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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[58882]2007年6月6日
今川焼
[58920]2007年6月9日
oki

[58882] 2007年 6月 6日(水)23:11:49今川焼 さん
ぶどう饅頭
[58879]般若堂そんぴんさんの
本来は「武道餅」だったそうですね.う~ん,「ぶどうパン」とは違うのか……
を見て「よもや…」と思ったのが、徳島県美馬市穴吹町の「ぶどう饅頭」
20~30年くらい前に時刻表の徳島本線欄外の駅弁コーナーになぜかこれが載っていて、妙に気になっていたものです。穴吹駅あたりからも商品名の看板が見えたはずですが、もちろん食べたことはなく、ブドウ入りの饅頭だろうと思っていましたが、よもやこちらも「武道饅頭」だったとは…。恐るべし阿讃の和菓子屋さん。
しょうもない話題失礼しました。m(_ _)m
[58920] 2007年 6月 9日(土)02:28:29oki さん
ぶどう餅とぶどう饅頭
[58882]  今川焼 さん ぶどう饅頭

[58879]般若堂そんぴんさんの
本来は「武道餅」だったそうですね.う~ん,「ぶどうパン」とは違うのか……
を見て「よもや…」と思ったのが、徳島県美馬市穴吹町の「ぶどう饅頭」。

「ぶどう饅頭」のご紹介をいただき、有り難うございます。

かつて、白桃大人の
[47639] かの有名な「巴堂」の武道モチです。色とカタチは葡萄そのものです。
を読んで、三本松にもぶどう饅頭と似たぶどう餅なるものがあったのか、と思ったのですが、ぶどう饅頭まで出てきて黙っているわけにはいきません。

ぶどう饅頭は、金長狸に由来する「金長饅頭」とならび、徳島を代表する銘菓です(単にメジャーなものがこの二つしかない、ということですけどね)。
色と形は葡萄そっくり。今川焼さんのリンクされたものより、色についてはこちらの徳島新聞のサイトが分かりやすいですが、葡萄そのものの藤色をしています。「武道の上達祈願のため多くの人が剣山を訪れていたことから、土産物として武道と同じ語呂でブドウの形をした菓子を開発した」ということですが、穴吹近辺は葡萄の産地でもあることから、ほとんどの人が葡萄饅頭と理解して買っていると思います。饅頭といっても普通の餡が皮に包まれたものではなく、言ってみれば粘りのない羊羹のような代物で、外側に薄皮があるので辛うじて饅頭と称してもいいのかな、というようなものです。
一方、ぶどう餅については、申し訳ないことに私はまったく知りませんでした。「糊状の米粒でさらし餡を包み込んだ一口サイズ」という記述があったので、餡を餅でくるんだものだと思っていたのですが、「いうなれば、薄皮饅頭の皮に包まれた乾燥した赤福の餡」とも表現されています。
その上、葡萄そっくりで武道が起源やったら、ぶどう饅頭とまるで一緒やないか。どっちかがパクったんかい。
ということで、少し調べたのですが、東かがわ市商工会によると、ぶどう餅の誕生は170年前、ぶどう饅頭のほうは先ほどの徳島新聞で90年以上の歴史ということですから、どうもぶどう餅の方に分があるようです。
ぶどう饅頭がぶどう餅を模倣したのか、はたまた独立に考案されたのか詳細は分かりませんが(どうも前者のような気もします)、阿讃山脈の両側で生産された和三盆糖の系譜を引くもので、乾燥して水に恵まれなかったこの地域の歴史を反映した銘菓と考えたい、と思います。
とりあえず、結構美味しいものですので、万一徳島に来られることがあれば、騙されたと思ってぶどう饅頭をお土産に買っていただくよう、お願いするものです(落書き帳のメンバーとして三本松のぶどう餅を差し置いてぶどう饅頭など買えないというのなら、それは仕方ありませんが)。
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ところで、先に言及した金長饅頭は、しつこい甘さが敬遠されてか現在は人気凋落し、代わりに同名のサツマイモを原料とした「なると金時」なる菓子が、ぶどう饅頭と並んで徳島の2大土産品になっています。本物のなると金時の段ボール出荷箱を模した外箱のデザインが、いかにも徳島らしい田舎風の味を出した銘品(?)ですので、来徳の折りにはこちらもよろしくお願いします(常連メンバーの「なると金時」さんとは特に関係がないと思いますが)。


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