[61492] スピカさん
白山神社に関しての記述に関して、2点ほど。
まずは当たり障りの少ない方から。
以前
[46241]にて白山信仰の拠点は元来3つあった旨書かさせて頂いています。
関東地方は歴史的に美濃馬場の勢力の強い地方のはずなので、お示しの白山神社は白山市の白山比め神社ではなく郡上市の白山長滝神社より勧請されたものと推測します。
もしかしたら現地の神社の縁起に白山比め神社の事が書いてあるのかもしれませんが、それはおそらく明治以降に書き換えられたものです。
江戸時代以前は、加賀は白山本宮(現在の白山比め神社)、美濃は白山本地中宮長滝寺(現在の白山長滝神社)、越前は平泉寺(現在は勝山市にある平泉寺白山神社)が信仰集団の中心となっていました。
この中で加賀と越前は一向宗との勢力争いの最前線であり、美濃馬場が最も他所での勢力拡大を勧めていたようです。
ところが、明治の神仏分離令の際、かつての延喜式に載っていたのが白山比め神社で、その直系が白山本宮であったことから全ての白山神社の総本宮となってしまいました。
(この時に白山本宮から白山比め神社に名を改めています)
その際に美濃馬場系・越前馬場系の白山神社で勧請元を白山比め神社に書き換えたところがあったようです。
次は、かなり当たり障りのある話です。
これを書くべきかどうかかなり悩みましたが、白山のお膝元としては書かずにおられず筆をとった次第です。
スピカさんは書き込みの中で白山神社を「何かを連想させるキーワード」として使っていらっしゃいます。
私が過去にしらやまさんの書き込みをした際、いろいろ調べ物をしているとその「何か」について触れたサイトをいくつも目にすることになり、非常に当惑したものです。
しかし、それらのサイトを見ていて分かったのは、「その事実」がとある地方限定であること、さらにその地方でも「その事実」とは全く関係ない白山神社が多数あることでした。
これは、その地方の「その歴史」と白山神社との関係が、上からの押しつけでないらしい事によるもののようです。
ところが、それを知らずに白山神社が全て「その歴史」と結びついている、と思っている人もいるらしく、加賀人としては憤慨しきりなのであります。
そもそも、「その歴史」自体がかなりデリケートなものであり、記述するにも慎重を期するべき話題と考えます。
スピカさんがどこまでの情報を持っていて書かれているのか分かりませんが、「それ」に本当に関係があろうが無かろうが慎重に扱うべき内容であります。
また、白山神社を「それ」を匂わせるキーワードとして使うのは上記に書いた理由により極めて不適切であり、こちらも慎重な取り扱いを望みます。
#とはいえ、地名を扱っていると「その歴史」どこかでかち当たる可能性があるんですよね。地名コレクションを担当している中でも、自分で認識しているものだけでも直接的に1回、間接的に1回それらしい話題に行き当たったことがあります。
大字名の変更や改廃の中にも「その歴史」にジャストミートしている事例もある可能性はある訳で…
おまけ:
[61556] Issieさん
[61559] オーナー グリグリ様
私は直接やっているところを目にしたことは少ないのですが、ほかから情報が飛び込んでくるんです。
この御仁の持ちネタです。