[104846]グリグリさん
掘り起こせばまだかなり出てくると思います。移転予定、移転先がある程度はっきりしているところを優先的に調査し掲載していきたいと思います。
[105908]まがみ
どこで線を引くか(どこまではっきりした情報を掲載するか)についてはまた考えてみたいと思います
折に触れて考えてはいましたが、
[105908]を書いてから早数か月が経過していますので、ここでちょっと整理してみました。
その前に、自治体が自治体が新庁舎を建設する際の流れを改めて説明すると、まず、庁舎の必要性や機能などが書かれた基本構想や基本計画が策定され、それに基づき設計へと進んでいきます。最もオーソドックスな「従来方式」(一種の専門用語。自治体の建設工事では一般に使われている用語です)では、基本設計や実施設計といった設計業務がなされてから、工事の入札、着工、完成ののち、備品や什器を搬入してから新庁舎の開庁となります。新築せず、既存建物の改修であっても流れはだいたい同じです。
設計が完了していても、自治体の方針が変わったりして着工が延期されることは多々あります。一方、いったん着工されれば、工事の遅れなどはあったとしても、工事自体が中止されることはないと考えてよいと思います(工事が中止になった例は近江八幡市くらいでしょう)。また、工事完成・引き渡しから新庁舎の開庁までは、だいたい3か月程度を要しているようです。
そして、移転情報に掲載している「移転日」とはこの「開庁日」である、とします。開庁日の定義については過去も議論がありましたが、ここでは考えないこととします。
すべての自治体が同じように情報を公表していればよいのですが、「開庁日のみを公表しているもの」「工事完成日のみを公表しているもの」など、パターンがいくつもあり一定しません。加えて、前述のとおり工事の遅れ等もあって、随時変更が生じる可能性もあります。ただ、いずれにしても着工されていれば、開庁日(時期)は見通しやすい、と言えそうです。
そこで、主に工事の完成度合いによって、3ケースに分類してみました。
(1)着工済みまたは完成済みのケース
直近では、移転日が示されている山梨県丹波山村(4月3日開庁)や、開庁日は未発表だが完成間近の埼玉県小鹿野町(2月28日が工期)など。5月に開庁を予定している大崎市、下妻市、東京都府中市、あま市、宇土市、日南市、などもこのケース。
(2)未着工だが開庁時期が示されているケース
入札も着工もしていないが、長期的な計画として開庁時期を示しているもの。仙台市、さいたま市はこのケース。
(3)工事完成日も開庁日もわからない。
どういうケースなんだと言われそうですが、新庁舎建設の計画があるがスケジュールが未定のケースや、いったん新庁舎建設を決めたが撤回・延期したケースで、
[104846]で挙げられている八千代市や小金井市のほか、北は室蘭市から南は沖縄県与那国町まで、把握している限りではおよそ60か所あります。時期だけでなく、場所が決まっていない(現地建替えなのか移転なのか)こともあります。
このうち(1)は、移転情報に掲載していくべきでしょう。一方、(3)は掲載の必要がない(というより、できない)と思います。問題は(2)で、この取り扱いをどうするかは「判断」が必要になってくると思います。つまり、移転情報の掲載のスタンスとして、「より確実な情報を厳選して掲載していく」という考え方に近いのか、「幅広く移転の予定があるものは網羅的に掲載していく」という考え方に近いのか、どちらなのか、ということです。
これはグリグリさんの考え方や、調査の手間、掲載後のメンテナンス(更新作業)、落書き帳に書き込みしている皆さんがどのようなものを求めているか?によって決めていけばいいと思いますし、他にも方法はあると思いますので、皆さんのご意見もいただきたいです。
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個人的に管理している移転情報のデータは、情報を見つけ次第、自治体ごとに「開庁日」と「工事完成日」を記録していって、公式発表や報道があるたびにデータを更新していくという方法(上記でいうと後者)にしています。常に全自治体の動向に目を配ることはできないので、中には古いデータも混在していますが、「より確実」「はっきりしている」というような一定しない基準でデータの採否を決めるのは好きではないので、このような方法にしています。