[77719] 白桃 さん
2007年12月1日に境界変更があった関係でしょうか?
境川の改修による新流路に合わせた両市の境界変更=都県境の変更,「着々と」とはとても言えないけれど,ようやく少しずつは進んでいるようです。
この両市の境界変更は2010年12月にも行ったようですね。
これについては,こちらでもどなたか既報だったような。
詳しい中身が
市のHP に掲載されています。中央区の淵野辺本町付近での相互の“領地交換”と,南区の上鶴間本町から町田市金森への“一方的割譲”。前者の場合は,基本的に(新)境川の河川敷内ないし周りの住宅のない部分の交換で,「中央区の面積の変更はありません」(市HP)というもの。でも,後者は10軒の住宅が関わるもので,当然に人口の“移動”が生じます。次回,2015年国勢調査報告における組替人口の変更は「予約済み」ですね。
そして,相模原市/町田市だけでなく,神奈川県/東京都の面積も変更になります。
つまるところ,この10軒の皆さんは 相模原市→町田市,イコール 神奈川県→東京都 という住所変更に承諾されたのですね。
けれども,このまま都県境がきれいに整理されるかというと,やっぱり不透明。
何度か話題にしている境川左岸(町田市側)の 相模原市上鶴間1番地(上鶴間本町八丁目56街区)周辺は相変わらずそうなのですが,旧流路が南側に大きく湾曲しているせいで新流路の右岸(相模原市側)になってしまった 町田市木曽西一丁目39~43街区。以前は“町外れ型喫茶店”らしき建物が1軒あるだけで周りは荒地だったのですが,最近宅地造成されてたくさんの新住民が入居してきました。荒地のうちに境界変更しておけばいいものを,これだけ多くの世帯が相手となると大変ですよね。「東京都町田市」だと思って引っ越してきた途端,今日から「神奈川県相模原市」になりますよ,なんて言われたら。
境川の流路の通りの「きれいな都県境」になるのは,いつのことやら。
ところで,国勢調査の速報値が全国分出そろったところで,衆議院議員の小選挙区区割りについて2002年の公職選挙法改正の際の以下の付帯決議
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市町村合併の進展などにより小選挙区の区域が地域の実情にそぐわないような状況になるなど衆議院議員選挙区画定審議会設置法第四条第二項に定める「各選挙区の人口の著しい不均衡その他特別の事情」が生じたときには、審議会は、十年ごとに行われる国勢調査の結果を待つことなく、小選挙区の改定の勧告を行うよう考慮すること。
また、審議会が小選挙区の区割りの改定方針及び改定案の調査審議を行うに当たっては、都道府県知事や市町村長から意見を聴くことなどにより、地域の実情を反映した勧告となるよう努めること。
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が,ようやく日の目を見ることになります。…というか,結局この決議は実行されなかったのですよね。政府あるいは議員たちの怠慢。この間に3回も総選挙が行われてしまったもので,近々また総選挙があるとか,ないとか…。ここで区割り変更をやってしまって,当分選挙ができないようにしてしまおう,なんて話があるようですが,「1票の公平」をできるだけ実現するために,真面目にやってほしいものです。
人口を小選挙区定数の300で割るとそれより人口の多い市区があるから,2つの選挙区に分割される市区があるのもやむを得ないのですが,今のように3つや4つに分かれているのは,どう考えても異常。合わせて,ゲリマンダーの創設はやめてほしいものです。総理大臣が「鳩山2世」(政治家一族としては「鳩山4世」)から変わって「新ハトマンダー」とは呼ばれずに済みそうですが。
議員1人あたりの人口を増やすために小選挙区を減らす=議員定数を減らす,という議論もありますが,実際は比例代表の方を減らすという話になってしまうようで,私はこれには反対。そもそも,日本の国会議員の数は,ほかの国に比べて決して多くはありません。日々の国会を見ていてロクでもない議員がとても多いのは事実だけど,それは定数の問題ではなく,それを選んだ選挙民の問題です。特に,少数意見を代表する機会を保障するには,一定数の議員は必要。そして,本当は小選挙区制よりも比例代表制の方が望ましい。だから,総定数はそのまま,小選挙区を減らして比例代表の数を増やすというなら,私は賛成するのですけどね。