[104734]に引き続いて感想文後編を投下します。今回は後半5問と、全体を通した所感などを書きたいと思います。長文となることをご容赦ください。
問八 ■千畳敷コレクション掲載地名がある市
鳥取市(銀メダル)
今回の幸運その2、かつ最大の幸運に恵まれた問題です。合併関連が1問ありそうと踏んでいたこともあり、解答時の想定は「平成期に行われた合併で合計4つ以上の町が絡んでいる市」でした。こういう複雑なことを考えるのは悪い癖ですね。この共通項であれば、すでに出ていた解答のうち相模原市(はしもつさん、
[104210])と志摩市(三重うなぎさん、
[104240])だけが正答で、銅メダルを狙えると見込んでおり、メダルが取れる可能性があるならと博打を打って見ました。正解どころか銀メダルまで取れたのは完全に僥倖です。
真の共通項には全問正答後の3日目に見返して気づきました。コレクションに弱いのも相変わらずです。サイト内検索をいい加減覚えないといけませんね…
問九 ■市の最高点が高い順に60位までの市(60位タイを含む)
大町市(正答順5位)
解答時は「日本百名山」の山頂がある市と思っていました。元領主として大町市を選びましたが、これが功を奏して運よく正解。今回の幸運その3です。
この問題で問題市となっていた宮古市がちょうど60位タイということで、問一同様に全体構成に気づくきっかけとして用意されていたのだなぁ、と後から納得していました。
問二 ■読みが「か」で始まる市
二戸市(誤答) → 海津市(正答順9位)
この問題で今回唯一の誤答をしてしまいました。もともと誤答はそれほど恐れずに突っ込んでいくスタイルをとっているのですが、この問題に関してはメダルが見込める状況でもなかったので、過度に突っ込む必要はなかったと反省しています。誤答の二戸市、正答の海津市ともに過去に回答したことがある市からのチョイスです。
初日の時点では人口が少ない市ばかりだなという印象だったので、人口3万人以下の市と踏んでいました。(この3万人という線引き、平成期の合併による市制のボーダーラインということで、個人的には全国の市を分類する際の線引きとして非常に強い意識があるのですが、それに引っ張られすぎた格好です。) 問題市の市制施行日が水曜日ということには全く気付いていませんでした。
余談ですが、
[104253]スカンデルベグの鷲さんの「角田市」は、読みも「か」で始まり、人口も3万人以下、市制施行も水曜日と、上記した想定の共通項全てに当てはまっている市でしたね。これを選ぶのが初日時点の最適解だったのかもしれません。
問七 ■市制施行日の古い順に60番目までの市
鳥取市(正答順5位)
この問題と問六は初日の採点後に取り掛かりました。問八での幸運もあり、この時点で鳥取市の領主まであと正答1つに迫っていましたので、鳥取市の領主狙いに的を絞りました。鳥取市が正答であれば桜トンネルさんよりも先に抑えておかないと、との意識を強く持って臨んでいます。そうして見たとき、この問題は「政令指定都市・中核市・施行時特例市」か「施行日が古い市」のどちらかに見えたので、鳥取市は当てはまるのではないかと思えてきました。確信は持てていなかったのですが、もし正答なら桜トンネルさんに取られるのはどうしても避けたかったので、リスクを取って解答しました。
このあと問六の解答を書き込んでから、問二の想定解数を調べたところ丁度60市だったことから、全問60前後の想定解数である可能性に気づきます。そこで「政令指定都市・中核市・施行時特例市」は否定され、「施行日が古い市」だとしても想定解数60市となる線引きが明確にわかりませんでした。(市制100年以上の市ではないか、と考えていました。この場合、1922年8月1日市制の北海道5市は除外されて55市が想定解数となります) それゆえ、この問題については2回目の採点時まで誤答の可能性があると思っていました。今回の幸運その4ともいえますが、無根拠で解答したわけでもないのである程度自分で手繰り寄せた正答であるとも思っています。
正確な線引きは非該当「川越市」を見たときに理解しました。奇数番号の問題がすべてランキング問題と気づいたのもこのタイミングです。
問六 ■9市区町村に隣接する市
鳥取市(正答順6位)
確証がなくリスクをとった問七の解答書き込み後、隣接を見ていなかったと思い立って調べてみたところ、問題市はすべて9市町村に隣接しているではありませんか! しかも鳥取市の隣接数がちょうど「9」です(他の3市はすべて9より少ない隣接数です)。これは問七でリスクをとったことが仇となったかもしれないとの思いと、初日で気づけなかったことでがっくりときて、
[104330]で
こんなことが
と書きつつ鳥取市を解答しました。絶対に桜トンネルさんに取られるわけにはいかなかったので、既に正答になっていた市の検証もそこそこに急いで解答しました。(解答後に想定解数含め確認し、そのとき60市であることも把握しました。)
この時点で、他の問題のうち鳥取市が正答になりそうなものは(既に鳥取市の解答を送った問七以外)ないことが分かっていたので、この問題の解答後はもし問七が誤答だったとしても桜トンネルさんと石高1の差で次回を迎えられるし、最悪の状況ではない、といささかの安堵もありました。
続いて以下に全体を通しての感想や所感を書いていきます。
まず自分事から。今回個人的にはいろいろ達成でき、非常に満足感の高い結果となりました。
一番喜んでいるのは鳥取市の領主の座を獲得できたことです。いつもは共通項にすぐ気づけなかったり、慎重になりすぎてしまったりして、主に桜トンネルさんの後塵を拝すことが多かったのですが、今回に関しては構成の一部を早い段階で見抜けたことや、積極策が功を奏した格好です。気づけば今回だけで石高8を積み上げ、ちょうど倍増させる形で一気に領主の座を射止めることができました。問八、問七とラッキーな面もあっての結果ですし、ライバルが桜トンネルさんですから、吹けば飛ぶような領主の座でしょう。なんとか次回防衛できることを目指して精進していく所存です。
このほか松原市の領主の座も獲得しました。人口10万人を超える領国が増えてきましたし、これまでの領国も今回は失っていませんので、現実であれば内政にも力を注いでいく必要が出てきそうですね(?)。
また前編にも書きましたが、全問題・全参加者中で最速正答を出せた(問五)のも、記憶している限りはこれまで参加してきた中で初めてでした。出題から最初の正答を出すまでの「3分28秒」も、最後の正答までの「1日0時間29分53秒」もたぶん過去最速ですし、金メダル1個、銀メダル2個の合計3個のメダル獲得、完答順も3位ということで、今回は久々にかなり健闘できたのではないかと思います。
続いて今回の十番勝負全体を通しての所感です。
・同様の感想を書かれている方をTwitterでも見かけましたが、今回の「ウクライナに平和を」のテーマで、前回第五十九回の問一を想起せずにはいられませんでした。本来世界地理を主な興味の対象に据えている私としても、1つの国が存亡の危機に立たされている現状に大変心を痛めております。十番勝負の感想という場での書き込みという形ではありますが、この場を借りて平和的な紛争解決の願いを記しておきたいと思います。
あわせて(のっかる形で大変恐縮ですが)、
[104288]桜トンネルさんの
今回正答誤答欄の色がウクライナ色になっているのいいですね。
にも同意いたしました。どんなに小さい形であろうとも、この十番勝負のように連帯を示していくことが私自身にもできないかと、考えされた次第です。
・十番勝負を一種のクイズとして見たときに、今回のようなとっつきやすい問題群で、リスクを取って各解答者が攻める形はとても面白いと思います。また今回全体構成のギミックを一部でも見抜けたことはとても気分がよかったです。一方で私が初めて参加した第49回のような、頭を悩ませる問題や、手探りで共通項を狭めていく形でも違った面白さがあると思っています。困難も承知ではありますが、交互に違ったパターンの十番勝負が楽しめるのが一番よいのかなと思っています。
いずれにしても今回は、市盗りを意識しすぎて萎縮してしまうのはもったいないなという感想を持ちました。次回以降も思いついたことがあれば積極的に攻めてみたいと思っています。
・
[104707] グリグリさん
開催100回を目指されるとのこと、全力で賛同させていただき、かつ可能な限り参加させていただきたく存じます。私としてはグリグリさんに負担がかからない形が一番だと思っております。これが大前提で、一参加者としては開催形式に合わせて自分にあった参加の仕方を模索することも一つの役目かなと思っています。
そのうえで細部について述べさせていただくと、「一週間開催」についても、ヒントの出すタイミングや出し方を工夫することで、初心者の方にとっても厳しくない形にすることも可能であろうと私は考えています。(この話題を受け、場合によっては最初からヒント付きで出題する方式もありかもしれないとすら思うようになりました)。一回10日間の開催を試してみることももちろんありだと思いますし、グリグリさんによってやりやすい形式を見つけていただければと思っております。
・
[104733] デスクトップ鉄さん
私も未熟ではありますが、第2回トライアルには興味をもっております。問題のアイデアは現時点でありませんが、数問の問題制作に関わらせていただく等、軽いかかわり方であれば参加可能かもしれません。多忙な面もあり、開催時期によるところも大いにあるのですが…
話が具体化したタイミングで少しでも助力できそうであれば意欲は持っております。願わくば忙しくない時期にあたりたいものです…(苦笑)
最後に改めて、今回も楽しい十番勝負の開催をありがとうございました。次回も自分のスケジュールに合った形で参加しつつ、せっかっく獲得した鳥取市の領主の座は可能な限り防衛したいなと思っております。
既に次回も心待ちにしております。