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落書き帳

備前福河

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[5301]2002年11月24日
ニジェガロージェッツ
[41400]2005年5月20日
ニジェガロージェッツ
[41633]2005年5月26日
hmt
[46914]2005年11月26日
hmt
[52124]2006年7月10日
hiroroじゃけぇ
[52147]2006年7月12日
k-ace

[5301] 2002年 11月 24日(日)02:12:26【1】ニジェガロージェッツ さん
勤労に感謝して、昨日は仕事をしてました
真夜中の2時ガロージェッツです。

[5212]般若堂そんびんさん
レスありがとうございます。御書き込みを拝見しドクターペッパーのあの独特の芳香が脳裏に甦り、また飲みたくなりました。初めて耳にする「ミスター・ピブ」という飲料、大変興味をそそられます。
今日テレビで京都と神戸をロケーションにしたドラマがありました。神戸に関しては少々地理的に無理な設定もありましたが、だいたい街並みの雰囲気は出ていると思いました。
しかしいつもながら「神戸ロケ」で出てくるのは「神戸大橋」「三宮・異人館」「六甲山」(このロケでは摩耶山)と相場が決まっており、残念ながら「長田」などはまず出て来ません。出て来たとしたら震災絡みです。

[5265]NSKさん
自治体の分割の話題の続きですが、兵庫県赤穂市は昭和38年8月に岡山県和気郡日生町のうち福浦地区を越境編入しています。いまでも赤穂市福浦にあるJR赤穂線の駅名は「備前福河」です。
また古い所では、佐用郡佐用町石井地区は明治中頃までは岡山県・旧美作国に属していました。
このレベルのお話になると全国各地にあることでしょうけどね。

それと郵便番号の話題が続いていますが、すこし飛躍して外国のお話。
日本では郵便番号の割り当てで1で始まるのは東京ですが、だいたい他国でも1は首都が多いのではないでしょうか。
例えば中国(6桁)の北京は100000で始まり、ロシア(6桁)でも100000はモスクワの中央郵便局です。
変わった所では米国(ZIP・5桁+4桁)では首都ワシントンDCは20001で始まっています。
で、ZIPサイトで10001を検索してみるとズバリ「ニューヨーク、エンパイア ステート」とか「マンハッタン」とか出てきました。

あとロシア滞在中にニジニノヴゴロド在住の日本人宛てに郷里のご両親が札幌の郵便局から小包を送ろうとしたそうでしたが、郵便番号603155を見て局員が頑に「この郵便番号は間違っています!」と言い続けたそうです。
私見ですが、この局員氏はロシア宛ての郵便物を札幌という場所がら頻繁に扱っているのか6で始まる郵便番号を見て勝手に「極東・シベリア地域の番号」と思い込んで(ユジノサハリンスク市693***、ユ市以外のサハリン州694***、ウラジオストク690***、ハバロフスク680***、イルクーツク664***、ノヴォシビルスク630***、等となっているので無理もないのだが)やや東よりながらロシア中央部に位置するニジニノヴゴロドはもっと若い番号になるはずと考えたのではなかろうか・・と推測します。
しかしロシアの郵便番号の最初の1桁目は「方向」を表し、東方向は6で始まる番号となり、600000はモスクワ州の東隣のヴラジーミル州の州都ヴラジーミル市の番号です。
因みに1は首都モスクワに始まり北方面、2は西方面(ソ連崩壊でかなり喪失)、3は南方面、4は南東、東南東方面(ヴォルゴグラード400000に始まり、ウラル以西のカザフスタン国境沿い一帯)となっています。もしかすると鉄道線に関係があるのかな?という気がするのですが。
番号の付け方一つにしてもお国柄が出ていて興味深いものがあります。
[41400] 2005年 5月 20日(金)01:50:50ニジェガロージェッツ さん
取揚島の謎
[41370] hmt さん
表自体に含まれていない赤穂付近の「取揚島」(兵庫・岡山県境)を含めて、「2県にまたがる島」は8つということになります。

[15470] KMKZ さん
取揚島は、兵庫・岡山の県境になりますから、海上保安庁の島の一覧表で、兵庫県の「2県に跨る島」の数がゼロになっているのは記載漏れでしょうか。これでは7島という数も信用していいのか悩みます。本当は6島しかないのかも。

[41356]でるでるさんよりアナウンスのありました、地名コレクション「2県にまたがる島」拝見致しました。
兵庫県赤穂市の沖合いに浮かぶ小さな無人島「取揚島」ですが、地図上では確かに兵庫・岡山県境が赤穂市福浦地区の海面で大きく東に迫り出し、取揚島を分断しており、「2県にまたがる島」と言えます。
このことは、でるでるさんが[15406]にて『日本の島ガイド~シマダス』(財)日本離島センター刊、より調べられた結果にも反映されています。
一方で、KMKZさんが[15470]にて海上保安庁の島の一覧表より調べられた結果、兵庫県の「2県に跨る島」の数がゼロになっていることについては、この島が岡山県にのみ属していると解釈できます。

この島はもともと岡山県に属していた福浦地区のもので、この地区(旧・岡山県和気郡福河村)が一旦は1955年に岡山県日生町に編入されたものの、生活圏の関係から、後の1963年に兵庫県赤穂市に編入された際に、その編入区域からは除外されています

原因は、この地区の兵庫県への越境編入を岡山県側が容易には認めず、結果的には陸上部分は渋々兵庫県への移管に同意するものの、漁業権の絡む海上部分の移管は頑として認めず、兵庫県側がそれで妥協したことによるものです。

このことは、2002年10月に奈良県桜井市での第3回市町村合併講演会「兵庫県の事例に見る市町村合併の課題」にて、「昭和の大合併の遺恨」として、詳しく経緯が述べられています。
これによれば、このイレギュラーな妥協の結果、取揚島の鼻先に赤穂火力発電所を建設した際、その排水を目の前の海に流せず、わざわざ6キロも先までパイプラインを敷設して、赤穂御崎の東まで迂回した排水設備を造るなどの苦労話として語られています。


【追記】でるでるさんへ
Поздравляю Дэрудэру-сан с 28-ым днём рождения !!!
[41633] 2005年 5月 26日(木)18:03:08【1】hmt さん
「だんご3兄弟」島・取揚島・「いしま」・海のピラミッド・牛の住む甲島
[41610] でるでる さん
実は、この二子島(2島)の更に北側にある島(島名?)にも県境らしきものが見えまして・・・(汗)
この島も含めると「2県にまたがる島」は9つということに?ムムム・・・

なるほど! 県境が3島を串刺しにしているとすれば、「ふたご」ではなく、「だんご3兄弟」島とでも命名しましょうか。

取揚島に県境が設定された理由はそういうことだったのですね!

ニジェガロージェッツ さんの記事[41400]を、少し誤解されているのではないかと思われるので、横から口を挟ませていただきます。
この島はもともと岡山県に属していたのもので(中略)、後の1963年に兵庫県赤穂市に編入された際に、その編入区域からは除外されています。
の最初の部分を正確に書けば、“この島 の一部 は もともと岡山県に属していたのもので…”となります。

明治の町村制施行時に寒河(そうご)村と合併して福河村(合成村名)になった岡山県福浦村。
地図で今昔にも、“兵庫県内に備前福河を名乗る駅があるとは”という記事があり、福浦峠の東側(旧・福浦村の地域)が、昭和合併の機運に乗じて、兵庫県赤穂市に「越県合併」したことが紹介されています。
取揚島については、特に“取り上げ”られてはいないのですが、昭和23年(1948)の地勢図が示されており、昭和の合併前から県境が通っていたことが明らかです。

要するに、[41400]で紹介された、
岡山県が、漁業権に絡む“領海”を守り抜き、赤穂市への編入から取揚島を除外させた
という趣旨の記事は、既に県境の島であった取揚島の「岡山県部分」に関することです。
この数10mサイズの取揚島は、おそらく播磨・備前時代から両国の(海上)権益がぶつかる所で、国境となっており、それが飾磨県→兵庫県と岡山県との県境に引き継がれました。昭和の時代になり、“陸の論理”では「越県合併」が実現しても、“海の論理”は 兵庫県への移管を認めず、その結果、「2県にまたがる島」が、現在まで存続している。そういうことなのですね。

角川:日本地名大辞典の岡山県を見ると、取揚島の項目には、
日生町と兵庫県赤穂市との境界をなす。周囲0.3km、面積0.01km2の無人島。
島の西方で、日生町の漁業者によってノリの養殖が行なわれている。
とありました。ノリの養殖が、赤穂発電所の温排水を拒否した理由だったのですね。

同じ辞典の地誌編には、行政区域としての岡山県日生町福浦が、“兵庫県赤穂市の南方海上にある取揚島の一部に残り、県境をなす。”と記されていますが、この辞典の兵庫県(地名編、地誌編)には、取揚島に関する記事は見当たりません。赤穂の防波堤から300mほどのこの島を、播州赤穂側でどのように利用している(又は 利用していた)のかは、気になるところです。

ひなせ観光ガイドを見ると、「日生町本土」と「鹿久居島」「頭島」等の日生諸島が記されたマップの右端に、とても小さな取揚島が“飛び地”状態でポツンと存在し、マップを見る人に「取揚島の謎」を訴えています。
#日生諸島の主島は、面積は小さいけれども頭島です。

ここに県境があるとなると、第四管区海上保安本部の一覧表で、2県にまたがる島に数えられなかったことが謎として残ります。
上記のように日本地名大辞典では、周囲が0.3km。地形図で見るとそれよりやや小さい感じだが、それでも、「海域にある自然陸地(周囲≧0.1km)」には該当しそうなのですが…
やはり、数え落しかな?

[41368] 牛山牛太郎 さん の「大野島」となると、「海域」でないから、海上保安庁が対象外としたのは納得できます。

瀬戸内海を西に進んで、岡山県と香川県との県境がある「いしま」。
[30617]hmt
岡山藩領の胸上村と天領の直島とが領有権・漁業権を争い、元禄15年に幕府による国境裁定で分割が確定したという由緒正しい「県境の島」です。
読みが同じ「いしま」で、漢字表記が岡山県玉野市石島・香川県香川郡直島町井島と異なるのは珍しいことです。幕府の評定所において、双方の主張で用いられた文字がそのまま残ったと言われています。1702年の幕府評定所の裁定は、石島山頂を通る境界線を定め、面積は直島側と胸上側とが七分三分に分けられました。直島側は現在までずっと無人島のままですが、備前胸上村は、この裁定を受けて早速植民を開始し、半農半漁の集落ができて300年間の歳月を重ねています。

直島の西、同じく岡山県と香川県との県境がある大槌島。
[28633] 今川焼 さんが、樽流しのエピソードと共に1732年の境界論争を紹介されている島ですが、その姿から、ケンペルが「江戸参府紀行」に「海のピラミッド」と記しています。

取揚島・「いしま」・大槌島の3ケースに共通することは、「2県にまたがる島」は、漁業権の主張から派生した産物ということです。
“海の論理”からすれば、「海域こそが主体」であり、大槌島のピークを境界とすることは、「平地を主体」とする陸の人々が山のピークを境界としていることと、何ら変らない。「2県にまたがる島」を珍重したりする行為は、「2県にまたがる峰」を珍しがるようなものだと思っているのかもしれません。

そして3つの事例共に、備前側の人たちが積極的な姿勢を示していることが注目されます。「樽流し」のように、思惑が外れることもあるようですが。

農地のない離島の産業的価値としては、漁業以外にも、採草や採石があります。
これらの権益をめぐる紛争が明治政府に持ち込まれ、内務省の裁定で「2県にまたがる島」が確定したとされるのが、現在は広島県大竹市と山口県由宇町の境界になっている「甲島」です。もっとも「芸藩通誌」にも「安芸周防の界とし、各其半を領す」とあるように、江戸時代からの国境ですが、紛争が完全には解決していなかったのでしょう。
住民?は、放牧されている黒毛和牛([40018]がんす横丁まま さん)で、県境を気にせずに草を食べているようです。
もちろん、漁場としての価値もあり、周辺海域はイワシ底引き網や一本釣りの好漁場とか。
周防側が、岩国でなく由宇である([24084]参照)理由は、距離ではなく、江戸時代からここを利用していた人たちの本拠だからでしょう。

領土紛争は、とかく感情論になりやすい面もありますが、やはり重視されるべきは、産業経済活動における活用の実績と展望。

”鳶ノ子島(とびのこじま)”の表記も追加しておきます。
“鳶ノ小島とも。”となっておりますが…
[46914] 2005年 11月 26日(土)23:57:37hmt さん
備前福河
[46891] デスクトップ鉄 さん
・ 赤穂線の兵庫・岡山県境は、備前福河・寒河間にある。兵庫県は、摂津・播磨・丹波・但馬・淡路の5カ国だけでなく、備前国も含んでいたのですね。

兵庫県赤穂市所在なのに「備前福河」という駅名を名乗っているこの駅は、1955年3月1日に赤穂線が播州赤穂から日生まで延長開業した当時は岡山県和気郡福河村に開設されました。同月末に合併で日生町に。
ところが、[41400] ニジェガロージェッツ さんの記事にあるように、1963年に福浦峠の東側(旧・福浦村の地域)は生活圏を共にする兵庫県側の赤穂市に越県合併したために、現在のように「備前」なのに兵庫県という状況になりました。

「2県にまたがる島」である「取揚島」は、江戸時代から播磨と備前の境界で、その備前部分も「備前福河」駅と同様に旧・福浦村でしたが、この島については、岡山県が漁業権に絡む“領海”を守り抜き、赤穂市への編入から除外させたとされています。
取揚島は無人島で、道路はないと思います。この島での県境越えとなると、まず上陸できるのかな?

なお、県境をはさんで岡山県側にある寒河(そうご)駅は赤穂線全通を前にした1962年4月開業。この駅名は、旧・福浦村と共に福河村になった旧・寒河村に由来します。「合成地名」コレクション参照。
[52124] 2006年 7月 10日(月)01:26:28hiroroじゃけぇ さん
播州赤穂-天和-備前福河
[52120] Issie さん
「官報」にも公的機関や大学の資料にも間違いはままあるようですね。

「官報」の一番の間違いは、各県に最低1箇所はある販売所が、とてもわかりづらいことでしょうか(笑)図書館や役所で閲覧した方が便利ですよね。

で、播州赤穂駅ネタに触れたので、少し私からも質問が。それは、「備前福河」駅のような例は、全国でどれだけあるのかということです。もともと、岡山県日生町福河地区にあった駅が、福河地区の赤穂市編入で兵庫県の所在になってしまったわけです。このように、旧国名付きの駅で、境界の変更によて、一駅だけ他県になってしまった駅は他にあるのかということです。ちょっとした疑問なので、暇な時にでもお教えください。

・・・地元、岡山県ってムササビが飛んでいる姿に似ていると、日頃から思っている私です。福河地区がそのままならば、完璧だったかも。
[52147] 2006年 7月 12日(水)21:00:19【2】k-ace さん
「高速そば」のれん復活
こんばんは。

[52124](hiroroじゃけぇ さん)の記事を読んでいて思ったのですが、赤穂市の福浦地区編入は、「市町村合併情報」に記載されるのか、どうなのか?
つまり、福浦地区の件は、合併なのか、合併ではないのか? 分町なのか、境界変更なのか、はたまたそれ以外(?)なのか? 分からないのでわかる方、教えてください。
(境界変更だと、合併ではないので、市町村合併情報にはたぶん載ってないんでしょうね。)

余談ながら、福浦地区にある「備前福河駅」の謎(?)について。
駅名は「備前福河駅」だけど、地区名は福浦。備前福河駅の「福河」は福浦村+寒河村→福河村の「福河」に由来するものだと考えられます。以下に流れをまとめておきました。

1889年6月1日、福浦村と寒河村が合併して、福河村が誕生。
1955年3月1日、国鉄赤穂線、播州赤穂駅~日生駅間延伸開業に伴い、備前福河駅開業。
1955年3月31日、日生町と福河村が合併して、日生町が誕生。
1963年9月1日、日生町福浦地区を赤穂市に編入。
1987年4月1日、国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる。


(「高速そば」関連)
今日、新開地駅の「名物 立ち食いうどん・そば」(「高速そば」)の横を通ったら、なっ、なんとそこには「高速そば」と書かれたのれんが、あーるじゃ有馬線か!! いつのまに…。


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