表題の件に関して、何人かの方からご意見をいただきました。その中でも伊豆之国さんからは
[81752][81762]と丁寧なご意見をいただきありがとうございました。しかしながら、
[81745][81755]の私の考えている方向がしっかり伝わっていないようです。私の方向は理詰めからの脱却による現状打破であり、決して別解救済などという方向ではありません。別解の存在は逃れようがなく、不運にも別解に遭遇した方は残念でしたという方針に変わりはありません。
ただ、これまでは別解による不運をできるだけ少なくする方針でしたが、問五ではそれを180度転換して、別解による紛れをむしろ積極的に利用し理詰めからの脱却を狙っています。その意味では、油天神山さんが
[81766]で表現した「坊主めくり」の例えは実に言い得て妙であり、今回の試みはまさに「坊主めくり」の状況を創り出そうとしたものでした。
[81766] 油天神山さん
確かに私にも「論理的で完全志向型を好む」傾向はあり、こういう問題にはいささかの気持ち悪さも感じるのですが、一方で自分のそういう感覚が嫌でもあります。
そんな訳で、気持ち悪さを感じつつも、私のそういう性根を叩き直してくれるので、こういう問題は歓迎します。坊主めくりだって面白い! と。
積極的なご賛同をありがとうございます。私が期待している反応に実にぴったり一致しています。理詰め=完全性の追求は、数を重ねれば重ねるほど出題の妙味を出すのが困難になり、結果、新たな驚きや面白さの演出に苦労します。一方、解答者側も論理思考を得意とするメンバーに席巻されて行くことになり、新たな参加者の減少と企画の衰退につながります。
理詰めで完全でないことに嫌悪感を感じる方には、気持ち悪いを通り越して気に入らないという受け止め方をされるのは、ある程度はやむを得ないと思っています。それでも、企画を長く続けていくためには常に変化を与え続けることが必要であると考えています。
[81759] 白桃さん
問五に関して
こういう“and条件、or条件”を良しとしない方もいるようですが、厳密に見ればそうでない問題なんて殆どないのですから、私はこういう問題、歓待します。
[81787] 今川焼さん
すべて理詰めで説明できる問題だけでなく、私は問五のような問題があってもいいと思いますよ。
少なからず前向きな意見も頂いていますので、変化を恐れずに継続して取り組んでいきたいと思います。
[81759] 白桃さん
ただ、あてずっぽう、早いもの勝ちの金メダルを許すこのような問題は問題です。
[81772] BEANさん
浜松市は「同じ県の県庁所在地が該当しない」という唯一の例として注目しました。「都道府県庁所在地かつ○○」より美しいと思ったのですが……(再解答時に続く)。
これらの意見は脱理詰めの影響を少なからず受けているとは思いますが、出題テクニックによってある程度は改善できるのではないかと考えています。またむしろ、脱理詰めは当てずっぽう対策に使える可能性もあります。美しさについては、完全性=美しさ、という意味では後退するかもしれませんが、演出の妙=企画の美しさ、と言う面では効果が出せるかもしれません。
ところで、今回の企画活性化の最大テーマであった入門コースの新設に関しては、
[81764] k_itoさんから丁寧な前向きコメントをいただきました。また、入門コースと一般コースとで問題を組み合わせるなど、新たな出題演出も可能になりました。関連付けについても何人かの方が感想を述べられており、演出効果があったのではないかと思っています。入門コースへの評価について、さらにご意見を頂ければありがたいです。
入門コース完答後の一般コース参入ルールについては、もう一工夫必要だと思いますが、次回以降も継続したいと考えています。これについては改めて書き込む予定です。