経県境値、おもしろそうなので私も調べてみました。
一応、青函トンネルを除いて鉄道の通過している県境はすべて通っているはずなので、
[46678]みかちゅうさんの
越境率~鉄道のない境界
で挙げておられる一覧表でチェックした結果、(海上国道はとりあえず置くとして)
北海道~青森
秋田~宮城
福島~群馬
栃木~埼玉
埼玉~長野
千葉~神奈川
東京~山梨
富山~長野
の8ヶ所が残っていることがわかりました。国鉄の全部と私鉄の大部分の路線に乗ったあとは、クルマで鉄道の通っていない地域を暇をみてはドライブしている成果が出たようですが、やはり東日本にはまだだいぶ残っていました。全部制覇するのは至難でしょうが、青函トンネル、東京湾アクアライン、立山黒部アルペンルートぐらいは行ってみたいものです。
以下に鉄道の通っていない県境の印象記を…
・埼玉~山梨 国道140号(雁坂トンネル)
開通時は大渋滞したとニュースで聞きましたが、私が通った3年前のGWは、通行量は多かったものの渋滞はありませんでした。山梨県から埼玉県へ抜けましたが、北関東各地の観光バスと多くすれ違い、甲府盆地と秩父を繋ぐというよりもっと広域的な流動があるように思いました。山梨側の「道の駅みとみ」から見た甲武信岳が印象的。地図ではもっと山深いところの山というイメージでしたが、意外に近くに見えてビックリ。
・石川~岐阜 白山スーパー林道(三方岩トンネル)
家族旅行で、勝山の福井県立恐竜博物館を見学したあと、白川郷へ抜ける際に通過。林道とは名ばかりの観光道路。途中ふくべの大滝でお決まりの記念撮影。夏でも涼しい。
・福井~岐阜 国道158号(越美トンネル)
暫定無料供用されていた頃に通る。その後平成11年に東海北陸道とつながり有料化されるも道路公団民営化の関係か今年9月に無料開放されました。結局有料道路として運営されたのは6年という短い期間でした。
もう1ヶ所国道157号の温見峠へ行こうとしたことがあるのですが、美山町(現山県市)側から418号経由で根尾村(現本巣市)の157号へ入ったところ、「温見峠通行止」の看板が。やむなくUターンを余儀なくされました。ずっと後になってあちこちの「酷道サイト」に、温見峠は通行止めの表示にもかかわらず行けば通れると紹介されているのを発見。(「落ちたら死ぬ」という看板があるそうですが)いつか再チャレンジしてみたいものです。
・長野~愛知 国道151号(新野峠)
県境付近は交通量も少なくローカル国道の雰囲気。愛知県側は急カーブで茶臼山の山腹を巻いて行く道ですが、長野県側へは緩やかに木立の間を抜けて新野盆地へ降りていきます。
国道153号
151号とよく似た番号ですが、こちらはうって変わって格段に交通量は多く車の流れも早い快走国道。長野県側の根羽村も矢作川水系でここは分水嶺と県境は一致していません。
・兵庫~徳島 神戸淡路鳴門自動車道(大鳴門橋)
このなかで複数回(4回)利用したのはここだけ。明石海峡大橋ができてから四国へはこのルートがメインになった感があります。橋の前後に地図ではよくわかりませんが、自分で運転していると高速道路としては異例のクランク状のカーブがあるのがわかります。下部に建設される予定だった四国新幹線の構造物を道路の基礎が避けて造られているのではないかと思っているのですがどうなんでしょうか。
・鳥取~広島 国道183号(鍵掛峠)
一応分水嶺で峠になっていますが、広島県側はスキー場があったりして高原の雰囲気です。緩やかな峠だったのかあんまり記憶に残っていません。
・広島~愛媛 西瀬戸自動車道(多々羅大橋)
しまなみ海道の有名な斜張橋。開通翌年、観光旅行で通過。
・徳島~愛媛 国道319号
このなかで一番強烈な記憶に残っているのがここ。銅山川沿いに縫うようにつけられた道はとんでもない酷道でした。対向車が来ようものならもうたいへん。そんな山奥でも見上げるような高みに人家が建っているのを見てまたびっくり。ハンドルを切りながら思わず一句浮かんでしまいました。
「新緑の山より高しこいのぼり」(季語が二つあって変ですが(^^;))
ちなみにそんな悪路でも、阿波池田駅~新宮、新宮~川之江駅それぞれの区間に路線バスが各4往復走っています。(接続はどうかわかりませんが)乗車すれば運転手の神業的なハンドルさばきが見られるはずです。