市立小学校に在籍した児童の進路状況を区ごとにまとめた資料があるので、改めて計算してみましょう。中学受験という観点では公立中高一貫校も入学試験のようなものがありますが、数字が見当たらなかったので以下の表ではそのまま公立進学の扱いとなっています。
川崎市の統計は私立の進学率そのものが出ていますが、私の計算では「(国立+私立)÷卒業者」としています。見出しの「私立市内(外)」はそれぞれ横浜市の数字に関しては「横浜市内(外)の私立中学」、川崎市の数字に関しては「川崎市内(外)の私立中学」を表します。
出典は
横浜市(27年度卒業者)、
川崎市(26年度卒業者)。表を作って計算してから気づいたのですが、最新版の年度がそろっていません。区ごとのだいたいの傾向はわかると思うので、このままですみません。
| 卒業生 | 国立 | 私立市内 | 私立市外 | 国私進学率(%) |
横浜市全体 | 31414 | 108 | 2258 | 2543 | 15.63 |
☆ |
鶴見 | 2176 | 6 | 148 | 135 | 13.28 |
神奈川 | 1571 | 7 | 143 | 148 | 18.97 |
西 | 564 | 5 | 71 | 57 | 23.58 |
中 | 761 | 4 | 101 | 79 | 24.18 |
南 | 1426 | 5 | 95 | 53 | 10.73 |
港南 | 1878 | 2 | 118 | 113 | 12.41 |
保土ヶ谷 | 1645 | 11 | 119 | 80 | 12.77 |
旭 | 2151 | 3 | 103 | 83 | 8.79 |
磯子 | 1249 | 1 | 60 | 53 | 9.13 |
金沢 | 1840 | 10 | 118 | 100 | 12.39 |
港北 | 2647 | 15 | 227 | 345 | 22.18 |
緑 | 1778 | 4 | 87 | 93 | 10.35 |
青葉 | 2872 | 13 | 255 | 512 | 27.16 |
都筑 | 2481 | 4 | 223 | 266 | 19.87 |
戸塚 | 2544 | 8 | 187 | 203 | 15.64 |
栄 | 1176 | 4 | 71 | 84 | 13.52 |
泉 | 1431 | 6 | 94 | 84 | 12.86 |
瀬谷 | 1224 | 0 | 38 | 55 | 7.6 |
☆ |
川崎市全体 | 11873 | 32 | 232 | 1692 | 16.47 |
☆ |
川崎 | 1715 | 0 | 14 | 153 | 9.74 |
幸 | 1188 | 5 | 12 | 178 | 16.41 |
中原 | 1941 | 6 | 43 | 362 | 21.17 |
高津 | 1905 | 8 | 36 | 275 | 16.75 |
宮前 | 2078 | 6 | 45 | 310 | 17.37 |
多摩 | 1433 | 2 | 21 | 136 | 11.1 |
麻生 | 1613 | 5 | 61 | 278 | 21.33 |
公立中学校の学区が「小学校A+小学校B+小学校C→中学校D」のような区割りならば在籍者数から中学校の学区単位での公立中学進学率(裏を返せば中学受験率)が分かるのですが、1つの小学校の中で中学校の学区が分かれるということもあるので簡単に数字が分かりそうにありません。
小学校単位で中学受験率が高そうなのは、所得がそこそこ以上の家庭が多く住んでいる地域。大企業の社宅や公務員官舎、ファミリー向けの大規模な分譲マンションを学区に持つようなところは高いでしょう。隣接する小学校でも住民層が違えば受験率は大きく異なるでしょうし、もう少し詳しい数値が見てみたいですね。
コメントを書いているうちに
[91230]ぺとぺとさんが同じ資料に注目されていました。川崎との比較の意味も込めて、このまま投稿しておきます。