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落書き帳

第四回公式オフ会行状記(津和野、高千穂の旅)

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[62562]2007年11月18日
グリグリ
[62566]2007年11月18日
グリグリ

[62562] 2007年 11月 18日(日)15:33:56【1】オーナー グリグリ
第四回公式オフ会行状記(その一)
さて、[62472]で詳しくは後程としたためましたオフ会について少し振り返ってみましょう。既に参加された多くの方が詳しい報告や感想を楽しく語ってくれていますので、私はオフ会の前後の行程を中心に語ってみます。

今回のオフ会は日程決定が開催日の一ヶ月以上前だったこともあり、オフ会前後に仕事を入れないようにできるとの予想から、必ず参加するという確信を持って航空券は最大割引(旅割)を利用することにしました。また、これまで未経県の島根県と宮崎県をオフ会前後に訪問して47都道府県すべてを制覇したいと考えました。

前後の金曜日と月曜日に休暇を取れるほどの確信はなかったので、開催地福岡での一泊二日の行程を前提に作戦を練りました。土曜日に島根県と宮崎県のどちらから入るかを最初に検討しました。宮崎空港へ入りその日の17時までに博多入りするのはほとんど移動だけになりそうです。他に鹿児島空港や大分空港も検討しましたがいずれも今一つ。その時点では熊本空港の利用は閃きませんでした。

並行して日曜日の行程も考えました。日曜日の方が時間的に余裕があることもあり、島根県の津和野を観光して出雲空港か米子空港から羽田に戻るというスケジュールは組めそうでした。やはり問題は土曜日です。宮崎県から入る案はどうも上手くいきそうもありません。そこで島根県から入る案も検討してみました。そうすると後述するように、津和野滞在が2時間あまりになりますがオフ会の天神集合時間にも丁度間に合うスケジュールが組めることが分かりました。

土曜日を仮決定した上で時間的余裕のある日曜日の宮崎県です。どこへ行くかを考えたのですが、宮崎空港から羽田へ帰ることを考慮して最初は宮崎市周辺の散策を考えてみましたが、福岡から宮崎までは時間が掛かります(予算からも面白みからも空路は使いたくない)。高千穂は行きたいと思っていたのですが、高千穂鉄道が使えないと言うことが頭にあって最初は除外していました。しかしよく調べてみると、なんと天神にある西鉄バスセンターから高千穂経由延岡行きの高速バスがあるではないですか。これを利用するとお昼前に高千穂に到達できます。しかも、高速バスの利用で熊本空港から羽田へ帰るのが効率的であることが分かりました。

以上の事前検討からまずはフライトを押さえることにしたわけです。以下、行状記として記述します。

■11月10日(土)
まだ夜も明けやらぬ早朝に起き出し、始発電車で羽田空港に向かいました。

○羽田空港 0720 → 0905 萩・石見空港(ANA575便 旅割:16,200円)
実際の到着は925頃になりました。羽田は大雨でしたが途中からは雲も少なくなり、機窓から阿蘇海、久美浜湾、猫崎半島などをきれいに眺めることができました。そうそう、機長がスミスという外国人機長でメッセージも英語でした(チーフパーサーの日本語メッセージもありましが)。

○萩・石見空港 0910 → 0922 益田駅(石見バス:290円)
実際の益田駅への到着は945頃。あいにく小銭を用意していなかったため、バスの運転手さんが千円札を持って駅前の商店に両替に走ってくれました。申し訳なかったのですがホッとして嬉しかったですねぇ。この益田駅前のホテルには熊虎さんが投宿されていたのですが、すでに山陰本線で博多に向かわれた後でしたね。

益田で1時間半ほどの時間があり、雪舟庭園のある萬福寺と医光寺を目指して駅から益田川沿いの堤防を歩いて行きました。暖かくて汗をかいてしまいましたがとても気持ちが良かったです。庭園はどちらもこじんまりしたものですが、落ち着いて気品のある雰囲気でのんびりできました。ちらほらと訪れる人もいますが閑散としたものです。萬福寺では玄関の呼び鈴を押して案内を請いました。医光寺は雪舟が87歳で生涯を閉じた場所ですが、雪舟灰塚という荼毘に付した時の塚があります。楕円形の芝生の小塚のまわりに小石仏が確か18体並んでいたと思います。ちょっと珍しい情景でした。

のんびりしていたら時間がなくなってしまい、医光寺でタクシーを呼んでもらって駅に戻る羽目になってしまいました。タクシーで駅に戻る途中の並木道は紅葉がちょうど見頃でした。また、途中「グラントワ」という島根県芸術文化センターがありましたが、益田市という小都市にある施設にしては、失礼な言い方かも知れませんが場違いなほど立派な外観でした。タクシーの運転手さんも立派な施設を作っても人が集まらないんだよと言っていました(月末に五木ひろしが来るとも言ってましたが...)。

○益田駅 1114 → 1155 津和野駅(JR山口線普通:570円)
益田駅から次の目的地である津和野に向かいました。一両編成の気動車で、車内は旅行者と地元のお年寄りや学生で7,8割の乗車率でした。相席になった方が私と同年輩で津和野の資料を手にされており、声を掛けたところ、なんと私と同じ千葉県(千葉市)の方でした。柳川市で金曜日に会議があり、萩、津和野、秋芳洞、錦帯橋などを巡って日曜日に帰るとか。津和野までの小一時間お話しさせていただきました。

津和野駅に着いてすぐに駅前で貸し自転車を借りました。というのも12:30頃に新山口から津和野に到着するSLやまぐち号を、津和野城址に登り山の上から眺めようと考えたからでした。観光客でごった返す津和野の中心部を自転車で走り抜け、太皷谷稲成神社の入り口に自転車を置いて、赤い小さな鳥居のトンネルの階段を登り稲荷神社を通り抜け、観光リフトに乗って津和野城址まで足を運びました。ほどなくSLやまぐち号が現れましたが煙を吐いていません。リフトの係員の方の説明では、津和野駅に到着するときには煙は吐かず、津和野駅から新山口駅に向かう際には煙を吐き出すそうです。う~ん、残念。

津和野城址を後にして津和野の中心街に戻り昼食をしたためました。しかし、ツァー客を中心に観光客の何と多いことでしょうか。益田市の閑散ぶりとは大違いです。もっと言えば、津和野駅周辺も閑散としていましたから、観光スポットにツァー客が集中しているということです。これは後述する高千穂でも同じ現象でした。時間もあまりなかったこともあり、観光客でごった返す中心部は敬遠してどこにも立ち寄らずにそのまま駅前に戻りました。津和野も紅葉が始まっていました。

余談になりますが、益田駅からJR乗車券を博多駅まで通しで買うとかえって高くなってしまいます。
(益田→博多:4,310円)vs(益田→津和野→博多:4,140円=570円+3,570円)

○津和野駅 1406 → 1507 新山口駅 1524 → 1631 博多駅(スーパーおき3号・こだま655号:6,550円)
津和野を後にして博多に向かいましたが、ここで一つ誤算がありました。当初は新山口からのぞみ181号に乗り換えて博多に1611到着のつもりだったのですが、のぞみ181号は季節列車で当日は運転していないことが新山口駅直前で発覚。事前調査が甘かったようです。まぁ、集合時間は1700なのでホテルにチェックインせずに直行すれば間に合うので事なきを得ましたが。

津和野駅から乗り込んだスーバーおき3号は二両編成の気動車。一両が指定席、もう一両が自由席です。やはり8割前後の乗車率でした。それにしても途中の県都山口駅の情景には唖然としてしまいました。まったくの田舎のローカル駅です。ここまでとは思いもよりませんでした。

思った以上に長くなりましたので、オフ会の様子や二日目の日曜日の行程については稿を改めたいと思います。
[62566] 2007年 11月 18日(日)19:17:00オーナー グリグリ
第四回公式オフ会行状記(その二)
[62562]の続きです。
その前に第四回公式オフ会の記録ページをアップしましたのでご覧ください(参加者コメントは編集作業中です)。

■11月11日(日)
さて、オフ会翌日の朝、宿泊した西鉄イン天神のカフェテリアで熊虎さんとスナフキんさんとご一緒しました。熊虎さんは済州島へ、スナフキんさんは唐津へ向かうとのこと。私は最後の都道府県、宮崎県を経県すべく高千穂へ。ホテルから歩いて5分程度の西鉄天神バスセンターへ向かいました。

○天神バスセンター 0820 → 1132 高千穂バスセンター(西日本鉄道・宮崎交通 ごかせ号:3,910円)
バスセンターに出発10分前くらいに到着。オフ会メンバーのかすみさんが延岡へ行かれるとのことで同じバスに乗り合わせることになりました(ごかせ号は延岡行きです)。西鉄の高速仕様の1列に3席のゆったりしたバスで九州自動車道を快適に南下(とは言え窓ガラスが汚れていて視界が今一つ)。御船ICで降りて国道445号、218号を経て高千穂に向かいました。途中どこかのPAで休憩。かすみさんと昨夜の四次会以降がどうなったんだろうなんて話をしていました。

宮崎交通の高千穂バスセンターでかすみさんと別れ高千穂峡へ。時間はたっぷりあるのでバスセンターから歩いて行くことにしましたが、このあたりには観光客はほとんどいません。バスで数人が降りたのみでした。高千穂峡への道を尋ね歩き出しましたが道行く人も車もわずかです。10分ほど歩くと高千穂神社に到着し、ここで初めて観光客とおぼしき人と出会いました。神社の境内にあった樹齢800年と言う秩父杉が見事でした。お参りし高千穂峡へ。

主要スポットを循環するコミュニティバス(1回100円)を利用するのが正解のようでしたが、敢えて徒歩で向かいました。途中駐車場の案内をしている人に道を確認しほどなく高千穂峡大橋に到着。コミュニティバスを利用していると通り過ぎてしまうところですが、徒歩で大橋を渡ったのは大正解でした。高い橋の上から見下ろす高千穂峡の景観は紅葉も始まっていて絶景でした。鳥肌が立つとまでは行きませんでしたが、上流側、下流側ともに見応え十分です。橋を渡ったところが高千穂峡への入り口の一つになっていて、土産物屋や駐車場があるのですが、大橋の上にまで歩いてきて眺める人はまったくいません。ツァーにしろ自家用車にしろ橋は通り過ぎてしまうのでしょう。

橋を渡ったところから階段で高千穂峡の中に降りて遊歩道を巡りました。ところが、遊歩道巡りがなんとあっけなく終わったことでしょう。実は、訪れる前の高千穂峡のイメージではもっと範囲が広いと思っていました。実際にはゆっくり回っても15分程度。高千穂峡の景観として必ず紹介される真名井の滝もほんの短い距離にあるだけで、私は延々とこのような景観が続くのかと勝手に思い込んでいました。ちょっと期待外れでがっかりしてしまいました。

それにしてもこの狭い範囲にものすごい観光客が押し寄せていました。ほとんどがツァーバスか自家用車での来訪です。先程のバスセンター付近の閑散ぶりとは大違いです。津和野の項でも書いたように特定の観光スポットにツァー客や自家用車族が押し寄せるのは、旅行社のツァー企画や観光ガイドを情報源とする観光のあり方として必然の成り行きなのでしょうが、あまりの対照ぶりに寂しさを覚えざるを得ませんでした。鉄道や定期バスの衰退は観光のあり方にも影響されているのでしょうね。今回の私の計画においても、JR山口線のダイヤ本数の少なさには驚いてしまいましたから。

と言うことで高千穂峡では時間が余ってしまいました。天岩戸神社へ足を延ばすことも考えたのですが、何となく億劫になってしまい、茶店でヤマメの塩焼きと生ビールを飲んだりしてのんびりすることにしました。バスセンターへは来た時と同じように歩いて戻りましたが、高千穂峡大橋では再びゆっくりと景観を楽しみました。

○高千穂バスセンター 1636 → 1833 熊本空港(九州産交バス・宮崎交通 たかちほ号:2,100円)
このバスは予約制ではなく満席だと乗車できないこともあるなんて注釈も付いていたのですが、定期バスを利用する観光客もほとんどいない状況でしたので、乗れないなんて心配はまったく無用でした。たかちほ号のルートは、高千穂バスセンター → 五ヶ瀬町役場前 → 馬見原中鶴 → 蘇陽総合支所前 → 二瀬本入口 → 高森中央 → 熊本空港 と経由して終着熊本駅までです。国道218号、265号、325号、57号になるのかな(57号ではなく別の道だったかもしれません)。バスセンターを出発して程なく夕暮れとなり、熊本空港に着いたときにはすでに夜。一便早い1905発のANAにも十分間に合う時間でしたが旅割の宿命。空港内のレストランでゆっくりと夕食をとりました。

○熊本空港 2005 → 2135 羽田空港(ANA650便 旅割:17,100円)
定刻よりやや遅れての出発。羽田近くになって雨雲があるとのことから大きな揺れの予告アナウンス。すると、二度ほど大きな落下があり、機内ではちょっとした悲鳴が上がっていました。またこの日は国土交通省による航空機利用の一斉アンケートが実施されていたようで、機内でかなり詳細なアンケートを記入させられました。

羽田にはほぼ定刻に着陸。そこから我が家になんとか日曜日中に帰着することができました。経県値を+6点、かつ、全都道府県制覇と目的を達成し充実したオフ会遠征となりました。オフ会に参加された皆さん、ありがとうございました。来年もどこかでお会いしましょう。楽しみにしております。


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