大変遅くなりましたが、
[84447]で予告していました第二回クイ図の問三のすべての想定解を一覧でご紹介します。
ところで、地図上の2地点間の中間点を考える場合、Google MapやMapionなどの地図上で2地点を直線で結んだ場合は、等角航路になってしまい、それは最短距離にはなりません。正確には2地点間を最短距離で結ぶ大圏航路で考えたいところです。Mapionのキョリ測では、地図上での直線で計っているようなので、厳密には最短距離になっていません。とくに、北海道や沖縄など距離があるところでは誤差が大きくなっています。
私が愛用している
ちょっとべんり帳というサイトには、
地図上で2点間の直線距離を測るという便利ツールがあり、これは大圏航路で計ってくれます。また、地図上に最短距離を描いてくれます(直線ではなく大圏航路の曲線で描かれます)。このページの住所・キーワード欄に、国会議事堂と都道府県庁名(例えば、沖縄県庁)を入力して、地点1と地点2として指定すると、地図上に大圏航路が描かれます。距離も表示されます。また、右上にある、等角航路表示のチェックボックスをチェックすると、赤色の大圏航路とともに緑色で等角航路も表示されますので、その違いがはっきり分ります。
このサイトで計測した距離と、このサイトで描かれた大圏航路から中間点をできるだけ正確に計測しました。47都道府県庁の国会議事堂からの距離と中間点の自治体名、および、中間点の位置をMapionへのリンクで提示しました。
なお、岐阜県庁との中間点である
静岡市葵区は、山梨県早川町との県境にあり微妙です。
上記の一覧から、
[84447]の解答は次のようになります。
(1) 中間点が海上になるのは3箇所(沖縄県、鹿児島県、高知県)
(2) 中間点が同じ都道府県になるのは3箇所(東京都、千葉県、A県=茨城県)
(3) 中間点が隣接都道府県になるのは10箇所
(4) 中間点が一番数多くある都道府県はB県=愛知県の7箇所
(5) 中間点が特別区になるのは3箇所(東京都、神奈川県、C県=埼玉県)
(5) 中間点が政令指定都市にあるのは3箇所(葵区のD県=岐阜県、上京区のE県=山口県、神戸市西区のF県=福岡県)
愛知県が最多の7箇所というのはちょっと意外でした。愛知県に次いで多いのが、長野県の5箇所、東京都の4箇所となります。