都道府県市区町村
落書き帳

トップ > 落書き帳 >

メンバー紹介

>
MasAkaさんの記事が1件見つかりました

… スポンサーリンク …


記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[79518]2011年10月14日
MasAka

[79518] 2011年 10月 14日(金)23:08:25MasAka さん
マスコミの扱いは妥当ではないかと
[79516]ペーロケさん
一面トップがストロンチウムを差し置いて、世田谷のお騒がせ事件の方だとは。原発推進派はもちろん、大手マスコミにとっても、ストロンチウムのニュースは都合が悪いのでしょうか。

ニュースになった世田谷での放射線量は年間に換算すると単純計算で約30mSvと、通常の約30倍にも及ぶ量であるため、長期的にこのレベルの被曝が続けば健康に与える影響がないとは言い切れない数値です。

一方、横浜のストロンチウムはBq表示なので単純比較はできませんが、195Bq/kgという数値は原子炉等規制法で定めるクリアランスレベル(十分線量が小さいため、これを含む物質を廃棄処分する際に放射能汚染されたものとして取り扱わなくて良いとされるしきい値)である1Bq/g(=1000Bq/kg)を大きく下回っているため、ニュースとしての扱いは前者のほうが大きくなるのは自然なことでしょう。

さらに、横浜の件を調べてみると排水溝という放射性物質がたまりやすい所を意図的に選んでサンプリングしているようですし(要するに屋根全体に降下した物質が1箇所に集まってくる場所なので、平均的な数値の数倍程度になることが考えられる)、私はこの記事に出てくる数字は参考程度と受け止め、あまり信用していません。……と、ここまで書いたところで、横浜市による追加の調査結果のニュースを見つけました。それによれば、道路側溝から129Bq/kg、使用休止中の噴水の底から59Bq/kg検出されたようです(ニュース記事)。というわけで、先に述べた通り側溝でサンプリングしたもののほうがやはり高い数値が出るようです。

また、ストロンチウムの調査はヨウ素やセシウムと違い手間も費用もかかります。それでいてストロンチウムはセシウムと比べ外部への放出量は圧倒的に少なく、数百分の1のオーダーでしかないのですから、調査の費用対効果はセシウムに比してはるかに劣っています。それであれば調査にさらに金をつぎ込むよりも、除染対策などに使ったほうが有益であると考えます。

……と、これだけだと地理の話題にならないので、一応地理っぽい話題も。文部科学省の放射線モニタリング情報のページにある、文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果のコーナーで、空間線量率や放射性物質の沈着状況が公表された都県がだいぶ増え、現在12都県になりました。セシウム沈着量の分布を見ると、やはり地形を反映してか、山麓や盆地のような地形のところに溜まりやすいように見えます。この資料(PDF)の13ページなどを見ると、ちょうど関東平野を取り囲むようにして数値の高い場所が分布していることがよくわかります。あと、やはり千葉県北西部~茨城県南部のホットスポットは特異な場所に感じますね。たまたま雨が降ったタイミングが悪かったんでしょうけど……。


… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
落書き帳

パソコン表示スマホ表示