玉野市では大字扱いになっているようで、2009年3月末における人口は110人と明記されています(「III 統計資料→2.人口・労働力人口→(17)町別人口」と辿ると、エクセルファイルが立ち上がります)。
「玉野市の概要」で確認できるもっとも古い年次の人口は、01年3月末で143人ですから、8年間で33人、2割以上減少している計算になります。
ただし、これは住民基本台帳上の人口であり(hmtさんが引用された岡山県HPの数字も同じ)、国勢調査の人口とは異なります。

国勢調査で同様の数値を入手できるサイトとして、「地図で見る統計(統計GIS)」があります(「データダウンロード」へ進むと、市区町村別に、町丁大字別人口を「小地域統計」として入手できます)。もちろん、お役所のサイトなので使い勝手は良いとは言いがたく、データそのものにも癖があるので、注意が必要です。
確認したところでは、05年調査時点の石島の人口は112人、00年が129人です。住民基本台帳では上記のように01年に143人ですから、00年の国調と10人以上の差があります。おそらく、住民票を石島に置いたまま他所で就業・就学している人がいるのだろうと思います。この国勢調査と住民基本台帳との差を考慮すると、石島の現住人口は100人を切っているかもしれません。

石島に関しては、この島が岡山・香川両県に属していることもそうですが、石島を含む直島諸島全体が香川県所属であることにも興味を引かれます。最短距離だと宇野港から2000mもない直島本島をはじめとして、玉野市の鼻先にある島々が、(石島の一部を除き)すべて香川県というのは少し不思議な気がします。
歴史的に見ると、鎌倉時代までの直島諸島は備前国児島郡に属していたものの、南北朝期に讃岐守護細川氏(これは管領家ですね)の支配下に入ったため帰属が曖昧になってしまい、江戸時代に讃岐国の所属と決定したようです。石島北部は、全島が讃岐に奪われた直島諸島のごく一部を、備前側に取り戻した地域と考えられるのかもしれません。

なお、「日本歴史地名大系」によると、石島の人口は文化年間(1804~18)に127人だったそうですから、現在の人口はそれを下回っていることになります。
[72761] 2009年 11月 4日(水)18:04:32hmt さん
町丁大字別人口表 そして 直島のこと
[72750] oki さん
玉野市だけでなく、市のレベルの自治体であれば、少なくとも1年に1回程度は町丁大字別人口を調査し、HPにも掲載しているはずです。玉野市の場合は、「平成21年度 玉野市の概要」があります。
石島は、江戸時代は対岸胸上村の枝郷の扱いでしたが、現在の玉野市では大字扱いになっているようで

ありがとうございます。最新の状況を求めるならば、市のHPの住民基本台帳人口が適当ということですね。
教えていただいたエクセルファイル「町別人口表」により、玉野市は18地区、89町に分かれており、「東児」地区に含まれる9町の中に「石島」が人口110人と記されいるのを確認しました。
この 89町は、地方自治法第260条の“市町村の区域内の町若しくは字の区域”であり、18地区はそれを便宜的にまとまた区分であると理解しました。
この資料で見る限り、玉野市内の区域はすべて「町」であり、「大字」を名乗る区域はないようです。

国勢調査で同様の数値を入手できるサイトとして、「地図で見る統計(統計GIS)」があります。

[72627]で“国勢調査資料によりこのテの局部人口を調べる方法についての記事があったと記憶しますが失念”と書いたのは、この統計に言及した記事でした。これもありがとうございます。
現実の石島住人は、住民基本台帳人口より更に少なく、2桁になっていそうなのですね。

【直島諸島は】南北朝期に(中略)帰属が曖昧になってしまい、江戸時代に讃岐国の所属と決定したようです。

戦国末期から江戸初期にかけて直島を根拠地とした水軍の長・高原次利。彼の時代に日本に成立した統一政権により、瀬戸内海の島々の所属する「国」も定められたのでしょう。
しかし、もともと彼らの活躍の場は「海」であり、備前とか讃岐とかいう「陸上の区分」は、どちらでもよいことだったのではないかと思います。

1671年に天領になった後の直島は 倉敷代官所の支配だったようですが、やはり讃岐のまま。西側の塩飽諸島も同じような状況ですが、要するに「国」は地理的名称にすぎない存在です。天保国絵図 などの地理資料には使われる区分ですが、行政とは無関係な存在です。

元禄15年に裁定が行なわれた領有争いも、岡山藩領の胸上村 vs 天領の直島 というのがその本質であり、備前 vs 讃岐 の国境争いというのは、たまたまそういう位置であっただけのことでしょう。
でも現在は、地理的名称にすぎなかった備前と讃岐とが、「地方自治体」の岡山県と香川県とに変容しています。この県境の存在は、住民、そして漁業者にとって行政的な影響があることと思います。

直島町HPに 名誉町民のご紹介 がありました。三菱金属鉱業の永野健さん、36年間町長をつとめた三宅親連さん、ベネッセの福武總一郎さん。直島の移り変わりを物語る3人です。
[72840] 2009年 11月 14日(土)10:41:12ニジェガロージェッツ さん
石島,そして井島へ
いよいよ,第六回公式オフ会まであと1週間を残すばかりとなりました。
さて,[72627]hmtさんよりアナウンスがあったように,オフ会の当日に“0次会”とも言うべき,石島ツアーを敢行することとなりました。

実際,個人的に行くとなれば,[70899]星野彼方さんが丁寧に調べてくださったように,非常に困難な所です。
今回は「半地元」の88さんの企画のもと,現在のところ小生を含めて6名の参加が見込まれています。
[70899]星野彼方さんの記事にあるように,アクセスは10人乗りの水上タクシーをチャーターしますから,あと4人の空席がございます。
島の北端にある岡山県石島集落に上陸した後,県境を目指し南下,徒歩で県境を越えて香川県井島へ入りますが,今のところ道が地図上で確認できず,「探検」の要素も加わります。
本州,四国,九州以外の島で県境を越えるというのが地理好きの関心をそそりますが,写真[72627]hmtさん)のような瀬戸内の絶景を満喫できるのも大きな魅力です。

現時点での企画では,鉄道経由では10:53岡山駅発「マリンライナー23号」で茶屋町駅乗換えで宇野駅に11:35分に到着し,車での参加予定者と合流する案が有力です。集合時間がお昼前と結構遅めで,これなら(特に関西や広島など近県の人には)気軽に参加できるのではないかと察します。
石島(井島)島内には,約2時間半ほどの滞在が予定され,15時ごろには宇野を後にして,公式オフ本会へと向かいます。

まだオフ会参加をご検討の方は是非,石島へと足を伸ばしてみませんか?
泊り掛けのオフ会への参加は無理でも,日帰りの石島だけなら行けそうだという方のご参加も歓迎です。
オフ会のメーリングリストに登録をお待ちしております。


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